燃料電池ワールド Vol.2127 (2016/06/09 08:33)

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□燃料電池ワールド Vol.2127
■2016年06月09日発行

                    ◆燃料電池NPO pemdream

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■世界のヘッドライン(04月26日)
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2016/04/26 アムステルダム大学、ポルフィケム社に水素生成のために新しい分子の使用を許可する〈PT〉

〔訳注〕アムステルダム大学(UvA:University of Amsterdam)の技術移転事務所(technology transfer office)である「イノベーション交換アムステルダム(Innovation Exchange Amsterdam:IXA)」はこのほど、フランスの会社ポルフィケム社(PorphyChem)に水素生成のための新しい分子の商業化権を許可した。アムステルダム大学のヴァン・トンホフ分子科学研究所(Van ’t Hoff Institute for Molecular Sciences:HIMS)の研究者は、水から持続可能な太陽光駆動の水素製造を可能にする「メタロポルフィリン(metalloporphyrins)」と呼ばれる合成を開発した。

2016/04/26 ハイパーソーラー社、アイオワ大学と水素研究の契約を延長〈PT〉

〔訳注〕サンタバーバラ(SANTA BARBARA、カリフォルニア州)発:ハイパーソーラー社(HyperSolar, Inc.)は本日、アイオア大学(University of Iowa)と2017年4月30日まで委託研究契約を延長したことを発表した。

2016/04/26 マイクロキャブ「H2EV」は島巡りのために準備された〈PT〉

〔訳注〕アイランド・エコ(Island Echo)発:水素燃料電池自動車が明日の27日(水)、道に沿って多くの学校を訪問し、英国南部のワイト島(Isle of Wight)を巡る挑戦的な旅行を開始する。この島で初めての水素電気燃料電池自動車のマイクロキャブH2EV(Microcab H2EV)は、最初の訪問地のブロードレア・プライマリー小学校(Broadlea Primary School)まで9.4kmを運転する前に、8時30分にベントナー(Ventnor)のオーシャン・ブルー埠頭(Ocean Blue Quay)から出発する予定である。学校訪問は、アルコラ・エナジー社(Arcola Energy)がこの2年間、島で行った水素学校チャレンジ(hydrogen schools challenge)で構築されている。15の学校とボーイスカウトのグループは、彼らが構築し、自分の水素燃料電池自動車で巡回する中で1000人のワイト島の子供たちと関わる訪問を行う。このツアーは、子供たちに搭載された同じ技術をより大きな自動車で見る機会を提供する。

2016/04/26 スワーム・プロジェクト:ベルギーで最初の公的にアクセス可能な水素ステーションが開設

〔訳注〕ベルギーで最初の公的にアクセス可能な水素ステーションは4月22日、燃料電池水素共同実施機構(FCH2 JU)が出資している「スワーム(SWARM)」プロジェクトの一環として開設した。エア・リキード社(Air Liquide)のステーションには、スワームのパートナーであるH20電動車両マイクロキャブ燃料電池電気自動車(H20 e-mobile and Microcab Fuel Cell Electric Vehicles)とともに、フランドル(オランダ)大臣A.Turtelboomだけでなく欧州委員会(European Commission)の代表者やマスコミなどの大きなグループも参加した。このステーションは、ザヴェンテム(Zaventem)のトヨタ(Toyota)の敷地内にある。

■2016年06月08日のWEB LINK NEWS
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2016/06/08 南アルプスから海外へ。富士電機の“スマート工場”はなぜ説得力があるのか(ニュースイッチ)

 富士電機の山梨製作所(山梨県南アルプス市)は2011年の東日本大震災後の計画停電を経験し、最新鋭のスマートファクトリーに生まれ変わった。導入したガス発電機1基と自社製の燃料電池4台が、半導体製造に必要な電力全量を供給している。安定操業のためにエネルギーを自給自足に切り替えた。
「熱利用がポイント」。産業インフラ事業本部組立技術部の白井英登技術第一課長はこう強調する。ガス発電機と燃料電池の稼働で生じる排熱を回収し、稼働に熱が必要な吸収式冷凍機に送って冷水製造に使っている。もともと吸収式冷凍機には、ボイラから熱を供給していた。排熱利用でボイラの燃料使用を抑えた。

 同社は13年度、生産形態の違う山梨製作所、東京、川崎、三重の国内4工場をモデル工場に選定してスマートファクトリー化に着手した。山梨製作所の知見は、同じ半導体を製造する松本工場への導入が始まった。ほかの3工場の成果も水平展開がされている。

 社内のモデルとするだけはない。山梨製作所は営業員が顧客に見学してもらう“ショーケース”となっている。東京工場(東京都日野市)のビルで実践した空調の制御技術は、外販している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160608-00010003-newswitch-ind

2016/06/08 日経平均は続伸し高値引け、石油関連株など堅調(ロイター)

 またパナソニック<6752.T>も上げ幅を拡大。米電気自動車メーカー、テスラ・モーターズ<TSLA.O>のイーロン・マスクCEOがツイッターで、新型車である「モデル3用の燃料電池をパナソニックのみと取り組んでいる」とコメントしたことが材料視された。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160608-00000071-reut-bus_all

2016/06/08 【ホンダ クラリティ FC】外部給電機でいざという時は「走る発電機」に(レスポンス)
そんなクラリティには“走る発電機”でもあり、「POWER EXPORTER 9000」なる可搬型外部給電器が用意されている。インバーター式でクラリティの車体右側から電気を取り出し、家庭用電源に変換。高品質な電力で、医療機器にも電源供給できるという。価格は118万円と高価だが(補助金あり)、各社のEV、PHVなどに使えるシステムガイドラインV2L DC版の規格第一号器で、MIRAIをはじめ日産『リーフ』、三菱『アウトランダーPHEV』などにも使えるのがポイント。重量50.8kgとはいえ(タイヤ付き)セダンのトランクに積める大きさで、AC100Vコンセントを6個備え、なんと合計9KWもの出力の持ち主。例えばHV、PHEVのコンセントは100V/1500Wがほとんどだから、その6倍の容量があるのだから頼もしい。ホンダの説明によれば、水素フル充填状態なら一軒家3軒ぶん、家1軒7日ぶんの電気が供給できるという。地震大国日本では避難所などでも活躍するため、クラリティとともに自治体などにぜひ備えてほしいアイテムと言える。クラリティはペットを乗せるにも適している。水素で発電した電気で走るため、動力源の静かさは当然ながら特筆もので、ロードノイズこそ気になる路面はあるにせよ、ガソリン車、HVを凌ぐ室内の静かさが自慢。後席は広々していて、乗り心地は素晴らしく快適で、低重心ゆえ前後左右の姿勢変化最小限だから、後席にホンダ純正のペットシートマットを敷けば、聴覚に優れ、車内でどこかにつかまれない愛犬もストレスのないドライブが楽しめるはず。
先に触れた外部給電機能は、災害時、ペットとともに避難所に入れない場面でも、車内外を”マイ避難所”化でき、大活躍してくれるに違いない。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160608-00000053-rps-ind

2016/06/08 重工系造船4社、受注の機軸に大型種 エネ関連の輸送船育成 環境対応も強化(日刊産業新聞)

 ジャパン・マリンユナイテッド(JMU)、三菱重工業、三井造船、川崎重工業の重工系造船4社は、海運市場低迷の中でメガコンテナ船など大型船種の拡大やLNG船、LPG船などエネルギー関連の輸送船の育成、環境対応技術の強化を受注戦略の機軸に据える。船腹過剰の顕著なバラ積船に替わって新たな船種を拡充していくことで競争力を確保する。JMUは大型船への傾斜を強める一方、三菱重工は客船とフェリーを融合した「ロパックス」船型に注力。三造は省エネ船のほか中小型のガス船の受注を伸ばす。川重は水素サプライチェーンをにらんで2020年の水素運搬船の運航を目指している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160608-00010000-sangyo-bus_all

2016/06/08 ナノコンポジット結晶、水分解の効率を向上(EE Times Japan)
■太陽光だけで水を分解

 東京大学物性研究所は2016年6月、名古屋大学、高エネルギー加速器研究機構、東京理科大学と共同で、太陽光による水分解を極めて高い効率で行うことができるナノコンポジット結晶の開発に成功したと発表した。

 共同研究グループは、ナノコンポジット結晶を簡便に作製するためのプロセスを新たに開発した。ナノコンポジット結晶は、酸化物の薄膜と、直径が5nmで長さが20nmと極めて微細な金属ナノ柱状結晶で構成された構造となっている。

 共同研究グループは、薄膜内に無数のナノ柱状結晶を分散することで、水の分解反応を促進することに成功した。特に、水分解光電極反応は、ナノ柱状結晶の構成元素として、イリジウム(Ir)金属やチタン酸ストロンチウム(SrTiO3)を組み合わせたことにより、極めて高い効率を得ることができたという。

 この他、ナノ柱状構造を埋め込んだコンポジット結晶は、水の中で電極として長時間使用しても安定している。製造も1回のプロセスで済むなど簡便である。共同研究グループは、今回開発した製造プロセス及びナノ構造のコンポジット材料について、高効率のエネルギー変換材料やデバイスの作製を可能とし、二酸化炭素を排出しないクリーンな水素社会の実現に貢献できる技術とみている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160608-00000054-it_eetimes-sci

2016/06/08 太陽光関連業者の倒産増加 帝国データバンク調べ(ITmedia ビジネスオンライン)

 帝国データバンクは6月8日、太陽光関連業者の倒産動向調査を発表した。同社によると、太陽光関連業者の倒産件数は年々増加し、2016年1?5月も前年同期を上回るペースで推移しているという。太陽光関連の市場は2012年7月に始まった「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」(FIT)を機に急成長したが、2014年をピークに衰退しており、倒産数もそれに伴って増加している。

 2006年1月から16年5月までの関連企業の倒産件数は151件。2014年が21件、2015年が36件と増加傾向にある。電力自由化が始まった16年も1?5月で17件と、前年同期の13件を上回る倒産数だ。太陽光の買い取り価格が4年連続で引き下げられ、企業/家庭向けともに大幅に下落していることが業績悪化や倒産増加の背景にある。

 帝国データバンクは「太陽光関連企業はさらなる曲がり角を迎えている」「今後、業界に本格的な再編・淘汰の波が押し寄せるかもしれない」とまとめている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160608-00000084-zdn_mkt-ind

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