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□燃料電池ワールド Vol.2126
■2016年06月08日発行
◆燃料電池NPO pemdream
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■世界のヘッドライン(04月25日)
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2016/04/25 飛行時間記録を樹立するロシアの燃料電池無人航空機〈PT〉
〔訳注〕NELK社(NELK Company)は、ロシア科学アカデミー(Russian Academy of Sciences:RAS)の化学物理問題研究所(Institute of Problems of Chemical Physics:IPCP)が開発して、水素空気燃料電池(hydrogen-air fuel cells)を装備したロシアの無人航空機「オクトコプター(octocopter)」を製造した。モスクワ近郊のチェルノゴロフカ(Chernogolovka)でテストしたオクトコプターは、マルチコプター・ドローンの空間飛行(open spaces)の世界新記録を達成した。飛行時間は3時間10分だった。長時間の革新的な燃料システムの開発は、バラノフ航空モーター中央研究所(Central Institute of aviation motors n. a. P. I. Baranov:TsIAM)と統一製造機製造会社(United aircraft Corporation:UAC)が共同して行った。
〔訳注〕統一製造機製造会社(United aircraft Corporation:UAC):ロシア国有の航空持株会社である。なお、英語社名 United Aircraft Corporation および略称 UAC は、かつてアメリカに存在した航空機メーカー(現 ユナイテッド・テクノロジーズ)と同じだが、もちろん無関係である。(Wiki)
2016/04/25 バラード社、ニュー・フライヤー社のXHE60大型連結式燃料電池輸送バスのデモに電力供給〈PT〉
〔訳注〕バンクーバー&ウィニペグ(VANCOUVER and WINNIPEG、カナダ)発:バラード社(Ballard)の燃料電池発電モジュール「FCベロシティHD(FCveloCity-HD)」は正常に、米国とカナダの大型輸送バスと大型バスの大手メーカー、ニュー・フライヤー産業社(New Flyer Industries Inc.)の子会社ニュー・フライヤー産業カナダ社(New Flyer Industries Canada ULC)が製造した新しい60フィート級連結バスに電力を供給した。「エクセルシオールXHE60(Xcelsior XHE60)」のための推進システムは、バラード社とニュー・フィライヤー社、シーメンス社(Siemens)間のパートナーシップで開発された。
2016/04/25 「ツルー・ゼロ」は先例のない早さで世界最大の水素ネットワークを開設〈PT〉
〔訳注〕アーバイン(IRVINE、カリフォルニア州)発:燃料電池電気自動車のいちじるしく大きな数は、数千の自動車エンジニアや政策立案者、そして政府組織の職員の数十年の熱心な仕事によって、カリフォルニア州の市場で販売されるだろう。ファーストエレメント燃料社(FrstElement Fuel Inc.)が建設する一連の水素補給ステーション(hydrogen-charge stations)「ツルー・ゼロ・ネットワーク(True Zero Network)」は同時に、この種の自動車を飛び跳ねさせるような障害物を除去するだろう。それはつまり、充填するための信頼できる場所を見つける心配である。最初の15カ所のツルー・ゼロ・ステーション(True Zero stations)は、シリコン・バレー(Silicon Valley)、大ロサンゼルス地域(greater Los Angeles area)、タホ湖地域(Lake Tahoe area)、サン・ホアキン渓谷(San Joaquin Valley)のハリス牧場(Harris Ranch)の隅から隅まで前例のないスピードとスケールで接続する。追加の4つのステーションは年末までに接続が予定されている。事業は、カリフォルニア州エネルギー委員会(California Energy Commission)と、南海岸大気保全管理区(South Coast AQMD)、ベイエリア大気質管理区(Bay Area Air Quality Management District:BAAQMD)からの補助金だけでなく、燃料電池電気自動車を市場に初めて出す自動車会社のトヨタ(Toyota)とホンダ(Honda)とのパートナーシップにより、大部分が賄われている。アーバイン(Irvine)に本社を置くファーストエレメント燃料社の最高経営責任者ジョエル・Ewanick(Joel Ewanick)は、「我々は、前例のない18カ月で15カ所のステーションを完成させた」と語った。この事業の第1段階(phase one)で作られるステーションは合計19カ所になり、CO2の削減量はサンフランシスコとほぼ同じ大きさの森林を植えるのと同じとなる。
2016/04/25 ワイヤレス有線テレビ社、自社の緊急対応有線テレビ塔監視システムの電源にSFCエナジー社の燃料電池「イーフォイ・プロ」を選ぶ〈PT〉
〔訳注〕ブルンタール/ミュンヘン(Brunnthal/Munich、ドイツ)発:ハノーバー・フェア(Hanover Fair)ホール27(hall 27)のブースで本日、SFCエナジー社(SFC Energy)は、イギリス、マンチェスター(Manchester)のワイヤレス有線テレビ社(Wireless CCTV Ltd:WCCTV)の緊急対応有線テレビ塔(Rapid Deployment CCTV Towers)に統合した燃料電池イーフォイ・プロ(EFOY Pro)を提示する。60基以上の燃料電池イーフォイ・プロは、この2年の間にすでに有効活用されている。ワイヤレス有線テレビ社は、再配置可能な有線テレビ(redeployable CCTV)や現場警備(site security)、装着カメラ(body worn cameras)、世界中の自動監視などの市場をリードするプロバイダーである。
2016/04/25 ヘリオセントリス社、ドイツのBOSデジタル無線ネットワークから22基の燃料電池ベースの緊急電源装置を受注〈PT〉
〔訳注〕ベルリン(Berlin)発:ヘリオセントリス・エナジー・ソリューション社(Heliocentris Energy Solutions AG)は、公的機関や組織のためのデジタル無線ネットワーク局(digital radio network stations)の予備電力のためにさらに22基の燃料電池非常用電源システムの注文を受けた、と発表した。
2016/04/25 バラード社の子会社プロトネクス社、ボーイング社の現場で燃料電池無人航空機推進システムの実証を行う〈PT〉
〔訳注〕バンクーバー&サウスボロ(VANCOUVER and SOUTHBOROUGH、マサチューセッツ州)発:バラード・パワーシステムズ社(Ballard Power Systems)は、同社の子会社プロトネクス社(Protonex)がボーイング社(Boeing Company)の完全子会社であるインシツ社(Insitu)に、スキャンイーグル(ScanEagle)無人航空機(unmanned aerial vehicle:UAV)で使う試作用陽子交換膜型(PEM:proton exchange membrane)燃料電池推進モジュールを配送した、と発表した。スキャンイーグル・プラットフォーム(ScanEagle platform)は、それまでで最も成功した無人航空機プラットフォームの一つとなり、軍と民間の適応で80万飛行時間を記録した。スキャンイーグルは、長さが1.55メートル、翼長は3.11メートル、最大離陸重量が22キロである。毎秒41.2メートル(80ノット)の最大速度で飛ぶことができ、高度5944メートルの上昇限度に達して、24時間以上の耐久能力を有する。
■2016年06月07日のWEB LINK NEWS
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2016/06/07 微生物の発電効率化、電流100倍に 静大教授が新物質発見(@S[アットエス] by 静岡新聞)
静岡大工学部化学バイオ工学科の二又裕之教授(49)はこのほど、微生物が生ごみなどの有機物を分解する際に電気を発生させる「微生物燃料電池」(MFC)の発電効率を高める新たな物質を見つけたと発表した。微生物と電極間の電子伝達を円滑にし、従来のMFCと比べて電流を約100倍に増加させる効果があるという。
MFCは、有機物を食べた微生物がイオンとともに排出する電子を電極に集め、電流を流す装置。廃棄物処理とクリーンエネルギーの生産を同時に行うことが可能な一方、発電量が低いために実用化には至っていない。
微生物を豊富に含む佐鳴湖の土を使って発電効率を高める研究を進めてきた二又教授は、微生物を培養する際に生成される黒い粉状の物質に着目した。MFCにこの物質を入れることで発電能力が大幅に向上したほか、従来は不可能だった蓄電の機能も加わることが分かった。
一方、物質の生成と発電に至る詳しいメカニズムは不明のほか、電力量は一般的な鉛蓄電池と比べて5分の1程度と少なく、実用化への課題は多い。静大は同物質の特許を出願し、高機能MFCの開発に向けて研究を進めていく。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160607-00000007-at_s-l22
2016/06/07 住宅電力を丸ごとバックアップ、12kWhの大容量ハイブリッド蓄電池(スマートジャパン)
電子部品メーカーのニチコンは、ハイブリッド型としては同社初となる家庭用蓄電システムの新製品「ESS-H1L1」の受注をこのほど開始した。2016年7月以降順次出荷する予定だ。同社は2012年夏に家庭用蓄電システムの第1号を発売して以来、国内向けに合計約3万台以上の蓄電システムを生産・出荷してきた。これらの蓄電システムは、太陽光発電からの電力を交流で入力する単機能型に分類されるもので、売電を主目的とする太陽光既設ユーザーの追加設置需要に伴い実績を伸ばした。
蓄電池は業界最大級とする容量12kWh(キロワット時)のものを採用。高出力・高効率ハイブリッド・パワー・コンディショナを搭載し、これにより系統連系出力5.9kW(キロワット)、太陽光入力最大6kW。および太陽光から蓄電池充電能力最大5.9kW、自立時出力5.9kVA(キロボルトアンペア)の性能を確保している。停電時出の出力は約6kW。燃料電池との連携も可能で、酷寒地域にも設置できる。この他リモコンも付属し、15年間の長期無償保証(リモコンは5年間)や各種蓄電システム補助金への登録にも対応している。
これまで「ニチコン」ブランドの蓄電システムは、一部を除いて、主に住宅メーカーだけに直販してきたが、新製品は太陽光発電システムメーカー、住宅建材商社などさまざまなルートで販売する。従来機の単機能型モデルと合わせて、初年度は月1500台の出荷を目標とする。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160607-00000014-biz_it_sj-bus_all
2016/06/07 つくば市が「一家に1枚」ポスター「水素」を配布 水素発見から250年を機会に市内の研究機関が制作(ねとらぼ)
つくば市が市内の研究機関、高エネルギー加速器研究機構物質構造科学研究所が企画・制作した、“一家に1枚”ポスター「水素」を配布しています。配布は4月18日から市役所で始まり、6月6日からは中央図書館やつくばイノベーション・プラザなどが配布場所に加わりました。
「一家に1枚」シリーズは、国民が科学知識に親しめるようにと、文部科学省が配布しているポスター。2005年より、毎年4月の科学技術週間に合わせて製作されており、今年は高エネルギー加速器研究機構物質構造科学研究所の企画が採用。イギリスのヘンリー・キャベンディッシュが水素を発見してから250年の節目を機会に、水素や水素社会に関心を持ってもらいたいとの思いから制作されたそうです。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160607-00000067-it_nlab-sci
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