燃料電池ワールド Vol.2120 (2016/06/01 08:32)

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□燃料電池ワールド Vol.2121
■2016年06月01日発行

                    ◆燃料電池NPO pemdream

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■世界のヘッドライン(04月19日)
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2016/04/19 フュエルセル・エナジー社、2500万ドル融資枠を締め切る〈PT〉

〔訳注〕ダンベリー(DANBURY、コネチカット州)発:フュエルセル・エナジー社(FuelCell Energy, Inc.)は本日、ヘラクレス・キャピタル社(Hercules Capital, Inc.)と、燃料電池開発プロジェクトを支援する2500万ドルの長期融資枠を締め切ったことを発表した。「この社債による資金調達は、当社の資本構成を強化する」と同社の上級副社長兼最高財務責任者マイケル・ビショップ(Michael Bishop)は語った。

2016/04/19 バース大学の研究者、尿から発電する小型燃料電池を開発〈PT〉

〔訳注〕バース大学(University of Bath)物質化学工学科(Department of Chemical Engineering, Department of Chemistry)と再生可能化学技術センター(Centre for Sustainable Chemical Technologies:CSCT)の研究チームは、ロンドン大学クイーン・メアリー校(Queen Mary University of London)とブリストル・バイオエナジー・センター(Bristol Bioenergy Centre)で働いて、新しい微生物燃料電池を開発した。この尿から電気を発生させる革新的な小型燃料電池は、バイオマス由来の炭素触媒を使用しており、一般的に他の微生物燃料電池に使われる白金を代替するはるかに安価なものである。現在、単一の微生物燃料電池は、携帯電話などの機器に電力を供給するのに充分な立方メートルあたり2Wを生成している。インターネット雑誌「エレクトロケミカル・アクタ(Electrochimica Acta)」に発表された論文「尿からのエネルギー生成のための効果的な小規模微生物燃料電池に向けて(Towards effective small scale microbial fuel cells for energy generation from urine)」は、
http://ac.els-cdn.com/S0013468616301141/1-s2.0-S0013468616301141-main.pdf?_tid=43094572-0230-11e6-8302-00000aacb360&acdnat=1460631878_f56657786517292710705a4394b24edeで見ることができる。この記事は、3月18日付け(Vol.2098  2016/04/25発行)の「尿を電気に変える小さな安い燃料電池」の再論である。

2016/04/19 ITMパワー社、PEM型水素電解槽の開発に275万ユーロの資金を発表〈PT〉

〔訳注〕ITMパワー社(ITM Power)は、ホライゾン2020(Horizon 2020)のもとで燃料電池水素共同実施機構(Fuel Cells and Hydrogen Joint Undertaking:FCH JU)から電解槽プロジェクト「HPEM2GAS」のために275万ユーロの助成金を授与された、と発表した。この資金でITMパワー社は、3年間で91万5650ユーロを受け取ることになる。

2016/04/19 岩谷産業、東北地方で初の水素燃料補給ステーションを仙台に建設する〈PT〉

〔訳注〕岩谷産業(Iwatani Corporation)は本日、東北地方で初めての水素燃料補給ステーションである仙台岩谷水素ステーション(Iwatani Hydrogen Refueling Station in Sendai)を宮城県仙台市(Sendai, Miyagi Prefecture)に建設する、と発表した。2016年度中の完成をめざす。

2016/04/19 ルグラン北米社、ブルーム社の新しい燃料電池のスイッチを入れる〈PT〉

〔訳注〕ルグラン北米社(Legrand North America)は昨日、ブルームエナジー社の新しい500kW級固体酸化物型燃料電池(solid-oxide fuel cell:SOFC)システムのスイッチを入れた。ルグラン社のウエスト・ハートフォード(West Hartford)施設は、26万3000平方フィートに約600人の従業員を有し、電力の約88%を供給する本社として機能する。

2016/04/19 ニュー・フライヤー社、北米で初めての60フィート級水素燃料電池バスを発表〈PT〉

〔訳注〕ウィグペニ(Winnipeg、カナダ)発:米国とカナダの大型輸送バスと大型バスの大手メーカー、ニュー・フライヤー産業社(New Flyer Industries Inc.)の子会社ニュー・フライヤー・アメリカ社(New Flyer of America)は、連結した大型燃料電池旅客輸送バス「エクセルシオールXHE60(Xcelsior XHE60)」の就任道路で実演を行った。2つの交通機関からの代表として、カリフォルニア州のアラメダ郡トランジット交通公社(Alameda County Transit:AC Transit)とミネソタ州のミネアポリス・メトロ・トランジット(Metro Transit of Minneapolis)は、車両の披露と実走に参加した。

2016/04/19 上院議員ブラウン、コロンブス州の最初の燃料電池バスに乗車して称賛〈PT〉

〔訳注〕ワシントンD.C.(WASHINGTON, D.C.)発:米国上院議員シェロッド・ブラウン(U.S. Sen. Sherrod Brown)は本日、コロンバス(Columbus)で行われている初めての燃料電池バスに乗り、拍手を送った。スターク・エリア地域交通局(Stark Area Regional Transit Authority:SARTA)は今後12カ月間、オハイオ大学(Ohio State University:OSU)のキャンパスで行われる初めての水素燃料電池駆動バスの試験のために同大学と提携している。

■2016年05月31日のWEB LINK NEWS
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2016/05/31 31日の朝刊(都内最終版)☆2・完(時事通信)
【フジサンケイ ビジネスアイ】
◆水素発電 30年めどに確率 経産省有識者協 工程表の最終案(4)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160531-00000001-jijnb_he-bus_all

2016/05/31 【F1 モナコGP】トヨタ MIRAI、オープニングラップに起用(レスポンス)

 トヨタ自動車の市販燃料電池車、『MIRAI』(ミライ)。同車が、F1モナコGPの舞台を駆け抜けた。

 これは5月29日、F1モナコGPの決勝レースを前に行われたもの。トヨタMIRAIが、モナコGPの決勝レース開催を告げるオープニングラップに起用されている。

 MIRAIのドライバーを務めたのは、モナコ公国の大公、アルベール2世。シャルレーヌ モナコ公妃とともに、MIRAIが大勢の観客の前を走行した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160531-00000029-rps-moto

2016/05/31 水素発電確立、42年までに 経産省が工程表最終案(産経新聞)

 経済産業省は30日の有識者協議会で、二酸化炭素(CO2)の排出量を抑えた高効率な火力発電技術を実現するための工程表(ロードマップ)の最終案を示した。水素を燃焼させて発電する水素発電技術を平成42年ごろまでに確立し、温室効果ガスを62年までに17年比で80%削減する長期目標の実現に向けた切り札とする。6月中に完成した工程表を公表する。

 水素発電は化石燃料の代わりに水素を燃焼させ、タービンを回転させて発電する。燃焼させても水が発生するのみでCO2を排出しない特徴がある。現在は化石燃料から水素を抽出する方法が主流だが、太陽光など再生可能エネルギーを使って生成した水素を使えばより環境に優しい。

 ただ、水素は運搬、管理などにコストがかかり、石炭や天然ガス発電に比べて割高だ。再生エネ由来の水素生成はまだコスト高で、商用化には至っていない。

 協議会の委員からは「国内に限らず、海外でも(安価に事業化ができる)水素発電の適地を探るべきだ」との意見も上がった。

 工程表ではコスト低減と安定調達に不可欠な水素供給網の整備を進めつつ、まずは技術的に容易な、水素と天然ガスを混ぜて燃焼させる水素混焼発電を32年ごろに導入するとした。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160531-00000074-san-bus_all

2016/05/31 水素社会の推進とCO2削減に効果的な住友化学の分離システム【人とくるまのテクノロジー展】(clicccar)

 CO2(二酸化炭素)の削減が叫ばれる昨今ですが、それとは別に水素製造や天然ガスの精製時にもCO2を分離することが必要です。

 住友化学が「人とくるまのテクノロジー展2016横浜」で展示した「CO2分離膜」は、製造や採掘時の圧力を利用することで、低エネルギーで原料ガスからCO2を分離できる選択透過膜。

 まだ開発中ということですが、2017年には実用化を目指すという、すぐそこにあるテクノロジーです。

 天然ガスの精製だけでなく、プラントにおける排出ガスからのCO2分離とCCS(二酸化炭素の回収・貯留)を組み合わせることで、CO2の排出量低減につながるといいます。もちろん、水素ステーションでの使用など、水素社会に向けたローコストなソリューションとしての提案も考えられるということです。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160531-00375060-clicccarz-bus_all

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