燃料電池ワールド Vol.2107 (2016/05/12 09:34)

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□燃料電池ワールド Vol.2107
■2016年05月12日発行

                    ◆燃料電池NPO pemdream

                    ◇http://pemdream.com

■世界のヘッドライン(03月31日)
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2016/03/31 南アフリカでプラチナを生産しているインプラッツ社、新しい燃料電池フォークリフト試作車と水素供給ステーションを発表〈PT〉

〔訳注〕ヨハネスブルグ(Johannesburg、南アフリカ)発:ウェスタン・ケープ大学(University of the Western Cape)のパートナーのインパラ・プラチナ・ホールディングス社(Impala Platinum Holdings Limited:Implats)は本日、ヨハネスブルグ郊外のスプリングス(Springs)にある同社のインパラ供給サービス営業所(Impala Refining Services)で、水素燃料電池フォークリフトの試作車と供給ステーションを発表した。

2016/03/31 ITMパワー社、ZEAGエナジー社に1MW級電解システムを販売〈PT〉

〔訳注〕ロンドン(LONDON)発:ITMパワー社(ITM Power)は、ドイツの電力会社ZEAGエナジー社(ZEAG Energie AG)に1MW級電解システムを販売した。2年間の保証と5年間の保守契約で、2017年第1四半期に配送される。

2016/03/31 SFCエナジー社、オランダの子会社PBF社による大口受注を発表〈PT〉

〔訳注〕ブルンタール/ミュンヘン(Brunnthal/Munich、ドイツ)発:SFCエナジー社(SFC Energy)は、オランダの子会社PBF社(PBF B.V.)が、民生用電子機器(consumer electronics)の製造で使われるハイテクレーザー装置(high tech laser equipment)の運転のために使う外部変圧器ユニット(External Transformer Units)の大口受注を発表した。注文の量は70万ユーロである。

■2016年05月11日のWEB LINK NEWS
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2016/05/11 ホンダ本社に「スマート水素ステーション」を設置 ?まずはFCVへの水素充填に活用?(オートックワン)

  ホンダは、独自に開発した高圧水電解システム「Power Creator」を採用したパッケージ型「スマート水素ステーション(SHS)」を、青山本社ビルに都内の商業地域として初めて設置し、5月11日より稼働を開始した。

 また、SHSでの水素製造に必要な電力をまかなうべく、新たに太陽光発電システムを導入し、燃料電池自動車(FCV)のCO2フリーでの走行を可能にした。

 SHSは、圧縮機を使用せずに製造圧力40MPaの水素を24時間で最大1.5kg製造することができ、製造した水素は約19kg貯蔵することができる。また、主要機器を7平方メートル程度に収まるサイズでユニット化することにより、工場出荷後から短期間で設置でき、小規模な水素ステーションとして活用可能だ。

 ホンダ青山本社ビルに設置したSHSは、まずは自社が保有するFCVへの水素充填に活用。また将来的には、地産地消の水素として幅広い活用を検討していくとのこと。

 なおホンダとしては、今回の青山本社ビルへの設置が2015年12月の和光本社ビルに続く2ヵ所目となった。自治体では、環境省補助事業において徳島県、宮城県、埼玉県ですでにSHSが稼働しており、熊本県や神戸市においても稼働に向けた準備が進められている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160511-00010004-autoconen-ind

2016/05/11 【ホンダ クラリティ FC】軽量化素材にランクセスの「GFRTP」採用…樹脂とガラス繊維の複合素材(レスポンス)

 ランクセスは、同社の軽量化素材が、ホンダの新型燃料電池自動車(FCV)『クラリティ フューエル セル』に採用されたと発表した。

 今回採用された軽量化素材は、ランクセスグループ傘下のボンドラミネーツの連続繊維で強化された熱可塑性コンポジットシート「テペックス」と、ランクセスの高性能プラスチック(樹脂)「デュレタン」を使用した、樹脂とガラス繊維の複合素材「GFRTP」(グラスファイバー・リインフォースド・サーモプラスティクス)。ホンダが開発した世界初のワンショットハイブリッド成形リアバンパービームに使用された。

 ランクセスの樹脂とガラス繊維の複合素材によるFCVの大型部品にワンショットのハイブリッド成形加工を実現したことで従来よりも約50%の軽量化を実現するとともに、大幅な生産の合理化にも貢献したとしている。

 今回、開発された部品は、テペックスの連続長繊維複合材「ダイナライト」に、不連続長繊維をランダム配置した複合材「フローコア」を積層することで、複雑形状部品の成形性を高め、低速から高速まで、様々な条件下での衝突荷重に対応できる高強度と衝撃吸収性を実現した。

 ホンダの新たな部品開発にあたり、ランクセスは軽量化デザインのためのカスタムメイドサービス「ハイアント」による特性試験を行ったほか、プラスチック成形の分野で高い技術をもつタカギセイコーを通して量産までの開発をサポートした。さらにコンポジット製品分野で長い取り扱い実績をもつサンワトレーディングの協力を得て、世界初となるGFRTPハイブリッド成形リアバンパービームを実現したとしている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160511-00000037-rps-bus_all

2016/05/11 水素エネルギー社会に理解 富山でシンポジウム(北日本新聞)

 15、16日に富山市で開かれるG7環境相会合に合わせ、水素をエネルギー源とする燃料電池自動車の普及に向けた「とやま水素エネルギーシンポジウム」が11日、同市西町のTOYAMAキラリ内ファーストバンクキラリホールで開かれた。県内外から約240人が訪れ、水素社会の実現を目指す企業の取り組みなどに理解を深めた。

 2月に発足した産学官金の連携組織「富山水素エネルギー導入促進協議会」(会長・山口昌広北酸社長)と「とやま次世代自動車・エネルギーインフラ研究会」(事務局・県新世紀産業機構)が主催した。北日本新聞社など後援。

 トヨタ自動車技術統括部主幹の三谷和久さんは「環境負荷の低減とエネルギー安全保障に対応可能な水素は究極のエネルギー」とし、燃料電池車を開発する意義を説明。エコカー普及に向けては、水素インフラの整備や将来ビジョンの共有などが必要とした。

 日本政策投資銀行の田原正人ソリューション企画室長や神戸製鋼所営業企画部の三浦真一さん、富山大極東地域研究センターの山本雅資准教授による講演もあった。

 TOYAMAキラリ前にはトヨタの燃料電池車「ミライ」を展示した。15、16日は富山城址公園で展示する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160511-00052350-kitanihon-l16

2016/05/11 トヨタ「円高ショック」5期ぶり営業減益 1兆円の積極投資は継続(ZUU online)

 トヨタ自動車が5月11日の決算発表で、2017年3月期における予想営業利益が40.4%の減益となる見通しを発表した。同社の減益予想は5期ぶりとなる。なお、2016年3月期の連結決算は、営業利益ベースで過去最高益を更新したものの、年初からの円高で増益幅は小幅にとどまった。

 今期の会社予想の前提となる想定為替レートは、ドル円で105円。前期の実績は120円であったため、15円の円高となる。

 トヨタはドル建ての取引が大半で、対ドルで1円の円高により年間営業利益が400億円程度減少する収益構造だと言われている。15円の円高は為替では6000億円程度の減益要因となる可能性が高い。

 しかし、注目すべきは次世代へ向けた研究開発への積極的な姿勢だろう。2017年3月期の設備投資は1兆3500億円(2016年3月期比4.4%増)でそのうち半分弱が日本向け、研究開発費は1兆800億円(同2.3%増)と発表している。

 研究開発費で1兆円を超える企業は日本ではトヨタだけだ。これは、世界でもトップクラスの水準だ。 世界をリードしているハイブリッド車(HV)を筆頭に、燃料電池自動車(FCV)、自動運転、AIなどの分野に積極的に研究開発費を投資している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160511-00000014-zuuonline-bus_all

2016/05/11 集光型の太陽光発電でメガソーラー、日本の2倍の日射量があるモロッコ(スマートジャパン)

 モロッコ王国太陽エネルギー庁(MASEN:Moroccan Agency for Solar ENergy)と住友電気工業が共同で、モロッコ中部のワルザザート(Ouarzazate)市に「1MW(メガワット)集光型太陽光発電プラント」を建設する。両者は5月4日に契約を締結して、2021年5月まで5年間の実証プロジェクトに取り組む。運転開始は2016年11月を予定している。

 モロッコで集光型の太陽光発電システムに取り組む住友電気工業は日本国内でも実証例を増やしている。最も先進的な事例は宮崎大学で2014年から稼働中のシステムだ。64枚のモジュールを搭載したシステム2基を使って15kW以上の発電能力がある。

 このシステムでは太陽光のエネルギーから電気エネルギーに変換する効率を31%に高めることができた。宮崎大学は太陽光で発電した電力を使って水素を製造する実験にも取り組んでいて、太陽光から水素エネルギーの変換効率では世界最高の24.4%を達成している。

 集光型の太陽光発電システムはモジュールを構成する太陽電池の表面にレンズを搭載して発電量を増やせる点が特徴だ。追尾式の架台と組み合わせることによって、朝や夕方でも太陽光を垂直に受けて効率よく発電できる。電気を生み出す発電素子が温度の影響を受けにくいため、日射量が多くて気温の高い地域でも発電量が落ちにくいメリットがある。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160511-00000009-biz_it_sj-bus_all

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆燃料電池組立・発電体験コーナーを開催【再掲】

 高効率の発電装置である燃料電池は、マスコミ業界も取り上げる機会が日ごとに増しております。また、文科省の新学習指導要領(平成24年発行)には、理科の中で燃料電池に触れるように記されています。しかし、一般の方々には仕組みや発電の様子などはまだまだ身近なものとはなっておりません。

 この度、燃料電池開発情報センター(FCDIC) が主催し、東京都と新エネルギー・産業技術総合開発機構が後援する 【第23回 燃料電池シンポジウム】において、今回で5回目となる「燃料電池組立・発電体験コーナー」を開催いたします。

 また、ホンダのFCV<CLARITY FUEL CELL>も展示致しますので、合わせてご案内いたします。
◇日 時:5月26日(木)?27日(金) ※各回30分程度です
  26日(11:00? 13:35? 14:35?)
  27日(10:00? 11:00? 15:10?)
◇場 所:タワーホール船堀 1F  シンポジウム展示会場
(〒134-0091 東京都江戸川区船堀4 丁目1 番1 号)
◇参加費:無料(60名迄の先着予約制です) ※定員になり次第、締め切ります。
◇申込期限:5月24日 午前中まで
◇内 容:100%組立・分解可能な燃料電池組立キット(PEFC 40×18mm)を用いて、組立及び発電試験を体験して頂きます。

 説明は、燃料電池の開発や教育に携わって来た企業、大学等の現役またはOBの【FC懇談会のメンバー】が担当します。
◇特 典:コーナーを体験された方には、シンポジウムA会場で開催予定の、次の(1)か (2)の講演、何れかの聴講券を進呈します。 ※一般講演への参加は有料です。(1)特別講演 5月26日(木)
1、「水素社会の実現に向けた取組?ロードマップ改訂について?」 経済産業省燃料電池推進室
2、Hondaにおける燃料電池自動車開発と水素社会に向けて 本田技術研究所3、海外の研究開発政策と研究機関の動向(仮) 経済産業省産業技術環境局国際室(2)基調講演 5月27日(金)
1、水素キャリアと燃料電池及び触媒反応への展開 京都大学
◇問い合わせ・連絡先:燃料電池開発情報センター【燃料電池組立体験コーナー事務局】
 Tel:03-6206-0231 Fax:03-6206-0232
  e-mail: fccon-xp@fcdic.jp URL: http://www.fcdic.com/
◇主 催:一般社団法人 燃料電池開発情報センター(FCDIC)
◇共 催:FC懇談会

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