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□燃料電池ワールド Vol.2103
■2016年05月06日発行
◆燃料電池NPO pemdream
■世界のヘッドライン(03月25日)
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2016/03/25 トロント大学応用科学&エンジニアリング学部、エネルギー貯蔵に最も効率的な触媒を設計〈PT〉
〔訳注〕トロント大学(University of Toronto)応用科学&エンジニアリング学部(Faculty of Applied Science & Engineering)の教授テッド・サージェント(Ted Sargentat)率いる研究グループは、植物が光合成を行うときに水を水素と酸素に分割するように、化学形態(chemical form)でエネルギーを貯蔵するための最も効率的な触媒を設計した。酸素は大気中に無害で放出され、水素はH2として水素燃料電池を用いたエネルギーに変換することができる。新しい触媒は、高価な貴金属による触媒よりも、豊富で低コストの金属であるタングステン(tungsten)と鉄(iron)、コバルト(cobalt)から成る。彼らの成果は、雑誌「サイエンス(Science)」の3月24日に掲載された。
2016/03/25 オランダの大学、燃料電池自動車ヒュンダイ ix35を発電所として設定〈PT〉
〔訳注〕デルフト工科大学(Delft University of Technology:TU Delft)教授エーディー・ヴァン・ウェイク(Ad van Wijk)率いる研究者は、燃料電池自動車ヒュンダイ ix35(Hyundai ix35)を電気の出口として使えるように成功裏に設定した。これは、ヨーロッパで初の出来事である。
2016/03/25 トヨタの水素燃料電池自動車「ミライ」が2016世界グリーンカー賞を受賞〈PT〉
〔訳注〕ブリュッセル(Brussels、ベルギー)発:トヨタ(Toyota)「ミライ(Mirai)」は、ニューヨーク国際自動車ショー(New York International Auto Show)が主催する記者会見で、今年の2016年世界グリーンカー(2016 World Green Car of the year)を宣言されている、と発表した。これは、23カ国から73名の国際自動車ジャーナリスト陪審員によって選出された。2015年9月にヨーロッパで発売されたトヨタ「ミライ」は、すでに英国、ドイツ、デンマークでリースまたは購入が可能になっている。既存の日本と米国に加えて、ヨーロッパ諸国ではベルギー、オランダ、ノルウェー、スウェーデンで販売が開始されようとしている
■2016年05月02日〜05日のWEB LINK NEWS
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2016/05/02 住友金属鉱山、スカンジウム回収事業に参入(鉄鋼新聞)
住友金属鉱山は28日、希土類元素の一つであるスカンジウムの回収事業への参入を決めるとともに、主要用途のうち燃料電池向け販売に関し、米国の大手企業と酸化スカンジウムの長期販売契約を締結したと発表した。同社子会社のタガニートHPALニッケル社(フィリピン)に、ニッケル鉱石から酸化スカンジウムの中間品を製造するプラントを建設するとともに、中間品を最終製品に加工する工程を播磨事業所(兵庫県)に設置する。投資額は約40億円で、製造能力は年間約7・5トン(酸化スカンジウム換算)。18年春ごろに生産を開始する予定。
同社は、13年に子会社のコーラルベイニッケル社(フィリピン)にニッケル鉱石からスカンジウムを回収するパイロットプラントを建設。ニッケル原料であるニッケル・コバルト混合硫化物の製造工程からスカンジウムを商業生産規模で効率的に回収する技術を確立したことから同事業への参入を決めた。
スカンジウムは希土類元素の一つで、固体酸化物燃料電池(SOFC)の添加材やアルミニウムへの添加材などとして使われている。現在は中国、ロシアなどを中心に年間約10?15トン(酸化スカンジウム換算量)程度生産されている見込みだが、世界的に生産量が少ないことからこれまでは需要が限定されていた。同社が西側諸国で初めて本格的な量産を行うことで燃料電池用途などでのスカンジウムユーザーに長期的かつ安定的な酸化スカンジウムの供給が可能となる。
また、安定したスカンジウム源の確保により、酸化スカンジウムの新規材料としての特性を生かしたさまざまな分野での活用が期待され、今後は燃料電池向け用途を基軸に、顧客と共同で新規用途の開拓を進めていく考え。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160502-00010001-tekkou-ind
2016/05/02 「環境先進都市」世界に発信 北九州でG7エネ相会合開幕(産経新聞)
北九州市で1日、開幕したエネルギー相会合では、市内の環境・新エネルギー関連施設の視察も予定されている。市は、深刻な公害問題を官民一体で克服した「環境先進都市」の取り組みを世界に発信する。
さらに現在、最大の環境課題として、温暖化防止が挙がる。北九州市は、低炭素社会の実現に向けた最新エネルギー技術の開発を進める。
その舞台の一つが、水素エネルギーの実験が進む八幡東区の「東田地区」だ。戸畑区にある新日鉄住金八幡製鉄所で生じる水素を、専用パイプラインで住宅や商業施設に送り込み、燃料電池で発電する。
各国代表は2日、この東田地区の水素タウンを視察する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160502-00000031-san-l40
2016/05/02 神鋼、「再生エネの電力で作る水素」を活用した水素ステーション(ニュースイッチ)
来年にも実証
神戸製鋼所は2017年春にも、再生可能エネルギーの電力でつくる水素を水素ステーションで活用する実証実験を始める。高砂製作所(兵庫県高砂市)に開設した水素ステーション総合テストセンターで、太陽光や風力で発電する不安定な電力でも、安定的に水素を発生できる技術を実証する。17年度中には全体の使用量の一部を再生エネ由来水素に置き換えられる設備として商品化する計画だ。
神鋼エンジニアリング&メンテナンス(神鋼EN&M、神戸市灘区)が全体のシステムを設計する。神鋼環境ソリューションが主に電解水素発生器を受け持つ。
太陽光や風力は天候条件によって発電量や出力が大きく変動する。実証実験ではこれを模擬した不安定な電気を受け入れ、水を電気分解して水素を発生させ、バッファータンクに貯蔵。ある程度たまった時点で圧縮し、通常の場合と同様に蓄圧器に貯蔵する。「不安定な電力でも安定的に水素を発生させられるかや、適切なタンクの大きさなどを確認する」(清水邦彦神鋼EN&M理事)予定だ。
建設コストは設備仕様によって異なるが5000万―1億5000万円程度。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160502-00010003-newswitch-ind
2016/05/03 韓経:神戸、世界初の「水素都市」建設へ(中央日報日本語版)
日本総合建設会社の大林組と川崎重工業が2018年に、水素燃料で作った電気を神戸市の一部の地域に供給する事業を始める。
日本経済新聞によると、大林組と川崎重工業は関西電力と神戸市の協力を受け、神戸ポートピアホテル、神戸国際会議場などがあるポートアイランド地区の約25ヘクタールに「水素電気」を供給する。
ポートアイランドとは神戸市中央区にある人工島。日本が北九州市に水素試験団地「水素タウン」を運営したことはあるが、地域の電源として水素発電を導入するのは世界で初めてだと、同紙は伝えた。
大林組などは日本政府の補助金を受け、現在とほぼ同じ電気料金でポートアイランド地区のホテル、会議場などに電気を供給する。送電量は約1万人が働くオフィス街の消費量で、このための年間水素使用量は水素燃料電気自動車2万台分に相当する。現在使用中の電気と熱エネルギーの半分は水素発電で充当し、不足分は関西電力の電気で補充する。
大林組などは来年、出力1000キロワット級タービン発電所の工事に入り、2018年中に水素電気を生産する。水素発電は水素20%と天然ガス80%を燃料として使用し、二酸化炭素排出量を水素使用分だけ減らすことができる。今後、水素だけで発電することも検討している。水素発電所総投資額は20億円(約210億ウォン)。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160503-00000018-cnippou-kr
■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆燃料電池組立・発電体験コーナーを開催【再掲】
高効率の発電装置である燃料電池は、マスコミ業界も取り上げる機会が日ごとに増しております。また、文科省の新学習指導要領(平成24年発行)には、理科の中で燃料電池に触れるように記されています。しかし、一般の方々には仕組みや発電の様子などはまだまだ身近なものとはなっておりません。
この度、燃料電池開発情報センター(FCDIC) が主催し、東京都と新エネルギー・産業技術総合開発機構が後援する 【第23回 燃料電池シンポジウム】において、今回で5回目となる「燃料電池組立・発電体験コーナー」を開催いたします。
また、ホンダのFCV<CLARITY FUEL CELL>も展示致しますので、合わせてご案内いたします。
◇日 時:5月26日(木)?27日(金) ※各回30分程度です
26日(11:00? 13:35? 14:35?)
27日(10:00? 11:00? 15:10?)
◇場 所:タワーホール船堀 1F シンポジウム展示会場
(〒134-0091 東京都江戸川区船堀4 丁目1 番1 号)
◇参加費:無料(60名迄の先着予約制です) ※定員になり次第、締め切ります。
◇申込期限:5月24日 午前中まで
◇内 容:100%組立・分解可能な燃料電池組立キット(PEFC 40×18mm)を用いて、組立及び発電試験を体験して頂きます。
説明は、燃料電池の開発や教育に携わって来た企業、大学等の現役またはOBの【FC懇談会のメンバー】が担当します。
◇特 典:コーナーを体験された方には、シンポジウムA会場で開催予定の、次の(1)か (2)の講演、何れかの聴講券を進呈します。 ※一般講演への参加は有料です。(1)特別講演 5月26日(木)
1、「水素社会の実現に向けた取組?ロードマップ改訂について?」 経済産業省燃料電池推進室
2、Hondaにおける燃料電池自動車開発と水素社会に向けて 本田技術研究所3、海外の研究開発政策と研究機関の動向(仮) 経済産業省産業技術環境局国際室(2)基調講演 5月27日(金)
1、水素キャリアと燃料電池及び触媒反応への展開 京都大学
◇問い合わせ・連絡先:燃料電池開発情報センター【燃料電池組立体験コーナー事務局】
Tel:03-6206-0231 Fax:03-6206-0232
e-mail: fccon-xp@fcdic.jp URL: http://www.fcdic.com/
◇主 催:一般社団法人 燃料電池開発情報センター(FCDIC)
◇共 催:FC懇談会
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