燃料電池ワールド Vol.2101 (2016/04/28 09:03)

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□燃料電池ワールド Vol.2101
■2016年04月28日発行

                    ◆燃料電池NPO pemdream

                    ◇http://pemdream.com

■燃料電池関連イベント
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☆燃料電池組立・発電体験コーナーを開催【再掲】

 高効率の発電装置である燃料電池は、マスコミ業界も取り上げる機会が日ごとに増しております。また、文科省の新学習指導要領(平成24年発行)には、理科の中で燃料電池に触れるように記されています。しかし、一般の方々には仕組みや発電の様子などはまだまだ身近なものとはなっておりません。

 この度、燃料電池開発情報センター(FCDIC) が主催し、東京都と新エネルギー・産業技術総合開発機構が後援する 【第23回 燃料電池シンポジウム】において、今回で5回目となる「燃料電池組立・発電体験コーナー」を開催いたします。

 また、ホンダのFCV<CLARITY FUEL CELL>も展示致しますので、合わせてご案内いたします。
◇日 時:5月26日(木)?27日(金) ※各回30分程度です
  26日(11:00? 13:35? 14:35?)
  27日(10:00? 11:00? 15:10?)
◇場 所:タワーホール船堀 1F  シンポジウム展示会場
(〒134-0091 東京都江戸川区船堀4 丁目1 番1 号)
◇参加費:無料(60名迄の先着予約制です) ※定員になり次第、締め切ります。
◇申込期限:5月24日 午前中まで
◇内 容:100%組立・分解可能な燃料電池組立キット(PEFC 40×18mm)を用いて、組立及び発電試験を体験して頂きます。

 説明は、燃料電池の開発や教育に携わって来た企業、大学等の現役またはOBの【FC懇談会のメンバー】が担当します。
◇特 典:コーナーを体験された方には、シンポジウムA会場で開催予定の、次の(1)か (2)の講演、何れかの聴講券を進呈します。 ※一般講演への参加は有料です。(1)特別講演 5月26日(木)
1、「水素社会の実現に向けた取組?ロードマップ改訂について?」 経済産業省燃料電池推進室
2、Hondaにおける燃料電池自動車開発と水素社会に向けて 本田技術研究所3、海外の研究開発政策と研究機関の動向(仮) 経済産業省産業技術環境局国際室(2)基調講演 5月27日(金)
1、水素キャリアと燃料電池及び触媒反応への展開 京都大学
◇問い合わせ・連絡先:燃料電池開発情報センター【燃料電池組立体験コーナー事務局】
 Tel:03-6206-0231 Fax:03-6206-0232
e-mail: fccon-xp@fcdic.jp URL: http://www.fcdic.com/
◇主 催:一般社団法人 燃料電池開発情報センター(FCDIC)
◇共 催:FC懇談会

■世界のヘッドライン(03月22日)
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2016/03/22 水素を使ってクリーン・エナジーへの道を開く炭素

〔訳注〕グリフィス大学(Griffith University)発:グリフィス大学(Griffith University)の画期的な研究は、水素を使ってエネルギーを産出するために炭素を使うクリーン・エナジーへの道を開く。グリフィス大学のクイーンズランド・マイクロ・ナノテクノロジー・センター(Queensland Micro- and Nanotechnology Centre)の教授Xiangdongヤオ(Xiangdong Yao)と彼のチームは、コストがとても高い白金の代わりに、水から水素を生成する成分を使うことに成功した。「我々は現在、ニッケル(nickel)の微量を含有する炭素ベースの触媒を開発した。これは、水から効率的に、費用効率の高い水素製造のために白金を完全に置き換えることができる。我々の研究では、有機金属構造の炭素からニッケル・炭素系触媒を合成する」とヤオは話した。

2016/03/22 新しくマイルストーンに到達したハイパーソーラー社、再生可能水素技術の次のステップを示す〈PT〉

〔訳注〕サンタバーバラ(SANTA BARBARA、カリフォルニア州)発:ハイパーソーラー社(HyperSolar, Inc.)は本日、最新のマイルストーンの達成と、商業システムで成功裏に再生可能水素燃料を生産する次のステップを示した。アイオワ大学(University of Iowa)のハイパーソーラー社科学チームは、ソーラー水素製造セルを製造するために新たな湿式化学合成経路(wet-chemical synthetic routes)を開発した。

2016/03/22 ロンドン水素ネットワーク拡張プロジェクト、水素燃料電池電気自動車が2つの新記録を達成〈PT〉

〔訳注〕政府が支援するロンドン水素ネットワーク拡張プロジェクト(London Hydrogen Network Expansion project:LHNE)は、3月11日から18日まで行われたイギリスの水素週間(Hydrogen Week)で、水素燃料電池電気自動車(hydrogen fuel cell electric vehicles:FCEVs)が2つの新記録を達成した。1つは、水素の単一のタンクで400マイルを走行し、イギリスでもっとも長い旅の記録を破った。また、6日間で6096マイルを走り、燃料電池自動車の最長連続記録を達成した。これらの記録は、ロンドン水素ネットワーク拡張プロジェクトのパートナーであるヒュンダイix35(Hyundai ix35)燃料電池自動車で作られた。

2016/03/22 電気自動車の範囲を拡張するためにスチール燃料電池を使うコンソーシアムを率いるセレスパワー社〈PT〉

〔訳注〕イギリス政府が3月21日に公表したように、セレスパワー・ホールディングス社(Ceres Power Holdings plc)は、イノベート英国(Innovate UK)および「低排出ガス車のためのオフィス(Office for Low Emission Vehicles)」からセレス社に割り当てられた57万3000ポンドを含む77万2000ポンドを与えられるコンソーシアムのリーダーであることを発表した。

2016/03/22 KommEnergie社と燃料電池メーカーのプロトン・モーター社、ブッフハイム市の公的にアクセス可能な電気自動車用充電ステーションを構築するために提携〈PT〉

〔訳注〕ブッフハイム市(City of Puchheim)第1市長のノルベルト・ザイドル(Norbert Seidl)は、KommEnergie社(KommEnergie)のCEOのアロイス・クラマー(Alois Krammer)と、プロトン・モーター燃料電池社(Proton Motor Fuel Cell GmbH)社長のイアン・ピーデン(Ian Peden)とともに、ブッフハイム市の産業地帯に初めてとなるエミッション・フリー充電ステーションの赤い落成式リボンにはさみを入れた。この再充填ステーションの電力は、プロトン・モーター社の製造本部の燃料電池試験スタンドから直接生成され、水素が供給される。

2016/03/22 ホンダ、日本の経済産業省に全てが新しい初の燃料電池自動車「クラリティ・フューエル・セル」を納車〈PT〉

〔訳注〕東京(TOKYO、日本)発:本田技研工業株式会社(Honda Motor Co., Ltd.)は本日、日本の経済産業省(Japanese Ministry of Economy, Trade and Industry:METI)に、3月10日に発表したホンダの初めての全く新しい燃料電池自動車「クラリティ・フューエル・セル(Clarity Fuel Cell)」を納車した。この車は、世界初の5人乗りのセダンタイプの燃料電池自動車で、航続距離は約750kmを提供する。

■2016年04月27日のWEB LINK NEWS
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2016/04/27 住宅用太陽光発電補助 曲がり角 自治体 見直し進む(上毛新聞)

 住宅用太陽光発電システムについて、群馬県内自治体による補助の見直しが進んでいる。上毛新聞が12市の状況を取材したところ、普及を背景にシステム価格が下がったことなどを踏まえ、前橋市が本年度から補助を打ち切り、4市は補助額を引き下げた。金額を据え置いた6市も申請件数の減少などから予算枠を縮小したり、別のエネルギー関連設備に対象を広げるなど、再生可能エネルギー普及に向けた補助制度は曲がり角を迎えている。

 本年度から補助額を引き下げたのは高崎、桐生、渋川、安中の4市。前年度から5000円減の1万5000円(出力1キロワット当たり)とした高崎市は「県の補助が終わって市民の負担が増えるので補助自体は残したが、設置価格の値下がりを踏まえた」(環境政策課)とする。

 沼田市は「太陽光だけでなく環境負荷が少ないエネルギー普及を後押ししたい」(環境課)とし、本年度の制度変更で補助対象を家庭用燃料電池「エネファーム」や地中熱利用システム、木質ペレットストーブなどにも広げた。館林市も、新築住宅はエネファームなど8種類の省エネ設備から1種類以上と同時設置することを補助条件にした。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160427-00010001-jomo-l10

2016/04/27 スティーブン・ペトラネック: 火星に移住する子供達が生き抜く方法(TED)
次に何を呼吸するか 心配する必要がありますが NASAがこの問題を 解決済みであることを知って とても驚きました これはMITの科学者 マイケル・ヘクトです 彼はこのMoxieという 装置を開発しました 私のお気に入りです いわば逆燃料電池で 火星の大気を取り込んで 酸素を吐き出します 火星の大気は96%が 二酸化炭素だということを 思い出してください そして二酸化炭素の78%を 構成しているのが酸素です

 NASAが次回火星にローバーを送るのは 2020年ですが この装置が搭載される予定で 人間1人分の酸素を ずっと生成し続ける ことができます しかし それも テストに過ぎず この装置の すごいところは 100倍の規模まで 拡張できるよう デザインされていることです
http://headlines.yahoo.co.jp/ted?a=20160427-00002476-ted

2016/04/27 【ホンダ クラリティ FC】古典的セダンスタイルの理由は「パワートレイン配置」にあり(レスポンス)

 ホンダが3月10日に発売した量産型燃料電池車『クラリティ フューエルセル(FC)』。先行するトヨタ自動車の『ミライ』がエキセントリックな外観を持っているのに対し、クラリティFCは古典的なセダンフォルム。クルマの基本骨格はパワートレイン、シャシーの重心高、キャビン、燃料タンクの配置などの技術要素である程度決まってくる。ホンダのフォルムが普通のセダンスタイルとなっているのは、パワートレインの配置が普通のクルマと同じだからだ。
「クラリティFCで実現させたかったのは、普遍的価値と先進的魅力の両立。それを成り立たせるために、パワートレインを普通のエンジン車と同じサイズに収めることにトライしました」

 クラリティFCの開発担当者はこう語る。燃料電池車のパワーユニットを構成する大物は水素タンクを除くと電気モーター、出力制御装置、FCスタックの3点。これまでの燃料電池車は燃料電池スタックが別置きとなっており、室内スペースがそれに食われていた。だが、ホンダはFCスタックの小型・高密度化が進んだことで、その3つをまとめれば、内燃機関と同じスペースに搭載できるのではないかと考えた。
「並みの小型化では電気モーター、出力制御装置、FCスタックを三段重ねにすると、普通のエンジンより高さ方向に大きくなってしまい、ボンネットに収まらなくなる。そこで我々は、そのすべてを小型化することに挑みました」(開発担当者)

 FCスタックの薄型化に加え、世界が開発にしのぎを削っている出力制御装置のパワー半導体に、量産車では世界初となるシリコンカーバイド(SiC)を採用した。「SiCは耐熱性は高いのですが、冷却はむしろ難しい。空力特性を悪化させずにフロントに風を当て、さらにボンネット内にしっかり空気を回すにはどうしたらいいか、散々苦労しました」(シャシー担当)

 その結果、モーター、出力制御装置、FCスタックの3つを縦に重ね合わせることに成功。寸法は内燃機関のV6エンジンより少し小さく、質量は同じくらいであるという。このことによって、クラリティFCは空力志向の強い普通のセダンスタイルとなったのだ。高圧水素タンクが大型であるため、まだまだ室内の居住性やラゲッジルーム容積は通常のガソリン車と比べると劣るが、それでも実際に乗ってみると、燃料電池車としては相当の進化であるように感じられた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160427-00000060-rps-ind

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