燃料電池ワールド Vol.2096 (2016/04/21 08:30)

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□燃料電池ワールド Vol.2096
■2016年04月21日発行

                    ◆燃料電池NPO pemdream

                    ◇http://pemdream.com

■世界のヘッドライン(03月16日)
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2016/03/16 生物学的燃料電池、トマトから電気を生成する

〔訳注〕サンディエゴ(SAN DIEGO、アメリカ化学会)発:科学者チームは、食料品店での販売に適さない損傷を受けたトマト(tomatoes)を独特の電気の源として調査している。彼らの試験的なプロジェクトは、フロリダ(Florida)の収穫で残したトマトの廃棄物を使って、生物学ベースの燃料電池に関係している。研究者は今日、米国化学会(American Chemical Society:ACS)の第251回全国大会&博覧会(251st National Meeting & Exposition)で彼らの仕事を発表する。「私たちは、収穫から残されて傷んで食べられないトマトが、生物学的または微生物電気化学的セルを使って強力なエネルギー源となり得ることを発見した」と、プロジェクトで働いているナミタ・シュレスタ(Namita Shrestha)は言う。「この方法はまた、汚染した固形廃棄物と関連した廃水を浄化することを助ける」。このトピックの記者会見は、サンディエゴ・コンベンションセンターで3月16日に行われる。

2016/03/16 燃料電池自動車用の水素漏れ検知センサを発表〈PT〉

〔訳注〕日本の愛知県名古屋市瑞穂区にある日本特殊陶業株式会社(NGKスパーク・プラグ社、NGK SPARK PLUG CO., LTD.)は、当社が燃料電池自動車用の水素漏れ検知センサを公表した、と発表した。このセンサは、「熱伝導(heat conduction)」と呼ばれる新たな検出方法を採用している。

2016/03/16 グリーン契約:Gasunie社のガス・ネットワークを介する水素輸送、ゼーウス=フラーンデレン(Zeeuws-Vlaanderen)地域でより強く、持続可能な業界を作る〈PT〉

〔訳注〕ダウ・ケミカル社(Dow Chemical)の子会社ダウ・ベネルクス社(Dow Benelux)と、ノルウェーに本社を置く世界最大の窒素肥料メーカーのヤラ社(Yara)、ICL IP社は、オランダの天然ガスインフラと輸送会社N.V. Nederlandse Gasunie社(short form: Gasunie)のガス輸送網を介して産業用の水素を交換することを計画している。このネットワークは地下のガスパイプラインを経由して、水素を輸送する。彼らの意図を承認するために、オランダの経済・農業・イノベーション省 (Ministry of Economic Affairs, Agriculture and Innovation) カンプ(Kamp)大臣は本日、オランダ政府と7社の利害関係者間のグリーン契約(Green Deal)「地域水素(Regional Hydrogen)」を締結した。

2016/03/16 日本の岩谷産業とセブンイレブン・ジャパン、最初の水素供給ステーションを開設〈PT〉

〔訳注〕岩谷産業(Iwatani Corporation)とセブンイレブン・ジャパン(Seven-Eleven Japan Co., Ltd.)はこのほど、日本で最初のコンビニ併設の水素燃料補給ステーションを東京都大田区池上(Ikegami in Tokyo’s Ota-ku)と愛知県刈谷市(Kariya-shi in Aichi Prefecture)の2カ所に開設した。

■2016年04月20日のWEB LINK NEWS
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2016/04/20 トヨタvsホンダの燃料電池車対決 走りの比較と普及への壁(NEWS ポストセブン)

 いよいよ“究極のエコカー”を巡るライバル対決の火蓋が切られた──。水素を使って走る燃料電池車(FCV)は、トヨタ自動車が2014年12月に量産車の「MIRAI」を販売して話題を独占してきたが、ここにきてホンダがFCV市販モデル「クラリティ フューエルセル」のリース販売を開始。来年中には一般販売も始める予定だという。

 そこで気になるのが、クラリティの性能や乗り心地はトヨタ車とどこが違うのかという点だ。4月19日、埼玉県内で約1時間に及ぶ試乗体験をした自動車ジャーナリストの井元康一郎氏に比較してもらった(以下「」内は井元氏のコメント)。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160420-00000001-pseven-bus_all
※長文なので本文を。

2016/04/20 【北京モーターショー16】トヨタ紡織、新型プリウスのシートや燃料電池関連部品を展示(レスポンス)

 トヨタ紡織は、4月25日から5月4日に開催される「北京モーターショー2016」に出展する。

 会場では、TNGA(Toyota New Global Architecture)の思想に基づき新開発したシート骨格により乗り心地を向上した新型『プリウス』のシートや、表皮一体発泡工法で乗り心地とデザイン性を高い次元で両立したレクサス車のスポーツシートを展示。そのほか、燃料電池自動車『MIRAI』に搭載された内装品や燃料電池関連部品などを展示する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160420-00000011-rps-bus_all

2016/04/20 「トヨタ MIRAI」と徹底比較!ホンダ FCV「CLARITY FUEL CELL」試乗レポート(オートックワン)
「クラリティ フューエル セル」のデザインが出来上がった背景とは

 ホンダの新型燃料電池自動車(FCV)「CLARITY FUEL CELL」(クラリティ フューエル セル)を見た多くの人は「何でこんなデザインにしたのだろう」と思うことだろう。カッコ悪いとクルマに対する興味まで薄れる。
 この点、試乗会の時に居た担当デザイナーに聞いてみた。
 すると「アメリカをメインに考えました」。

 なるほどでございます。アメリカ人が好むデザインって、日本人の美的センスと遠い。

 だからこそアメリカ向けに作った「アコード」は日本で全く売れず、新型「シビック」だって見た瞬間「ダメでしょう」。「スバル レガシィ」もアメリカ市場を意識した途端、日本で売れなくなった。
そもそもホンダが燃料電池車を開発した理由は「アメリカのZEV規制をクリアするため」であり、日本市場についちゃ考えていなかったのである。
起動の速さから完成度の高さを見る
その静粛性、乗り心地は「トヨタ MIRAI」を超えた
ホンダとトヨタ、FCVについては世間のイメージと逆の仕上がり!?ホンダ vs トヨタ、気になるハンドリング対決
よーいドン!だとどっちが速い!?
ホンダの「負けるもんか」スピリットが引き出した高い完成度
[レポート:国沢光宏/Photo:和田清志]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160420-00010007-autoconen-ind
※長文なので本文を。

2016/04/20 「自動運転車」で初めてのドライブデート、そのとき事件は起こった!(nikkei BPnet)
●202X年のハイブリッド車は水素で走る?

 冒頭で「若い男女が乗ったHV車が時速120kmで、疾走…」と書きましたが、このHV(ハイブリッド)車、202X年のものは現在のHV車とはかなり違っている可能性があります。

 2016年のハイブリッド車の主流は、ガソリンエンジンと電気(バッテリー)のハイブリッドですが、202X年ではHV車と言えば、水素を燃料とする燃料電池(FCV)とバッテリーの両方のエネルギーでモーターを回す、ハイブリッドな電気自動車(すなわち、"電車")になっているかもしれません。もちろん、エンジンは積んでいません。

 水素を燃料とする燃料電池車(FCV)は、長らくJHFCプロジェクトで実証実験が行われてきました(2011年3月末で第2期が終了)。その後も自動車メーカー各社によって研究や開発が続けられており、2016年現在ではトヨタ自動車の「MIRAI」などが市販されています。

 燃料電池車(FCV)は水しか排出しないので、「環境に優しい」と言われていますが、水素を補充できる水素ステーションの数が少ないことが課題となっています。この課題はすぐには解決できないでしょう。そのため、バッテリーと燃料電池(FCV)の両方のエネルギーで走るHV車が主流になるのでは?と筆者は勝手に想像しています。自動運転で変わる自動車業界、電機業界

 バッテリーと燃料電池のHV車はモーターで走るので、自動車といってもメカニズム(機械)はほとんどなく、全てが電気仕掛けの「電車」になるでしょう。物語の202X年では、強力な自動運転車普及政策により、自動車には高度な電子化と情報化が求められることを想定しています。自動車は電気・電子機器の固まりとなっており、もはや「電機製品」になっています。

 「電機メーカーが自動車なんて!」。そんな叫びが聞こえてきそうですが、鉄道の「電車」は重電の電機メーカーが前世紀から作っていることを考えると、自動車の「電車」を電機メーカーが生産するようになってもおかしくないと思います。

 そうなると、202X年には主要自動車メーカーと大手電気メーカーが提携し、資本面でも合併の動きが出てきている。そんな状況になっているかもしれませんね。まとめ・完全な無人の自動運転はハードルが高い ・自動運転時代に合った、運転免許制度と教育が必要 ・自動運転時代になると、インシデント対応能力が重要 ・自動運転には、ハード面とソフト面の両方の工夫が不可欠久保 幸夫(くぼ・ゆきお)
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160420-50947606-fukkou-sci

2016/04/20 ホンダ技術者3名、小型水素ステーション向け差圧式高圧水電解システムの開発で文部科学大臣表彰を受賞(レスポンス)

 ホンダは4月20日、同社の技術者3名が、「小型水素ステーション向け差圧式高圧水電解システムの開発」の業績により、「平成28年度科学技術分野の文部科学大臣表彰 科学技術賞 開発部門」を受賞したと発表した。

 今回、科学技術賞を受賞したのは、差圧式高圧水電解システムの開発に携わった本田技術研究所 四輪R&Dセンターの岡部昌規氏、中沢孝治氏、針生栄次氏の3名。同システムは、小型水素ステーションに適用可能で、新規の高圧水素製造技術を応用した高圧水素供給装置を実現させるためのもの。この開発により、従来型の機械式コンプレッサーを用いた小型水素供給装置に比較して水素昇圧時のエネルギーロスを1/4に低減。システムの小型化も達成し、高効率で静粛性の高い小型水素ステーションの製作に成功した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160420-00000039-rps-bus_all

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