燃料電池ワールド Vol.2078 (2016/03/28 09:17)

水素チャンネル Home

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□燃料電池ワールド Vol.2078
■2016年03月28日発行

                    ◆燃料電池NPO pemdream

                    ◇http://pemdream.com

■燃料電池関連イベント
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☆燃料電池開発情報センター「FCVフォーラム3」?FCVと水素ステーションの最前線?

 多彩な講師陣によりFCV・水素に関わる最前線の情報をお伝えする 「FCVフォーラム3」を開催致します。 

 2014年12月に販売し、大人気のトヨタ<MIRAI/3月10日にリース販売を開始した、ホンダ<CLARITY FUEL CELL>の試乗会や日産<X-TRAIL FCV>等の展示もします。

 燃料電池関連の展示、最新水素ステーションの見学、FCV・水素エネルギーシステムやそれらを取り巻く環境・水素の安全についての講演とともに「見て・聞いて・体験する」が全て詰まっております。

 またとない機会ですので、皆様お誘い合わせの上、ぜひご参加下さい。
◇開催日:4月15日(金) 9:30〜17:00(受付開始 9:00〜)
◇場 所:タイム24ビル (〒135-0064 東京都江東区青海2-4-32)
      ※テレコムセンター駅(ゆりかもめ)徒歩2分
◇内 容
第1部【講演】<9:30?12:15>-<休 憩>-<13:15?14:50> 1、堀 哲氏(東京都環境局地球環境エネルギー部計画担当課長)
  「水素社会実現に向けた東京都の取組について」
2、佐野誠治氏(トヨタ自動車技術統括部水素・FC推進グループ担当部長)
「低炭素社会に向けたトヨタ自動車のチャレンジ」
3、丸山茂氏(本田技術研究所四輪R&Dセンター第5技術開発室室長)
「Hondaにおける燃料電池自動車開発と水素社会に向けて」
4、森春仁氏(日産自動車総合研究所Eシステム研究所所長)
  「日産自動車における燃料電池自動車開発と普及に向けて」
5、前田征児氏(JXエネルギー水素事業推進部技術開発グループマネージャー)
  「水素社会実現に向けたJXの取り組み」
6、富岡秀徳氏(日本自動車研究所(JARI) FC・EV研究部主任研究員)

  「水素・燃料電池自動車の安全性評価について?日本自動車研究所の取組?」第2部【展示】<12:00?17:00>

 燃料電池関連企業の募集を行います。※展示の他ポスター発表の申込も受付を致しています。FCDIC会員・都内中小企業で、フォーラム参加者の出展料金は「無料」です。関連企業・団体の方は、是非ご利用下さい。

 ※展示のみご希望の方は、¥5,000(内税)、一般参加の方は、フォーラム参加費に展示料金¥5,000(内税)が加算となります。
第3部【運転・同乗試乗会】<15:00?17:00>

 トヨタ<MIRAI> 及び ホンダ<CLARITY FUEL CELL>を予定

 ※試乗会の車両は主催者側の都合により、変更になる場合もあります。申込時に確認して下さい。
【イワタニ水素ステーション 芝公園 見学】
 ※試乗会及び水素ST見学への参加は、先着順の予定です。
◇参加申込

 FCDICの下記URLより、お申込画面から直接入力による申込み、又は FAX用紙をダウンロードして、必要事項を記入の上、FAXでお申込み下さい。

  web入力:http://www.fcdic.com/seminar/fcv_forum_2016_entry.html

  FAX用紙:http://www.fcdic.com/ja/seminar2016/FCV3_annai_sanka160322.pdf
◇参加費/支払方法】

 参加費(内税):FCDIC会員?9,000/都内中小企業?9,000/一般 ?18,000/プレス無料

 銀行振込または郵便振替にて、4月11日(月)までにお支払いをお願い致します。 (振込手数料はご負担下さい)。請求書が必要な方は、申込書にその旨、記入をお願いします。

 ※領収証は銀行または郵便局が発行する振込金受取書(銀行)または振込票兼受領証(郵便局)を領収証に代えさせて頂きます。
◇連絡先:(一社)燃料電池開発情報センター FCVフォーラム3事務局

  〒101-0063 東京都千代田区神田淡路町1?19 お茶の水ビジネスビル1階
    TEL:03-6206-0231  FAX:03-6206-0232

    メール:fc-seminar@fcdic.jp  URL:http://www.fcdic.com/
◇主 催:一般社団法人 燃料電池開発情報センター
◇後 援:東京都/(国研)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)

■世界のヘッドライン(02月18日)
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2016/02/18 エネルギー省、燃料電池の白金族金属を含む重要な材料についての情報を募集

〔訳注〕米国エネルギー省(U.S. Department of Energy:DOE)は、燃料電池の白金族金属を含むエネルギー分野の情報提供依頼書(Request for Information:RFI)を発表した。

2016/02/18 燃料電池製品プロバイダーのヘリオセントリス社と日本の商社、戦略的提携を拡大

〔訳注〕ベルリン(Berlin)発:フランクフルト証券取引所のプライム・スタンダード(Prime Standard of the Frankfurt Stock Exchange)に載っているヘリオセントリス・エナジー・ソリューションズ社(Heliocentris Energy Solutions AG)は、日本の商社との戦略的パートナーシップを拡大した。2015年に始まって成功している提携は、500万ドルの現在の信用枠(credit facility)は即行で(with immediate effect)1000万ユーロに増加している。
〔訳語〕ヘリオセントリス社が2015年に戦略的提携をした日本の商社は、稲畑産業株式会社(INABATA & Co Ltd)の子会社、稲畑ヨーロッパ社(INABATA EUROPE GmbH)のこと。(「燃料電池ワールド」Vol.1864 2015/05/01発行)

2016/02/18 都心を走る車に電力を供給する燃料電池〈PT〉

〔訳注〕イサ(ESA、欧州宇宙機関)発:オーストリアの都心部の配達は、まもなくイサ(ESA:European Space Agency、欧州宇宙機関)に探求されている無公害燃料電池で電力を供給することができる。オーストリアの輸送の専門家ヒッツ・エンジニアリング社(HET Engineering)は、ドイツ航空宇宙センター(DLR German Aerospace Center)からの技術支援を受けて、ゼロ・エミッション車を設計した。同社のシティログEMF車(Citylog EMF)は騒音や公害を低減しながら、狭くて混雑した通りを操縦するのに充分に小さい。2010年に始まってから2代目となる試作車は、オーストリアの都市クラーゲンフルト(Klagenfurt)で今年、郊外の物流センターから都心部に配送するテストが行われる。後半にはウィーン(Vienna)に切り替わる。

2016/02/18 未来の旗艦セダン「レクサス」、燃料電池を積んで到来を告げる〈PT〉

〔訳注〕レクサス・インターナショナル社(Lexus International)の福市得雄(Tokuo Fukuichi)社長は、「2020年頃にレクサス(Lexus)は、自動運転技術に対応した高出力の燃料電池量産車LF-FCを導入する。」と語った。

■2016年03月25〜27日のWEB LINK NEWS
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2016/03/25 JXエネルギー、都内初の移動式水素ステーションを板橋区に開所…全国33か所目(レスポンス)

 JXエネルギーは3月24日、東京都板橋区に「東京板橋水素ステーション」(移動式)を開所し、水素の販売を開始したと発表した。

 同ステーションは、同社として都内初の移動式水素ステーション。また、昨年度に開所した「八王子高倉水素ステーション」「東京杉並水素ステーション」、今月開所した「東京目黒水素ステーション」「Dr.Driveセルフ潮見公園店」に続き、同社として都内5か所目の水素ステーションとなる。

 同社は、次世代自動車振興センター「燃料電池自動車用水素供給設備設置補助事業」の採択を受けて、四大都市圏に約40か所の商用水素ステーションの開所に向けた準備を進めている。今回開所した東京板橋水素ステーションを含め、同社の開所済みの水素ステーションは合計33か所となった。

 なお東京板橋水素ステーションは移動式で、水曜日・金曜日の13時から15時のみの営業となる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160325-00000010-rps-bus_all

2016/03/25 大阪ガスの新「エネファーム」、来月から余剰電力を買い取り(ニュースイッチ)

 大阪ガスは4月から発売する家庭用燃料電池「エネファームタイプS」の新製品を対象に、余剰電力の買い取りを始める。これにより定格一定運転が可能となり、コージェネレーション(熱電併給)が前提だったエネファームの定義が大きく変わる。多様な世帯にメリットを提供でき、これまで分散型電源とは無縁だった集合住宅にも搭載が進みそうだ。

 従来のエネファームは、負荷に追従して運転するため、家庭で使用中の電力量よりも低い出力で発電。同時に温水も作るため、貯湯タンクが必要で、熱電合わせた高い総合効率のメリットを享受できるのは、多人数世帯などに限られていた。

 大ガスが開発する固体酸化型燃料電池(SOFC)タイプSは、高い発電効率だが作動する温度帯も高く、連続運転に利点がある。その利点を生かすには発電した電力を系統に流入できるようにするのが不可欠だった。
<集合住宅への展開に期待>

 4月の電力小売り全面自由化で、大ガスは低圧電力供給に参入。エネファームの余剰電力を調達しても、電気を売る体制が整った。設置面積の小型化、低価格化と合わせて「課題だった市場規模も大きく広がる」(本荘武宏社長)と、集合住宅への展開に期待する。

 すでに大手デベロッパーらは、関西で計画する集合住宅計6棟770戸に新製品採用の意向を示す。中でも積水ハウスは、大阪市内2カ所で建設する超高層マンションの全戸に搭載を決めた。

 積水ハウスの担当者は「差別化が図れる商品だ。違った切り口で顧客に選んでもらいたい」と評価する。電気代を安くする狙いで採用が広がる一括受電とは異なる選択肢を提供できるとみている。電力自由化は電力使用量が多い家庭に恩恵はあるが、世帯人数が少なければ電力会社の切り替えメリットは生じにくい。

 一方、エネファームの売電に固定価格買い取り制度(FIT)のようなプレミアムはないが、保証期間10年で費用対効果を十分見込めるという。
<HEMSを使う基盤生まる>

 過熱するマンション市況にも変化が現れそうだ。エネファームを搭載することで、家庭用エネルギー管理システム(HEMS)を使う基盤が生まれる。

 積水ハウスは新エネファーム搭載マンションで情報通信技術(ICT)を駆使した省エネ行動の誘導も実証。住人属性に応じて有用な情報を提供するシステムを開発していく。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160325-00010005-newswitch-ind

2016/03/25 ケーヒン、FCV用高圧水素供給バルブで国際基準「GTR No.13」に世界初適合(レスポンス)

 ケーヒンは3月25日、燃料電池電気自動車(FCV)の水素タンクに元弁として取りつける「高圧水素供給バルブ」を新たに開発し、国際圧縮水素自動車燃料装置用附属品技術基準「UN Global Technical Regulation(GTR) No.13」に世界で初めて適合したと発表した。

 FCVの動力源となる水素は最大87.5MPaの高圧でタンクに充填され、高圧水素供給バルブによって高圧水素を封止・供給している。高圧水素供給バルブは、高圧水素を安全かつ確実に制御する重要な製品だ。

 同社は今回、天然ガス車用の高圧ガス制御技術を活用し、?40度?+80度の厳しい温度環境下で最大105MPaの気密性を満たすことを条件とする「GTR No.13」に合格した高圧水素供給バルブを開発。製造にあたり、宮城県丸森町の宮城第一製作所に新たな生産設備を導入した。

 ケーヒンではこのほか、ハイブリッド車用のものを応用したパワーコントロールユニットをはじめ、小型化や長寿命化を実現した高圧水素供給デバイス、水素循環系デバイス、エア供給制御系デバイス、電子制御ユニットなど、計22点をFCV用として開発し、生産を開始した。

 なお同社は、今回のFCV向けの製品開発に伴い、高圧水素供給バルブ関連で6件、燃料電池電気自動車向け製品全体で計60件の特許申請を行った。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160325-00000025-rps-bus_all

2016/03/25 CO2フリーへ整備 JR東、武蔵溝ノ口駅に水素活用システム(カナロコ by 神奈川新聞)

 JR東日本は来春をめどに、南武線武蔵溝ノ口駅(川崎市高津区)に自立型水素エネルギー供給システムを整備すると発表した。同システムは再生可能エネルギーと水素を活用することで二酸化炭素を全く排出しない“CO2フリー”で、同様のシステムを導入するのは鉄道事業者で初めてという。災害時には非常用電源として、帰宅困難者の一時滞在場所で使用する。

 駅舎屋上に設置する太陽光パネル(設置面積200平方メートル)から供給される電力で水素を生産する。水素は上りホーム隣接部に設ける水素貯蔵タンクにため、燃料電池を使って発電し駅舎内の電源として活用する。

 出力は3・5キロワット。タンクには2日分以上の水素を蓄えることが可能で、災害時は帰宅困難者が待機する改札内外のコンコースの照明の一部や旅客用トイレの電源に用い、平時は改札内コンコースの照明の一部として使用する。さらに太陽光発電の余剰分を活用するために蓄電池も併せて整備する。

 南武線沿線のイメージアップや環境配慮型の取り組みなどを進める同社と川崎市の包括連携協定に基づく事業の一環で、システムは東芝製。JR東は、省エネや再生エネルギーなどの技術を駅に導入する活動「エコステ」を2012年から展開し、武蔵溝ノ口駅で6駅目となる。

 同社の平野邦彦横浜支社長は24日の定例会見で「水素活用戦略を進める川崎市と一体となって二酸化炭素排出量の削減に努めたい」と述べ、1日16万人が乗降する武蔵溝ノ口駅で展開することによるアピール効果に期待を寄せた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160325-00008112-kana-l14

2016/03/25 韓国機械研究院、水素と天然ガスの混合燃料エンジンを開発(ハンギョレ新聞)

 韓国の研究陣が天然ガス(CNG)バスより二酸化炭素排出量を18%低め、燃費は良い水素と天然ガスの混合燃料(HCNG)エンジンを世界に先駆けて開発した。

 韓国機械研究院(機械研)は24日、「有害物質の排出量がヨーロッパ連合(EU)排気ガス規制基準値の3分の1水準の水素と天然ガスの混合燃料エンジンを世界に先駆けて開発した」と明らかにした。EUは1992年からディーゼル車の排気ガス規制を段階別に強化し、基準を満たさない自動車は販売できないようにしている。 現在、ユーロ6段階の基準が適用されていて、2020年にはこれよりさらに強化されたユーロ7基準が適用される。 機械研は新たに開発したエンジンを2台の市内バスに搭載し、蔚山(ウルサン)と仁川(インチョン)で試験運行中だ。

 機械研グリーン動力研究室のキム・チャンギ責任研究員の研究チームは、高油量排気ガス再循環装置技術、燃料供給および制御技術、排気後処理技術などを適用し耐久性と燃費を改善した。 キム研究員は「新しいエンジンは既存の天然ガス市内バスと比べて二酸化炭素排出量を18%低め、燃費性能は8%向上した。 米国などでも水素と天然ガスの混合燃料エンジンを開発しているが、まだユーロ6基準を満たすエンジンは開発できていない」と話した。 研究チームは8日、韓国石油管理院から排出ガス試験成績の認証を受けた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160325-00023693-hankyoreh-kr

2016/03/26 JXエネルギー、県内3か所目のSS一体型水素ステーションを福岡空港近くに開所(レスポンス)

 JXエネルギーは3月25日、福岡県糟屋郡志免町の「Dr.Driveセルフ福岡空港店」に水素ステーションを開所し、水素の販売を開始したと発表した。

 同ステーションは、昨年開所した「Dr.Driveセルフ八幡東店」、今月8日に開所した「Dr.Driveセルフ伊都店」に続き、同社として福岡県において3か所目のサービスステーション一体型水素ステーションとなる。

 同社は、次世代自動車振興センター「燃料電池自動車用水素供給設備設置補助事業」の採択を受けて、四大都市圏に約40か所の商用水素ステーションの開所に向けた準備を進めている。今回開所したDr.Driveセルフ福岡空港店を含め、同社の開所済みの水素ステーションは合計35か所となる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160326-00000000-rps-bus_all

2016/03/26 新エネ社会へ3本柱 水素社会・再生エネ・スマート事業(福島民友新聞)

 原発事故後の本県を新エネルギー社会の先進地とする福島新エネ社会構想の概要が25日、判明した。事業は《1》水素社会の実現《2》再生可能エネルギーの導入拡大《3》省エネによる復興まちづくり「スマートコミュニティー」の3本柱。スマート事業は新地、楢葉両町で実証が行われる見通し。福島市で27日に開く「福島新エネ社会構想実現会議」の初会合で明らかにする。

 5?6月に構想の骨子をまとめ、夏には構想を策定する。水素社会の実現に向けては、風力発電など再生エネを活用した水素製造から貯蔵、地域での使用までのサイクルをつくる。

 製造する水素の量は、燃料電池自動車1万台分(年間使用量)の動力源となる世界最大の1万キロワット規模を目指す。また、県民に身近なエネルギーとして定着させるため貯蔵や輸送の技術を開発するほか、燃料電池車に水素を補給する水素ステーションを整備する。

 再生エネの導入拡大では風力発電に適した阿武隈山地や双葉地方と電力大消費地の首都圏をつなぐ送電ルートを早期に整備するため、新たに団体を設立する。

 スマート事業は、2町で復興に向けたまちづくりと併せて実証試験を行う。両町の経験を生かし、全県での展開を視野に入れる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160326-00010012-minyu-l07

2016/03/27 「東工大の黒い壁」が進化。契約電力が減ったのは太陽光を主力電源にした成果(ニュースイッチ)
大岡山キャンパスがスマートコミュニティーの起点に

 東京工業大学の大岡山キャンパス(東京都目黒区)は今冬、電力需要の上限値を2011年の契約電力と比べて約2400キロワット低減した。敷地内にビルを3棟増設しており、普通なら電力需要が増えて上限値も上昇するはず。太陽光発電を主力電源として構築したマイクログリッドと、ICTを駆使したエネルギー管理システムが電力需要を抑えた。

 大岡山キャンパスの11年の契約電力は1万1376キロワットだった。13年には9408キロワット、さらに15年夏には9264キロワットに見直していた。今冬は契約電力を変えずに上限値の目標を8904キロワットに設定していた。
<自家発電ビルの威力>

 目標達成に威力を発揮したのが自家発電設備だ。12年2月完成の環境エネルギーイノベーション棟はビルそのものが“発電機”だ。7階建てビルの屋上や壁面に、びっしりと4570枚、出力650キロワット分の太陽光パネルが取り付けられている。

 100キロワットの燃料電池も備えており、天候が良ければビルはエネルギーを自給自足できる。ビルで電力が余ると、他のビルにも電力を融通して電力需要をカットした。

 15年春までに他のビルにもパネルを増設し、太陽光は合計1388キロワットに達した。さらに105キロワットのガス発電機、96キロワット時のリチウムイオン蓄電池も新設した。

 ただし、導入した発電設備の能力を合計しても、2400キロワットの低減分に届かない。理工学研究科の伊原学教授は「エネスワローの制御が効いている」と説明する。
<成果を地域へ広げることはできるか>

 エネスワローとは、東工大が企業と共同開発したエネルギー管理システムだ。電力、気温、日射の情報を集めて電力需要を予測する機能を持ち、電力の使いすぎが見込まれると、ガス発電機、蓄電池の順で動かす指示を出す。それでも上限値を超えそうだと不快にならないように空調を順番で止めて節電する。

 エネスワローは熱需要も判断材料にしている。燃料電池とガス発電機の排熱は回収してビルの空調に使っている。燃料電池は常に運転するが、ガス発電機は排熱の利用が最大になるように運転を制御し、省エネルギー化を追求している。

 蓄電池には数分刻みで指示を出す。過去のデータを参考にエネスワローが数分先を予測し、充放電のタイミングを決める。充電量が96キロワット時と小規模でも、数分単位のぎりぎりで充放電を繰り返すことにより、蓄電池の能力を引き出している。

 大岡山キャンパスは太陽光を主力とした自家発電設備で電力需要を低減した。さらにエネスワローの活用で、発電設備の能力以上の削減効果を生み出した。成果を街や地域へ広げればスマートコミュニティーに発展する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160327-00010003-newswitch-bus_all

2016/03/27 JXエネルギー、茨城県初の水素ステーションをつくば市に開所…全国35か所目(レスポンス)

 JXエネルギーは3月25日、茨城県とつくば市の協力を得て、茨城県初となる水素ステーション「つくば春日水素ステーション」(移動式)を開所し、水素の販売を開始したと発表した。

 同社は、次世代自動車振興センター「燃料電池自動車用水素供給設備設置補助事業」の採択を受けて、四大都市圏に約40か所の商用水素ステーションの開所に向けた準備を進めている。今回開所したつくば春日水素ステーションを含め、同社の開所済みの水素ステーションは合計35か所となった。

 なおつくば春日水素ステーションは移動式で、水曜日・金曜日の12時から14時のみの営業となる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160327-00000018-rps-bus_all

2016/03/27 燃料電池車スゴイ 京都・亀岡で児童ら体感(京都新聞)

 京都府亀岡市宮前町の地球環境子ども村で26日、水素で走る燃料電池車(FCV)について学ぶ講座があった。子どもたちが試乗車に座り、滑らかな乗り心地を体感していた。

 自動車が地球環境に及ぼす影響について考えてもらおうと、同村が企画した。市内の親子ら約30人が参加した。

 京都トヨタ自動車(京都市南区)の担当者が、水素と酸素の化学反応で発電し、モーターを動かして走る仕組みを説明。二酸化炭素を発生させず、「環境に優しい車」とした。

 トヨタ自動車のFCV「MIRAI(ミライ)」が持ち込まれ、参加者たちが試乗した。エンジンの振動や音がなく、つつじケ丘小4年の葉田万有樹君(10)=東つつじケ丘=は「新幹線みたいにモーターの回る音がしておもしろかった」と話した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160327-00000010-kyt-sctch

2016/03/27 「水素ステーション」vs自動車「充電器」の覇権争い EVに大差の燃料電池車の巻き返しあるか(J-CASTニュース)

 経済産業省が燃料電池車(FCV)の普及に向け、水素ステーションの拡充に本腰を入れる。トヨタ自動車に続き、ホンダが新型FCV「クラリティ」を発売したが、肝心の水素ステーションは設置コストがネックとなり、普及が進んでいない。

 一方で、政府と自動車業界はプラグインハイブリッドカー(PHEV)や電気自動車(EV)の普及に向け、充電器の設置も進めており、EVとFCVの覇権争いの様相だ。当面は水素ステーションと充電器の整備が並行して進むことになるが、FCVが巻き返すのはなかなか大変なようだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160327-00000000-jct-bus_all

2016/03/27  福島の風力電気、首都圏へ=再エネ拠点化で官民会議発足(時事通信)

 福島県を再生可能エネルギーの拠点にすることを目指し、官民による「福島新エネ社会構想実現会議」が27日、福島市で発足した。

 県内の風力発電で作った電気を首都圏に供給することや、燃料電池車用の水素製造などに向け、今夏に実行計画をまとめる。

 会議の設置は安倍晋三首相が5日、県の復興支援策として提唱。政府は再生エネ関連産業の集積を後押しする狙いだ。27日の初会合には、経済産業省、福島県、東京電力、東北電力に加え、風力発電や燃料電池車などの業界団体代表が参加した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160327-00000070-jij-pol

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