燃料電池ワールド Vol.2071 (2016/03/16 08:43)

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□燃料電池ワールド Vol.2071
■2016年03月16日発行

                    ◆燃料電池NPO pemdream

                    ◇http://pemdream.com

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■世界のヘッドライン(02月09日)
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2016/02/09 サンファイア社、2015年グローバル・クリーンテック100に指名される〈PT〉

〔訳注〕サンフランシスコ(San Francisco)発:高温燃料電池、電解槽の開発者で、パワー・ツー・リキッド(Power-to-Liquids)とパワー・ツー・ガス(Power-to-Gas)の分野の先駆者であるサンファイア社(sunfire)は本日、クリーンテック・グループ(Cleantech Group)によって選出された権威ある2015年グローバル・クリーンテック100(Global Cleantech 100)に指名されたと発表した。

2016/02/09 経済・メディア・エナジー・技術のバイエルン州大臣イルゼアイグナーによる水素貯蔵システムのためのLOHCシステムが稼働〈PT〉

〔訳注〕経済とメディア・エネルギー・技術のバイエルン州大臣(Bavarian State Minister of Economic Affairs and Media, Energy and Technology)イルゼアイグナー(Isle Aigner)は1月29日、液体有機水素担体(Liquid Organic Hydrogen Carrier:LOHC)としてのジベンジルトルエン(dibenzyltoluene)を使って、最初の商用液体有機水素担体システムを稼働させた。開所の後、イルゼアイグナー大臣とフリードリッヒ・アレクサンダー大学エアラゲン・ニュルンベルク(Friedrich-Alexander-University Erlangen-Nuremberg:FAU)の学長であるヨアヒム・ホーネッガー(Joachim Hornegger)教授は、LOHCの安全で効率的な水素貯蔵のためのユニークなLOHCシステムを発表した。このシステムには、ハイドロジェニックス・テクノロジーズ社(Hydrogenious Technologies)が関わっている。

2016/02/09 クリーン・エネルギー・パートナーシップの新しい会長決まる〈PT〉

〔訳注〕ヨーロッパ最大の水素モビリティ実証プロジェクトである「クリーン・エネルギー・パートナーシップ(Clean Energy Partnership:CEP)」は、新しい会長にシェル水素社(Shell Hydrogen)チームのトーマスBystryを引き継いだ。

2016/02/09  海軍施設エンジニアリングや遠征戦センター(NAVFAC EXWC)で可逆性固体酸化物型燃料電池を実演〈PT〉

〔訳注〕ヒューニーメ港(PORT HUENEME、カリフォルニア州)発:50kW級可逆性固体酸化物型燃料電池(Solid Oxide Fuel Cell:SOFC)システムは1月28日、カリフォルニア州ニューニーメ港(Port Hueneme)の海軍基地ベンチュラ郡の「海軍施設エンジニアリングや遠征戦センター(Naval Facilities Engineering Command, Engineering and Expeditionary Warfare Center:NAVFAC EXWC)」で初の生の実証(live demonstration)を行った。システムのメーカーは、ハンティントンビーチ(Huntington Beach)に施設のあるボーイング社(Boeing)、ドイツ、ドレスデン(Dresden)のサンファイア社(Sunfire)で、基地の担当者からの質問に答えた。

■2016年03月15日のWEB LINK NEWS
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2016/03/15 CO2排出ゼロの物流拠点、風力発電と燃料電池フォークリフトで実現(MONOist)

 今回の実証実験では民間企業4社の4拠点で稼働時にCO2を排出しない燃料電池フォークリフトを利用するが、一見すると企業が高価な燃料電池フォークリフトに切り替えるメリットはあまりない。フォークリフトは既に電動化が進んでいるためだ。

 フォークリフトの市場規模はグローバルで100万台、日本国内で8万台となっている。新興国ではガソリンフォークリフトの割合が高いが、先進国では電動フォークリフトのシェアが6?8割を占める。

 稼働時のCO2排出量がゼロなのは電動フォークリフトも燃料電池フォークリフトも共通だが、燃料電池フォークリフトは充電やバッテリー交換の負担を軽減できる点がメリットとなる。

 電動フォークリフトの充電は8時間程度かかる。自動車とは異なり、バッテリーを交換して連続稼働させることもできるが、バッテリーは1トンと重く、交換作業に20分程度要する。バッテリー自体は100万円前後と高額のため、交換用に複数を保管したり劣化で買い替えたりする上でもコストがかかる。昼夜で稼働しフォークリフトの使用時間が長い物流拠点では、充電による稼働率の低下やバッテリー交換の負担が大きくなる。

 燃料電池フォークリフトは、3分間で8時間の稼働に必要な水素を充填できるため、従来の電動フォークリフトで必要だった充電作業やバッテリー交換の負担をなくせる。また、交換用のバッテリーを保管するコストも省ける。

 「稼働時間が短く充電する時間に余裕のあるフォークリフトでは導入の余地は少ないかもしれない。しかし、充電の手間を敬遠してガソリンフォークリフトを使っている場合はCO2排出削減効果が大きいし、稼働時間が長い電動フォークリフトでは負担軽減のメリットがある。初期費用は電動フォークリフトよりもかかるが、長い目で見れば投資を回収できる」(豊田自動織機)。また、現在、米国では2万台の燃料電池フォークリフトが利用されているという。

 今回の実証実験は、火力発電による電力で電動フォークリフトを稼働させる場合と比較して1日のCO2排出量を86%減となる16.3kgに抑える目標だ。CO2を排出するのは、ディーゼルハイブリッドの水素充填車の移動時だけとなる。

 将来的には水素充填車も、再生エネルギー由来の電力で製造した水素で走る燃料電池車に置き換え、CO2排出ゼロのサプライチェーンを目指す。

 この実証実験の水素サプライチェーンは「ほぼ一点モノの設備ばかりで、コストとしては高い」(友山氏)。設備費用や保守費用、水素の取り扱いに関する有資格者の人件費、再生エネルギー電力の価格などがコストを引き上げている。今後、量産効果や規制緩和でどこまで水素利活用のコストを引き下げられるか検討を進める。また、さらなるCO2排出削減に向けた対策を模索する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160315-00000018-it_monoist-ind

2016/03/15 西部ガス「エネファーム」新型機来月発売(産経新聞)

 西部ガスは14日、都市ガスを原料に発電する家庭用燃料電池「エネファーム」の新型機を、4月1日から販売すると発表した。現行品より発電効率が向上しており、エネファーム向け料金プランの適用で、家庭の年間光熱費を7万円程度削減できるという。

 新型機は、アイシン精機、パナソニック、東芝グループがそれぞれ生産する。

 このうちアイシン精機製の発電効率は、出力1キロワット以下の家庭用燃料電池で世界最高という。設置スペースも1・9平方メートルから1・4平方メートルに縮小した。マンションにも設置しやすい。西部ガスは平成21年6月に販売を開始し、累計販売台数は今年2月末現在で6520台となった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160315-00000013-san-l40

2016/03/15 京浜臨海部での水素活用実験、地元に高いポテンシャル 神奈川(産経新聞)

 今回の実験では、横浜市の風力発電所「ハマウィング」の電力で水素を製造▽「充填(じゅうてん)車」と呼ばれるトラックで水素を輸送▽水素供給を受けた燃料電池フォークリフトを市場や工場で実際に使用する?中で水素サプライチェーン(供給網)構築を探っていくもの。水素製造過程で二酸化炭素を排出しないのが特長だ。

 県の松浦治美エネルギー担当局長は、京浜臨海部で実験が行われるメリットを「水素製造と利用の両面でのポテンシャルが非常に高く、フォークリフトを使っている工場や物流倉庫がたくさんある」と説明。トヨタの友山茂樹専務役員も、「京浜臨海部は産業用フォークリフトの需要が非常に高く、地産地消型のサプライチェーンの構築ができるのではないかと期待している」と話す。

 実験には、来年度から大黒ふ頭の横浜港流通センター(横浜市鶴見区)で、水道水を電気分解して取り出した水素を貯蔵するシステムを使った実証実験を行う横浜市や、昭和電工と協力してアンモニア製造工程で使われる水素をパイプラインで臨海部に供給する実証実験を進めている川崎市も参加。川崎市の瀧峠雅介総合企画局長は「(今回の実験は)市の水素戦略とまさに合致する。連携協力を図りながら、水素社会の実現に一歩でも近づきたい」と強調した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160315-00000036-san-l14

2016/03/15 「水素社会」実現へ 低炭素の供給網構築 トヨタなど6者、今秋から実証実験(産経新聞)

 こうした水素を活用する実証実験は全国各地で広がっている。トヨタは愛知県と共同で、廃熱を利用して製造した水素を燃料電池車に供給する実証実験を29年度から始める。

 また、川崎重工業や岩谷産業も新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成を受け、神戸市で船を使った水素の海上輸送や陸揚げの実証実験を、32年にも行う予定だ。

 ただ、課題は水素の運用コストだ。環境負荷の低減につながるものの、通常の電力や化石燃料に比べ、まだ水素はコストが高い。岩谷産業の竹本克哉取締役は「実証実験を通じて細かくコストを検証したい」と語った。

 政府は今後、全国各地での実証実験を後押しし、インフラを含めた日本の水素技術を、国内外に発信する考えだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160315-00000095-san-bus_all

2016/03/15 イケア港北に移動式水素ステーション 稼働は火曜と木曜のお昼 /神奈川(みんなの経済新聞ネットワーク)

 IKEA(イケア)港北(横浜市都筑区折本町、TEL 045-470-7500)敷地内で2月から、移送式水素ステーション「横浜IKEA港北水素ステーション」の運用が始まった。

 敷地内の搬出入車両用道路に毎週火曜日と木曜日に設置される水素ステーション。移動式のため、普段はこれまで通り車両の往来ができる。

 イケア・ジャパンと横浜市は昨年9月に、環境と調和した社会を目指す連携協定を締結しており、省エネルギー対策などを進めている。今回はその取り組みの一環で、JXエネルギー(東京都港区)の移動式水素ステーションを設置した。大型商業施設への設置は今回が国内初となる。

 営業時間は毎週火曜木曜の11時?13時。燃料電池自動車(FCV)へ約3分で水素充填ができる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160315-00000017-minkei-l14

2016/03/15 東芝、トヨタと水素システム実験…成長分野注力(読売新聞)

 東芝は14日、トヨタ自動車などとともに、風力発電で作った水素を、燃料電池(FC)で動くFCフォークリフトに供給するシステムの実証実験を今秋頃から始めると発表した。

 業績が悪化している東芝は、国内外で成長が見込める水素事業を将来的な収益の柱に育てたい考えだ。

 東芝は同日、リゾート施設「ハウステンボス」(長崎県佐世保市)のホテルでも、水素を燃料にした発電設備の運用を始めた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160314-00050192-yom-bus_all

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