燃料電池ワールド Vol.2065 (2016/03/08 08:52)

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□燃料電池ワールド Vol.2065
■2016年03月08日発行

                    ◆燃料電池NPO pemdream

                    ◇http://pemdream.com

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■世界のヘッドライン(02月02日)
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2016/02/02 ビーコン・フォールズ、燃料電池税協定を可決

〔訳注〕ハートフォードビジネス(Hartford)発:まもなく世界最大の燃料電池公園となるビーコン・フォールズ(Beacon Falls)の町政当局者(town officials)は先週、公園開発者と税の安定化協定(tax stabilization deal)を認可することを可決した。トリントン(Torrington)のO&G(石油&ガス)インダストリーズ社(O&G Industries)の子会社ビーコン・フォールズ・エネルギー公園社(Beacon Falls Energy Park LLC)は、「協定は、複数の再生可能エネルギー提案依頼書(request-for-proposals:RFP)により多くの競争入札(competitive bid)が許され、町に支払う税額とともに提出される」と語った。提案依頼書には、コネチカット州(Connecticut)とロードアイランド州(Rhode Island)、マサチューセッツ州(Massachusetts)が含まれる。協定はまた、資金調達を助けるのに役立つと開発者は語った。この23年間の協定は、ビーコン・フォールズの町の税金で約5000万ドルを意味している。63.3メガワットの公園は、町で最大の納税者になる。建設は今年始められ、2019年に終了する。

2016/02/02 スチール製の次世代燃料電池スタック〈PT〉

〔訳注〕1月18日付(Vol.2053 2016/02/19発行)の「固体酸化物型燃料電池の開発者セレス・パワー社、ホンダと新開発契約を結ぶ」と同じ記事。

2016/02/02  イージージェット社、コスト削減に燃料電池で滑走を試みる〈PT〉

〔訳注〕バンコクポスト(ベネチア(VENICE)、イタリア)発:英国の格安航空会社イージージェット社(EasyJet)は本日、安い運賃でアイルランドの格安航空会社ライアンエアー社(Ryanair)と張り合う競争の一環として、年間3500万ドルまで燃料費を減らせる滑走に新しい燃料電池システムを使うと発表した。イージージェット社は、エアバス(Airbus)が水素燃料を使う試験で成功したときには、飛行機はジェット・エンジン(jet engines)を使わずに滑走路を移動することができて、燃料代に推定2500万から3500万ドルを節約できるだろうと語った。航空会社は空港のタクシーング(飛行機が離着陸の時に誘導路を移動すること)に年間総燃料消費量の約4%を使っている。イージージェット社は、200以上のエアバスの艦隊を持っている。

2016/02/02 ニアパワー・システムズ社、パワーチップ燃料電池のための2つの特許を授与される〈PT〉

〔訳注〕ボゼル(BOTHELL)、ワシントン発:ニアパワー・システムズ社(Neah Power Systems, Inc.)はこのほど、米国特許商標庁(United States Patent and Trademark Office:USPTO)から米国9184463(オルセンら)および米国9112215(クロスら)の2つの追加特許を授与されたと、誇らしげに発表した。これらの特許は、特に最近、南アフリカに本社を置く大手事業体(entity)と覚書(memorandum of understanding:MOU)を交わしたり、インド政府とライセンス契約(licensing agreement)に署名した同社全体の成功にとって重要である。

2016/02/02 プラグパワー社、ニューヨーク州上院議員チャールズE.シューマーを同社製造施設で接待〈PT〉

〔訳注〕レーサム(LATHAM)発:プラグパワー社(Plug Power Inc.)は同社本社で、「ゲンフュエル(GenFuel)」ディスペンサーから「ゲンドライブ(GenDrive)」燃料電池ユニットに100万回目の水素充填を行って、ニューヨーク州上院議員チャールズE.シューマー(Charles E. Schumer)を接待した。上院議員シューマーはプラグパワー社従業員と約1時間、水素と燃料電池技術に対する彼の強力な支援の継続について語った。

2016/02/02 セレス・パワー社、金属セル技術で新たな評価契約を結ぶ〈PT〉

〔訳注〕セレス・パワー社(Ceres Power)は、金属セル技術で世界大手の相手先商標製品製造会社(Original Equipment Manufacturer:OEM)と新たな評価契約を締結した。この契約に基づきセレス社は厳密な試験を行い、試験が成功した場合に両当事者は複数kW級システムの共同開発に入る予定である。

■2016年03月07日のWEB LINK NEWS
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2016/03/07 カーリース事業で起死回生図るコスモ石油の勝算(ダイヤモンド・オンライン)
● ガソリン需要は減少が確実 27兆円市場を取り込め!

 ガソリン需要は現在、年率1.8%から2%程度も減り続けています。10年経てば2割近くも減ってしまう計算です。もっと減るという見通しすらある。ハイブリッドカーや低燃費車が増えているからです。

 将来、もし電気自動車や燃料電池車が一般的になる日が来るなら、そもそもガソリンは必要ないということになる。原油安ももちろん大問題ですが、これまでのように、ガソリン販売を主体としたビジネスモデルでは、どのみち苦境に立たされます。

 そこで私たちが考えたのが、新たなロードサイドビジネスの展開です。

 日本の車関連需要36兆円のうち、燃料販売は約9兆円でしかありません。残りの27兆円は何かというと、車両販売や、損害保険、さらには車検や整備、パーツ販売などです。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160307-00087401-diamond-bus_all

2016/03/07 シリコン産廃を燃料電池の水素供給源にする技術(EE Times Japan)

 大阪大学産業科学研究所の小林研究室を中心とする研究チームは、「スマートエネルギーWeek2016」(2016年3月2?4日、東京ビッグサイト)で、シリコン(Si)産業廃棄物を原材料として作製したナノ粒子を用い、大量の水素を効率よく発生させることができるプロセスのデモ展示を行った。

 太陽電池などに用いられるシリコンウエハーは、シリコンのインゴッドをワイヤソーで適切な薄さにスライスして使用する。この時、シリコン切粉が大量に発生する。現在はシリコンインゴッドのうち、40?50%は切粉やウエハー片として排出され、シリコン産廃物として処理されているという。

 このシリコン切粉は形状がマイクロメートルオーダーの粒子であり、このままでは水との反応速度が小さく、水素発生源として再利用することは難しかった。そこで小林研究室と日新化成の研究グループは、原材料となるシリコン切粉に特殊な処理を行い、ナノ粒子化することで表面活性を高めた。その上で、「Siナノパーティクル」と呼ぶこの粒子と水を反応させ、大量の水素を低コストで発生させることができるプロセスを開発した。「水素イオンの濃度(pH)を高めると反応速度が向上する。逆に、クエン酸などを添加すると酸性になり、その反応を止めたり、反応速度を遅くしたりすることができる」(説明員)と話す。
1gで1600ccの水素

 今回の水素供給プロセスを用いると、シリコン1g当たり、約1300ccの水素を取り出すことができるという。また、反応が平衡に達した後でも、シリコン残渣を特殊処理することで合計1600ccの水素を取り出すことが可能となる。

 Siナノパーティクルの加工品は、保存や可搬が容易な水素カートリッジやカプセル、錠剤、フィルムなどを用意する。この他、ペーストスラリーやバルク、パウダーでの供給も行う予定である。

 共同研究グループでは今後、関連する国家プロジェクトとの連携も見据えながら、10年以内の実用化を目指していく考えだ。用途としては、水素ステーションや燃料電池車への補助的な水素供給、可搬型で緊急用の燃料電池向けなどを視野に入れている。改質装置を用いることなく、発生した水素を燃料電池に供給できる。このため、「補助的な水素供給源として今回の装置を水素ステーションや燃料電池車に組み込んでおけば、災害発生時などに輸送網が遮断され、液体水素を充てんできない場合でも、発電を続けていくための有効な手段になる」(説明員)と述べた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160307-00000034-it_eetimes-ind

2016/03/07 トヨタ・ダイハツ・スズキ新三角関係 その4(Japan In-depth)

 インドはスズキの牙城、利益の最大の源泉です。以前、スズキの収益構造についてここで詳細に解説したことがありますが、今期は国内利益が減少していることもあり、インドはスズキの連結営業利益の、約70%$程度を占めることになるのではないでしょうか。マルチスズキのインドでのシェアは40%強、現在、デリーにあるグルがオンとマネサールの2工場に加え、グジャラートに2017年をメドに新工場を建設中、生産能力は現在の50%増の年間200万台強に達し、インドでは2位以下を大きく引き離してのダントツトップの座を維持する方向です。

 その会社が、こともあろうに、トヨタに自分の市場を明け渡すような協力をする理由など、どこにもありません。トヨタがスズキの50%以上の株を引き受け、連結子会社化するなら話は別ですが、出資比率が10%やそこらの低水準であるならば、インドにおけるトヨタとスズキの提携など、殆ど現実性はありません。唯一、スズキが国内市場でマツダや日産に一部軽自動車のOEM供給をしていますが、これ同様に、一部車種を若干台数トヨタにOEM供給することは可能かもしれませんが、これによってトヨタがインドへのアクセスを大きく改善できるとは、到底思えませんし、スズキがそのようなことをするとも思えません。

 ではトヨタはスズキへ出資する見返りとして何を求めるのか。ダイハツとスズキの間での開発協力、部品共有化?これも無理です。前述のように、ダイハツとスズキの双方がトヨタの子会社なら可能ですが、出資比率10%の会社と部品の共有化など非現実的です。また、ダイハツとスズキの部品共通化など提携強化の動きは、独禁法違反に抵触する可能性があります。勿論販売協力など問題外です。ダイハツとスズキの提携などの目もありません。

 環境技術の供与など、プラグインハイブリッド車や燃料電池車の分野で、トヨタとスズキが開発協力をする余地はあります。但し、スズキは最近自前の環境技術を蓄えており、必ずしもトヨタの技術が必要とも思えません。勿論、環境技術の分野では膨大な開発費が必要で、数社で分担することで、財務負担の低減にはつながります。トヨタにとっても、スズキがトヨタのデファクトスタンダードに入れば、それだけ世界でのマーケティングがし易くなり、コストも低減できるメリットがあるかもしれません。ただ、これがトヨタが投資するかもしれない2,000億円前後の投資に見合うかというと、甚だ疑問と言わざるを得ません。

 結局、トヨタがスズキに10%(=1,500億円)前後出資したとして、トヨタやダイハツに相応のプラスがあるかと言えば、なかなか難しいと言わざるをえません。それでもトヨタはスズキへ出資することで、スズキをAll Japanの一員に留めて置ける、という側面をどう考えるか、ということでしょうか。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160307-00010001-jindepth-bus_all

2016/03/07 県内4首長が「全廃」(カナロコ by 神奈川新聞)

 県内では逗子、大和市と箱根町、清川村の4首長が、将来的な原発全廃を指向する姿勢を明確に示した。理由として「時間を要するが原発に依存しないことが理想と考える」(大矢明夫清川村長)、「原発事故に対する不安がなくなる」(平井竜一逗子市長)などを挙げた。

 福田紀彦川崎市長や加山俊夫相模原市長ら20人は、「比率引き下げ」と回答。ほかは「再生可能エネルギーの普及までは経済活動に影響を及ぼさないように原発の運用はやむをえない」(林文子横浜市長)などの理由で「その他」を選択し、明確な回答を避けた。「原発比率を高める」「現状維持」は県内首長では一人もいなかった。

 黒岩祐治知事は比率引き下げ派。「地域で太陽光発電やガスコージェネレーション、燃料電池などの導入を促進し、分散型エネルギーシステムの構築を目指す必要がある」と回答した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160307-00007714-kana-l14

2016/03/07 第2回先進自動車シンポジウムが開催(carview!)

 一般財団法人日本自動車研究所(JARI)は、3月25日(金)に「第2回JARI先進自動車シンポジウム」を開催する。このシンポジウムは、来たる水素社会に向け、関連企業や研究機関、自動車メーカーなどが水素社会の実現に向けた最新の取り組みを報告するもの。またモータージャーナリスト清水和夫氏をコーディネーターに迎えたパネルディスカッションも行われる。

 予定されている登壇者は、経済産業省 資源エネルギー庁の燃料電池推進室室長 戸邉千広氏をはじめ、東京工業大学 岡崎健教授ほか、川崎重工業や岩谷産業、本田技術研究所、ゼネラルモーターズ・ジャパン、日本自動車研究所からその道の専門家が登場する予定。

 なおJARIでは当イベントの一般参加者の募集を行っている。開催場所は東京・目黒区の目黒雅叙園(3階 シリウス)で、定員は200名。費用は一般:13,000円、学生:3,000円(消費税込み)。技術交流会は2,000円(消費税込み)。
 詳細や申し込みはJARIのホームページから。
 http://www.jari.jp/tabid/504/Default.aspx
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160307-10240608-carv-bus_all

2016/03/07 JX日鉱日石、横浜市南区に水素ステーションを開所…神奈川県9か所目(レスポンス)

 JX日鉱日石エネルギーは3月7日、横浜市南区に「横浜南水素ステーション」を開所し、水素の販売を開始したと発表した。

 同ステーションは、神奈川県で9か所目、同県の固定式では4か所目となり、圧縮水素を水素トレーラー等で輸送するオフサイト方式の単独型水素ステーションとして営業を行う。

 同社は、次世代自動車振興センター「燃料電池自動車用水素供給設備設置補助事業」の採択を受けて、四大都市圏に約40か所の商用水素ステーションの開所に向けた準備を進めている。これまで、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、愛知県、大阪府、福岡県に23か所の水素ステーションを順次開所し、水素販売を開始しており、同ステーションの開所で、合計24か所になる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160307-00000049-rps-bus_all

2016/03/07 広瀬すずと深夜2人きりになった…なぜ彼女は、すっと立ち去ったのか?(Business Journal)
●東京ガス エネファーム「父さんの若い頃は」篇?どんな父親も“究極の末娘”には敵わない

 そんな娘と深夜の食卓で2人きりになった父親(矢島健一さん)。聞いてみたいこともあるはずなのに、「父さんの若い頃はなあ……」と、かつてモテたという得意の話を口にしてしまう。それでも優しい娘はじっと聞いている。スマホを手放さないところは今どきだけど。

 ただ、いつもと違うのは、父親の話の中に新たなエネルギーシステムが出てきたことだ。「へえ?」という感じで、ちょっとだけ見直す娘。でも、“努力の話”に転調した途端、すっと席を立ってしまう。これまたリアルで苦笑いだ。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160307-00010005-bjournal-ent

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