燃料電池ワールド Vol.2059 (2016/02/29 08:40)

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□燃料電池ワールド Vol.2059
■2016年02月29日発行

                    ◆燃料電池NPO pemdream

                    ◇http://pemdream.com

【PR】メルマガ「燃料電池ワールド」のアーカイブサイトの登録は、1年間で3000円です。お申し込みは、http://pemdream.com/index.php?FrontPage から。「世界のヘッドライン」の添付写真を掲載、タイトルの最後に〈PT〉で表示します。

■世界のヘッドライン(01月25日)
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2016/01/25 燃料電池技術の非白金系触媒をとりまく謎を解く〈PT〉

〔訳注〕筑波発:燃料電池用触媒のしつこい議論は、筑波大学(University of Tsukuba)数理物質系(Faculty of Pure and Applied Sciences)の研究者チームによって解決された。アメリカ科学振興協会(American Association for the Advancement of Science)の「サイエンス(Science)」誌に今週掲載された記事によると、筑波大学研究者チームは触媒構造を確認し、反応の仕組みを提案した。この著者の中村潤児教授(Prof. Junji Nakamura)は、「我々は、窒素添加炭素(nitrogen-doped carbon)が望ましい酸素還元触媒であったが、窒素のピリジン(pyridinic)であろうと黒鉛(graphitic)であろうと、誰も確信していないことを知っていた」と述べている。そして、「活性部位と仕組みを明らかにすることは大きな前進であり、触媒性能の制御に集中するために最適化の研究は認められるだろう」と指摘している。

2016/01/25 大規模な高温燃料電池バイポーラプレートの射出形成〈PT〉

〔訳注〕高温PEM(High Temperature Polymer Electrolyte Membrane)燃料電池は、分散型およびモバイル用途のエネルギー供給に広く使われている。使われる素材に必要な温度安定性のために、従来のPEM型燃料電池で知られている素材と使い方はふさわしくない。バイポーラプレート(bipolar plate)を製造する工程の最適化は、スタック部品のワーキンググループの中心的な作業である。ヂュースブルク・エッセン大学(University of Duisburg-Essen)などの研究機関は、330℃の金型温度で作る大規模なバイポーラプレート用射出成形プロセスを研究している。

2016/01/25 ディジ社、マレーシアで初めて水素で電力を供給する通信基地局を試験〈PT〉

〔訳注〕ディジ社(Digi)は現在、電力の供給源にディーゼル発電機を使っている通信基地局の依存度を下げるためのプロジェクトを実施している。このハイブリッド水素燃料電池試験は、マレーシア通信マルチメディア委員会(Malaysian Communications & Multimedia Commission)が運営しているマレーシア技術標準フォーラム社(Malaysia Technical Standard Forum Berhad)からの助成金で行われている。

2016/01/25 鳥取県、鳥取ガス、積水ハウス、ホンダが水素エネルギー実証基盤確立のプロジェクトで契約を結ぶ〈PT〉

〔訳注〕鳥取県(Tottori Prefecture)、鳥取ガス(Tottori Gas Co. Ltd)、積水ハウス株式会社(Sekisui House Ltd.)、本田技研工業株式会社(Honda Motor Co. Ltd.)は本日、水素エネルギーの実証基盤確立のために鳥取県プロジェクト(Tottori Prefecture’s project)を実行する契約を結んだ。これは水素エネルギーを、再生可能エネルギーやスマートハウス、燃料電池自動車から作って水素ステーションに統合して利用する日本初のケースとなる。このため、このプロジェクトでは日本海側で初めてのスマート水素ステーション(Smart Hydrogen Station:SHS)を設置する。

2016/01/23〜24 記事の配信はありません。

■2016年02月26〜28日のWEB LINK NEWS
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2016/02/26 ホンダ、「FC EXPO 2016」で高圧水電解システム「Power Creator」など展示(Impress Watch)

 本田技研工業は、3月2日?4日に東京ビッグサイトで開催される「FC EXPO 2016?第12回[国際]水素・燃料電池展?」の出展概要を発表した。

 ホンダブースでは、「つくる・つかう・つながる」の連携によって「自由な移動の喜び」と「豊かで持続可能な社会」を両立させるホンダの水素社会実現に向けた取り組みを説明するため、高圧水素タンクから充填ノズルまでの主要構成部位をパッケージ型に収納するホンダ独自の「スマート水素ステーション」をモックアップ展示。また、キーテクノロジーとなる高圧水電解システム「Power Creator」の展示や、ホンダが提案する水素社会について説明するジオラマなどを用意する。

 このほか、同会場内に展開される「水素供給・利用技術研究組合(HySUT)」ブースでも、燃料電池車(FCV)や水素ステーションに対する理解を促進するための展示として、3月からリース販売開始する新型FCV「クラリティ フューエルセル」の市販予定車、同じく市販を予定する外部給電器「Power Exporter 9000」を展示する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160226-00000055-impress-ind

2016/02/26 TOYOTA MIRAI ショールーム、FCVコンセプトカー「TOYOTA FCV PLUS」を3月2日?14日に特別展示(Impress Watch)

 トヨタ自動車の情報発信施設「TOYOTA MIRAI ショールーム」は、東京モーターショー2015で世界初公開された燃料電池車(FCV)のコンセプトカー「TOYOTA FCV PLUS」を、3月2日?14日の期間限定で特別展示を行なう。

 FCVや水素についての情報を発信する「TOYOTA MIRAI ショールーム」は、岩谷産業が運営する「イワタニ水素ステーション芝公園」に併設する形で2015年4月に開設。今回の特別展示では現在から数十年後の、水素がエネルギーとして広く一般に普及した時代を想定して製作されたコンセプトモデル「TOYOTA FCV PLUS」を会場に配置。
■ TOYOTA MIRAI ショールーム概要
住所:東京都港区芝公園4-6-15 イワタニ水素ステーション芝公園内日時:3月2日?14日9時?17時(火曜日定休)
※3月2日9時?17時のみ開発責任者の盛合威夫氏来場
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160226-00000104-impress-ind

2016/02/26 トヨタ会館、環境技術・安全技術コーナーをリニューアル(オートックワン)

 トヨタは、同社展示館「トヨタ会館」(豊田市トヨタ町1番地)の一部展示改装工事を完了し、2月29日(月)より一般公開する。

 今回の改装は、近年の技術的進展が著しい環境ならびに安全分野の展示エリアについて、昨年12月から閉鎖して行われた。「環境技術コーナー」では、水素社会の実現に向けた取り組みが進む中、燃料電池自動車を中心としたトヨタの取り組みを紹介。また開かれた空間に展示物を配置し、コーナーを一望できるようしたことで、幅広い取り組みの全体像を把握しやすいように工夫している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160226-02599623-autoconen-ind

2016/02/27 電力自由化まで、1ヶ月。世界初・新型燃料電池搭載超高層マンションが登場(エコノミックニュース)

 そんな中、エネルギー事業者の動きも注目だ。4月からの電力小売り自由化をにらみ、都市ガス供給大手大阪ガスは、2月24日に世界最高の発電効率と世界最小の機器本体サイズを実現した家庭用燃料電池エネファーム type Sとともに新たな提案を発表した。目玉となるのは住宅メーカー大手の積水ハウスと共同で発表した、世界初となる新型燃料電池を全戸に設置した超高層マンションの開発計画だ。対象となるのは、積水ハウスが大阪市内2か所にて事業主として開発する超高層マンション「(仮称)グランドメゾン大淀南タワー」および「(仮称)グランドメゾン内久宝寺タワー」。新型燃料電池を活用することで、CO2排出量の削減はもちろん、一次エネルギー消費量も従来マンションに比べて約25%も削減可能になるという。

 しかし、当該マンションでは、小型化等を実現した新型燃料電池を導入することで、設置スペースの問題を解決した。また、24時間700Wの定格出力運転を行うことで、居住者のライフスタイルによって発電量が左右されるという課題を克服。最大限高効率に発電した環境負荷の小さい電力を家庭で利用でき、余剰電力は、4月から電力小売りに参入する大阪ガスに売電することができる。

 今回の積水ハウスと大阪ガスのこの取り組みは、国土交通省「平成27年度 第2回サステナブル建築物等先導事業(省CO2先導型)」に採択されている。これを機に超高層マンションなどの大規模な集合住宅に燃料電池が導入されれば、日本のCO2排出量は大幅に削減されるだろう。大いに期待したいところだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160227-00000023-economic-bus_all

2016/02/28 低周波音で「不眠」「食欲低下」…健康被害の相談、年200件超(読売新聞(ヨミドクター))
 神戸市内の一戸建てに住んでいた女性(61)は2010年12月、夜明け前に「ブーン」という耳慣れない音で目覚めた。室内の電化製品に異常はなく、窓を開けると、前日に引っ越してきた隣家の家庭用燃料電池「エネファーム」から聞こえる音とわかった。一定の低い音が24時間途切れず、それから3日間眠れなかった。食欲が落ち、胸に痛みなども感じて11年3月、近くのマンションに転居した。

 女性はインターネットなどで原因を調べて低周波音の影響と考え、14年2月、被害防止に取り組むNPOを設立。相談があった約160人の8割超が睡眠障害を訴え、5割近くが胸の圧迫や痛みを感じていた。ただ、低周波音は人によっては聞こえず、被害が理解されにくいのが実情という。

 女性は一戸建ての自宅を残しており、15年6月、隣人やメーカーにエネファームの撤去などを求め、大阪地裁に提訴。「静かな騒音の存在を知ってほしい」と訴えるが、被告側は訴訟で、「健康被害との因果関係は不明。撤去義務はない」と反論、全面的に争っている。

 環境省によると、全国の自治体に寄せられる低周波音への苦情は1980?90年代に年20?40件程度だったが、2000年代に急増。08年度には200件を超えた。中でも「家庭生活」を発生源とする苦情が増えており、省エネ用機器もこの中に含まれるという。

 この傾向は、家庭への省エネ用機器普及の動きと重なる。業界団体によると、例えば家庭用ヒートポンプ給湯機「エコキュート」の出荷台数は累計で04年に10万台、07年に100万台を突破し、現在では約480万台に上っている。

 環境省は、こうした省エネ用機器が低周波音を発することを確認。エアコンの室外機なども同様の低周波音を出すが、夜間に長時間稼働する省エネ用機器は、苦情につながりやすいとみられる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160228-00010001-yomidr-soci

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆かながわ環境関連産業ネットワーク「第10回 創・蓄・省エネ フォーラム」【再掲】

 今回は大学・研究機関の方々をお招きして、水素・燃料電池関連分野のご講演をいただきます。
◇日 時:3月8日(火)14:00?17:30
◇場 所:サン・エールさがみはら2階 第1研修室 http://sunyell-sagamihara.jp/
◇参加費:無料
◇定 員:80名(定員となり次第締切)
◇内 容:
14:00〜14:10  主催者よりご挨拶
14:10〜14:40(質疑応答含む)

 「神奈川県産業技術センターにおける燃料電池関連技術支援の取り組み」
  神奈川県産業技術センター 化学技術部   
14:40〜15:10(質疑応答含む)

 「電気化学的手法による水素・燃料電池技術開発へのアプローチ」

  神谷信行氏(株式会社Kmラボ代表取締役 元横浜国立大学大学院工学研究院教授)
15:30〜16:00(質疑応答含む)
 「燃料電池の最大効率点検出(MEPD)法の研究」
  板子一隆氏(神奈川工科大学工学部電気電子情報工学科教授)
16:00〜17:00(質疑応答含む)

 「水素エネルギーの世界的な動きと日本の取り組み及び未来への用途開発について(仮)」
  高木靖雄氏(東京都市大学名誉教授) 
17:00〜17:30 名刺交換会
◇お申し込みはこちらから↓

 申し込み先:メールの件名を「第10回 創・蓄・省エネ フォーラム参加申込み」として、必要事項(1.会社・機関名、2.所属・役職名、3.貴名)をご記入いただき、かながわ環境関連産業ネットワーク事務局 kankyou@sic-sagamihara.jp 担当:永井へ直接お申込みください。

 あるいは、以下のサイトの申込フォームから、または申込書(WORD)をダウンロードし内容を明記の上、
http://www.sic-sagamihara.jp/enet/news/20160122.html
kankyou@sic-sagamihara.jpまでお申し込みください。
※申込フォームは、スマホからのお申し込みに対応しておりませんので、ご了承ください。
◇主催者:(株)さがみはら産業創造センター
◇協 力:神奈川県

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■メルマガ「燃料電池ワールド」
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 □編集・発行:燃料電池NPO pemdream
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