燃料電池ワールド Vol.2054 (2016/02/22 09:23)

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□燃料電池ワールド Vol.2054
■2016年02月22日発行

                    ◆燃料電池NPO pemdream

                    ◇http://pemdream.com

【PR】メルマガ「燃料電池ワールド」のアーカイブサイトの登録は、1年間で3000円です。お申し込みは、http://pemdream.com/index.php?FrontPage から。「世界のヘッドライン」の添付写真を掲載、タイトルの最後に〈PT〉で表示します。

■世界のヘッドライン(01月19日)
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2016/01/19 エンジニアリングと製造のエクセレンス・センターとITMパワー社は、イースト・ロンドン(East London)に水素拠点を開発

〔訳注〕IHMパワー社(ITM Power)は、エンジニアリングと製造のエクセレンス・センター(Centre for Engineering and Manufacturing Excellence:CEME)での太陽光水素燃料補給ステーション(Solar Hydrogen Refuelling Station:SHRS)の計画承認後、エクセレンス・センターとの覚書を結んだ、という記事は2015/09/22付け(Vol.1966 2015/10/06発行)で報じたが、現在は契約や交渉の最終段階を迎えていると、述べている。

2016/01/19 きれいで、より効率的なエネルギーを提供するために開発された今までにない燃料電池電解質〈PT〉

〔訳注〕従来の材料で組み立てられたものよりも効率的で安く作動する固体酸化物型燃料電池(solid oxide fuel cells)に役立ち、携帯電源用に潜在的な用途を持つ新しい薄膜電解質材料(thin-film electrolyte material)は、ケンブリッジ大学(University of Cambridge)の教授と材料化学冶金科(Department of Materials Science and Metallurgy)の彼女のチームによって開発された。ジョディス・ドリスコル(Judith Driscoll)教授と彼女の同僚のシンバム・リー(Shinbuhm Lee)博士が共同考案したこの物質は、米国の3つの異なる研究所の研究者によって特殊なナノスケール測定(nanoscopic measurements)を用いて特徴づけられた。インペリアル・カレッジ(Imperial College)の共同研究者との詳細な議論はさらに支持を立証した。これらの新しい材料は、現在の高温燃料電池システムの効率をいちじるしく改良する可能性か、または摂氏300度のあたりよりもかなり低い温度で同じような効率を達成するかのどちらかの可能性を提供する。これらのアプローチのいずれかは、はるかに低い燃料消費量と廃棄物エネルギーを可能にさせる。

2016/01/19 ヒュンダイ自動車、水素&電気自動車ステーションを明らかにする〈PT〉

〔訳注〕韓国タイムズ(Korean Times)の記事。ヒュンダイ自動車グループ(Hyundai Motor Group)は1月18日、国内で初めて、水素燃料供給ステーションを電気自動車充電ステーションとして二重に使う「混合(fusion)」ステーションを完成させた。このステーションは、光州のJingok産業団地(Jingok Industrial Complex in Gwangju)内に位置する既存の水素燃料供給ステーションに電気自動車充電施設を追加したもので、電気自動車と水素自動車の両方に燃料を供給できる。

2016/01/19 岩谷産業、日本で同社12番目の水素燃料補給ステーションとなる滋賀県初の水素燃料補給ステーションを大津市に完成〈PT〉

〔訳注〕岩谷産業(Iwatani Corporation)は1月15日、水素社会の早期実現をめざして、商用水素供給ステーションの開発に取り組んできて、すでに四大都市圏11カ所に水素供給ステーションを開設してきた。今回、滋賀県で最初の水素ステーションとなる「岩谷水素供給ステーション大津(Iwatani Hydrogen Refueling Station in Otsu)」を開設した。これは、日本で同社が開設する12番目のステーションである。

2016/01/19 SFCエナジー社、フランス国防省のビデオ監視システムにイーフォイ・プロ燃料電池の統合を発表〈PT〉

〔訳注〕SFCエナジー社(SFC Energy)は、フランスの販売店からの注文を受け取ったと発表した。シャティヨン・ラ・ボルド(Chatillon la Borde)地域にある独立したエネルギーの専門会社AGシステムズ社(AG Systems)から58基のイーフォイ・プロ(EFOY Pro)燃料電池の受注を受けた。イーフォイ・プロ燃料電池はフランス国防省(French Ministry of Defense)の信頼できる電力監視システムに、ムアン・サルトゥー(Mouans Sartoux)地域にあるフランス語のシステム・インテグレーター、4Gテクノロジー社(4G Technology)によって統合される。

■2016年02月19〜21日のWEB LINK NEWS
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2016/02/19 先端の水素技術発信 川崎で国際環境技術展(カナロコ by 神奈川新聞)

 優れた環境技術を世界に発信し、国内外の企業とのビジネスマッチングの場を提供する「川崎国際環境技術展2016」が18日、川崎市中原区のとどろきアリーナで始まった。次世代エネルギーとして期待される水素関連技術のほか、公害を克服する中で蓄積された環境改善や再資源化などの多彩な技術や製品が19日まで紹介されている。

 同市などでつくる同展実行委員会の主催。8回目となることしは市内の企業・事業所を中心に昨年を上回る148団体215ブースが出展した。

 ことしの展示の目玉は低炭素社会の実現を支える最新の水素関連技術を集めた「水素ゾーン」。公用車として市に納車されたトヨタ自動車の燃料電池車「MIRAI(ミライ)」を会場に展示し、その周囲に関連のブースを集めた。

 化学工業用機械を手掛ける三菱化工機(同市川崎区大川町)は、燃焼電池車の普及に欠かせない水素ステーションの関連技術として、都市ガスやLPガスを効率よく水素に変換する水素製造装置を紹介。担当者は「現場で水素を製造するオンサイト型と呼ばれる水素ステーションですでに導入されている」と話していた。

 昭和電工川崎事業所(同市川崎区扇町)は、集めた使用済みプラスチックからアンモニアと水素を取り出すプラント技術を展示。市との協定に基づき、水素をパイプラインで臨海部の企業などに供給するエネルギー循環型の実証事業もアピールしていた。

 高砂製作所(同市高津区溝口)は自然エネルギーや蓄電池など多様な電源を組み合わせ、安定的な電力供給を実現するエネルギー制御装置を紹介。同社の技術は「車メーカーの燃料電池自動車の開発現場で評価試験装置としても使われている」(担当者)という。

 会場内の特設ステージではトヨタ自動車のMIRAI開発責任者の田中義和さんらのセミナーが行われた。福田紀彦市長も「水素社会の実現に向けた川崎水素戦略」と題して講演し、「さまざまな水素利用の取り組みを企業とともに進め、市民の一人一人の生活に水素エネルギーを浸透させていきたい」と強調していた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160219-00007288-kana-l14

2016/02/19 京都府内初の水素補給所 大ガス、3月30日に営業開始(京都新聞)

 大阪ガスはこのほど、京都市南区上鳥羽北花名町に燃料電池自動車向けの水素補給所「上鳥羽水素ステーション」を整備した。京都府内では初めての完成で、3月30日に営業を開始する。

 大ガスが昨年4月に大阪府茨木市に開設した「北大阪水素ステーション」で製造した水素を専用トレーラーで搬入し、トレーラーから直接供給する。トヨタ自動車が2014年12月に世界で初めて市場投入した燃料電池車「MIRAI(ミライ)」の場合、5キロ分の燃料タンクを3分でフル充てんできる。5キロで約650キロ走行可能という。価格は1キロ当たり1188円。

 トレーラーは、燃料電池車6台分を満タンにする水素搭載能力を持ち、ステーションには別に6台分のボンベも常備する。総事業費は約3億円。当面は1日に2台程度の利用を見込んでいる。

 下京区で竣工(しゅんこう)式があり、本荘武宏社長が「温室効果ガスの排出削減につながる水素社会の実現に今後も貢献する」と述べた。

 市もミライを導入済みで、水素補給所の整備を大ガスに要望していた。

 水素補給所をめぐっては、JX日鉱日石エネルギーも3月7日までに伏見区羽束師菱川町に開設する予定。滋賀県では大津市富士見台の国道1号沿いに岩谷産業が設置済み。各社は今後も燃料電池車の普及状況をにらみながら整備を進めるとみられる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160220-00000018-kyt-bus_all

2016/02/19 タイムズ、京都市のモニター制度によるFCVカーシェアリング業務を受託(レスポンス)

 タイムズモビリティネットワークスは、京都市が実施する「モニター制度によるFCVカーシェアリング」の事業者に選定されたことを受け、3月7日から31日までタイムズカーレンタル「京都新幹線口店」において燃料電池自動車(FCV)の貸し出しを行うと発表した。

 同事業は、水素エネルギーの普及拡大を目的に、京都市が公用車として所有する燃料電池自動車(FCV)トヨタ『ミライ』3台を京都市民にモニターとして利用してもらう取り組み。京都市の委託を受け、同社では、タイムズカーレンタル「京都新幹線口店」において市民への車両の貸し出しや車両の維持管理業務を行う。

 貸出時間は9時から15時の最大6時間で、利用料金は無料。利用後は水素燃料を満充填にて返却(燃料代は利用者負担)し、車両状態確認およびアンケート記入を行う。利用希望者は事前のモニター登録が必要。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160219-00000041-rps-bus_all

2016/02/19 製造業に中国減速の影 事業体制見直す動きも(京都新聞)

 京都の大手製造業に中国経済の減速の影響がじわりと広がり始めた。2015年4?12月期の四半期決算で収益の減少や関連損失の計上が相次ぐとともに、現地の事業体制を見直す動きも出始めた。16年3月期決算の下押し圧力となり、先行きについても慎重な見方が強まっている。

 ジーエス・ユアサコーポレーションは、中国天津市のニッケル水素電池製造子会社を清算し、同電池から撤退することを決めた。昨夏の大規模爆発事故で被害を受け、操業を停止していた工場だが、競争激化で採算が悪化していたという。売上高は約30億円だった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160219-00000005-kyt-bus_all

2016/02/20 「連結バス」など導入へ 五輪までに横浜の臨海部(カナロコ by 神奈川新聞)

 都心臨海部の回遊性向上に向け、LRT(次世代型路面電車)など新たな交通システムの導入を検討している横浜市は、東京オリンピックが開催される2020年までに連節バスなどを活用した高度化バスシステム「(仮称)ヨコハマスマートバススシテム」を導入することを決めた。LRTについては引き続き検討を進め、将来的には同システム、既存バス路線などとのベストミックスを目指す。

 20年までに先行導入する同システムでは、連節バスや環境に優しい燃料電池バスの活用を検討。連節バスは車両デザインの工夫などでシンボル性を高めるほか、従来の路線バスよりもサービスレベルの向上を図る。専用走行レーンや優先信号、バス停のバリアフリーなどを検討する考えだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160220-00007304-kana-l14

2016/02/21 トヨタ、ダイハツ「完全子会社」化は再編の序曲 スズキも巻き込み「自動車8社」体制は崩壊?(J-CASTニュース)
■ダイハツ株は7月で上場廃止に

 東証1部に上場するダイハツ株は16年7月27日付で上場廃止になる見通し。ダイハツ株1株に対してトヨタ株0.26株を割り当てる株式交換の手法により、8月1日付でトヨタの完全子会社となる。トヨタは保有する自社株を活用する。ダイハツブランドは維持する。日本の大手完成車メーカーが株式市場から姿を消すのは、スウェーデンのボルボに買収されたトラックの「日産ディーゼル工業(現UDトラックス)」(2007年)以来だ。

 今後、トヨタが小型車を新興国で販売する世界戦略では、ダイハツが中心的な存在になる。具体的には、ダイハツがトヨタ、ダイハツ両ブランドの小型車開発をリードする形に移行する。とりわけ新興国を対象にした商品政策は、ダイハツが中心になるよう、グループ組織を再編する。他方、トヨタがこれまで育んできたハイブリッド車(HV)や燃料電池車などの環境対応技術や、将来の成長が見込まれる「自動運転」に関する技術はダイハツに移転していく。トヨタとダイハツの競争力を持ち寄る形で相乗効果を発揮させるという狙いだ。
トヨタとスズキは互いに魅力を感じている?

 ダイハツは戦前戦後にオート三輪を国内に普及させたほか、戦後は電気自動車にも取り組むなど、軽自動車を中心に小型車メーカーとして独特の存在感を放ってきた。そうしたユニークなものづくりの土壌にトヨタの徹底した効率生産のノウハウが持ち込まれたことで、国内で軽自動車メーカーとしての競争力を高め、ついに2006年に宿命のライバル、スズキから国内軽自動車販売首位の座を奪い、その後はダイハツがほぼ首位を維持している。

 問題はここへきてトヨタがスズキとの提携を検討していることだ。トヨタとしては独フォルクスワーゲンとの提携を解消したスズキは、インド市場に滅法強いだけに連携したい相手と映る。スズキもトヨタの傘を魅力に感じている可能性はある。

 しかし、もし同じグループとなった場合、国内でスズキとダイハツとの「かぶり感」は相当大きい。トヨタ首脳は何を思うのか。業界関係者はトヨタの次の一手を凝視している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160221-00000000-jct-bus_all

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆かながわ環境関連産業ネットワーク「第10回 創・蓄・省エネ フォーラム」【再掲】

 今回は大学・研究機関の方々をお招きして、水素・燃料電池関連分野のご講演をいただきます。
◇日 時:3月8日(火)14:00?17:30
◇場 所:サン・エールさがみはら2階 第1研修室 http://sunyell-sagamihara.jp/
◇参加費:無料
◇定 員:80名(定員となり次第締切)
◇内 容:
14:00〜14:10  主催者よりご挨拶
14:10〜14:40(質疑応答含む)

 「神奈川県産業技術センターにおける燃料電池関連技術支援の取り組み」
  神奈川県産業技術センター 化学技術部   
14:40〜15:10(質疑応答含む)

 「電気化学的手法による水素・燃料電池技術開発へのアプローチ」

  神谷信行氏(株式会社Kmラボ代表取締役 元横浜国立大学大学院工学研究院教授)
15:30〜16:00(質疑応答含む)
 「燃料電池の最大効率点検出(MEPD)法の研究」
  板子一隆氏(神奈川工科大学工学部電気電子情報工学科教授)
16:00〜17:00(質疑応答含む)

 「水素エネルギーの世界的な動きと日本の取り組み及び未来への用途開発について(仮)」
  高木靖雄氏(東京都市大学名誉教授) 
17:00〜17:30 名刺交換会
◇お申し込みはこちらから↓

 申し込み先:メールの件名を「第10回 創・蓄・省エネ フォーラム参加申込み」として、必要事項(1.会社・機関名、2.所属・役職名、3.貴名)をご記入いただき、かながわ環境関連産業ネットワーク事務局 kankyou@sic-sagamihara.jp 担当:永井へ直接お申込みください。

 あるいは、以下のサイトの申込フォームから、または申込書(WORD)をダウンロードし内容を明記の上、
http://www.sic-sagamihara.jp/enet/news/20160122.html
kankyou@sic-sagamihara.jpまでお申し込みください。
※申込フォームは、スマホからのお申し込みに対応しておりませんので、ご了承ください。
◇主催者:(株)さがみはら産業創造センター
◇協 力:神奈川県

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■メルマガ「燃料電池ワールド」
 □毎週月〜金曜日発行(年末年始および祝日は休刊)
 □編集・発行:燃料電池NPO pemdream
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