燃料電池ワールド Vol.2043 (2016/02/04 08:58)

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□燃料電池ワールド Vol.2043
■2016年02月04日発行

                    ◆燃料電池NPO pemdream

                    ◇http://pemdream.com

【PR】メルマガ「燃料電池ワールド」のアーカイブサイトの登録は、1年間で3000円です。お申し込みは、http://pemdream.com/index.php?FrontPage から。「世界のヘッドライン」の添付写真を掲載、タイトルの最後に〈PT〉で表示します。

■世界のヘッドライン(12月30〜31日)
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2015/12/30 燃料電池を経済的に使うグラフェン酸化物ナノシートの製造

〔訳注〕イランの研究者は、燃料電池やエネルギー貯蔵の経済化に役立つかもしれないグラフェン(graphene、炭素)とグラフェン酸化物ナノシート(graphene oxide nanosheets)の制御された製造に成功した。研究の目的は、装置の最終的なコストを下げるためにプロトン膜型燃料電池(proton membrane fuel cells)を使用している触媒の保有者にナノ構造を作ることだった。研究の結果は、電気化学国際学会(International Society of Electrochemistry:ISE)の機関誌「エレクトロケミカ・アクタ(Electrochemica Acta)」vol. 165, 2015, pp. 330-337に掲載されている。

2015/12/30 燃料電池クリーナーを作る〈PT〉

〔訳注〕モスクワ物理学研究所(Moscow Institute of Physics and Technology:MIPT)のロシア、フランス、ドイツの科学者の国際的なグループは、化学反応のエネルギーを電流に変換することができるイオン交換合成膜(ion-exchange synthetic membranes)をベースにした両親媒性化合物(amphiphilic compounds)を開発した。この新しい開発は、雑誌「物理化学(Physical Chemistry)」に述べられていて、化学物理学(Chemical Physics)は潜在的に燃料電池に、分離と精製工程に使われることができる。この研究は2014年に、モスクワ物理学研究所の機能性有機ハイブリッド材料(Laboratory of Functional Organic and Hybrid Materials)研究室で行われた。

2015/12/30 バラード社の子会社プロトネクス社、米陸軍から電源管理製品の後続注文を確保〈PT〉

〔訳注〕バラード・パワーシステムズ社(Ballard Power Systems)は、子会社のプロトネクス社(Protonex)が米陸軍(U.S. Army)から400基以上の分隊電源管理(Squad Power Manager:SPM-622)特殊作戦キット(Special Operations Kits)の後続購入注文を受けた、と発表した。この価格は約280万ドルにのぼる。購入注文は、米陸軍兵士が確実に着用して利用する機器を運ぶ兵士のプログラム事務局(Program Executive Office:PEO)から交付された。SPM-622ユニットは、戦場で使うための特殊作戦部隊(Special Operations Forces)に配備される。

2015/12/30 マイ・エフシー社、燃料電池充電器JAQの準備整う〈PT〉

〔訳注〕スウェーデンのマイ・エフシー社(myFC)は、世界最小のモバイル装置用の燃料電池充電器JAQの最初の1回分の量(batch)が出荷された、と発表した。JAQは、普通の水と塩で満たされたパワーカード(PowerCard)の助けを借りて独自に電力を発生させる。2016年1月のはじめにラスベガス(Las Vegas)で開催される世界最大の技術展示会CESで展示され、スウェーデンでは3社の携帯電話事業者と同社のホームページで販売される。

2015/12/31 世界初の再生可能エネルギー住宅「ピヒSueaハウス」は水素エネルギーを貯蔵する〈PT〉

〔訳注〕タイのチェンマイ(Chiang Mai)で開発された4軒の「ピヒSueaソーラーの家(Phi Suea solar homes)」は、余剰エネルギーを水素に変換して、それを燃料電池に供給する。日中は太陽光発電の余剰電力で電解槽を稼働させて水素を生成し、夜はその水素を燃料電池に供給して電力を得る。CNX建設社(CNX Construction)が発表したこのプロジェクトは、オープニング・イベントが3月20日に行われた。このときは3軒の建物でテスト段階に入ったが、2015年の末に完成して、100%稼働することになる。

■2016年02月03日のWEB LINK NEWS
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2016/02/03 「稼げる国土」へ数値目標、東京一極集中を是正 「広域地方計画」素案判明(SankeiBiz)

 3日に開かれる自民党国土交通部会で国土交通省が素案を示す。素案は国や地方公共団体、経済団体などで構成する「広域地方計画協議会」で検討。パブリックコメントを経て、3月に国交相が計画決定する。

 その上で、各圏域が将来像を実現するための数値目標を提示。中部圏では、燃料電池車を含む日本の水素産業の市場規模を、今後40年間で8倍にするとしたほか、リニア中央新幹線などの高速鉄道網を活用し、中部・北陸間の周遊を促進。17年までの外国人宿泊数を1.3倍にする。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160203-00000500-fsi-bus_all

2016/02/03 浄水場の水素再利用 都水道局、エネルギー化へ実験(産経新聞)

 都水道局は2日、朝霞浄水場(埼玉県朝霞市)で、水道水を消毒する塩素をつくる工程で発生する水素を、エネルギーとして再利用する実験を新年度に始めると発表した。水素で動く燃料電池車(FCV)向けに供給し、二酸化炭素(CO2)の排出量削減につなげる。こうした試みは全国初という。

 また、将来的に水素を燃料とするトラックが開発されれば、給水車などに導入。災害時にガソリンなどの燃料供給が途絶えたとしても、被災地に飲料水を提供できる態勢を整える。

 局によると、朝霞浄水場には、塩水を電気分解して消毒用の塩素(次亜塩素酸ナトリウム)をつくる施設があり、製造過程で大量の水素が発生するが、これまでは利用方法もなく、大気中に拡散させていた。

 計画では、この水素を圧縮保存するための設備を建造し、燃料として都内の水素ステーションに供給。実現すれば、年間3千台分のエネルギーを供給できるという。

 局では、特に給水車や緊急車両の非常用燃料にできる点に着目しており、「実用化が確認できれば、都内にある他の浄水場にも導入したい」としている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160203-00000010-san-l13

2016/02/03 <FCV>水素施設整備 宮城県3.8億円補助(河北新報)

 東北への水素社会構築を目指す宮城県は2日、2016年度に県内に東北第1号の商用水素ステーションを整備する産業ガス大手の岩谷産業に対し、整備費用の一部として約3億8000万円を補助することを決めた。県は水素をエネルギー源とする燃料電池車(FCV)の購入補助も含め、関連費用約4億円を盛り込んだ16年度一般会計当初予算案を、16日開会予定の県議会2月定例会に提出する。

 商用ステーション整備は施設単体で5億円程度、周辺環境や土地購入も含めると9億?10億円が掛かるとされる。FCVが普及するまで、事業者は採算割れが続く可能性が高い。

 岩谷産業には、現行では国が4大都市圏を対象にしている施設単体の2分の1の補助が適用されると見込まれ、県は残りの2分の1を補助する。周辺環境整備費も3分の1程度を支援し、初期投資の負担軽減を図る。

 商用ステーションの設置場所は、県保健環境センター(仙台市宮城野区)周辺の県有地を提供する。岩谷産業は17年2月の稼働を目指す。センター敷地内ではことし3月末、岩谷産業とホンダが共同開発したスマート水素ステーションがオープンする。県は公用のFCVとしてトヨタ自動車の「ミライ」を購入、ホンダの「クラリティ ヒューエル セル」をリース契約で導入する。

 県はミライ(価格723万円)の購入者に対しても、国の補助金202万円の2分の1に当たる101万円を補助。420万円で手に入れられるようにする。

 県は昨年4月に官民組織の「みやぎFCV普及促進協議会」を設置。村井嘉浩知事は「他自治体と比べても遜色のない支援を用意する」と述べ、エネルギー各社とFCVを生産するトヨタ、ホンダ両社に県内進出を呼び掛けてきた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160203-00000018-khks-pol

2016/02/03 <モーターショー>東北最大規模26日開幕(河北新報)

 国内外の自動車メーカー18社が最新モデルを展示する「東北モーターショーin仙台2016」(日本自動車販売協会連合会宮城県支部主催)が26?28日の3日間、仙台市宮城野区の夢メッセみやぎで開かれる。車の未来像を示したコンセプトカーを含め約100台が展示される予定だ。

 国内外の自動車メーカー18社が最新モデルを展示する「東北モーターショーin仙台2016」(日本自動車販売協会連合会宮城県支部主催)が26?28日の3日間、仙台市宮城野区の夢メッセみやぎで開かれる。車の未来像を示したコンセプトカーを含め約100台が展示される予定だ。

 入場料は前売り一般・高校生1000円、当日1200円。ローソンとミニストップで扱っている。午後4時以降入場のイブニングチケット500円も当日会場で販売する。中学生以下は無料。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160203-00000023-khks-bus_all

2016/02/03 岩谷産業、関西国際空港の水素ステーションが完成(レスポンス)

 岩谷産業は、空港施設に隣接したステーションとして日本初となる「イワタニ水素ステーション関西国際空港」が完成したと発表した。

 同社はこれまで、四大都市圏を中心に全国12カ所の水素ステーションを開所しており、今回が13か所目となる。

 関西国際空港で進められている「水素グリッドプロジェクト」では、環境省の実証事業として2015年2月から国際貨物エリア内で燃料電池フォークリフトと水素供給設備の実証試験を行っている。岩谷は水素供給設備の開発・設置と燃料となる水素の供給を担当している。現在は1台のみでの実証試験だが、今後、順次台数を増やしていく計画で、岩谷では、水素の供給能力増強に向けて検討している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160203-00000043-rps-bus_all

2016/02/03 トヨタの危機感 --- 岡本 裕明(アゴラ)

 あと数年もすれば各社から何らかの自動運転の自動車が出てきます。その際、自動車市場が大きく変わるとすれば運転が苦手な女性、高齢者、或いはハンディを背負った方等が新たに自動車市場に参入する可能性であります。極端な話、ママチャリ感覚の車になりうるのです。その場合、やはり軽自動車や小型車をベースとしたものになりやすいのではないでしょうか?

 そういえばテスラのイーロンマスク氏がトヨタの燃料電池の車をボロクソにこき下ろし、普及はしないと断言していましたが、テスラも踊り場にある気がします。正直、あの車はフルサイズで巨大ですからごく一部のファンには受けますが、普及性はありません。電池も重すぎます。長期的にはトヨタ式のハイブリッドかプラグインハイブリッドで走行距離を生み出せる方式が優位でガソリン稼働しないテスラにこそ、一定の限界がありそうです。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160203-00010001-agora-soci

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆FCDIC第29回燃料電池セミナー「再生可能エネルギーと水素・燃料電池」【再掲】
◇日 時:2月9日(火)10:00〜17:30 (受付開始9:30)
◇場 所:東京理科大学、森戸記念館、第1フォーラム(新宿区神楽坂4‐2‐2)
◇プログラムおよび講演題目
<セッション1>
1.再生可能エネルギーの大規模導入に向けた貯蔵・輸送技術

 10:00〜10:50 光島重徳氏(横浜国立大学大学院工学研究院教授)2.横浜市における“水素社会”に向けた取組?横浜市エネルギーアクションプラン?

 10:50〜11:40 澤木勉氏(横浜市温暖化対策統括本部調整課企画担当課長)3.再生可能エネルギー由来の水素を利活用する東芝の取組

 11:40〜12:30 中島良氏((株)東芝次世代エネルギー事業開発プロジェクトチームサブプロジェクトマネージャー)
<セッション2>
4.【基調講演】水素社会と日本のエネルギー構造の転換

 13:30〜14:30 橘川武郎氏(東京理科大学大学院イノベーション研究科教授)5. 再生可能エネルギー大量導入に向けた水素エネルギーシステムの研究開発

 14:30〜15:20 遠藤成輝氏((国研)産業技術総合研究所エネルギー・環境領域再生可能エネルギー研究センター研究員)    
<セッション3>
6. 再生可能エネルギー大量導入を見据えたSOFC瞬時負荷応答性の評価

 15:35〜16:25 森田寛氏((一財)電力中央研究所エネルギー技術研究所上席研究員)7. 欧州発エネルギー転換がもたらす産業構造の変化
 16:25〜17:15 篠田篤氏((株)みずほ銀行産業調査部参事役)
(注)演者には発表セッション終了直後約15分間の名刺交換待機をお願いしています。
◇定 員:90名(定員になり次第締切ります。)
◇参加費(テキスト代含む、内税): FCDIC会員:11,000円、非会員:21,000円
◇申込み:< fc-seminar@fcdic.jp >あてに下記内容をご記入の上、お申し込みください。

 お名前(ふりがな):機関名:部 署:役 職:郵便番号:住 所:電話番号:FAX番号:メールアドレス:会員/非会員:
※受領後、事務局より参加証、請求書を郵送させて頂きます。
◇問い合わせ:(一社) 燃料電池開発情報センター (FCDIC)

     セミナー事務局、e-mail:< fc-seminar@fcdic.jp >

 〒101-0063 東京都千代田区神田淡路町1-19 お茶の水ビジネスビル 1F

 Tel:03-6206-0231 Fax:03-6206-0232  URL: http://www.fcdic.com/

☆第3回神奈川県「水素・燃料電池関連製品等開発促進セミナー」【再掲】
◇日 時:2月17日(水)15:00?17:30 講演及び名刺交換会
     (同時開催)17:30?19:00 個別相談会
◇会 場:神奈川産業振興センター 13階第2会議室

     (交通案内)http://www.kipc.or.jp/about_kip/access/
           (神奈川産業振興センターHP)
◇定 員:60名(定員となり次第締切)
◇参加費:無料
◇プログラム:
 15:00?15:20 主催者挨拶等(神奈川県)

 15:20?16:00 プレゼンテーション1「燃料電池用電極触媒、水素透過膜の開発等の取組紹介(予定)」

          講師:小椋文昭氏(田中貴金属工業株式会社化学回収カンパニーFC触媒開発センターセンター長)

 16:10?16:50 プレゼンテーション2「業務用燃料電池の開発等の取組紹介(予定)」

          講師:吉岡浩氏(富士電機株式会社発電・社会インフラ事業本部発電プラント事業部新エネルギー技術部担当部長(燃料電池担当) 
 17:00?17:30 講師との名刺交換会

 17:30?19:00 ≪個別相談会≫県の開発アドバイザー(技術士等)が事業参入に関するご相談をお受けします。ご興味のある方は、ぜひご活用ください。
◇申 込:下記ホームページより申込書をダウンロードいただき、E?mailにて2月15日(月)までに以下の申込先までお申し込み下さい。

    ダウンロードページ http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/p840729.html
    (神奈川県スマートエネルギー課HP)

    ※最上段の新着情報から、募集チラシ兼申込書のDLが出来ます。
◇申込先:神奈川県産業労働局エネルギー部スマートエネルギー課調整グループ宛
   fcv2015@pref.kanagawa.jp
◇主 催:神奈川県

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