燃料電池ワールド Vol.2033 (2016/01/21 09:17)

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□燃料電池ワールド Vol.2033
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■2016年01月21日発行

                    ◆燃料電池NPO pemdream

                    ◇http://pemdream.com

【PR】メルマガ「燃料電池ワールド」のアーカイブサイトの登録は、1年間で3000円です。お申し込みは、http://pemdream.com/index.php?FrontPage から。「世界のヘッドライン」の添付写真を掲載、タイトルの最後に〈PT〉で表示します。

■世界のヘッドライン(12月12日)
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2015/12/12 ハイドロジェニックス社、市場価値下落のため1530万ドルを調達

〔訳注〕カナダの燃料電池発電システム・プロバイダー、ハイドロジェニックス社(Hydrogenics Corp.)は、約半分の量を調達するために二次的な株の売り出しを発表して以来、この週に市場価値を3400万ドル失った。ミシガン州(Mississauga)オンタリオ(Ontario)に本社を置くハイドロジェニックス社は、12月11日(金)に7.75ドルで213万株を売却した、と声明を出した。市場占有率は12月7日の発表以来32%下落して、市場価値を7400万ドル押し下げた。天然ガスや水素を化学反応によって電気に変換する燃料電池のメーカーは、収益性の高い市場を開発するために苦労している。

2015/12/12 NEL社、最高経営責任者にジョン・アンドレ・ロッケを任命

〔訳注〕NEL社の取締役会は、2016年1月4日からNEL社の最高経営責任者(chief executive officer:CEO)としてジョン・アンドレ・ロッケ(Jon Andr〓 L〓kke)を、そして最高財務責任者(chief financial officer:CFO)にラース・クリスチャンStugaard(Lars Christian Stugaard)を任命した。

2015/12/12 アップル社、ノースカロライナ州データ・センターで国内最大の民間燃料電池エネルギー・プロジェクトを計画〈PT〉

〔訳注〕ノースカロライナ州(North Carolina)は、水素から電気を生成する無公害で静かな発電所という全米最大の民間燃料電池エネルギー・プロジェクトの本拠地になる。アップル社(Apple)は12月10日(木)、ノースカロライナ州事業委員会(N.C. Utilities Commission)に、シャーロット(Charlotte)の北西約40kmのメイデン(Maiden)に4.8MW級プロジェクトを行う計画を提出した。ここは、カリフォルニア州クパチーノ(Cupertino)に本社を置くアップル社が、自社のアイ・クラウド(iCloud)オンライン・データ貯蔵システムとシリ(SIRI)音声認識ソフトウェアをサポートするためにデータ・センターを構築したところである。電力会社ではない企業が構築する国内最大のプロジェクトは、今年展開する。施設は24の燃料電池モジュールで構成され、ビエモンテ天然ガス社(Piedmont Natural Gas)から供給される天然ガスから水素を抽出するが、それが必要な量のどのくらいなのかは明らかにされていない。アップル社は現在、11.5エーカーの敷地内に50万平方フィートのデータ・センターがある。建設は最近、敷地内の2番目の建物で始まったが、それがこのプロジェクトに関連した建物かどうかも不明である。

■2016年01月20日のWEB LINK NEWS
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2016/01/20 トヨタの「人工知能ドリームチーム」を阻む4つのハードル(ダイヤモンド・オンライン)

 なぜなら、シリコンバレーで開設されるTRI(トヨタ・リサーチ・インスティテュート)の詳細が明らかになったからだ。

 TRIについては、2015年11月9日の東京での記者会見で豊田章男社長が、「AI(人工知能)の研究に、5年間で10億ドル(約1200億円)を投じる」と発表。世界各国から“自動車産業界の転換の前兆だ”と大きな話題となっていた。
● TRIの将来に対して思うこと
(1)5年で10億ドルという予算は少ない
(2)トヨタが現状で未解決の領域で、うまく意識統一ができるか? 

 プレゼンテーションのなかで、トヨタがすでに開発している介護ロボットや燃料電池車が紹介された。まず、屋内ロボットについては、トヨタはこれまで量産化・商業化について“さらに一歩が踏み出せない状況”が続いてきたように思える。この領域について、TRIドリームチームと“同じ言葉”でコミュニケーションすることは、極めて難しいのではないか。ドリームチームに参画するのは、教育機関での研究、政府機関での各種活動、そして世界トップクラスのIT民間企業の3領域を渡り歩いてきた、研究と実務とのバランス感に極めて優れた人たちだからだ。

 そして、燃料電池車を事例とする革新的な材料開発については、正直なところTRIが掲げるそのほかの3つのタスクに対する“後付け感”がある。もちろん、材料科学の分野でディープラーニングなどのAI研究が、有効に活用される可能性は否定できない。ただ、トヨタとして“虎の子”である燃料電池車を、TRIに絡めてアピールしたいという思惑が感じられるのだ。
(3)オープンソース、コンソーシアムはあくまでも理想像か?
(4)他社を辞めてきたということは、また引き抜かれるということでは? 
 リスクなきところに、未来はない。

 つまり、トヨタがここまで大きなリスクを背負わなければならないほど、自動車産業界が直面している時代変革が巨大だ、ということだと思う。
桃田健史
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160120-00084654-diamond-bus_all

2016/01/20 トヨタL&Fフォークリフトの販売台数3万6761台、50年連続でシェアトップ…2015年(レスポンス)

 同社は、1956年にフォークリフトの初号車を発売し、今年でフォークリフト発売60周年を迎える。1966年に初めて国内販売シェアトップとなってから50年連続首位の座を堅持している。

 2015年の国内フォークリフト市場は、7万8620台で同社のシェアは46.8%だった。環境意識の高まりを背景に、ディーゼル車の排出ガス規制強化や電動車への移行が進んでいる。同社では、エンジン車の排出ガス規制対応、電動車の性能向上を図ることで販売が順調に推移した。現在、燃料電池車の早期実用化に向けた研究開発にも取り組んでいる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160120-00000044-rps-bus_all

2016/01/20 安全・安心なインフラ作りのために――ドコモ関西の取り組み(後編)(ITmedia Mobile)

 今回取材した大阪市内某所の中ゾーン基地局は、中層ビルの屋上に設置されていた。備え付けられたバッテリーは燃料電池方式である。この燃料電池では、メタノール溶液が59%、水が41%の割合で配合された混合液が使われている。また燃料は階段を使い、人力で屋上まで持ち運ばなければならない。中ゾーン基地局ではおおよそ3日程度を燃料電池でまかなえるようにしている。その間に電力会社によって電源が回復するか、ドコモの災害復旧員が駆け付けるという想定だ。この3日という日数は、東日本大震災時の経験によるものだという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160120-00000104-zdn_m-sci

2016/01/20 東京ガス、持ち株会社移行を検討=自由化で経営判断迅速に(時事通信)

 都市ガス最大手の東京ガスは19日、持ち株会社制への移行に向け、2016年度にも本格的な検討に着手する方針を明らかにした。エネルギー業界では、電力の小売りが今年4月、都市ガスの小売りが17年4月にそれぞれ全面自由化され、経営環境が大きく変わる。持ち株会社化により、事業ごとに提携などの経営判断を迅速に行う体制を整える。

 広瀬道明社長は持ち株会社制について「柔軟に(経営判断を)できる良さがあり、試さないといけない」と強調。東京電力は今年4月に持ち株会社に移行する予定で、広瀬社長は「参考にする」と語った。当初はグループ会社で持ち株会社制を先行導入し、効果を確認した上で本体に広げることも視野に入れている。

 東京ガスは、20年に首都圏の電力需要の1割を獲得する目標を掲げるなど、「総合エネルギー企業」への脱皮を目指している。持ち株会社化でグループの経営資源をより効率的に配分する狙いもあるとみられる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160120-00000012-jij-bus_all

2016/01/20 埼玉県が室温で使えるマグネシウム蓄電池を世界初の実用化へ(産経新聞)

 県産業技術総合センター(SAITEC)=川口市=は19日、室温で安全に使用できるマグネシウムを使った蓄電池の開発に成功したと発表した。スマートフォンなどの小型電子機器に使われているリチウムイオン電池より安全で容量が大きく、実用化すれば世界初となる。同センターは県内企業と共同開発を進め、2、3年以内の製品化を目指す。

 リチウムイオン電池の2倍以上の蓄電量があるため、スマホやタブレット端末に活用すれば連続使用時間が大幅に延びる。また、安全性の高さから、衣服や腕などに付けて使用するウェアラブル機器でのマーケット拡大にも一役買う可能性があるという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160120-00000007-san-l11

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆『水素先端世界フォーラム2016』で、ホンダ 燃料電池自動車「CLARITY」の展示決定 !詳細→ http://hydrogenius.kyushu-u.ac.jp/ci/event/ihdf2016/index.html  【再掲】

 2月3日(水)〜4日(木)の「水素先端世界フォーラム2016」において、3月リース販売予定のホンダの燃料電池自動車「CLARITY」の展示(2/3)が決定しました。

 当日は、「CLARITY」に加え、「MIRAI」、燃料電池フォークリフト、水素関連機器など多数展示予定です。また、「MIRAI」の試乗会(2/3AM)も予定しています。

 第10回目となる今回は、「水素エネルギーの次の10年に向けて」と題し、初日(2月3日)には、会場前では、豊田自動織機の厚意によりFCフォークリフト、その他水素インフラ企業より関連機器などを多数展示します。

 水素ビジネス・水素エネルギー研究に関する世界最先端の情報を入手する絶好の機会です。多くのみなさまの参加をお待ちしています。
●プログラム概要
◇2月3日(水)のプログラム
・場 所/九州大学椎木講堂 椎木ホール(福岡市西区元岡744)
  ※同時通訳あり、入場無料(レセプションは別途)
・内 容:
13:00〜17:30 【講演】
  戸邉千広氏(資源エネルギー庁燃料電池推進室)
守谷隆史氏 (株式会社本田技術研究所)
Dr. Henri Winand(Intelligent Energy Ltd)
西村元彦氏(川崎重工業株式会社)
  Mr.Erwin Penfornis(Air Liquide)
北川雄一郎氏(三菱日立パワーシステムズ株式会社)
永田裕二氏(東芝燃料電池システム株式会社)
佐々木一成氏(九州大学次世代燃料電池産学連携研究センター(NEXT-FC))

  杉村丈一氏(九州大学水素材料先端科学研究センター(HYDROGENIUS))
17:40〜19:00 レセプション(参加費 3,000円)
10:00〜11:30 【施設見学】HYDROGENIUS、NEXT-FC施設見学
◇2月4日(水)のプログラム
・場 所/九州大学椎木講堂等(福岡市西区元岡744)
  ※同時通訳なし、参加無料
・内 容:世界各国の研究者、HYDROGENIUS各研究部門等の研究者による研究発表。
◇参加費:両日とも無料
◇申込み締切:1月29日(金)
◇お申し込み・お問い合わせ:ホームページオンラインフォーム、Eメール、電話、ファックスにてお申し込みください。

 フォーラム運営事務局/九州大学 水素材料先端科学研究センター 

  URL:http://hydrogenius.kyushu-u.ac.jp/ci/event/ihdf2016/index.html
  TEL:092-802-3927  FAX:092-802-3928
◇主 催:九州大学 水素材料先端科学研究センター
◇共 催:福岡水素エネルギー戦略会議、福岡県、九州大学水素エネルギー国際研究センター、九州大学次世代燃料電池産学連携研究センター  
◇ 後 援:九州経済産業局、福岡市、国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、国立研究開発法人 産業技術総合研究所(AIST)、一般社団法人 水素エネルギー協会(HESS)、一般社団法人 燃料電池開発情報センター(FCDIC)、燃料電池実用化推進協議会(FCCJ)、水素供給・利用技術研究組合(HySUT)、公益財団法人 水素エネルギー製品研究試験センター(HyTReC)、公益財団法人 九州大学学術研究都市推進機構(OPACK)、一般社団法人 九州経済連合会、福岡経済同友会、北部九州自動fukuoka 車産業アジア先進拠点推進会議、ふくおかFCVクラブ

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