燃料電池ワールド Vol.2027 (2016/01/13 09:09)

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□燃料電池ワールド Vol.2027
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■2016年01月13日発行

                    ◆燃料電池NPO pemdream

                    ◇http://pemdream.com

【PR】メルマガ「燃料電池ワールド」のアーカイブサイトの登録は、1年間で3000円です。お申し込みは、http://pemdream.com/index.php?FrontPage から。「世界のヘッドライン」の添付写真を掲載、タイトルの最後に〈PT〉で表示します。

■世界のヘッドライン(12月06日)
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2015/12/06 先駆者は水素燃料電池技術の道に連れて行く〈PT〉

〔訳注〕ロンドン(London)に本社を置くアルコラ・エナジー社(Arcola Energy)は、イノベート英国(nnovate UK:旧技術戦略委員会)から支援を受けて、水素燃料電池を使った低炭素エネルギー製品を開発している。ベン・トッド(Ben Todd)博士は、ケンブリッジ大学(Cambridge University)で固体酸化物型燃料電池(solid oxide fuel cells)で博士号を取得した後、アルコラ・エナジー社を設立した。彼は、ロンドンの娯楽地区ウエスト・エンド(West End)のアルコラ劇場(Arcola theatre)でボランティア活動をしている間、低炭素エネルギーの開発に関心を持つようになった。初期の努力は、アルコラ・エナジー社を、燃料電池に基づいて低炭素エネルギー製品を開発・製造・販売する会社に育てた。2013年に同社は30万ポンドの売り上げを喜んだが、ベンはすぐに、彼らは外部の投資家に長いこと依存するだろうと判断している。「イノベート英国は、同社の成長にきわめて重要な役割を果たした」とベンは説明する。2009年にアルコラ社は、高効率LED技術と150W級燃料電池を組み合わせた携帯用の照明装置を開発するために、2万7000ポンドの助成金を授与された。現在は、システム・インテグレーター(systems integrator)としてデル社(Dell)の燃料電池コンピューター(Computer of fuel cells)となることを熱望している。また、軽量電気自動車に燃料電池を統合したり、工業用ガス供給事業で水素技術を活用している。

2015/12/06 ウルサン市、水素経済のためのエコ・システムを作る計画〈PT〉

〔訳注〕ウルサン広域市政府(Ulsan metropolitan city government)は、水素自動車を1000ユニット以上生産し、水素供給ステーションの数を10以上増やす行動計画を作成した。ウルサン・ロッテ・ホテルで12月2日に開催された第2回水素産業開発世界フォーラム(second Hydrogen Industry Development Global Forum)で、リー・チホン(Lee Ji-heon)ウルサン市政府副市長は、「韓国は世界で初めて量産水素自動車に成功したが、日本に後れを取っている」と述べた。ウルサン市政府は、2016年に35台、2017年に56台、2018年に200台、2019年に700台、そして2020年に1000台に水素自動車の数を増やすだけでなく、水素供給ステーションの数も現在の1から12に増やすために455億ウォンを投資する。この背景には、2013年2月に発売したヒュンダイ自動車(Hyundai Motor)の水素自動車が、海外では400台以下にとどまっているという事実がある。

■2016年01月12日のWEB LINK NEWS
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2016/01/12 トヨタ、レクサスで燃料電池自動車の投入を計画 2020年めどに(ロイター)[デトロイト 11日 ロイター] - トヨタ自動車<7203.T>の豊田章男社長は11日、2020年をめどに高級車ブランド「レクサス」で無公害の燃料電池自動車(FCV)を販売することを計画していると明らかにした。北米国際自動車ショー(デトロイトモーターショー)で記者団に語った。

 トヨタは2014年終盤にFCV「ミライ」を投入しており、レクサスFCVはトヨタとしては第2弾モデルのFCVとなる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160112-00000007-reut-bus_all

2016/01/12 【デトロイトモーターショー16】アウディ、燃料電池SUVを提案…h-トロン・クワトロ 公開(レスポンス)

 ドイツの高級車メーカー、アウディは1月11日、米国で開幕したデトロイトモーターショー16において、『h-トロン・クワトロコンセプト』を初公開した。

 今回、デトロイトモーターショー16で初公開されたh-トロン・クワトロコンセプトは、e-トロン・クワトロコンセプトの発展形。基本ボディはほぼそのままに、パワートレインを燃料電池化したのが特徴。

 パワートレインは、燃料電池スタックが最大出力110kW。モーターは2個で、フロントアクスルに1個、リアアクスルに1個を搭載する。モーターの最大出力は、フロント側が122ps、リア側が190ps。

 h-トロン・クワトロコンセプトは、4輪を駆動する電動クワトロ。0-100km/h加速7秒以下の性能を発揮する。また、水素充填にかかる時間は、約4分。最大航続可能距離600kmの性能を備えている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160112-00000002-rps-ind

2016/01/12 FCV押しのトヨタ 勝算はいかに?(Wedge)

 しかしTRIの発表よりもトヨタが力を入れたかったのは、むしろ水素燃料電池車両(FCV)への取り組みではないだろうか。トヨタは自社が持つFCV関連の特許およそ5680を公開する、と発表した。

 「コネクティビティ」も「スマートモービル」も「自動運転」も、対象となるのはすべてEVだ。しかしトヨタのアプローチはEVの発電を水素燃料で行う、というもの。他のメーカーがEVのチャージステーション、継続走行距離などに言及しているのに対し、それを心配する必要がない、しかも水素燃料で得られた電力を家庭でも消費できる、というのがトヨタの主張だ。

 ただしFCVに関しては、長くホンダが業界をリードしてきた。ホンダにはすでにクラリティというFCVが以前から存在し、現在もリースで実際に顧客に提供している。家庭用の水素電力供給システムもホンダが先に開発、一部実用化しているが、FCVは追随するメーカーがほとんどない。そこにトヨタが参入した形だが、果たしてこの技術に本当に将来性はあるのか、という疑問がある。

 展示ブースでも同じだ。一応展示の中心はコンセプトカー「FCVプラス」だった。「サステイナブルでコネクテッドな水素社会のビジョン」という説明で、車の外側に水素発電装置を設け、そこから車と家庭双方に電力供給ができる、というのがウリだ。

 トヨタの開発の多様性を示すのが目的かもしれないが、TRI設立が第一義ならば自動運転システムに特化した方向性を示す、あるいは自社がトップとなったFCV開発の利点を強調する、など記者発表と展示双方に焦点を絞りきれないブレがあった。世界一の自動車メーカーの展示内容としては、斬新さに欠け無難にまとめられた印象が拭えない。土方細秩子 (ジャーナリスト)
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160112-00010004-wedge-sci

2016/01/12 米国最大モーターショー “自動運転車”も(日本テレビ系(NNN))

 また、エコカーでは各メーカーとも電気自動車や燃料電池車が今後の主流になるとにらんでいて、近く販売を予定する車を競い合って発表した。
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20160112-00000022-nnn-int

2016/01/12 中国自動車販売、15年は前年比4.7%増 16年は6%増を予想(ロイター)[北京 12日 ロイター] - 中国汽車工業協会(CAAM)が発表した2015年の中国自動車販売は、前年比4.7%増だった。前年の6.9%増から伸びが鈍化した。
 2015年の販売台数は2460万台。

 同協会は、環境に優しい「新エネルギー車」の販売が2016年に70万台に達するとの見通しも示した。2015年の新エネルギー車販売は33万0192台だった。

 新エネルギー車は、電気自動車、ハイブリッド車、燃料電池車などを指す。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160112-00000079-reut-bus_all

2016/01/12 長城汽車、先進技術求め海外に打って出る?日本に次ぎ米欧印にも(Bloomberg)
(ブルームバーグ):長城汽車は海外の研究開発拠点を最初の日本に続き、少なくとも3カ所で開設を計画している。中国最大のSUVメーカーは部品メーカーとの協力関係構築や技術習得を目指している。

 軍隊的規律で知られる長城汽車は今後数年に北米、欧州、インドに研究開発拠点を開設すると、同グループ幹部の福里健氏が横浜市内で明らかにした。長城汽車は日本の研究開発拠点、長城日本技術を横浜市内に開設。日本拠点は5人で活動を開始し、燃料電池や自動運転などの分野に取り組むため200人規模への拡大を計画している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160112-00000058-bloom_st-bus_all

2016/01/12 完全なゼロエミッションを達成した「Audi h-tron quattro concept」(carview!)

 Audi h-tron quattro conceptは、最大出力110kWを達成した燃料電池と、瞬間最大出力100kWものパワフルなバッテリーを融合させた。水素の充填は、空の状態から満タンまで約4分で終了し、満タンからの最大航続距離は600kmにも達するという。

 新しいヨーロッパ ドライブ サイクル(EDC)基準では、100kmあたり水素消費量は約1kg。Audi h-tron quattro conceptは、排気ガスがゼロであるだけでなく、グリーンパワーにより製造された水素を用いた場合には、二酸化炭素の排出量もゼロで走行可能となる。

 Audi h-tron quattro conceptでは、アウディとフォルクスワーゲンが開発した第5世代の燃料電池技術を搭載。電力は、リアアクスルに搭載された出力140kWと、フロントアクスルに搭載された出力90kWのふたつのモーターに供給され、電動quattroシステムを構築する。各種素材がより軽量化されたことで車重が低減し、パフォーマンスはもちろん燃費が向上している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160112-10237319-carv-bus_all

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆『水素先端世界フォーラム2016』〜水素エネルギーの次の10年に向けて〜【再掲】

 2月3日(水)〜4日(木)、世界の第一線研究者や産業人などオピニオンリーダーが一堂に会する「水素先端世界フォーラム2016」を開催します。

 第10回目となる今回は、「水素エネルギーの次の10年に向けて」と題し、初日(2月3日)には、会場前では、豊田自動織機の厚意によりFCフォークリフト、その他水素インフラ企業より関連機器などを多数展示します。

 水素ビジネス・水素エネルギー研究に関する世界最先端の情報を入手する絶好の機会です。多くのみなさまの参加をお待ちしています。
●プログラム概要
◇2月3日(水)のプログラム
・場 所/九州大学椎木講堂 コンサートホール(福岡市西区元岡744)
  ※同時通訳あり、入場無料(レセプションは別途)
・内 容:
13:00〜17:30 【講演】
  戸邉千広氏(資源エネルギー庁燃料電池推進室)
守谷隆史氏 (株式会社本田技術研究所)
Dr. Henri Winand(Intelligent Energy Ltd)
西村元彦氏(川崎重工業株式会社)
  Dr.Patrick Ginet(Air Liquide R&D)
北川雄一郎氏(三菱日立パワーシステムズ株式会社)
永田裕二氏(東芝燃料電池システム株式会社)
九州大学水素材料先端科学研究センター(HYDROGENIUS)
九州大学次世代燃料電池産学連携研究センター(NEXT-FC)
17:40〜19:00 レセプション(参加費 3,000円)
10:00〜11:30 【施設見学】HYDROGENIUS、NEXT-FC施設見学
◇2月4日(水)のプログラム
・場 所/九州大学椎木講堂I2CNER(福岡市西区元岡744)
  ※同時通訳なし、参加無料
・内 容:世界各国の研究者、HYDROGENIUS各研究部門等の研究者による研究発表。
◇参加費:両日とも無料
◇申込み締切:1月29日(金)
◇お申し込み・お問い合わせ:ホームページオンラインフォーム、Eメール、電話、ファックスにてお申し込みください。

 フォーラム運営事務局/九州大学 水素材料先端科学研究センター 

  URL:http://hydrogenius.kyushu-u.ac.jp/ci/event/ihdf2016/index.html
  TEL:092-802-3927  FAX:092-802-3928
◇主 催:九州大学 水素材料先端科学研究センター
◇共 催:福岡水素エネルギー戦略会議、福岡県、九州大学水素エネルギー国際研究センター、九州大学次世代燃料電池産学連携研究センター  
◇後 援(予定):九州経済産業局、福岡市、国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、国立研究開発法人 産業技術総合研究所(AIST)、一般社団法人 水素エネルギー協会(HESS)、一般社団法人 燃料電池開発情報センター(FCDIC)、燃料電池実用化推進協議会(FCCJ)、水素供給・利用技術研究組合(HySUT)、公益財団法人 水素エネルギー製品研究試験センター(HyTReC)、公益財団法人 九州大学学術研究都市推進機構(OPACK)、一般社団法人 九州経済連合会、福岡経済同友会、北部九州自動車産業アジア先進拠点推進会議、ふくおかFCVクラブ

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