燃料電池ワールド Vol.2016 (2015/12/21 09:16)

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□燃料電池ワールド Vol.2016
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■2015年12月21日発行

                    ◆燃料電池NPO pemdream

                    ◇http://pemdream.com

【PR】メルマガ「燃料電池ワールド」のアーカイブサイトの登録は、1年間で3000円です。お申し込みは、http://pemdream.com/index.php?FrontPage から。「世界のヘッドライン」の燃料電池の写真もほぼ毎日掲載。

■世界のヘッドライン(11月25日)
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2015/11/25 テネシー大学生産工学の大学院生、燃料電池研究のためのバーナード・S・ベーカー賞を受賞

〔訳注〕テネシー大学(University of Tennessee,:UT)生産工学の大学院生ジリッシュ・Upreti(Girish Upreti)は、2015燃料電池セミナー&エネルギー博覧会(Fuel Cell Seminar & Energy Exposition)でバーナード・S・ベーカー賞(Bernard S. Baker Student Award)を受賞した。賞の目的は、燃料電池関連技術分野で優秀な学生を奨励することで、世界的に最も優秀な3人の学生に毎年与えられている。

2015/11/25 エネルギー先端研究計画局の2015オープン・プログラム、クリーン水素のための200万ドル資金にダイオキサイド・マテリアルズ社を選ぶ

〔訳注〕米エネルギー長官アーネスト・モニス(Ernest Moniz)はこのほど、エネルギー省(Department of Energy:DOE)エネルギー先端研究計画局(Advanced Research Projects Agency-Energy:ARPA-E)が授与する41の最先端エネルギー技術全体で1億2500万ドルの資金調達を発表した。これらの新しいプロジェクトは、2015資金調達オープン・プログラム(ARPA-E’s OPEN 2015 program)の下で資金を提供し、来週パリ(Paris)で開催される国連気候変動交渉(COP21 U.N. Climate Negotiations)の前に行われる。資金到達に選ばれた会社の1つ、フロリダ州ボカラトン(Boca Raton)のダイオキサイド・マテリアルズ社(Dioxide Materials, Inc.)は、同社は「電力網規模のエネルギー貯蔵のための高効率アルカリ水電解装置(High Efficiency Alkaline Water Electrolyzers for Grid Scale Energy Storage)」のための資金調達で200万ドルを受け取る。

2015/11/25 ITMパワー社、レインハムの「エンジニアリングと製造のエクセレンス・センター」で水素燃料補給ステーションを構築するための完全な建築許可が得られていることを発表

〔訳注〕ITMパワー社(ITM Power)は、高速道路A13にあるレインハム(Rainham)の「エンジニアリングと製造のエクセレンス・センター(Centre for Engineering and Manufacturing Excellenc:CEME)」の敷地に水素燃料補給ステーションを構築するために、ヘイヴァリング自治区議会(Havering Borough Council)から完全な建築許可が与えられていることを発表した。ステーションの計画許可が提出から8週間以内に授与され、何の問題も起きなかった。ステーションはハイファイブ・プロジェクト(HyFive project)の一環として行われ、2016年春に公開する予定である。

2015/11/25 AFC社とDutco社、大規模な燃料電池導入のためのビジネス計画を開発する覚書を結ぶ

〔訳注〕AFCエナジー社(AFC Energy plc)は、ドバイのDNRインダストリーズ社(DNR Industries Ltd.)、Dutco社(Dutco Group of Companies:Dutco)と、中東全体でAFC社の燃料電池を大規模に展開するビジネス計画を開発する覚書(Heads of Agreement)に署名した、と発表した。2つの企業との合弁会社は、2016年前半に設立される計画である。

■2015年12月18〜20日のWEB LINK NEWS
2015/12/18 18日の朝刊(都内最終版)☆2・完(時事通信)
【日刊自動車】
◆石油元売り 参入加速 水素ST 将来に備え多角化(1)
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20151218-00000001-jijnb_he-nb

2015/12/18 <モーターショー>国内外の燃料電池車、福岡で開幕(毎日新聞)

 国内外の自動車メーカーによる最新の燃料電池車などを集めた「福岡モーターショー2015」(実行委員会主催)が18日、福岡市博多区のマリンメッセ福岡など3会場で開幕した。四輪車と二輪車合わせて40ブランド232台を展示し、初日から多くのファンでにぎわった。21日までの期間中、15万人の来場者を見込む。

 2014年1月以来約2年ぶり5回目の開催で、今回のテーマは「クルマとあけよう未来の扉」。トヨタ自動車は近未来を想定した燃料電池車のコンセプトモデル「FCVプラス」を公開した。日産自動車は軽ワゴンの電気自動車「テアトロ・フォー・デイズ」を、ホンダは16年3月発売予定の最新型燃料電池車「クラリティフューエルセル」をそれぞれ展示した。

 期間中、自動車メーカーの開発担当者による自動車産業フォーラム(19日)や、燃料電池車の試乗会などもある。入場料は大人1400円、高校生以下は無料。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151218-00000034-mai-bus_all

2015/12/18 燃料電池自動車の販売開始、インフラ整備が課題(Forbes JAPAN)

 トヨタのスポークスマン、John Hansonは今週デトロイトで開かれたイベントで、「われわれは12月末までに少なくとも100台の納車を見込んでいる。2016年モデルイヤーが終わる来夏までに米国内では約1,000台が走行することになる」と述べている。

 その頃までに、カリフォルニア州では30カ所近くの水素ステーションが稼働していることになる。この中には、ロサンゼルス?サンディエゴ間の海岸の中間に位置する充電スタンド「テスラ・スーパーチャージャー」に隣接する水素ステーションも含まれる見込みだ。来夏にはまた、米国北東部で水素ステーションが稼働することから、同地域の顧客への納車も始まる予定となっている。

 米調査会社ナビガントリサーチの新たな報告書によると、自動車各社の販売する燃料電池車が第2世代に入っている2024年までに、燃料電池車の全世界販売台数は約23万台に達する見込み。ホンダは新型クラリティを2016年に発売し、その後ヒュンダイの新たな量産型FCVやメルセデス・ベンツのGLCクロスオーバーの水素燃料電池版が2018年に発売される予定となっている。このほか2020年までに、ホンダとGMのパートナーシップによる第1号車も街中を走行する見通しだ。

 しかし、水素ステーションを探すため街を横断する必要があるとしたら、これは消費者承認に大きくマイナスの影響を与えるだろう。これは、最近まで天然ガスがガソリンよりもコスト面で大きく勝っていたにも関わらず、米国での天然ガス自動車普及が進んでいない理由の一つでもある。
国内では郡ごとに規制や建築基準法が異なる。このため、水素・圧縮天然ガス(CNG)ステーションの潜在的な運営業者は1カ所毎にある程度のカスタマイズをしなければならないという問題に直面する。

 必要なコストは1カ所当たり100万ドル(約1億2,000万円)以上となる建築費の大部分を占めることになるだろう。トヨタとホンダはそれぞれ、十分な数のステーションを建設してプロセスを進めるため、数百万ドルの支援を表明している。

 米国では半数以上のガソリンスタンドを大口顧客(フリート)が非公開で運営している。この市場でCNGステーションの建設費用を支援しないという判断は、天然ガスがたどったものと同じような運命につながっている。燃料電池は一般的に商用車やバス、長距離トラックなど大規模な車両にとって、バッテリーよりも有効な電化の代替手段と受け止められている。

 もし消費者がこの技術を受け入れたら、電力会社やガソリンスタンドの運営業者は一般利用ができるインフラへの投資を加速させることになるだろう。そうでなければ、水素は市場において「(石油の)重質留分」のような存在にとどまってしまうかもしれない。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20151218-00010583-forbes-bus_all

2015/12/19 発電99%、再生エネルギー=目標前倒し達成―コスタリカ(時事通信)

 【サンパウロ時事】中米コスタリカの国営電力会社は18日、今年、同国で発電された電力の99%が再生可能エネルギーだったと発表した。

 AFP通信が報じた。深刻な水不足にもかかわらず、目標を前倒しで達成したと強調している。

 コスタリカは豊かな熱帯雨林に恵まれ、降雨量が多く川の水量も豊富だ。同国で発電される電力の4分の3は水力を利用し、残りは地熱や風力、太陽光発電などを活用している。来年は新たな水力発電所が稼働するため、さらに自然エネルギーによる発電が増えると予想している。 
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151219-00000051-jij-int

2015/12/20 子どもも運転できる燃料電池車 FC-PIUS、メガウェブに登場(レスポンス)

 東京・青海のMEGAWEB(メガウェブ)で、12月26日から、子ども向け水素燃料電池車『FC-PIUS』の体験試乗プログラムが実施される。その先行試乗会では、約4kgの水素ボンベを搭載し最高速度5km/hで走る“乗り味”や静かでクリーンな環境性能を体感できた

 FC-PIUSは、メガウェブで体験運転できるキットカー『PIUS(ピウス)』をベースに、水素と空気中の酸素の化学反応で電気をつくる燃料電池「FCスタック」などを追加したモデル。トヨタ『MIRAI』をモチーフにしたデザインで、MIRAIのキッズ版といった雰囲気。

 サイズは全長2535mm、全幅1233mm、全高1070m。水素タンク、FCスタック、モーターなどが付いた全備重量255kgの車体を後輪で駆動させる。車体の右サイドに載る水素タンクとFCスタック(HPFCRD-60400)で、定格360W、瞬間最大500Wの出力を生む。

 スイッチをオンにし、レバーを「D」に入れ、サイドブレーキを解き、アクセルを踏み込む。静かにふわっと加速する。計器パネルには速度や回転数がデジタル表示され、バッテリ残量は「5:39」と表示されていた。「満充填の状態で8時間走る」(メガウェブ)という。

 途中、90秒に一回、プシュッという音がかすかに聞こえてくる。これは自己加湿(パージ)という機能で、水素と酸素が化学反応したさいに発生する水蒸気を気化させているという。MIRAIのように、水素と酸素の化学反応によって生まれた水が床に落ちることはない。

 12月26日からの体験試乗に参加するためには、PIUS走行体験を10回試乗した人に発行されるゴールド免許を取得し、「燃料電池を知ろう」の受講が必要となる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151220-00000007-rps-bus_all

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