燃料電池ワールド Vol.2014 (2015/12/17 08:45)

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□燃料電池ワールド Vol.2014
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■2015年12月17日発行

                    ◆燃料電池NPO pemdream

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■世界のヘッドライン(11月22日)
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2015/11/22 ポーランドのピーイージー社、水素燃料ステーションを建設

〔訳注〕一連の水素燃料ステーションがポーランドの主要な道路に建設される予定、と自動車交通研究所(Motor Transport Institute:ITS)とポーランド通信社(Polish Press Agency:PAP)が報告した。「最初の2つのステーションが、ポズナン(Pozna〓)とワルシャワ(Warsaw)に建造される。次に計画されている場所は、ビャウィストク(Bia〓ystok)、クラクフ(Krak〓w)、カトヴィツェ(Katowice)、ヴロツワフ(Wroc〓〓w)、ウッチ(〓〓d〓)である」と、自動車交通研究所のディレクター、マルチン・スレザーク(Marcin 〓l〓zak)は述べた。ポーランド最大の国営電力会社ピージーイー社(PGE:Polska Grupa Energetyczna S.A.)ハイアス(hyas)は自動車交通研究所と、ワルシャワとポズナンにステーションを建設するという基本合意書(letter of intent)に署名した。このプロジェクトは、EUプログラム「輸送のための水素インフラ(Hydrogen Infrastructure for Transport)」の枠組みで実施され、EU予算から融資されている。

2015/11/22 エヌイーエル社、水素供給ステーションの設計と技術プロバイダーとしてHyme社の所有権を増加

〔訳注〕4月20日付け(Vol.1859 2015/04/23発行)のエヌイーエル社の記事の再論。

2015/11/22 固体酸化物型燃料電池メーカー、サンファイア社に8桁の投資

〔訳注〕サンファイア社起業家クラブ(sunfire Entrepreneurs’ Club)に所属する複数の個人投資家と、チェコのエネルギー・プロバイダー、シーイーゼット社(〓EZ)のベンチャー投資部門であるインベン・キャピタル社(INVEN CAPITAL)は、インベン・キャピタル社によるサンファイア社の投資で中央および東ヨーロッパの市場での地位を強化している。可逆高温電気分解(reversible high-temperature electrolysers:RSOC)と高温型燃料電池(SOFC)の開発と生産を行うドレスデンのサンファイア社(sunfire GmbH)は、将来の市場開発と製品の産業化のために必要な資金を確保することで、成功裏にさらなる資金調達ラウンドを完了した。

2015/11/22 モデロン社、トラック補助電源ユニット用の燃料電池システム模擬実験を提供

〔訳注〕モデロン社(Modelon)は最近、EUが資金を出した、トラック用補助電源装置(truck APU applications)のためのディーゼル燃料電池ユニット(diesel-powered fuel-cell unit)を設計、構築、実証する共同政策プロジェクト「エフシーゲン(FCGEN)」を完成した。車上での燃料改質が水素インフラの必要性をなくすという長所とともに、補助電源ユニットのために主エンジンと同じ燃料を使う点で、この取り組みは斬新なものである。試作品の補助電源ユニットは、3kWを生成し、1万時間作動した。

2015/11/22 今日から水素エコノミーが始まった

〔訳注〕「H2フュエル(H2Fuel)」が、燃焼エンジンを電力に転換して、大規模に電気エネルギーを貯蔵するために水素を使うことを可能にした。「H2フュエル」の革命的な発明は、水素をクリーンで安全、かつ経済的に実行可能な化石燃料のための代替を行い、電気エネルギーの大規模な貯蔵を可能にする。「H2フュエル」は、液体(liquid 、carrier)で通常の大気の状況で水素を貯蔵することができる技術である。オランダの研究機関、オランダ応用科学研究機構(TNO)は、大気条件下で水素化ホウ素ナトリウム(sodium borohydride)を水素ガスに変換する「H2フュエル」の有効性の原理の証明を実験室で研究してきた。この研究で、ウェブサイトで公開されている「H2フュエル」製剤は実験室規模で動作することが分かった。
〔訳語〕TNO, オランダ応用科学研究機構(the Netherlands Organization for Applied Scientific Research) は産業技術・自然科学分野における応用科学研究を行うことを目的に1932年オランダ議会により設立された欧州では最大級の中立の総合研究機関です。( http://www.tno-pharma.com

■2015年12月16日のWEB LINK NEWS

2015/12/16 韓国産水素自動車、2018年には300万円で買える(ハンギョレ新聞)

 早ければ2018年から親環境車である水素燃料電池自動車の価格が3千万ウォン台(300?400万円)まで下がる見込みだ。水素燃料電池自動車は車両内の高圧タンクに保存した水素と空気中の酸素を反応させて作り出す電気でモーターを回して走る車だ。 2013年、現代自動車は世界で初めて水素燃料電池自動車「トゥサンix」の量産に成功した。 現在、水素燃料電池車を買うには税金を含めて6千万ウォン以上かかる。

 産業通商資源部は15日、環境部とともに「水素自動車普及および市場活性化計画」を立て閣僚会議で確定したと明らかにした。 政府は補助金の支給規模を拡大し、水素燃料電池車の販売価格引き下げを誘導し、購入価格を2018年には3千万ウォン台後半、2020年には3千万ウォン台序盤に下げると説明した。 このため地方自治体と購買補助金を追加支援する方案を協議する予定だ。 現代自動車は販売価格の引き下げについて「充てん所などのインフラが整備され車両需要が一定程度に拡大すれば価格を下げられる」と説明した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151216-00022806-hankyoreh-kr

2015/12/16 【CES16】トヨタ、次世代の「つながる車」の骨格を初公開へ(レスポンス)

 これは12月9日、トヨタの米国法人、米国トヨタ販売が明らかにしたもの。「CES16において、トヨタの次世代のコネクテッドビークル&テレマティクスシステムの骨格を初公開する」と公表している。

 トヨタは2013年のCESにおいて、レクサス『LS』の自動運転車をアピール。翌2014年のCESでは、燃料電池車の『FCVコンセプト』を前面に押し出した。

 そして、2016年のCESでは、トヨタが考える次世代の「つながる車」の骨格が、初公開されることになる。

 毎年1月に行われるCESには、世界中から家電、コンピューター、オーディオメーカーなどが参加。新製品や最新テクノロジーを披露する世界最大規模の見本市として知られる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151216-00000002-rps-ind

2015/12/16 建てたい人は知っている「2020年の省エネ基準適合住宅の義務化」とは?(SUUMOジャーナル)
スマートハウスの定義
1.省エネ:省エネ等級4 or トップランナー基準 or 次世代省エネ基準をクリアしていること
2.創エネ:太陽光発電・家庭用燃料電池エネファームなどの自家発電装置を使用していること
3.蓄エネ:鉛・リチウムイオン・PHVなどの電気をためておける仕組みがあること、または、現在研究開発中であることを言及できること
4.HEMS:ITを使ってエネルギーを集中コントロールする機器で電気の利用状況が可視化されていること
→スマートハウスは、上記4点の組み合わせにより構成される
ZEH(ゼロエネルギーハウス)の定義
建築・設備によって減少したエネルギー消費量と、太陽光発電を代表とする住宅や設備によって創りだされたエネルギーの合計がその建物で消費される標準のエネルギー量と等しい、または多い住宅
「スマートハウス」の認知率はかなり高い87.3%。さすがに以前から話題になっていただけあって、認知率は9割近いのだが、スマートハウスの鍵を握るのは「HEMS」なので、それとの認知率に差がある点が気になるところ。スマートハウスの「内容まで知っている」が22.2%にとどまっていることから、HEMSとの関係性までは理解が進んでいなかったということだろうか。

 旧省エネ基準では、住宅の外皮といわれる外壁や屋根・天井、床、窓などの断熱性能だけで評価するものだった。平成25年に改正された省エネ基準では、給湯器や冷暖房機器、換気や照明設備などの省エネ性も考慮し、太陽光発電などにより創り出すエネルギーも加味した、総合的に評価するものに変わった。

 重視されるのは「一次エネルギー消費量」だ。電気やガスなどを二次エネルギーといい、二次エネルギーを生み出す石油・石炭など化石燃料、原子力燃料、自然から得られる水力・太陽光などのエネルギー源を一次エネルギーという。これからは、住宅の省エネ性能を一次エネルギー消費量に換算して評価するように変わる。

 国土交通省でも2020年の義務化に向けて、中小規模の工務店に至るまで周知徹底するように、研修などを繰り返し開催しているところだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151216-00102764-suumoj-life

2015/12/16 赤は「マネキ」で青は「ゴロウ」 佐賀県、燃料電池車2台を公用車に(佐賀新聞)

 佐賀県は15日、水素と空気中の酸素を反応させて走行する燃料電池車(FCV)を公用車として2台導入した。来年3月にオープンする県内初の一般用水素ステーション(佐賀市)と合わせ、環境に配慮した水素社会の実現に向けて啓発などに役立てる。有明海の生き物から命名

 車種はトヨタ自動車の「MIRAI」。車体の色は赤と青で、赤い車はシオマネキから「マネキ」、青はムツゴロウから「ゴロウ」の愛称を付けた。
5年リース 2台で1千万円

 知事の公務や職員の日常業務のほか、燃料電池車普及のための試乗会などに活用する予定。5年契約のリースで、費用は2台で約1千万円。3月に水素ステーションが完成するまでは鳥栖市の実証試験用ステーションで水素を補充する。
知事「静かで加速力ある」

 試乗した山口祥義知事は「静かで、加速力もある。ステーションと公用車が花とミツバチにように互いに協力し合い、水素社会の普及に向けてまい進したい」と話した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151216-00010000-saga-l41

2015/12/16 もう韓国に負けられない! 産学官で巻き返し狙う日本製災害ロボットの行方は…(産経新聞)

 今月2日、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開幕した国際ロボット展。NEDOは、開発中の災害対応の人型ロボット「HRP?2改」と「Hydra」、「JAXON」を公開した。トンネル内で地震が起き、トラックが横転して火災が発生したという想定で、ロボットはコンクリート片などの障害物を回避したり、スプリンクラーのバルブを回して開けたりする作業を行った。3、4の両日には、国内外の研究者や企業人を招き、ビジネスの展望などをテーマにフォーラムを開いた。

 課題の一つが動力性能の向上だ。NEDOのロボットは、リチウムイオン電池を使用し、1時間から1時間半作動するが、実際の災害現場でより長時間の駆動が求められる。弓取部長は「新たなバッテリーが開発されれば、駆動時間が延ばせる」とみる。Hydraは燃料電池を搭載し、稼働時間は将来的に6時間まで延びるという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151215-00000557-san-bus_all

2015/12/16 法人実効税率引き下げへ 税制改正大綱(日本テレビ系(NNN))

 新たな制度では、電気自動車や燃料電池車、2020年度の燃費基準を10%以上上回る車は、環境への配慮が十分とみなされ非課税となる。
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20151216-00000080-nnn-bus_all

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆福岡水素エネルギー戦略会議【平成27年度 研究分科会開催】【再掲】

 福岡水素エネルギー戦略会議より研究分科会のご案内です。第3回、第4回ともに「福岡モーターショー2015」併設セミナー会場(福岡国際会議場)での開催となります。
※第3回、第4回で開催日、開始時間が異なりますのでご注意ください≫第3回研究分科会≪
【燃料電池要素研究分科会/高効率水素製造研究分科会】
◎お申し込みはこちらから

  https://www.sipstool.com/f-suiso/anq/index.php?p=20151113113155
◇日 時:12月18日(金)9:30?12:00
◇場 所:福岡国際会議場 4階 411室・412室 (福岡市博多区石城町2-1)
◇プログラム:
 講演1「タイトル未定(SOFC関連)」
  田中靖国氏(三浦工業株式会社RDセンターSD推進室課長)
 講演2「再エネ水素とCO2から燃料を作る」

  熊谷直和氏(日立造船株式会社機械事業本部地球環境ビジネス開発推進室執行役員)
 講演3「高温水蒸気電解システムの研究」

  松永健太郎氏 (株式会社東芝電力・社会システム技術開発センター次世代エネルギー技術開発推進室参事)
◇受講料:無料

  ◎入場料について 【福岡国際会議場】へのご入場は「無料」。

  ※『マリンメッセ福岡』 及び 『福岡国際センター』へご入場には、「有料(チケット)」が必要ですので、ご注意ください。
◇定 員:100名(定員に達し次第、受付を終了します。お申し込みはお早めに)≫第4回研究分科会≪
【高圧水素貯蔵・輸送研究分科会/高圧水素下における機械要素研究分科会】
◎お申し込みはこちらから

  https://www.sipstool.com/f-suiso/anq/index.php?p=20151113110118
◇日 時:12月21日(月)13:00?17:00
◇場 所:福岡国際会議場 4階 409室・410室(福岡市博多区石城町2-1)
◇プログラム:

 講演1「再生可能エネルギーを利用した自立型水素エネルギー供給システム(H2One)」

  河野龍興氏(株式会社東芝次世代エネルギー事業開発プロジェクトチーム担当部長)
 講演2「水素ステーション用圧縮水素容器・機器の最近の動向」

  広谷龍一氏(岩谷産業株式会社水素エネルギー開発部シニアマネージャー)
 講演3「水電解による水素製造の展望(仮)」

  松本広重氏(九州大学カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所(I2CNER)教授)
 講演4「国内外の水素供給インフラ普及に向けた取組」

  山梨文徳氏(水素供給・利用技術研究組合(HySUT)FCV・インフラ研究部副部長)
 講演5「燃料電池フォークリフトの開発・実証について」

  鈴木宏紀氏(株式会社豊田自動織機産車用FCプロジェクト主担当員)

 講演6「水素材料先端科学研究センター(HYDROGENIUS)10年の成果」
  松永久生氏(九州大学大学院工学研究院准教授)
◇受講料:無料

  ◎入場料について 【福岡国際会議場】へのご入場は「無料」。

  ※『マリンメッセ福岡』 及び 『福岡国際センター』へご入場には、「有料(チケット)」が必要ですので、ご注意ください。
◇定 員:100名(定員に達し次第、受付を終了します。お申し込みはお早めに)【第3回、第4回ともに、お問い合わせ】
  九州大学水素エネルギー国際研究センター 蓮尾
  TEL:092?802?3303 / Mail : info@h2.kyushu-u.ac.jp

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