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□燃料電池ワールド Vol.2010
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■2015年12月11日発行
◆燃料電池NPO pemdream
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■世界のヘッドライン(11月18日)
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2015/11/18 電極触媒のための安定した性能とコストの削減
〔訳注〕中国、韓国、米国の共同研究者は、新しいハイブリッド触媒技術を開発し、それを電極触媒の標準試験とされる酸素還元反応(oxygen reduction reaction:ORR)に適用した。彼らは、すでに幾つかの酸素還元反応活動の段階を経た窒素不純物(nitrogen impurities:N-GTs)を添加した(doped)炭素原子の単層マトリックスであるグラフェン(graphene)の管を作り(took)、そして、それらを鉄と反応させて、窒素不純物が豊富な鉄?窒素?炭素の触媒(iron?nitrogen?carbon catalysts)を作成した。この新しい基盤(matrix)に白金ナノ粒子(Pt nanoparticles)を埋め込むことは、改善された酸素還元反応活動や安定性、燃料電池の性能とともに、その全てがより良い結果を生み出し、システムのコストを削減するだけでなく、標準的な白金担持カーボン(Pt/C)と比較して白金含有量(content)を減らした革新的なハイブリッド白金カソード(hybrid Pt cathode)を生成した。
2015/11/18 ユタ大学の化学工学の学生チーム、水素駆動のケム・イー・カーを作成
〔訳注〕化学エンジニア・アメリカ協会(American Institute of Chemical Engineers)が主催する競技会が11月8日、ソルトパレス・コンベンション・センター(Salt Palace Convention Center)で世界中から集まった34チームで行われた。競技は毎年、3日間の会議の一環として開かれ、ユタ大学(University of Utah:U)は2006年から参加している。ユタ大学のケム・イー・カー(Chem-E-Car)クラブは、約15〜20人の会員を持っており、彼らは機器や他の部門の資金調達のために毎年、「ユタ大学関連学生(ASUU: Associated Students of the University of Utah)」から500ドルほど受け取る。そして昨年から、彼らの自動車を改造するために400ドルを使って水素燃料電池を使う車を作った。
2015/11/18 GM、米軍との新しい共同研究で燃料電池車プログラムを拡大
〔訳注〕ゼネラル・モーターズ社(GM)は、米軍(U.S. Army)のために水素燃料電池で駆動するオール・テライン車(all-terrain vehicles)を作ることに合意した。ゼネラル・モーターズ・ノース・アメリカ社(General Motors North America)社長マーク・ロイス(Mark Reuss)は、「米国陸軍戦車車両研究開発技術センター(U.S. Army Tank Automotive Research, Development and Engineering Center:TARDEC)のために燃料電池偵察車両の製造と実証する複数年契約を結んだ」と語った。
〔訳語〕オール・テライン車(all-terrain vehicles):オフロードカー、全地形万能車(アルク)
2015/11/18 プラグパワー社、信頼性向上のためにプラグパワー社製スタックを中心にした「ゲンドライブ33440」を発売
〔訳注〕プラグパワー社(Plug Power Inc.)は本日、顧客の注文を満たすために「ゲンドライブ3340(GenDrive 3340)」燃料電池ユニットの生産を始めた。「ゲンドライブ3340」は、次世代のパレット・ジャッキ電動フォークリフト(pallet jack electric lift trucks)のためのゲンドライブ・シリーズ3000シリーズの製品である。ユニットは、プラグパワー社製の空冷式燃料電池スタックの周りに設計されていて、稼働時間を最大化している。
2015/11/18 マカフィ・エナジー社、ヴァランスの水素ステーションの構築に選ばれる
〔訳注〕マカフィ・エナジー社(McPhy Energy)は、ヴァランス・ローマ・シュッド・ローヌ=アルプ地域圏(Valence Romans Sud Rh〓ne-Alpes intercommunity authority)の最初の水素燃料補給ステーションのための入札で落札した。リヨン(Lyon)、サルグミーヌ(Sarreguemines)、パリ(Paris)に次いで、ヴァランス(Valence)のこの施設が、フランスからマカフィ・エナジー社に授与された4番目のものである。
■2015年12月10日のWEB LINK NEWS
2015/12/10 新型プリウスは存在感を保てるか 燃費性能で肉薄するライバル相次ぐ(SankeiBiz)
トヨタ自動車は9日、主力のハイブリッド車(HV)「プリウス」の新型車を発売した。燃費は最も良いモデルがガソリン1リットル当たり40.8キロで世界最高。価格は242万9018?339万4145円で、最低価格は従来モデルより約20万円高くなった。プリウスは1997年の登場から累計約350万台を販売したトヨタの看板モデル。全面改良は6年半ぶりで、新型は4代目になる。
ただ、新たなライバルも出現している。韓国の現代自動車は年内にもHV専用車「プリウスハンター(通称)」を投入する見込み。海外のHV市場で、トヨタの牙城に挑戦するとみられる。次世代のエコカーも存在感を増している。日産自動車が24日に発売するEV「リーフ」の改良モデルは、1回のフル充電で走行できる距離が約280キロと従来モデルから約2割伸ばした。ホンダも来年3月に燃料電池車(FCV)「クラリティ フューエルセル」のリース販売を始める。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151209-00000000-fsi-bus_all
2015/12/10 法人税29.97%へ下げ、来年度にドイツ並みに?与党が税制改正大綱(Bloomberg)
(ブルームバーグ):自民党税制調査会は10日午前、党本部の総会で2016年度税制改正大綱案を取りまとめた。安倍政権が掲げる国内総生産(GDP)600兆円の達成に向け、法人実効税率を29%台に引き下げた上で18年度もさらに下げる。
国・地方の法人実効税率は現在の32.11%から16年度に29.97%、17年度は据え置いて18年度に29.74%と2段階で下げる。企業が過去の赤字を利益と相殺できる欠損金繰越控除の縮小や設備投資減税の廃止、赤字企業にも課税する法人事業税(地方税)の外形標準課税の拡充で財源を確保するメドがついた。税負担が重くなる中堅赤字企業には3年間納税を一部免除する。
17年度に予定されている消費税率10%への引き上げに向けた対策の1つとして自動車の購入時の税負担を軽減するための新税の導入も固まった。低燃料車を対象に、登録車は非課税、1%、2%、3%の4段階とし、燃費の良い車に低い税率を適用する。非課税車は電気自動車や燃料電池車などを想定。これに伴い、現行の自動車取得税(地方税)は17年3月末で廃止され、税収規模も縮小される。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151210-00000044-bloom_st-bus_all
2015/12/10 JX日鉱日石、九州初の商用水素ステーションを北九州に開所(レスポンス)
JX日鉱日石エネルギーは12月10日、福岡県北九州市の「Dr.Drive八幡東田店」に、商用としては九州初となるサービスステーション一体型水素ステーションを開所したと発表した。
JX日鉱日石は、福岡県から「グリーンアジア国際戦略総合特区」の法人指定を受け、福岡県内に5か所の水素ステーションの整備を進めており、同ステーションは、その一つになる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151210-00000046-rps-bus_all
2015/12/10 太陽光と水から生成する「純水素燃料電池」など?エコプロダクツ2015(Impress Watch)
■ 水素社会の実現に向けた未来の「エネファーム」
パナソニックは、「A Better Life, A Better World」をコンセプトに、同社が実現を目指す姿を展示。環境負荷の少ない「水素エネルギー」技術や、CO2の排出を低減するエコカーなどを紹介していた。
ブースの中心では、エネファームを通した水素技術を紹介。エネファームは、都市ガスから水素を取り出し、空気中の酸素と結びつけることで電気を作る家庭用燃料電池。発電時に熱が発生するため、タンクにお湯として溜めることで、電気とお湯を同時に作ることができる。2009年より販売を開始し、さまざまな家庭施設で利用されている。
水素は、宇宙で最も豊富にある元素であり、燃焼すると水になりCO2を排出しないため、省エネ性が高く地球温暖化防止にも繋がるという。この水素をエネルギーとして利用するために、同社は20年以上にわたって水素に関する研究を続けている。
現在開発しているのが、都市ガスを使わずに水素を生成してエネルギーにする「純水素燃料電池」。
既存の家庭用燃料電池「エネファーム」は、内部に搭載されている改質器を通して、都市ガスから水素を取り出している。都市ガスは炭素を含んだ化石資源のため、二酸化炭素や一酸化炭素が発生してしまう。
だが、開発中の「純水素燃料電池」は都市ガスを使わず、太陽光と水から水素を生成する方法などが検討されている。自然エネルギーを利用して水素を作るため、クリーンなだけでなく非常時にも安定した電源供給が可能になるという。
「純水素燃料電池」は、発電量750Wの家庭用と、5kWの業務用を用意している。山梨県米倉山の施設「ゆめソーラー館やまなし」内に試験機を設置し、発電性能の試験を実施中。2020年までの実用化を目指している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151210-00000098-impress-ind
■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆(一財)大阪科学技術センター 燃料電池・FCH部会
公開シンポジウム『水素エネルギー社会の構築に向けて』【再掲】
燃料電池・FCH部会では12月14日(月)に公開シンポジウム『水素エネルギー社会の構築に向けて』を開催致します。水素・燃料電池分野の取組みについて最新の動向を聞く、またとない機会と存じますので、ぜひご参加下さい。
◇日 時:12月14日(月)13:00〜17:00(シンポジウム)
17:30〜(交流会)
◇場 所:大阪科学技術センター 8階中・小ホール
◇定 員:120名
◇プログラム:
講演1、「水素社会に向けたSIP『エネルギーキャリア』の取組み」内閣府
講演2、「欧州におけるPower to Gas市場動向と当社の技術」日立造船(株)
講演3、「都市型バイオマスを利用したCO2フリー水素の取組み」(独)都市再生機構
講演4、「Hondaにおける燃料電池自動車の開発と水素社会実現に向けて」(株)本田技術研究所
講演5、「SOFC-MGTハイブリッド機の実用化に向けた取組について」三菱日立パワーシステムズ(株)
総合質疑
◇参加費:会員外有料(協賛割引等あり)
◇申込等詳細:燃料電池・FCH部会ホームページ http://www.ostec-tec.info/08/
◇問いわせ合先:燃料電池・FCH部会 事務局
(一財)大阪科学技術センター 技術振興部 増山 (吉岡)
E-mail:masuyama@ostec.or.jp
TEL:06-6443-5320 FAX:06-6443-5319
◇主催:(一財)大阪科学技術センター 燃料電池・FCH部会
☆福岡水素エネルギー戦略会議【平成27年度 研究分科会開催】【再掲】
福岡水素エネルギー戦略会議より研究分科会のご案内です。第3回、第4回ともに「福岡モーターショー2015」併設セミナー会場(福岡国際会議場)での開催となります。
※第3回、第4回で開催日、開始時間が異なりますのでご注意ください≫第3回研究分科会≪
【燃料電池要素研究分科会/高効率水素製造研究分科会】
◎お申し込みはこちらから
https://www.sipstool.com/f-suiso/anq/index.php?p=20151113113155
◇日 時:12月18日(金)9:30?12:00
◇場 所:福岡国際会議場 4階 411室・412室 (福岡市博多区石城町2-1)
◇プログラム:
講演1「タイトル未定(SOFC関連)」
田中靖国氏(三浦工業株式会社RDセンターSD推進室課長)
講演2「再エネ水素とCO2から燃料を作る」
熊谷直和氏(日立造船株式会社機械事業本部地球環境ビジネス開発推進室執行役員)
講演3「高温水蒸気電解システムの研究」
松永健太郎氏 (株式会社東芝電力・社会システム技術開発センター次世代エネルギー技術開発推進室参事)
◇受講料:無料
◎入場料について 【福岡国際会議場】へのご入場は「無料」。
※『マリンメッセ福岡』 及び 『福岡国際センター』へご入場には、「有料(チケット)」が必要ですので、ご注意ください。
◇定 員:100名(定員に達し次第、受付を終了します。お申し込みはお早めに)≫第4回研究分科会≪
【高圧水素貯蔵・輸送研究分科会/高圧水素下における機械要素研究分科会】
◎お申し込みはこちらから
https://www.sipstool.com/f-suiso/anq/index.php?p=20151113110118
◇日 時:12月21日(月)13:00?17:00
◇場 所:福岡国際会議場 4階 409室・410室(福岡市博多区石城町2-1)
◇プログラム:
講演1「再生可能エネルギーを利用した自立型水素エネルギー供給システム(H2One)」
河野龍興氏(株式会社東芝次世代エネルギー事業開発プロジェクトチーム担当部長)
講演2「水素ステーション用圧縮水素容器・機器の最近の動向」
広谷龍一氏(岩谷産業株式会社水素エネルギー開発部シニアマネージャー)
講演3「水電解による水素製造の展望(仮)」
松本広重氏(九州大学カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所(I2CNER)教授)
講演4「国内外の水素供給インフラ普及に向けた取組」
山梨文徳氏(水素供給・利用技術研究組合(HySUT)FCV・インフラ研究部副部長)
講演5「燃料電池フォークリフトの開発・実証について」
鈴木宏紀氏(株式会社豊田自動織機産車用FCプロジェクト主担当員)
講演6「水素材料先端科学研究センター(HYDROGENIUS)10年の成果」
松永久生氏(九州大学大学院工学研究院准教授)
◇受講料:無料
◎入場料について 【福岡国際会議場】へのご入場は「無料」。
※『マリンメッセ福岡』 及び 『福岡国際センター』へご入場には、「有料(チケット)」が必要ですので、ご注意ください。
◇定 員:100名(定員に達し次第、受付を終了します。お申し込みはお早めに)【第3回、第4回ともに、お問い合わせ】
九州大学水素エネルギー国際研究センター 蓮尾
TEL:092?802?3303 / Mail : info@h2.kyushu-u.ac.jp
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■メルマガ「燃料電池ワールド」
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□編集・発行:燃料電池NPO pemdream
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