燃料電池ワールド Vol.1987 (2015/11/09 10:42)

水素チャンネル Home

■───────────────────────────
□燃料電池ワールド Vol.1987
■□□□□□□□□□
■2015年11月09日発行

                    ◆燃料電池NPO pemdream

                    ◇http://pemdream.com

☆2000号を機にやりたいこと――アーカイブ・サイトの有料化

 もう少しで2000号になります。pemdreamは2000号を機に、ウェブサイトの運営を少し変えようと考えています。

 2001年4月から、燃料電池に関する情報をメルマガで配信してこれたのは、無料で配信管理をしてくれる「まぐまぐ」と「melma!」があったからです。毎週1回の定期発行を続けてきましたが、そのうち情報量の増加で平日毎日発行に切り替えました。この無料のメルマガ配信は今後もずっと続けていきたいと考えています。

 今回、問題としているのは、ウェブサイトの維持管理です。勉強しながらサイトを作るようになり、現在では、海外ニュースの写真を載せることと、メルマガのアーカイブを蓄積し、検索できることが、pemdreamのサイトの特徴です。ところが、この維持管理に金がかかることが分かってきました。

 そこで、ウェブサイトの持続可能性を作るために、こうしたニーズを必要とする方に、若干の会費的なお金を負担いただこうと考え、そのシステムを2000号を機に始めようと考えました。その仕組みを今作っているところです。2週間以内には具体的なシステムをお知らせできると思いますので、少しお待ちください。

■世界のヘッドライン(10月19日)
□□□───────────────────────────
2015/10/19 プラグパワー社、四半期売り上げ記録を2期連続達成

〔訳注〕プラグパワー社(Plug Power Inc.)は本日、四半期売り上げ記録を2期連続して達成した、と強調している。3000万ドル以上の収益は、燃料電池関連や水素インフラの出荷や設置を通して2015年第3四半期に得られた。プラグパワー社は2015年の販売予測を、3300基のゲンドライブ(GenDrive)ユニットと15のゲンフュエル(GenFuel)水素貯蔵および供給インフラから成る1億ドルを超える総売上としている。同社のプロジェクトは2015年には、約75%のリピートのお得意様からいただく2億ドル以上の予約がある。11月初旬に第3四半期の決算を発表する予定。

2015/10/19 日本の自動車メーカー、伝統を取り戻そうと燃える
http://merumaga.fuelcellworld.jp/index.php?QBlog-20151109-1

〔訳注〕日本の自動車メーカーは、最先端のテーマに対する東京モーターショーの評判を再び燃え立たせるために自動運転(autonomous driving)や代替パワートレイン(alternative powertrains、伝動機構)と結びつけて展示する。外国ブランドは、いくつかのグローバル生産モデルでモーターショーに出展する。メディア・デーは10月28、29日、一般公開は10月30日から始まる。
BMW(BMW)
ダイハツ(Daihatsu)
ホンダ(Honda)(訳注)FuelCellsWorksの間違いでクラリティの代わりにトヨタのFCVが配置されている。
http://merumaga.fuelcellworld.jp/index.php?QBlog-20151109-1
レクサス(Lexus)
マツダ(Mazda)
メルセデス・ベンツ(Mercedes-Benz)
ミニ(Mini)
三菱(Mitsubishi)
http://merumaga.fuelcellworld.jp/index.php?QBlog-20151109-1
日産(Nissan)
http://merumaga.fuelcellworld.jp/index.php?QBlog-20151109-1
ポルシェ(Porsche)
スバル(Subaru)
スズキ(Suzuki)
トヨタ(Toyota)
http://merumaga.fuelcellworld.jp/index.php?QBlog-20151109-1

2015/10/19 ビーオーシー社の革新的な照明、名誉ある賞の最終選考名簿に残る

〔訳注〕ビーオーシー社(BOC)は、世界初の低エネルギーのLED水素燃料電池照明灯「エコライトH2(Ecolite-H2)」が権威ある賞の最終選考に残ったことをとても喜んでいる。この賞は、2015年高速道路マガジン優秀賞(Highways Magazine Excellence Awards 2015)の一環として年間の高速道路産業製品分野に与えられるもの。ビーオーシー社のハイミラ(HYMERA)燃料電池技術とリンデ社(Linde)の革新的な「ジニー(GENIE)」軽量水素ボンベを組み込むことで、エコライトH2照明灯は配達時にカーボン・フリー(carbon-free)、排出なし(emission-free)、騒音なし(noise-free)の照明を提供する。これは燃料シリンダー構成に応じて、自律した50〜750時間の実行時間を持つ。

2015/10/19 ヒュンダイ、アメリカ政府とグリーン自動車のパートナーに

〔訳注〕水素自動車でグリーン車市場をリードする計画のヒュンダイ自動車(Hyundai Motor Company)は、米国エネルギー政府と共同で韓国・アメリカ水素自動車インフラを構築しようとしている。ヒュンダイ自動車の社長ユング・ジン=ハン(Jung Jin-haeng)は15日(木)に、エネルギー自動車の共同作業を議論するために、エネルギー効率と再生可能エネルギー局(Office of Energy Efficiency and Renewable Energy)指導者のデビッド・ダニエルソン(David Danielson)と会った。

2015/10/19 トヨタ、CO2フリーを宣言
http://merumaga.fuelcellworld.jp/index.php?QBlog-20151109-1

〔訳注〕トヨタ(Toyota)は先週、2050年までに従来のガソリン・エンジンが事実上なくなる計画を発表した。専務役員伊勢清貴(Kiyotaka Ise)は10月14日、同社の環境フォーラムで「各方面からの支援がなければ、それは可能ではない」と語った。トヨタは、2010年のレベルと比較して、2050年までに新車の平均二酸化炭素排出量を90%削減するとしている。また、全ての工場でCO2排出量をなくすことをめざす。

2015/10/19 世界初:リンデ社の水素燃料電池自転車
http://merumaga.fuelcellworld.jp/index.php?QBlog-20151109-1

〔訳注〕10月14日付け(Vol.1984 2015/11/04発行)の記事の再論。

2015/10/19 2016年トヨタのプリウス・ハイブリッド車、良い燃費と快適な乗り心地を提供
http://merumaga.fuelcellworld.jp/index.php?QBlog-20151109-1

〔訳注〕トヨタ(Toyota)の2016年プリウス・ハイブリッド(Prius hybrid)は、電気モーターと組み合わせた1.8リットルVVT-Iアトキンソンサイクル・ガソリンエンジン(VVT-I Atkinson cycle gasoline engine)を搭載している。この車は、任意のディーゼル・エンジンに提供される燃費と同じ熱効率のシステムを使用している。言い換えれば電気自動車の今後は、ディーゼル車と直接比較されるようになる。自動車の専門家の分析が正しければ、将来は電気自動車の天下となり、今後3〜4年のうちではないとしても10年はかからないだろう。トヨタは、新しい燃料電池セダン「ミライ(Mirai)」のブランドを含む2016年プリウスに広範囲の変化を取り入れている。

2015/10/19 ITMパワー社、イギリスで最初の燃料電池電気自動車トヨタ・ミライを受け取り、トヨタと水素燃料契約を交わす
http://merumaga.fuelcellworld.jp/index.php?QBlog-20151109-1

〔訳注〕ITMパワー社(ITM Power)は本日、イギリスに配送された最初の燃料電池電気自動車トヨタ(Toyota)「ミライ(Mirai)」を受け取った、と発表した。当社はまた、トヨタと、燃料電池水素共同実施機構(Fuel Cells and Hydrogen Joint Undertaking:FCH JU)およびイギリス運輸省(Department for Transport)が取り組んでいるチームの低排出ガス車部(Officefor Low Emission Vehicles:OLEV)が資金を提供している2つの燃料補給ステーションを含む3カ所のロンドン・ハイファイブ燃料補給ステーション(London HyFive refuelling stations)からグリーンな水素燃料を分配する最初の燃料契約を結んだ。

2015/10/19 印刷技術の一つから燃料電池
http://merumaga.fuelcellworld.jp/index.php?QBlog-20151109-1

〔訳注〕エンジニアリングと応用科学のノースウェスタン大学マコーミック校(McCormick School of Engineering and Applied Science)のニック・Geisendorfer(Nick Geisendorfer)は、特定の燃料電池をより効率的にし、市場作りの可能性を試験するために3次元印刷技術(3-D printing technology)を採用する学部研究助成金を獲得した。彼は、燃えずに燃料の電気化学的酸化(electrochemical oxidation)から電気を生成する固体酸化物型燃料電池(solid oxide fuel cell:SOFC)技術は、二酸化炭素排出量を減らす競争の解答になれる、と考えている。画像は、3次元印刷技術を使って作られた固体酸化物型燃料電池を検査するマコーミック校4年生のニック・Geisendorferとそのアドバイザーのラミール・シャー(Ramille Shah)。

2015/10/17〜18 配信はありません。

■2015年11月06〜08日のWEB LINK NEWS

2015/11/06 東京モーターショーで見えたクルマの近未来と「3つの課題」(ダイヤモンド・オンライン)

 2年に1回の東京モーターショーが、11月8日まで東京・有明の東京ビッグサイトで開催されている。連載第17回で東京モーターショーが1つの転機を迎えていることに触れたが、どうも今回の東京モーターショーを見ると、単なるクルマの祭典というより、クルマの近未来を語るイベントに脱皮したという観を強くした。

 その主役は、環境対応を目指す燃料電池車を含む電動車両であり、安全対応を目指す自動運転車であり、渋滞対応を目指すコネクテッドカーである。それがいずれも未来車でなく、2020年、あるいは2020年代という、もうすぐ手の届く近未来を志向するものだということである。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20151106-00081094-diamond-bus_all
※長文なので、本文を。

2015/11/06 パーソナルモビリティやEV、FCVを活用…さいたま市の進めるスマートシティ化(レスポンス)
「埼玉スタジアム2002」の位置する、さいたま市・美園地区。さいたま市は現在美園地区のスマートシティ化を進めている。さいたま市の進めているスマートシティ化の取り組み内容や、今後自動車業界がそこにどのように関わってくるのか、さいたま市環境局の有山信之氏に話を聞いた。

 埼玉スタジアム2002は2020年の東京オリンピックで使用される予定になっており、それまでにはスマートシティ化を形にしたいという。これには、オリンピックをチャンスに世界に対してさいたま市の取り組みを発信したいという狙いもある。現状、美園地区320haはほぼ原野状態であり、この白いキャンバスに何を描くか、現在検討を進めている最中だ。

 また、パーソナルモビリティだけではなく、EV(電気自動車)やFCV(燃料電池自動車)も活用していくという。V2H(Vehicle to Home)の考えを取り入れ、災害時にはEVから家へエネルギー供給を行える体制も整える。また、FCVを稼働させるために、市内3か所に水素ステーションを設けるという。さいたま市の取り組むスマートシティ化では、「人と車と街」をひとつのコンセプトとして置いているとのことだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151106-00000014-rps-soci

2015/11/06 東京モーターショーほど多様性に富んだショーは無い ?清水和夫はこう見た?(carview!)

 なかなか世界のメディアから相手にされない日本のモーターショー。今年こそはと関係者は期待したが、プレスデイ初日、海外メディアの数は激減していた。取材する我々はゆっくりと取材できるので都合が良いのだが、主催者は心配だろう。

 だが、一般公開日になると心配は吹き飛んだ。説明員として会場に立つ知り合いの広報マンは、若い人がたくさん来場して、「クルマの性能やデザインに関する質問が多いんですよ」と嬉しい悲鳴をあげているではないか。そこで東京モーターショーをまだ見ていない人に向けて、今回は私なりの見どころと感想を駆け足で紹介していこう。

 ホンダは水素燃料電池車「クラリティ フューエルセル」や新型「NSX」を出展したが、オートバイから水素燃料電池車まで、まさにモビリティの多様性がホンダの強みかもしれない。「シビック タイプR」はマッチョなスタイルだが、コイツのセダンが欲しいと私は思った。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151106-00010001-carv-ind

2015/11/06 自動運転は普及するのか、という愚問(ダイヤモンド・オンライン)

 自動車の世界でも急速にIoT化は進んでいます。でも日本でその認識は、あまり浸透していないようです。

 以前出席した2030年の東京について話し合う会議で、「水素ステーションをどこに配置するか」といったことが議題にされて、強い違和感を覚えたことがあります。

 自動車はすでに動くコンピュータに変化しつつあって、今後IoTによって最も大きな変化を遂げるものの一つであることは間違いありません。かつて自動車の普及が世界の街の姿を変えたように、自動車のIoT化は再び街の姿を変えることになるでしょう。

 そう考えると水素ステーションを配置する場所で悩むのがナンセンスなことがわかるはずです。水素ステーションは電池に充電することの代用品に過ぎず、電気自動車用の電池は技術進化によって急激にコストが下がり、高性能化しているからです。

 自動車がIoT化した世界では、繁華街やショッピングセンターに巨大な駐車場は必要ありません。ガスステーション、まして水素ステーションを利用することも、ほとんどありません。
齋藤ウィリアム浩幸
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20151106-00081152-diamond-bus_all

2015/11/06 神戸製鋼グループ、水素インフラ整備注力(日刊産業新聞)

 神戸製鋼グループは、水素社会の本格的な到来を見据え、水素供給インフラの整備に注力している。本体の機械事業部門と神鋼エンジニアリング&メンテナンス(EN&M)が担当し、水素ステーションに使用する高圧水素圧縮機などの設備や、同設備も含めた水素ステーションシステム全体の供給を行うもので、2013年度から開始し、設備だけの供給も含め全国で15件の納入実績を上げている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151106-00010003-sangyo-bus_all

2015/11/06 人間の排せつ物で発電、途上国の衛生改善も 国連(AFP=時事)【AFP=時事】人間の排せつ物を腐敗させて生産されるガスは、主要なエネルギー源になる可能性があり、発展途上国の数百万世帯に電力を供給できるだけでなく、衛生状態の改善にもつながるとする国連(UN)の報告書が3日、発表された。

 成分の約60%がメタンのバイオガスは、人間の排せつ物を細菌に分解させることで生産できる。国連大学の水・環境・保健研究所(Institute for Water, Environment and Health)によると、その価値は、非再生エネルギーの天然ガス95億ドル(約1兆1500億円)分に相当するとみられるという。

 トイレを使用できず、野外で用を足すことを余儀なくされている人は現在、世界で10億人近くに上り、うち約6割はインド国民が占めている。

 こうした人々の排せつ物を収集すれば、年間2億ドル(約240億円)以上に相当するバイオガスの生産に利用でき、生産量は将来的に3億7600万ドル(約457億円)まで増加する可能性があると、報告書の研究者らは指摘。その発電量は、発展途上国の1800万戸に電力を供給できるほど膨大な量だとしている。

 報告書の執筆者の一人であるクリス・メトカーフ(Chris Metcalfe)氏は「課題は多いが、排せつ物由来のエネルギーに説得力のある、さまざまな財政的な利点があることは明らかだ」と述べた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151106-00000019-jij_afp-env

2015/11/07 エコカーは本当に地球環境に優しいのか?(ZUU online)

 CO2は地球温暖化の原因となってしまうが、自動車においては、燃料を燃やすことで、CO2が排出されてしまう。地球上で毎日、10億台がCO2を排出していることを考えてみれば、CO2削減に向けた方向性は正しいといえる。
■「製造過程」でCO2を撒き散らしてもエコと呼べるのか?

 だが、走行時でなく「製造過程」で見てみると、CO2排出量はエコカーのほうが大きい。10年前よりもその数値は削減されてきたものの、走行時の排出量に比べ、製造時の排出量に関しては、機構が複雑なハイブリッド車の傾向として、CO2排出量を減らすことが難しいのが現状である。さらに、蓄電用のリチウムイオンバッテリーを製造する際にも、CO2排出の問題が存在している。

 ようするに、走行時のCO2排出量だけを基準として「環境に優しい」と断定していることに問題がある。まさか、そのことを承知のうえで確信犯的に、旧車からエコカーへの買い換えを促進していると考えるのは早計であるが、現実問題として多くの消費者が「自動車税のグリーン化特例」に踊らされている嫌いは否めない。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151107-00000007-zuuonline-bus_all

2015/11/07 [Japan In-depthチャンネル ニコ生公式放送リポート]【VWショック?どうなるエコカー戦線?】?自動車アナリスト遠藤功治氏に聞く?(Japan In-depth)

 歴史も伝統もあるVWだが、その経営の在り方は特異である。「VWの元は、ヒトラーが立ち上げた国策会社であり、歴史がある。現在のVWの株保有比率は、一般の投資家が約10%であるのに対し、90%が州政府・ドイツ政府・ポルシェ家とピエヒ家という構成で、VW法のもと買収されないような仕組みになっている」と遠藤氏は述べ、同社が如何にドイツ経済、また政治にまでも根を張った会社であるかを解説した。
また遠藤氏は、日本のメーカにとって、ヨーロッパ市場での売り上げはもともと小さく、VWを買い替えるとしても欧州のユーザーは他のドイツ車、もしくは他の欧州メーカーの車に乗り換えるだろうとして、日本車が販売を伸ばすチャンスには簡単にはならないと述べた。

 一方で、「アメリカでのシェアが3位のトヨタにとっては追い風である。従来、『ディーゼル車のVWか、ハイブリッド車のトヨタか』という選択の仕方をした保守的で富裕層の多いカリフォルニアを中心に、アメリカでは、日本のエコカーを売り込む契機となるはずだ。また、今回の不正問題以前から景気低迷を背景にVWのシェアが縮小した中国では、よりリーズナブルな日本車が持ち直すことができるのではないか」と述べた。

 自身もモーターショーに参加した安倍編集長が「今後の各社のエコカー戦略はどうなるのか」と質問すると、遠藤氏は「今後20?30年は、ハイブリッド車(HV)と、プラグインハイブリッド車(PHV:電気自動車とハイブリッド車との中間の自動車で、自宅で充電できるもの)の2本柱だろう。EV(電気自動車)、FCV(燃料電池車)にも期待したいが、前者はなかなか充電時間が短くならず、後者は水素ステーションがまだ国内でも4地域にしか設置されていないという問題がある。

 また、FCVはWell-to-Wheel、つまり水素ステーションの設置や燃料を作る為に天然ガスを使う過程も含めるとCO2の排出量が大きいという点で、本当にエコなのかという指摘もある。企業努力によるコストダウンや国・地方公共団体の補助金に支えられて今やっと1台700万円で販売することができるようになったが、まだ支援は必要だろう」と述べ、その普及には時間がかかるとの見通しを示した。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20151107-00010000-jindepth-bus_all

2015/11/08 なぜ?パナソニックがGSユアサへ鉛蓄電池を売却した理由(ニュースイッチ)

 10月29日に開かれたパナソニックの2015年4ー9月期決算発表で、ちょっとしたサプライズがあった。鉛蓄電池事業のGSユアサへの売却だ。

 蓄電池市場はまだ圧倒的に鉛蓄電池が主流。市場規模(2011年時点)はリチウムイオン電池が1兆2000億円に対し、鉛蓄電池が3兆7000億円を誇る。携帯機器向けで普及したとはいえ、リチウムイオン電池はまだまだ高価。ビルなどの非常用電源のように大量の電池が必要な用途では、低コストな鉛蓄電池が使われている。これから電力インフラが整う途上国も同じだ。

 燃料電池車のようなエコカーでも、補助電源として鉛のカーバッテリーが必要。風力などの再生可能エネルギーでも、作りすぎた電力を一時的に貯蔵し、電力系統に影響が出ないタイミングで送電する系統安定化用途でも使われている。

 鉛蓄電池だと充電できる容量が少なく、より多く充電できるリチウムイオン電池と組み合わせたハイブリッド式での利用も増えている。また系統安定化システム全体のコストダウンにもつながる。

 海外の無電地域では太陽光パネルと組み合わせた発電・蓄電システムが使われ始めており、鉛蓄電池は成長の余地があったはず。

 一方で大手による寡占化が進み、世界シェアは最大手の米ジョンソンコントロールズ50%、国内大手のGSユアサが10%前後。GSユアサの方から買収の打診があったようだが、パナソニックとしては大手との差が大きく、競争激化を見越し割り切った事業売却だったといえるだろう。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151108-00010000-newswitch-ind

2015/11/08 燃料電池コスト減へ 白金の代替触媒開発 九大チーム(朝日新聞デジタル)

 燃料電池の電極に使われる白金(プラチナ)に代わる正極側の触媒の開発に、九州大の小江(おごう)誠司教授(生物無機化学)らの研究チームが成功した。負極側はすでに開発済みで、両極がそろったことで、より安価な燃料電池の開発が可能になる。10月28日付でドイツの学術雑誌に掲載された。

 小江教授はこれまで、負極側の触媒の研究に取り組んできた。阿蘇山(熊本県)で発見した鉄を含む天然酵素は白金の1・8倍の発電力があり、代替触媒として使えることなどを明らかにしてきた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151108-00000049-asahi-soci

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
□□□───────────────────────────
☆経済産業省資源エネルギー庁の『燃料電池セミナー』【再掲】

 今般、経済産業省資源エネルギー庁は、燃料電池セミナーin大阪を開催いたします。本セミナーは、水素・燃料電池分野の専門家を講師としてお招きし、FCV・水素ステーション・エネファームに関する最新の情報を提供し、当該分野への参入および普及促進を目的としています。またとない機会ですので、多数のご参加をお待ちしております。『燃料電池セミナー in 大阪』
◇日 時:11月17日(火)13:30?16:30
◇場 所:大阪科学技術センタービル8F大ホール
◇参加費:無料
◇定 員:250名(先着順。定員になり次第締切)
◇講 演:
 ・アイシン精機(株)
 ・パナソニック(株)
 ・(一財)石油エネルギー技術センター
 ・日本エア・リキード(株)
 ・(一財)大阪科学技術センター
○詳細は専用HPを確認下さい。
 専用HP→ http://ostec.seminar-event.info/event/
○問い合わせ:
 一般財団法人大阪科学技術センター 技術振興部内
 燃料電池セミナー 事務局(担当:吉田・増山・大原)
 TEL:06-6443-5340 FAX:06-6443-5319
 メールアドレス:ostec01@ostec.or.jp

───────────────────────────────────

■メルマガ「燃料電池ワールド」
 □毎週月〜金曜日発行(年末年始および祝日は休刊)
 □編集・発行:燃料電池NPO pemdream
  連絡先:http://pemdream.com/index.php?contact%20us

 □解除を希望される方は、利用されている「まぐまぐ」または「melma!」のどちらかで解除の手続きを行ってください。pemdreamでの代行はできません。
 まぐまぐ http://www.mag2.com/m/0000065319.html
 melma! http://melma.com/backnumber_39824/
□マガジンID:0000065319(まぐまぐ) m00039824(melma!)


**H2**

<前の号 次の号>

TAKAGI-1