燃料電池ワールド Vol.1980 (2015/10/27 10:57)

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□燃料電池ワールド Vol.1980
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■2015年10月27日発行

                    ◆燃料電池NPO pemdream

                    ◇http://pemdream.com

※明日10月28日は休刊します。

■燃料電池関連イベント
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☆経済産業省資源エネルギー庁の『燃料電池セミナー』【再掲】

 今般、経済産業省資源エネルギー庁は、燃料電池セミナーin東京、大阪を開催いたします。本セミナーは、水素・燃料電池分野の専門家を講師としてお招きし、FCV・水素ステーション・エネファームに関する最新の情報を提供し、当該分野への参入および普及促進を目的としています。またとない機会ですので、多数のご参加をお待ちしております。『燃料電池セミナー in 東京』
◇日 時:11月2日(月)13:00?16:35
◇場 所:TOC有明コンベンションホール ウエストタワー20F会議室(WG-201)
◇参加費:無料
◇定 員:250名(先着順。定員になり次第締切)
◇講 演:
 ・(株)本田技術研究所
 ・岩谷産業(株)
 ・JX日鉱日石エネルギー(株)
 ・大陽日酸(株)
 ・トヨタ自動車(株)
 ・(一財)大阪科学技術センター
『燃料電池セミナー in 大阪』
◇日 時:11月17日(火)13:30?16:30
◇場 所:大阪科学技術センタービル8F大ホール
◇参加費:無料
◇定 員:250名(先着順。定員になり次第締切)
◇講 演:
 ・アイシン精機(株)
 ・パナソニック(株)
 ・(一財)石油エネルギー技術センター
 ・日本エア・リキード(株)
 ・(一財)大阪科学技術センター
○詳細は専用HPを確認下さい。
 専用HP→ http://ostec.seminar-event.info/event/
○問い合わせ:
 一般財団法人大阪科学技術センター 技術振興部内
 燃料電池セミナー 事務局(担当:吉田・増山・大原)
 TEL:06-6443-5340 FAX:06-6443-5319
 メールアドレス:ostec01@ostec.or.jp

■世界のヘッドライン(10月08日)
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2015/10/08 ゴア社、全米水素・燃料電池デーを祝い参加

〔訳注〕本日、WLゴア&アソシエイツ社(W.L. Gore & Associates:Gore、ゴア社)は、信頼性が高く、弾力性のある電力を供給し、温室効果ガスの排出量を削減し、アメリカのエネルギー安全保障を高める燃料電池と水素技術の意識を高めるための全米水素・燃料電池デー(National Hydrogen and Fuel Cell Day)を祝い、全米で参加している。「ゴア社は、全米水素・燃料電池デーに参加する多くの企業や組織の一員であることを誇りに思う」と、ゴア燃料電池テクノロジーズ社(Gore Fuel Cell Technologies)の米国販売リーダー、ローラ・ゲイマン(Laura Geiman)は述べた。

2015/10/08 サンファンキャピストラーノで現在運用しているリンデ社の水素燃料供給ステーション
http://merumaga.fuelcellworld.jp/index.php?QBlog-20151027-1

〔訳注〕リンデ北アメリカ社(Linde North America, Inc.)は本日、カリフォルニア州で燃料電池自動車用の2番目の小売り水素燃料供給ステーションが現在運用中である、と発表した。全米水素・燃料電池デー(National Hydrogen and Fuel Cell Day)にちなんで新しいステーションは、サンファンキャピストラーノ(San Juan Capistrano)のユニペロ・セラ道路(Junipero Serra Road)に位置するサンファンキャピストラーノ・ガス&オートサービス社(San Juan Capistrano Gas and Auto Services)が開設した。リンデ北アメリカ社副社長マイク・ベックマン(Mike Beckman)は、「このサンファンキャピタリーノ・ステーションは、南カリフォルニア州で初めてのもので、来年中にはサンフランシスコ湾岸でカリフォルニア州の他の5つのステーションを開設する」と語った。

2015/10/08 セレス社、固体酸化物型燃料電池の技術的、商業的に重要な出来事を発表

〔訳注〕7月26日から31日まで、グラスゴー(Glasgow)で開催された第14回固体酸化物型燃料電池国際シンポジウム(Fourteenth International Symposium on Solid Oxide Fuel Cells:SOFC-XIV)で、セレス・パワー社(Ceres Power)は、過去12カ月間の重要な技術的、商業的進展に関する論文を発表した。ひとつは、 「セレス・パワー社の低温スチール・セルを用いた固体酸化物型燃料電池のアノードにおける内部改質メタンの動態( Kinetics of Internal Methane Reforming on the Anodes of Low Temperature Ceres Power Steel Cell SOFCs )」、今ひとつは「セレス・パワー社のスチール・セル技術:商業的に実現可能な固体酸化物型燃料電池に向けてまさに急速な進展( Ceres Power Steel Cell Technology: Rapid Progress Towards a Truly Commercially Viable SOFC )」である。論文は電気学会(The Electrochemical Society:ECS)の許可を得ている。

2015/10/08 マクフィ社、フランスのサルグミーヌで水素燃料補給ステーションを整備
http://merumaga.fuelcellworld.jp/index.php?QBlog-20151027-1

〔訳注〕マクフィ・エナジー社(McPhy Energy)は10月6日、フランスのモーゼル県(Moselle)のサルグミーヌ(Sarreguemines)に水素燃料補給ステーションを整備するという新しい成功を収めた。これは、特に同社のマクフィリング(McFilling)、マクストア(McStore)、マクライザー(McLyzer)技術を組み合わせ、水素モビリティ市場(hydrogen mobility market)向けに設計されている。このプロジェクトは、この最初の施設のために水素レンジ航続距離延長システム(hydrogen-range extenders:HyKangoo)のハイブリッド燃料電池(hybrid fuel cells)によって電力を供給される11台のルノー・カングーZE-H2用多目的車(Renault Kangoo ZE-H2 utility vehicles)の展開に提供される。このステーションは2016年後半に引き渡される。

2015/10/08 記録開拓者、水素自動車に乗って走る
http://merumaga.fuelcellworld.jp/index.php?QBlog-20151027-1

〔訳注〕自動車の歴史で初めて、南チロル(South Tyrol)からシュトゥットガルト(Stuttgart)へのルートが燃料電池自動車で走行された。この先駆的な成果は、イタリアのローデネック(Rodeneck)にあるシュヴェーア・プレシジョン社(Schwer Pr〓zision s.r.l)のオーナーで、燃料電池自動車の早期採用者の一人である南チロルの起業家ノベルト・アマート(Norbert Amort)の報告による。

2015/10/08 エネ・フィールド、フィスマン社を歓迎する画期的な出来事を承認
http://merumaga.fuelcellworld.jp/index.php?QBlog-20151027-1

〔訳注〕エネ・フィールド(ene.field)プロジェクトは新しいパートナーに、加熱、冷却、環境制御技術の大手国際的メーカーであるフィスマン社(Viessmann)を歓迎して喜んでいる。ドイツに本社を置くフィスマン社は、プロジェクトの燃料電池とボイラー分野でリーダーとして数えられる製造メーカーの総数を10社とした。フィスマン社は74カ国で活動中で、2011年に市場へ初のマイクロCHP(micro-CHP(micro-combined heat and power)、マイクロ熱電併給)製品をもたらした。2014年には同社は、連続生産の燃料電池マイクロCHP加熱装置をヨーロッパで初めて導入した(写真)。そして同社はエネ・フィールド・プロジェクトの下で、いくつかの国でユニットを設置する。

2015/10/08 パッチとなる原子
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〔訳注〕デラウェア大学(University of Delaware)でエネルギー革新のための触媒センター(Catalysis Center for Energy Innovation)を指導するディオン・ヴラコス(Dion Vlachos)は、バイメタル触媒(bimetallic catalysts)のための新しい構造を発見した。彼は、これらのナノスケール材料がどのように動作するかを予測する計算技術を使用し、バイメタル・コアシェル触媒(bimetallic core-shell catalysts)の性質および性能に関する驚くべき発見をした。この結果は、「パッチを適応したバイメタル表面は、アンモニア分解のための活性触媒となる(Patched Bimetallic Surfaces Are Active Catalysts for Ammonia Decomposition)」というタイトルで10月7日、「ネイチャー・コミュニケーションズ(Nature Communications)」に発表された。

2015/10/08 プラグパワー社、全米水素・燃料電池デーに参加

〔訳注〕プラグパワー社(Plug Power Inc.)が全米水素・燃料電池デー(National Hydrogen and Fuel Cell Day)に参加した、という自社のPR。

2015/10/08 安い触媒で水素駆動自動車の燃料費を低下させる方法
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〔訳注〕グリーンな工程は太陽光で実行される。サンディア国立研究所(Sandia National Laboratories)の研究チームは、自動車の燃料を高価ではなく水素を作る方法を探している。それは、二硫化モリブデン(molybdenum disulfide、MOS2)の構造を変えて安い触媒としてアップグレードして水素を作ることである。

2015/10/08 ヒュンダイ、初の全米水素・燃料電池デーに参加

〔訳注〕ヒュンダイ(Hyundai)が全米水素・燃料電池デー(National Hydrogen and Fuel Cell Day)に参加した、という自社のPR。

2015/10/08 コネチカット州は全米水素・燃料電池デーを祝う

〔訳注〕コネチカット州(Connecticut)は、信頼性と弾力性のある電力を提供し、燃料電池と水素技術の意識を高め、温室効果ガスの排出量を削減し、アメリカのエネルギー安全保障を高めるために、10月8日の全米水素・燃料電池デーを祝う国に合流する。

2015/10/08 ワット燃料電池社、「見果てぬ夢」
http://merumaga.fuelcellworld.jp/index.php?QBlog-20151027-1

〔訳注〕ワット燃料電池社(WATT Fuel Cell Corp.:WATT)は10月8日から12日まで、アナポリス(Annapolis)で開かれる全米ヨットショー(United States Sailboat Show)でハイブリッド燃料電池システムの試作品を展示する。ワット社のハイブリッド電源システム(hybrid power system)はつかの間、9月29日から10月1日を通して全米船舶用電子機器協会(NMEA:National Marine Electronics Association)の2015年展示会と会議(Conference and Expo)で、どこでも入手できる60フィートの双胴船の帆船(sailing catamaran)「見果てぬ夢(Impossible Dream)」号に設置された。ワット社のシステムは「見果てぬ夢」号に積まれた電子機器に電力を提供し、蓄電池群(battery bank)の充電に成功した。この燃料電池は固体酸化物型燃料電池(solid oxide fuel cell)である。

■2015年10月26日のWEB LINK NEWS

2015/10/26 東京モーターショーで見ても無駄なクルマは?(ITmedia ビジネスオンライン)
●作る気のないモデルは無駄である

 一方同じトヨタでも、全長3800mmと、MIRAIよりかなり小さい燃料電池車「FCV PLUS」や、昔のSF映画に出てきたような奇妙な形の「KIKAI」などが出品予定となっているが、これらは常識的に見て絵空事だ。コストや法律から見て全く実現のめどがないお祭り用の空想である。

 とりあえずMIRAIが大赤字覚悟で市販されている今、単純に小型化した燃料電池車を出品する意味が分からないし、KIKAIに至っては何がしたいか分からない。こういうものならば、むしろTNGAの各構成ユニットで作ってもらいたい。できればそれぞれの組み合わせでどんなバリエーションが作れるのかも含めて。近未来のトヨタの成功はTNGAにかかっているからだ。
●未来の動力源を考える

 さて、こうしたショーでは未来的な動力源が注目される。コンセプトカーは特にそうした新しさを求められるので、燃料電池や電気自動車、ハイブリッドなどの動力を搭載しがちである。果たして、これからのクルマとしてこれらが実用に足るのかということが今回のテーマである。それはつまり、ただでさえ混雑の激しい東京ショーだけに、主流になることのないシステムに時間を奪われることなく、見て意味のあるモデルをしっかり確認するための見分け方だとも言える。

 正直に言えば、燃料電池はまだまだ難しい。トヨタMIRAIは700気圧に圧縮した水素を燃料としているが、この高圧タンクはもはや爆弾に等しい。大型トラックのタイヤ交換で毎年プロの整備士が何人も死んでいるが、それがたった20気圧かそこらの話だ。

 700気圧もあれば建物がひとつ吹き飛んでもおかしくない。現在のように限定的な台数ならともかく、街のそこかしこにそんなものが停まっている状態になれば、テロの標的にされる可能性もある。地球の未来のための環境技術には敬意を表するが、それでも危ないものは危ない。何かよっぽどのブレークスルー技術がない限り、燃料電池は多数派にはならないし、なってもらっては困る。
●メーカーの都合に付き合う必要はない

 それでも燃料電池車や電気自動車が作られる理由は、米国カリフォルニア州の非現実的なゼロエミッション規制にある。この規制は、メーカーごとに乗用車と小型トラックの総販売台数の10パーセントをハイブリッドや、プラグインハイブリッド、電気自動車などのゼロエミッション車にすることを義務付けたものだった。ハイブリッドがゼロエミッションとみなされるのは少し違和感があるが、とりあえずそういうルールになっていたのだ。

 しかし規制は年を追うごとに厳しくなっており、2012年にハイブリッドはゼロエミッション車から除外された。今のところプラグインハイブリッドはOKだが、遠からず同じ運命に遭う可能性は高い。加えて当初10パーセントだったゼロエミション車の比率も14パーセントに引き上げられ、2018年には18パーセントに再度引き上げられる。

 この流れでいけば、ゆくゆくは、電気自動車と燃料電池しかゼロエミッションと認められなくなるだろうが、上述のように、どちらの方式もまだまだ実用性と安全性に問題を残している。米国人の理想主義をよく表しているとも言えるが、筆者はこれを見当はずれだと思っている。

 環境性能に優れた最新のガソリン車と燃料電池車のエミッションの差をとやかく言うより、古いV8大排気量ユニットがかける環境負荷の方がはるかに高い。本気で大気汚染を心配するなら古いクルマを減らすしかないはずなのだ。

 カリフォルニア州の特殊な押し付けによって、世界中のメーカーはどうしてもゼロエミッション車を作らなくてはならない都合があるのだ。そう考えると、規制のない日本で、わざわざ燃料電池車や電気自動車を買ってリスクを負うことはないと思う。もちろん意識高い系の人がそれを選ぶのを止めるつもりはないが、そういうメーカーの都合に付き合わされているということは知っていた方がいい。
●プラグインハイブリッドと小型エンジン

 では、インドとASEANでプラグインハイブリッドがバカ売れするだろうか? そんなことは起こらない。現在それぞれ300万台マーケットであるインドとASEANで売れているのは70万円の小型車なのだ。

 つまり、燃料電池だ、電気自動車だ、プラグインハイブリッドだと騒いでいるのは先進国の一部でしかない。これから爆発的に増える自動車のほとんどは小排気量のガソリンエンジンであり、本気で環境負荷を考えるなら小排気量ガソリンエンジンの環境性能を上げるしか出口ない。燃料電池も電気自動車も先進国の限られた富裕層が購入するだけで、地球環境全体へのインパクトは微々たるものなのだ。

 地味かもしれないが、これからの自動車社会をしっかり見据えた実のあるクルマにこそ、本当の未来は宿っているのだ。
●筆者プロフィール:池田直渡(いけだなおと)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151026-00000026-zdn_mkt-bus_all

2015/10/26 【東京モーターショー15】HySUT、FCVや水素ステーションに対する理解を促進(レスポンス)

 水素供給・利用技術研究組合(HySUT)は、「第44回東京モーターショー2015」の主催者テーマ事業「スマート・モビリティ・シティ2015」に出展すると発表した。

 今回の東京モーターショーには、トヨタ自動車の燃料電池車(FCV)に続いて市販する予定のホンダのFCVが出展される。今回、テーマ事業にFCVと水素、水素ステーションに対する認知度向上と理解促進を目的とした展示を行う。

 また、水素とFCVを使用することのメリット、安全対策などを、展示物や映像を活用して解説する。

 全国の水素ステーションの整備状況についても紹介する。子ども向け実験イベントとして、FCV模型を使った走行実験を通じて、燃料電池、FCVの走る仕組みを解説する。

 出展は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託研究事業「水素ステーション高度安全・安心技術開発」の一環として行う。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151026-00000029-rps-bus_all

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