燃料電池ワールド Vol.1979 (2015/10/26 08:57)

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□燃料電池ワールド Vol.1979
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■2015年10月26日発行

                    ◆燃料電池NPO pemdream

                    ◇http://pemdream.com

※PR 『これだけ! 燃料電池』秀和ビジネス刊
燃料電池自動車が何故生まれたのか、分かりやすく書かれています。お読みください。

■燃料電池関連イベント
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☆経済産業省資源エネルギー庁の『燃料電池セミナー』【再掲】

 今般、経済産業省資源エネルギー庁は、燃料電池セミナーin東京、大阪を開催いたします。本セミナーは、水素・燃料電池分野の専門家を講師としてお招きし、FCV・水素ステーション・エネファームに関する最新の情報を提供し、当該分野への参入および普及促進を目的としています。またとない機会ですので、多数のご参加をお待ちしております。『燃料電池セミナー in 東京』
◇日 時:11月2日(月)13:00?16:35
◇場 所:TOC有明コンベンションホール ウエストタワー20F会議室(WG-201)
◇参加費:無料
◇定 員:250名(先着順。定員になり次第締切)
◇講 演:
 ・(株)本田技術研究所
 ・岩谷産業(株)
 ・JX日鉱日石エネルギー(株)
 ・大陽日酸(株)
 ・トヨタ自動車(株)
 ・(一財)大阪科学技術センター
『燃料電池セミナー in 大阪』
◇日 時:11月17日(火)13:30?16:30
◇場 所:大阪科学技術センタービル8F大ホール
◇参加費:無料
◇定 員:250名(先着順。定員になり次第締切)
◇講 演:
 ・アイシン精機(株)
 ・パナソニック(株)
 ・(一財)石油エネルギー技術センター
 ・日本エア・リキード(株)
 ・(一財)大阪科学技術センター
○詳細は専用HPを確認下さい。
 専用HP→ http://ostec.seminar-event.info/event/
○問い合わせ:
 一般財団法人大阪科学技術センター 技術振興部内
 燃料電池セミナー 事務局(担当:吉田・増山・大原)
 TEL:06-6443-5340 FAX:06-6443-5319
 メールアドレス:ostec01@ostec.or.jp

■世界のヘッドライン(10月07日)
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2015/10/07 ハイテック・プロジェクト、ヨーロッパ全域の将来の水素自動車インフラ地図を作るのを手伝う

〔訳注〕「ヨーロッパの都市のための水素輸送(Hydrogen Transport in European Cities、HyTEC、ハイテック)」企業連合(consortium)は本日、水素燃料電池自動車の実証プロジェクトを開発するための4年間の取り組みの結果について発表した。ハイテックは、この技術をどうやってヨーロッパ全域に展開できるかを調べることを目的として、水素燃料電池自動車とインフラの開発と運用のために進むべき道を示している。
 ハイテックの主な取り組みは次の通りである。
・水素輸送のための早期導入領域になることに関心を持っているヨーロッパの都市や地域のために「最良の実践案内(Best Practice Guide)」を作成。・空気の質を改善する役割を実証するために路上で、特に乗用車やタクシーなどに水素燃料電池自動車を使用する。・水素燃料供給インフラの安全と認証に関する助言。・協定は車輌からのデータの収集と分析で作る。・車輌と燃料供給ステーションの環境アセスメント。

2015/10/07 セップのパートナーであるダイムラー社、リンデ社、トタル社、フェルバッハに新しい水素ポンプを開設
http://merumaga.fuelcellworld.jp/index.php?QBlog-20151026-1

〔訳注〕もう一つの水素燃料供給ステーションが、シュトゥットガルト(Stuttgart)地域に開設された。ダイムラー社(Daimler)、リンデ社(Linde)、トタル社(TOTAL)は、国家水素インフラの拡充のための共同計画を継続している。ガイゼルヴィント(Geiselwind)高速道路のサービスエリアで、アウトバーンで最初の水素充てんステーションとベルリン(Berlin)で2カ所を開設した後、パートナーたちはこの地域の排出フリーの燃料電池電気自動車のために国家供給ネットワークに向けた新たな一歩を踏み出した。10月1日、交通・建設・都市開発省(Federal Ministry of Transport and Digital Infrastructure)のファイトシュタインレ(Veit Steinle)博士とバーデンベルグ州環境・気候変動・エネルギー省(Baden-Wuerttemberg Ministry for the Environment, Climate and Energy)の次官補ヘルムフリート・マイネル(Helmfried Meinel)は、共同でフェルバッハ(Fellbach)の新しい水素燃料補給ステーションを開設した。フェルバッハのトタル社マルチエネルギー充てんステーションは、バーデンベルテンベルグ州(Baden-Wuerttemberg)で5番目の水素ステーションで、その他の水素ステーションは今後数カ月以内に開設する予定である。

2015/10/07 現代のおとぎ話:水素燃料電池モビリティと送電系統規模のパワー・ツー・ガス

〔訳注〕3200万ユーロの水素モビリティ・ヨーロッパ・プログラム(Hydrogen Mobility Europe program)は本日、ヨーロッパ大陸(continent)の水素燃料補給鉄道駅(hydrogen refuelling train station)を広げる目的で契約を結んだインドネシアやイギリス、スカンジナビア諸国、フランスとともに始められた。プロジェクトの最大の目標は、水素エネルギー電気自動車(hydrogen energy cell electric vehicles:FC EVs)のためのインフラと提携するネットワークを有効にすることで、すでに仕事は始まっている。このプロジェクトの事実上のイギリスの民間企業コンサルタントであるITMパワー社(ITM Power)はこの2〜3週間の間に、イギリス(The uk)の3つの石油(ガソリン)ステーションの前庭(forecourts)に燃料補給ユニットを設置するために石油企業カバーリング社(Covering)と契約を結んだ。そして、イギリスの主要な幹線道路ネットワークの高速道路上に初の燃料補給ステーションを開設した。「我々は、パワー・ツー・ガス(power-to-gas:P2G)エネルギー貯蔵、そしてまた、燃料電池自動車のための燃料補給ステーション経由だけでなく、エネルギー貯蔵に関心を持っている。それらは我々の2つの市場である」と、ITMパワー社の最高責任者(TOP DOG)グラハム・クーリー(Graham Cooley)は述べている。

2015/10/07 燃料電池自動車のトヨタの将来ビジョン
http://merumaga.fuelcellworld.jp/index.php?QBlog-20151026-1

〔訳注〕トヨタ・オーストラリア社(Toyota Australia)は、商業部門は将来の燃料電池車の展開に重要な役割を果たすと予測している。このビジョンの一環としてこの新技術の迅速な(fast-track)実施を助けるために、燃料補給ステーションは全国の車庫に配置される。商用車は毎日中央車庫に戻るので、たった一つの燃料補給ステーションが各拠点で必要とされる。このことは、燃料電池自動車がオーストラリアに速く導入されることを意味するだけでなく、民間の自動車使用を全国に広げる関連インフラにより多くの時間を許容する。この予測は、トヨタの初の市販燃料電池車「ミライ(Mirai)」が10月中旬に、シドニー(Sydney)で開かれる第6回世界水素技術会議(Hydrogen Technologies Convention)で初披露されるときに示される。

2015/10/07 東芝、九州リゾートで自立型水素エネルギー供給システムの注文を獲得
http://merumaga.fuelcellworld.jp/index.php?QBlog-20151026-1

〔訳注〕東芝(Toshiba Corporation)は本日、ハウステンボス社(Huis Ten Bosch, Co.Ltd.)からリゾート・モデル(Resort Model)として設計された自立型水素エネルギー供給システム「エイチツーワン(H2One)」を受注したと発表した。このシステムは、2016年3月にオープンする宿泊施設「変なホテル(Henn na Hotel)」の第2段階の建物に電力を供給する。

■2015年10月23〜25日のWEB LINK NEWS
2015/10/23 23日の朝刊(都内最終版)☆1(時事通信)
【日経】
◆「レクサス」でも燃料電池車 トヨタ、20年メド販売へ(1)
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20151023-00000000-jijnb_he-nb

2015/10/23 専門家「燃料電池車は本当にエコと言えるのか」疑問の理由〈週刊朝日〉(dot.)

 水素を燃料とし、水しか排出しないため「究極のエコカー」と呼ばれる燃料電池車。だが、そこには意外な落とし穴があるという。『「走る原発」エコカー 危ない水素社会』(コモンズ)の著者で環境経済研究所の上岡直見代表が語る。
「燃料電池車がCO2を排出しないのはあくまで“運転時”の話。水素は天然資源ではないため水の電気分解などで製造する必要があり、その過程で結局はガソリン車並みのCO2が生ずる。現在はオーストラリアなど海外から水素を輸入する計画のため消費者からは見えにくいですが、本当に『エコ』と言えるのか疑問です」

 この根本的弱点を解決するために安倍政権、「原子力ムラ」が持ち出しているのが、なんと原発の一種である高温ガス炉という新技術だという。

 高温ガス炉は水の代わりに気体のヘリウムガスで原子炉の冷却を行う原発。世界でもまだ実用化に成功した例はなく、日本にも、小規模な研究炉が1基あるのみだ。前出の上岡氏が続ける。
「高温ガス炉では、現在主流の軽水炉の約3倍にあたる1千度前後の熱が取り出せる。これを利用すればCO2を出さずに水素を製造できるという理屈です。この話を、原発の復活に利用しようという動きがあるのです」

 実際、民主党政権下の2010年のエネルギー基本計画でいったんは削除された高温ガス炉の記述が、安倍政権下の同計画で昨年、復活したのだ。
<水素製造を含めた多様な産業利用が見込まれ、固有の安全性を有する高温ガス炉など、安全性の高度化に貢献する原子力技術の研究開発を国際協力の下で推進する>

 と、水素製造の文脈で高温ガス炉の開発推進がハッキリうたわれている。ではその高温ガス炉、安全性はどうなのか。
「高温ガス炉では電源を失ってもメルトダウンは起きないと言われているが、事故が起きて燃料が破損したときに放射線を遮蔽する水はなく、放射性物質がむき出しになる。そんな中で収束作業はできない。また、高温ガス炉で製造した水素には放射性物質のトリチウムが混ざる。微量とはいえ、将来本格的に水素自動車が普及したら、無視できない量のトリチウムが町中にばらまかれることになる」(上岡氏)

 国を挙げて推進する夢の技術のはずが、一歩間違えばとんでもない未来が訪れかねないのである。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20151023-00000001-sasahi-sctch

2015/10/23 ホンダ、「SMART MOBILITY CITY 2015」に新型燃料電池自動車等を出展(carview!)

 ホンダは、「第44回東京モーターショー2015」内で行われる「SMART MOBILITY CITY 2015」に、新たな燃料電池自動車、新型「FCV(仮称)」をはじめとした、エネルギーマネジメント技術を出展することを発表した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151023-10232466-carv-bus_all

2015/10/24 トヨタの次期スポーツカー「S-FR」、ついに世界デビューへ シェア奪い合いの日米市場で巻き返しはできるのか(J-CASTニュース)

 「トヨタS?FR」と名づけられたこのコンセプトモデルは、トヨタがスバル(富士重工業)と共同開発した「86(ハチロク)」(スバル名は「BRZ」)の弟分で、東京が世界でのデビューとなる。ホンダが同じく出品する本格スポーツカー、新型NSXと並び、人気を二分するのは間違いない。限定された市場でトヨタが巻き返しを図れるのか、他社のスポーツカーとの食い合いも含めて久々にスポーツカーをめぐる動きが過熱しそうだ。
■トヨタ「ハチロク」の弟分、ホンダの新NSXに対抗

 今回の東京モーターショーには、トヨタが2015年末に市販する次期プリウスのほか、ホンダが2015年度内の市販を目指す燃料電池自動車(FCV)を展示するなど、話題には事欠かないが、自動車雑誌などの注目度は圧倒的にトヨタS?FRに集中している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151024-00000002-jct-bus_all

2015/10/24 自動運転への取り組みを積極化する国内自動車大手、一部技術は2020年実現か?(エコノミックニュース)

 ホンダと燃料電池車(FCV)の中核技術開発で提携する米ゼネラル・モーターズ(GM)は、2017年に高速道路で自動運転を実用化する計画を掲げている。ホンダはGMとの提携を自動運転にも広げるとして検討に入ったという。

 ただ、完全な自動運転車の普及には課題も多い。自動運転による完全自動運転では世界規模で法改正が必要。保険や責任の所在などの問題もある。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151024-00000088-economic-bus_all

2015/10/24 「水素タウン」札幌市検討 低炭素社会の実現目指す(北海道新聞)

 札幌市は2016年度から、利用時に二酸化炭素を排出しない次世代エネルギーとして注目されている水素を日常生活で活用する「水素タウン」の検討を始める。原発や化石燃料に頼らない低炭素社会の実現につなげる狙い。専門家の意見も聞き、札幌の地域特性に合ったコンセプトを2年間でまとめる。

 秋元克広市長が15年度から5年間の事業をまとめた「中期実施計画」に、地域内で再生可能エネルギーを効率的に使用する「スマートコミュニティー」の検討と合わせた事業費として2300万円を盛り込んだ。

 市は家庭やオフィスの電気、暖房、給湯のエネルギー源として水素を普及させることに加え、住宅の断熱性能向上などと組み合わせた寒冷地での利用の先進モデルになるような活用法を探る。風力や太陽光を利用して製造した水素を使うことで、再生可能エネルギーの普及を後押しすることも目指す。水素の運搬、貯蔵に関する技術的な課題や費用対効果も調べる。

 秋元市長は、脱原発依存社会を目指した上田文雄前市長の路線を継承する方針で、水素タウンをそのけん引役としたい考え。市市長政策室は「主に道内他都市でつくられた水素を札幌で消費することにより、北海道全体のエネルギー自給率の向上や経済の活性化にもつながるようなコンセプトを示したい」としている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151024-00010001-doshin-hok

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