燃料電池ワールド Vol.1975 (2015/10/20 08:34)

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□燃料電池ワールド Vol.1975
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■2015年10月20日発行

                    ◆燃料電池NPO pemdream

                    ◇http://pemdream.com

■世界のヘッドライン(10月01日)
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2015/10/01 ITMパワー社、シンビオ・エフセル社およびアルコラ・エナジー社と英国のバン市場を対象に契約を結ぶ
http://merumaga.fuelcellworld.jp/index.php?QBlog-20151020-1

〔訳注〕ITMパワー社(ITM Power)は、英国の商用艦隊の事業者に、現地で燃料と販売後の(after-sales)支援をするゼロ・エミッション商用車の統合パッケージを提供するために、シンビオ・エフセル社(Symbio FCell)とアルコラ・エナジー社(Arcola Energy)と契約を交わした。シンビオ・エフセル社は、ラ・ポスト社(La Poste)やエア・リキード社(Air Liquide)、シュナイダー・エレクトリック社(Schneider Electric)などの顧客と、多数のヨーロッパにおける燃料電池航続距離延長システム電気自動車(fuel cell Range Extender Electric Vehicles:REEV)を配置した。シンビオ・エフセル社は現在、電気のみのバンの倍以上の走行距離を提供する燃料電池航続距離延長システムを付随したルノー・カングーZE-H2(Renault Kangoo ZE-H2)エレクトリック・バン(electric van)を量産中である。ラ・ポスト社は、ルノー・トラック・マキシティ4.5T電動軽トラック(Renault Trucks Maxity 4.5 T electric light duty truck)を試験中で、2016年には商業的に利用できるようになる。エンジニアリング・サービス事業のアルコラ・エナジー社は、09/09付け(Vol.1957 2015/09/18発行)の記事でシンビオ・エフセル社との提携を発表している。

2015/10/01 インテリジェント・エナジー社、インドの2万7400以上の通信塔に効率的で経済的、クリーンな電力を提供するために12億ポンドの画期的な契約を発表
http://merumaga.fuelcellworld.jp/index.php?QBlog-20151020-1

〔訳注〕インテリジェント・エナジー社(Intelligent Energy)は本日、インドで2万7400以上の通信塔にエネルギー管理サービスを提供するインドの情報通信技術企業ジーティーエル社(GTL Limited)からの購入契約を発表した。この取引は、10年間で約12億ポンドの契約となっている。

2015/10/01 バラード社、インドでアディティア・ビルラ社に通信バックアップ電源システムの販売を発表

〔訳注〕バラード・パワーシステムズ社(Ballard Power Systems:BLDP)は本日、アディティア・ビルラ・グループ(Aditya Birla Group:Aditya)から直接水素モジュール「エレクトラゲンTMーH2(ElectraGenTM-H2)」50基の購入注文を受けたと発表した。これは、インドのアイデア・セルラー社(Idea Cellular)通信ネットワークを広げるためのもので、全モジュールは2015年に出荷される。この注文は、2016年末までに200システム以上を拡大する計画の最初の段階である。

2015/10/01 水素エネルギーの本格展開を支援する国立物理研究所
http://merumaga.fuelcellworld.jp/index.php?QBlog-20151020-1

〔訳注〕英国で最初の再生可能水素供給ステーションが開設されたのと同時に、国立物理研究所(National Physical Laboratory:NPL)のガス計量チーム(Gas Metrology team)は、同施設の水素純度研究所(hydrogen purity laboratory)を通して供給ステーションに品質保証を提供し、水素自動車の本格展開を支援している。写真は、水素燃料でいっぱいの供給ステーション。

2015/10/01 世界中からグリーン指導者たちは、ヒュンダイの最初のグリーン指導者会議のために燃料電池技術で韓国に集合

〔訳注〕政府、産業界および非政府組織の指導者たちは本日、燃料電池技術に焦点を充てた最初の「ヒュンダイ・グリーン指導者会議(Hyundai Green Leaders meeting)」のために韓国のソウル(Seoul)に到着している。デンマーク、ドイツ、フランス、オーストラリア、カナダやその他の地域から本日到着したグリーン指導者は、ヒュンダイの燃料電池革新を目にするだろう。

2015/10/01 マイ・エフシー社、パワートレックの資産を売却する意向

〔訳注〕マイ・エフシー・ホールディング社(myFC Holding AB)は、マイ・エフシー社のパワートレック(PowerTrekk)製品群に関連する全ての資産を売却する可能性を検討する財務および戦略的アドバイザーの地位を保持している。同社は、新しい燃料電池充電器「ジャック(JAQ)」製品に着目していて、この製品は3月の展示会で発表され、2015年四半期に市場に参入する予定である。

2015/10/01 ビジネス指導者は「クリーン燃料ミシガン」の設立を発表

〔訳注〕ミシガン州の30近い主要な企業が本日、「クリーン燃料ミシガン(Clean Fuels Michigan)」の設立を発表した。これは、一人当たりの代替燃料車数で50州のうち41番目にランクしているミシガン州の位置を、世界的自動車産業のリーダーとして保持することを目指している。「クリーン燃料ミシガン」は、電気、天然ガス、プロパンおよび水素燃料電池技術などのクリーン燃料への公平な政策を進める政策起案者に助言し、実用化への取り組みを支援する。クリーンな代替燃料への投資は、ミシガン州の市民の幸福の健康に不可欠とされる環境改善につながるだけでなく、地域社会への経済的利益を提供する。

■2015年10月19日のWEB LINK NEWS
19日の朝刊(都内最終版)☆2(時事通信)
【日刊自動車】
◆水素インフラ?試練の船出? 日本が夢見る多くのメリット 製造・貯蔵・輸送技術の高度化不可欠 世界に先駆けたFCV (1)試金石(1)
◆下水汚泥から水素 技術や採算性検証 国交省検討委 22日に初会合(2)
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20151019-00000001-jijnb_he-nb

2015/10/19 トヨタ MIRAI、米国発売日は映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』と密接な関係(レスポンス)

 トヨタ自動車の燃料電池車、『MIRAI』(ミライ)。同車の米国発売日は、ある人気映画と密接な関係がある。

 MIRAIの米国発売日は、10月21日。米国トヨタ販売によると、10月21日は映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー2』において、マイケル・J・フォックスが演じるマーティーがタイムスリップした日だという。

 10月14日、米国トヨタ販売は、MIRAIの米国発売を控えて、キャンペーンを開始。映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズのマイケル・J・フォックスと、ドクを演じたクリストファー・ロイドを起用したイメージ映像を公開した。

 1985年、ユニバーサルピクチャーズは、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の第一作を公開。今年は、映画公開から30周年に当たる節目でもある。

 マイケル・J・フォックスは、MIRAIの米国発売を控えて、「長年、僕たちは2015年という未来の架空技術が、現実になることを夢見てきた。そして今、その時が来た」とコメントしている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151019-00000035-rps-bus_all

2015/10/19 現代自 来年ハイブリッド専用車発売=プリウス意識(聯合ニュース)【ソウル聯合ニュース】韓国の現代自動車グループが環境対応車に力を入れている。現代自動車と傘下の起亜自動車が来年、ハイブリッド専用車の発売を予定していることが19日、分かった。

 また、現代自動車グループは水素で走る燃料電池車市場の拡大にも取り組んでいる。国内の約200社の部品メーカーと協業しているほか、現代はEV充電インフラの拡充に向けポスコICTと提携した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151019-00000016-yonh-kr

2015/10/19 下水汚泥から「究極のエコカー」の燃料製造 国が実現性検討へ(乗りものニュース)
福岡市の下水処理場で実証中

 国土交通省は2015年10月16日(金)、下水汚泥から水素を製造する技術について、実現に向けた検討を行う委員会を設置すると発表しました。

 水素は、“究極のエコカー”といわれる燃料電池自動車(FCV)のエネルギー源ですが、安価で大量生産する技術がまだありません。そこで同省は、毎日大量に発生する下水汚泥から化学処理で水素を取り出す技術に着目し、福岡市にある下水処理場で実証実験を行っています。

 今回設置される検討委員会は、この実証実験について「技術面、制度面、経済性などの課題や、その解決策の検討などを行う」(同省)ものとしています。

 同省では、この検討委員会を年度内に3回ほど開く予定で、10月22日(木)に第1回の会合を行います。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151019-00010001-norimono-bus_all

2015/10/19 東芝、集合住宅用燃料電池「エネファーム」を初出荷(レスポンス)

 東芝燃料電池システムは、山口合同ガス向けに都市ガス用の集合住宅向けエネファームの出荷を開始した。

 初回出荷の24台を含め、2016年1月まで、アカマツ興産が建設を進めている山口県宇部市の集合住宅「アーデント神原IBUKI」の全戸に合計54台設置する予定。

 同社は、2009年に戸建住宅向け家庭用燃料電池「エネファーム」の商用販売を開始し、累計約6万9000台を出荷してきた。市場のニーズに応え、集合住宅向けエネファームの開発にも取り組んでおり、今回、同社として初めて集合住宅向けに出荷した。

 同社の集合住宅向けエネファームは、業界一のコンパクトで、最小1.2平方メートルのスペースに収納が可能なほか、世界最高水準となる総合効率95%、業界トップの耐久性8万時間、業界で初めて採用した停電時も運転を継続する自立運転機能も備える。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151019-00000026-rps-bus_all

2015/10/19 JX日鉱日石、ENEOS水素基金の2015年度助成対象者5名を決定(レスポンス)

 JX日鉱日石エネルギーは10月19日、「公益信託ENEOS水素基金」が2015年度助成対象者5名を決定したと発表した。

 同基金は、水素エネルギー供給に関する研究助成に特化した公益信託としては日本初のもので、独創的、先導的な基礎研究へ助成し、水素社会実現に貢献することを目的として2006年3月に創設。水素エネルギー供給に関する「独創的かつ先導的な基礎研究」に対し、年間総額5000万円、1件あたり最大1000万円の研究助成金を、約30年間にわたって安定的に交付することができる。

 2009年度は、合計63件の応募があり、基金の運営委員会が基金設立の趣意との整合性や独創性・新規性、研究計画の妥当性などについて審査し、5人の助成対象者を決定した。

 今回助成対象となったのは、九州大学水素エネルギー国際研究センター 大尾岳史学術研究員、北海道大学大学院工学研究院材料科学専攻 礒部繁人特任助教、中央大学理工学部応用化学科 張浩徹教授、大阪市立大学複合先端研究機構 天尾豊教授、筑波大学数理物質系物質工学域 近藤剛弘准教授の5名。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151019-00000038-rps-bus_all

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆第8回新電極触媒シンポジウム&宿泊セミナー【再掲】
  テーマ「高活性と高耐久性を両立する触媒を目指して」
◇趣旨概要

 触媒学会の燃料電池関連触媒研究会は燃料電池に関連する触媒を対象としています。この研究会では高活性/高耐久性触媒、触媒の低コスト化を含めた合成法、触媒の反応機構と基礎物性、評価/解析法等、燃料電池用触媒に関する学術情報交換を行っています。本シンポジウム&宿泊セミナーはFCDIC電極/界面研究部会とFC懇談会との共催で、PEFC用電極触媒に関する最近の研究開発状況と今後の展開について講演頂くと同時に、ナイトセッションで参加者が親しく討論します。2014年にFCVの市販が開始されましたが、Pt系触媒の高活性化と高耐久化はまだまだ不十分であり、これらを同時に高めることが更なるPEFCの低コスト化と高信頼化への鍵となります。第8回となる本宿泊セミナーでは、カソード環境でのPt系触媒の変化、Pt系触媒の耐久性を高める方法、MEA内で生じている現象とその理解およびメタノール酸化触媒について講演して頂きます。ポスターセッションでは電極触媒に限定せず、燃料電池に関連する研究を広く募集します。学生の方には優秀ポスター賞を用意しておりますので、奮ってご参加ください。
◇開催日時と会場
・日時:10月23日 (金) 12:30?10月24日 (土) 12:00
・会場:〒411-0032静岡県三島市末広町21-9 東レ総合研修センター TEL: 055-980-0333
◇参加申し込み
・参加申し込み締め切り: 10月9日 (金)
・ポスター発表申し込みと発表要旨の締め切り: 10月16日 (金)A4用紙1枚にフリーフォーマットでタイトルと所属を明記の上,下記西村までメールで送付してください.
・参加費: 一般会員 23,000円、一般非会員30,000円、学生5,000円
・宿泊費: 7,000円 (夕食・朝食込み)
・参加申し込み方法と問合せ先
氏名、所属、連絡先 (住所, 電話, メールアドレス)、宿泊の有無およびポスター発表の有無を明記の上、下記西村までメールでお申し込みください.

  同志社大学 西村メールアドレス: jt-liaiy@mail.doshisha.ac.jp 
        電話番号: 0774-65-6589
◇セミナー内容
◆1日目 10/23(金)
・セッション1 招待講演 (センター棟8階 多目的研修室)
12:40〜13:40 酸性溶液中でのPtの溶解機構 (東北大学 菅原先生)
13:40〜14:40 硬X線光電子分光法を用いたPt/C電極の酸化反応のその場観察 (分子科学研究所 高木先生)
15:00〜16:00 放射光を用いたMEA環境におけるその場観察技術 (豊田中央研究所 畑中氏)
16:00〜17:00 シリカ?Pt界面設計によるPtカソード触媒の高機能化 (九州大学 竹中先生)
17:00〜18:00 コンポジットカーボンナノファイバーを担体に用いたDMFC用アノード触媒 (群馬大学 中川先生)
・セッション2 (ナイトセッション)  ポスター展示 (ダイニング棟3階 第1パーティールーム)
19:00〜21:00 ポスターセッション&自由討議
〜22:30 自由討議 (ダイニング棟3階 バーラウンジ「アウル」)
◆2日目 10/24 (土)
・セッション3:招待講演 (センター棟8階 多目的研修室)
8:30〜9:30 PEFCの電位サイクル耐久性評価試験方法の比較 (自動車研究所 橋正氏)
9:30〜10:30 軟X線を用いたMEA内の水挙動 (東京工業大学 平井先生)
10:50〜11:50 白金・カーボン表面に吸着したアイオノマー相内の物質輸送と構造の関係(FC-Cubic 大平先生)
◇東レ総合研修センターへのアクセス
〒411-0032 静岡県三島市末広町21-9 TEL: 055-980-0333
JR三島駅北口より徒歩12分 タクシーでワンメーター
https://plus.google.com/116295045839993185703/about?gl=jp&hl=ja
◇主催: 触媒学会 (燃料電池関連触媒研究会)、燃料電池開発情報センター (FCDIC)、FC懇談会
◇協賛: 触媒学会、触媒学会工業触媒研究会、表面科学会、大阪科学技術センター、電池技術委員会
シンポジウム&宿泊セミナー準備委員会: 燃料電池関連触媒研究会世話人有志、FCDIC電極/界面研究部会、FC懇談会世話人有志  (調整中を含む)

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