燃料電池ワールド Vol.1970 (2015/10/13 10:05)

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□燃料電池ワールド Vol.1970
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■2015年10月13日発行

                    ◆燃料電池NPO pemdream

                    ◇http://pemdream.com

■燃料電池関連イベント
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☆福岡水素エネルギー人材育成センター【平成27年度 第18回技術者育成コース】【再掲】

 福岡水素エネルギー人材育成センターでは、水素エネルギー産業分野で活躍する技術者を育成するため、講義と実習を通して水素関連技術者に必要な知識と技術を提供する「技術者育成コース」を開催します。水素エネルギー関連企業や、これから参入を目指す企業の技術者の皆様の参加を、心よりお待ちしております。
◇日 時:10月19日(月)? 22日(木)4日間
     (※4日目の実習コースは、選択制となります)
◇場 所:1日目   福岡県中小企業振興センター
     2、4日目 九州大学伊都キャンパス

     3日目   水素エネルギー製品研究試験センター(HyTReC)
◇対 象:水素エネルギー関連企業や新規参入を目指す企業の技術者等

 水素関連業務に従事されている方や、理系の高校、大学等を卒業された方など、一定の知識を持った方向けの専門的な内容です。
◇受講料:20000円 ? 40000円(申込内容により、受講料が変わります)
◇定 員:20名(定員になり次第、募集を締め切ります)
◇申 込:オンラインにてお申込ください。

  https://www.sipstool.com/f-suiso/anq/index.php?p=20150925130523
◇締切日:10月15日(木)
◇交流会:初日の講義終了後に吉塚駅周辺にて開催。費用は、4000円程度を予定しております。当日、現金にて徴収させていただき、領収書をお渡しいたします。
◎カリキュラム・詳細は、戦略会議のホームページ、又は、下記をご覧ください。
 ホームページ http://www.f-suiso.jp/info/10219.html
 詳細資料(PDF) 
http://www.f-suiso.jp/wp-content/uploads/2015/09/d324aedf2a583af32ad1911a3d3b521a.pdf
◇お問い合せ先

 福岡水素エネルギー戦略会議事務局 山口(福岡県商工部新産業振興課 水素班)
  TEL:092?643?3448

■世界のヘッドライン(09月25日)
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2015/09/25 H2ロジック社、新しい6800万ユーロの水素ヨーロッパ・モビリティ・プロジェクトに参加(H2 Logic)
http://merumaga.fuelcellworld.jp/index.php?QBlog-20151013-1

〔訳注〕H2ロジック社(H2 Logic)は、主要な自動車メーカーやインフラ企業とともに、輸送のために水素を使う新しいヨーロッパ実証プロジェクトに参加している。水素モビリティ・ヨーロッパ(Hydrogen Mobility Europe:H2ME)プロジェクトは、ヨーロッパの燃料電池水素共同実施機構(Fuel Cells and Hydrogen Joint Undertaking:FCH JU)プログラムから3200万ユーロの資金とともに支援されていて、ヨーロッパの10カ国で300台以上の燃料電池自動車と29カ所の水素燃料供給ステーションが配置される。〔訳語〕昨日のITMパワー社の水素モビリティ・ヨーロッパに関する記事のH2ロジック社版。タイトルに6800万ユーロという数字があるが、記事中にはこの数字はなく、何の数字か不明である。H2MEの総予算であれば3200万ユーロが正しい。

2015/09/25 エア・リキード社、水素モビリティ・ヨーロッパ・プロジェクトの立ち上げを歓迎(Air Liquide)

〔訳注〕エア・リキード社(Air Liquide)は、水素モビリティ・ヨーロッパ・プロジェクト(Hydrogen Mobility Europe project:H2ME)の立ち上げを歓迎して、参加している。ヨーロッパのパートナーの大連合が立ち上げたプロジェクトは、燃料電池水素共同実施機構(Fuel Cells and Hydrogen Joint Undertaking:FCH JU)プログラムから3200万ユーロが共同出資されている。このプロジェクトは、ヨーロッパの燃料電池自動車と水素燃料補給ステーションの展開を支援する。H2MEは、この分野で欧州最大のプロジェクトであり、ヨーロッパの最も野心的な4つの水素モビリティ・イニシアティブ(hydrogen mobility initiatives)、つまりH2モビリティ・ドイツ(H2 MOBILITY Deutschland)、モビリティ水素フランス(Mobilit〓 Hydrog〓ne France)、スカンジナビア水素ハイウェイ・パートナーシップ(Scandinavian Hydrogen Highway Partnership)、英国H2モビリティ(UK H2 Mobility)の提携に基づいている。H2MEの下で、2019年までに、200台の燃料電池自動車と125台の燃料電池航続距離延長システム(fuel cell range-extended)商用電気自動車バン(van)、オーストリア、ベルギー、デンマーク、フランス、ドイツ、アイスランド、オランダ、ノルウェー、スウェーデンの10カ国で29カ所の新しい水素燃料補給ステーションを展開する。

2015/09/25 世界最?効率で太陽光発電によって作られた水素(Nikkei BP)
http://merumaga.fuelcellworld.jp/index.php?QBlog-20151013-1

〔訳注〕東京大学(University of Tokyo)と宮崎大学(University of Miyazaki)の研究者は、太陽電池によって発電した電気を用いて水を電気分解できるシステムを作り、24.4%の太陽光エネルギーを水素として保存することができた、と発表した。今年8月にはオーストラリアの研究グループが同じ原理を使って、22.4%を達成しており、今回の日本の研究者はより高いエネルギー変換効率を達成し、世界最高クラスの効率を達成した。光触媒を用いた従来の水素発生方法のエネルギー変換効率は10%以下であるという。これは、日本応用物理学会(Japan Society of Applied Physics:JSAP)のレター国際誌である「応用物理エキスプレス(Applied Physics Express)」2015年9月16日号に掲載された。

2015/09/25 国際水素・燃料電池デー
http://merumaga.fuelcellworld.jp/index.php?QBlog-20151013-1

〔訳注〕カリフォルニア燃料電池パートナーシップ(California Fuel Cell Partnership)と燃料電池・水素エネルギー協会(Fuel Cell and Hydrogen Energy Association:FCHEA)を含む多くの利害関係者が共同して、燃料電池と水素エネルギー技術の価値や利益を祝福する「国際水素・燃料電池デー(National Hydrogen and Fuel Cell Day)」は、水素、1.008の原子量を基準にして10月8日が選ばれた。この日は全米の利害関係者が、燃料電池自動車や定置用燃料電池などの詳細を学ぶのに役立つイベントやオンラインのさまざまな活動を組織する。

2015/09/25 ロスアラモス国立研究所、酵素燃料電池用ハイブリッド超小型金ナノクラスターを探究(Los Alamos)
http://merumaga.fuelcellworld.jp/index.php?QBlog-20151013-1

〔訳注〕米国化学会(American Chemical Society)会誌で発表された研究では、ロスアラモス国立研究所(Los Alamos)の研究者と外部の協力者が、効率的なバイオ燃料電池(biofuel cell)の設計のために重要な方法論的障壁を解決できた新しいDNAテンプレート金ナノクラスター(DNA-templated gold nanocluster:AuNC)を合成し、特徴づけた。金ナノクラスター(約1nm)は、酵素燃料電池(enzyme fuel cell)における共自己組織化酵素(co-self-assembled enzymes)とカーボン・ナノチューブ(carbon nanotubes)との間の電子移動(electron transfer)の効率的な仲介者(mediators)である。この量子化されたナノ材料からの効率的な電子移動は、エネルギーの浪費を最小化し、より効率的な燃料電池のサイクルに向けて、酸素還元反応の反応速度を向上させる。〔訳語〕ロスアラモスの記事は難しすぎてわからないが、酵素燃料電池(enzyme fuel cell)について九州大学の資料に以下のような記述があった。「水素・酸素燃料電池の電極触媒には高価かつ枯渇製の白金が使用されている。その代替触媒に、自然界では水素酵素(ヒドロゲナーゼ)が常温常圧の温和な条件で水素から電子を取りだしており、その能力は白金を刈るかに超えることが知られている。」(九州大学が2014年6月4日に発表した広報資料より)
http://www.kyushu-u.ac.jp/pressrelease/2014/2014_05_23.pdf

■2015年10月09〜12日のWEB LINK NEWS

2015/10/09 VW不正騒動が突き付けた課題、燃料電池車はエコカーの本命になれるか(ダイヤモンド・オンライン)
● VW不正問題が突き付けた課題 環境規制に業界はどう対応すべきか

 独VW(フォルクスワーゲン)によるディーゼル車排ガス試験での不正問題が自動車業界に激震をもたらし、その成り行きが世界的な問題にまで拡がっている。

 VW問題はVW固有の不祥事であると考えたいが、ある意味で自動車業界全体に大きな課題を突き付けた。環境規制強化に対し、自動車業界が現実的な市場対応と先行開発技術投入の間に横たわるギャップをどう埋めていくか、ということだ。それは、環境と安全の二大テーマを掲げる同産業における、環境とエネルギーの関連性にも結びつく。

 20世紀は化石燃料の大量消費時代だったが、そこではガソリン車・ディーゼル車は主役だった。21世紀は石油代替燃料への転換が進み、水素社会化に伴い燃料電池車(FCV)へと主役が交替して行くことが期待されている。パワートレーンが多様化しているなか、次世代のエコカーであるFCVがそこから抜け出すのはいつか。今回はそれを考察したい。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20151009-00079715-diamond-bus_all
※長文のため、本文を。

2015/10/10 MM21に連節バス検討 燃料電池、17年度試験導入 横浜市交通局(カナロコ by 神奈川新聞)

 横浜市交通局の加賀生雄局長は9日、新たなバス交通として導入を検討している連節バスの運行ルートについて「みなとみらい21(MM21)地区周辺で検討している」と述べた。同じく導入を検討している燃料電池バス(FCバス)については、2017年度に試験導入する考えを示した。

 また、排ガスを出さないFCバスの導入検討に関しては「振動も少なくパワフルだが、一方で燃料となる水素の充填(じゅうてん)施設の整備や車両価格が未定であるなどの課題がある」とした上で「来年度にはFCバスの発売が予定されている。情報収集と調査を進め、17年度には試験的に導入したい」と述べた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151010-00004362-kana-l14

2015/10/09 米国で電力の再生エネルギー比率を50?100%にする法案が次々可決、実現可能性は?(田中めぐみ)

 米国の各州で、電力販売量に占める再生エネルギー比率目標を50?100%に設定した法案が相次いで可決しています。

 今年6月には、ハワイ州で2045年までに100%、バーモント州で2032年までに75%とする法案が順次可決。今月始めには、カリフォルニア州で2030年までに50%とする法案が成立しました。

 米国では州が詳細なエネルギー政策を策定しますが、電気事業者に一定割合の再生エネ導入を義務付ける政策「再生可能エネルギー・ポートフォリオ基準(RPS)」が導入されている州は、50州中29州とワシントンDC。加えて、法的拘束力を持たない再生可能エネルギー目標を設定している州が8州あります。

 但し、州ごとに再生エネルギーの定義や規定内容が異なるため、単純に比率が高い方が良いというわけではありません。米環境保護庁は環境にやさしい再生エネルギーを「グリーンエネルギー」と定義していますが、ダム建設に伴う環境影響が懸念される大規模水力はこれに含めていません。国や地域により定義は異なりますが、大規模水力を含めるか否かにより比率は大きく変わってきます。
州ごとに異なるエネルギー事情
http://bylines.news.yahoo.co.jp/tanakamegumi/20151009-00050310/
※以下、各州の情報あり。

2015/10/11 温室効果ガス削減へ 環境省「社会システムの改革必要」(フジテレビ系(FNN))

 温暖化の原因とされる温室効果ガスをめぐっては、日本は2030年に、2013年度に比べ、26%削減するとしているほか、2050年までに80%削減するとしている。

 環境省は、長期的な削減目標の達成のためには、再生可能エネルギーを使った水素社会の実現など、社会システムの改革が必要だとして、技術開発などを含めて検討を始めた。
 戦略懇談会では、年度内に提言を取りまとめる予定。
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20151011-00000392-fnn-pol

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆第8回新電極触媒シンポジウム&宿泊セミナー【再掲】
  テーマ「高活性と高耐久性を両立する触媒を目指して」
◇趣旨概要

 触媒学会の燃料電池関連触媒研究会は燃料電池に関連する触媒を対象としています。この研究会では高活性/高耐久性触媒、触媒の低コスト化を含めた合成法、触媒の反応機構と基礎物性、評価/解析法等、燃料電池用触媒に関する学術情報交換を行っています。本シンポジウム&宿泊セミナーはFCDIC電極/界面研究部会とFC懇談会との共催で、PEFC用電極触媒に関する最近の研究開発状況と今後の展開について講演頂くと同時に、ナイトセッションで参加者が親しく討論します。2014年にFCVの市販が開始されましたが、Pt系触媒の高活性化と高耐久化はまだまだ不十分であり、これらを同時に高めることが更なるPEFCの低コスト化と高信頼化への鍵となります。第8回となる本宿泊セミナーでは、カソード環境でのPt系触媒の変化、Pt系触媒の耐久性を高める方法、MEA内で生じている現象とその理解およびメタノール酸化触媒について講演して頂きます。ポスターセッションでは電極触媒に限定せず、燃料電池に関連する研究を広く募集します。学生の方には優秀ポスター賞を用意しておりますので、奮ってご参加ください。
◇開催日時と会場
・日時:10月23日 (金) 12:30?10月24日 (土) 12:00
・会場:〒411-0032静岡県三島市末広町21-9 東レ総合研修センター TEL: 055-980-0333
◇参加申し込み
・参加申し込み締め切り: 10月9日 (金)
・ポスター発表申し込みと発表要旨の締め切り: 10月16日 (金)A4用紙1枚にフリーフォーマットでタイトルと所属を明記の上,下記西村までメールで送付してください.
・参加費: 一般会員 23,000円、一般非会員30,000円、学生5,000円
・宿泊費: 7,000円 (夕食・朝食込み)
・参加申し込み方法と問合せ先
氏名、所属、連絡先 (住所, 電話, メールアドレス)、宿泊の有無およびポスター発表の有無を明記の上、下記西村までメールでお申し込みください.

  同志社大学 西村メールアドレス: jt-liaiy@mail.doshisha.ac.jp 
        電話番号: 0774-65-6589
◇セミナー内容
◆1日目 10/23(金)
・セッション1 招待講演 (センター棟8階 多目的研修室)
12:40〜13:40 酸性溶液中でのPtの溶解機構 (東北大学 菅原先生)
13:40〜14:40 硬X線光電子分光法を用いたPt/C電極の酸化反応のその場観察 (分子科学研究所 高木先生)
15:00〜16:00 放射光を用いたMEA環境におけるその場観察技術 (豊田中央研究所 畑中氏)
16:00〜17:00 シリカ?Pt界面設計によるPtカソード触媒の高機能化 (九州大学 竹中先生)
17:00〜18:00 コンポジットカーボンナノファイバーを担体に用いたDMFC用アノード触媒 (群馬大学 中川先生)
・セッション2 (ナイトセッション)  ポスター展示 (ダイニング棟3階 第1パーティールーム)
19:00〜21:00 ポスターセッション&自由討議
〜22:30 自由討議 (ダイニング棟3階 バーラウンジ「アウル」)
◆2日目 10/24 (土)
・セッション3:招待講演 (センター棟8階 多目的研修室)
8:30〜9:30 PEFCの電位サイクル耐久性評価試験方法の比較 (自動車研究所 橋正氏)
9:30〜10:30 軟X線を用いたMEA内の水挙動 (東京工業大学 平井先生)
10:50〜11:50 白金・カーボン表面に吸着したアイオノマー相内の物質輸送と構造の関係(FC-Cubic 大平先生)
◇東レ総合研修センターへのアクセス
〒411-0032 静岡県三島市末広町21-9 TEL: 055-980-0333
JR三島駅北口より徒歩12分 タクシーでワンメーター
https://plus.google.com/116295045839993185703/about?gl=jp&hl=ja
◇主催: 触媒学会 (燃料電池関連触媒研究会)、燃料電池開発情報センター (FCDIC)、FC懇談会
◇協賛: 触媒学会、触媒学会工業触媒研究会、表面科学会、大阪科学技術センター、電池技術委員会
シンポジウム&宿泊セミナー準備委員会: 燃料電池関連触媒研究会世話人有志、FCDIC電極/界面研究部会、FC懇談会世話人有志  (調整中を含む)

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 □編集・発行:燃料電池NPO pemdream
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