燃料電池ワールド Vol.1962 (2015/09/30 08:30)

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□燃料電池ワールド Vol.1962
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■2015年09月30日発行

                    ◆燃料電池NPO pemdream

                    ◇http://pemdream.com

■世界のヘッドライン(09月16日)
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2015/09/16 日光から水素:人工光合成の新しい効率を記録
http://merumaga.fuelcellworld.jp/index.php?QBlog-20150930-1

〔訳注〕国際チームは今、直接太陽水分解(direct solar water splitting)の効率をかなり増やすことに成功した。彼らは、表面が選択的に修正された積層型太陽電池(tandem solar cell)を使っている。新しい記録は14%であり、米国の国立再生可能エネルギー研究所(National Renewable Energy Laboratory:NREL)が持っている12.4%のこれまでの記録を変更した。約17年ぶりの記録更新である。ヘルムホルツセンター・ベルリン研究所(Helmholtz-Zentrum Berlin)の太陽燃料研究所(Institute for Solar Fuels)、イルメナウ工科大学(TU Ilmenau)、フライブルグ(Freiburg)のフラウンホーファー協会太陽エネルギー・システム研究所(Fraunhofer Institute for Solar Energy Systems ISE)、カリフォルニア工科大学(California Institute of Technology:Caltech)からの研究者たちは、共同研究に参加した。この結果は「ネイチャー・コミュニケーションズ(Nature Communications)」に発表された。

2015/09/16 ドミノヴァス・エナジー社、アル・ルシェイド・グループのアル・ルシェイド・テクノロジーズ社と覚書を結ぶ(Dominovas Energy)

〔訳注〕ドミノヴァス・エナジー社(Dominovas Energy Corporation)は、アル・ルシェイド・グループ(Al-Rushaid Group)のアル・ルシェイド・テクノロジーズ社(Al-Rushaid Technologies)と覚書を結んだ。覚書は、ドミノヴァス・エナジー社とアル・ルシェイド・テクノロジーズ社(ダーラン(Dhahran)、サウジアラビア王国(Kingdom of Saudi Arabia))間の共通の事業利益を追求する関係の構築について交わされている。戦略的ビジネス・パートナーとして、アル・ルシェイド・テクノロジーズ社は、ドミノヴァス・エナジー社と協力し、サウジアラビア王国、アラブ首長国連邦(United Arab Emirates)や他の周辺の王国で構成される地理的な区域でドミノヴァス・エナジー社のためのビジネス契約を確保する。

2015/09/16 プロトネクス社の株主、バラード・パワー社の買収を承認(Ballard)

〔訳注〕バラード・パワーシステムズ社(Ballard Power Systems)とプロトネクス社(Protonex Technology Corporation)は、プロトネクス社の株主が本日、マサチューセッツ州サウスボロ(Southborough)で総会を開き、バラード社によるプロトネクス社の買収を承認した、と発表した。買収は9月30日までに終了する。

2015/09/16 プラグパワー社、「ゲンキー」の顧客のために能率的な融資を可能にする「プラグパワー資金」を作る(Plug Power)

〔訳注〕プラグパワー社(Plug Power Inc.)は、完全子会社の「プラグパワー・キャピタル社(Plug Power Capital Inc.)」を作った。プラグパワー・キャピタル社は、顧客が第三者リース(third-party leases)を手軽に利用できる資金調達部門「ゲンファンド(GenFund)」を形成し、提供する。

■2015年09月29日のWEB LINK NEWS

2015/09/29 VW不正でディーゼル没落後の勝者はトヨタか?(ニュースソクラ)

 ただし、問題はこれらの技術では2020年以降の規制問題がクリヤー出来ないことである。

 もちろん電気自動車のコスト低減、一回の充電で走行できる走行距離が大幅に向上され、EVが画期的に普及すれば、2020年問題は簡単に解決できる。ただし自動車関係者の多くは(AVLの幹部も含め)その可能性が極めて低いことを指摘する。

 2020年以降の規制をクリヤーするのに一番有効な技術は、従って電気自動車に限りなく近いが小型のガソリンエンジンを発電機として搭載している通称「プラグインハイブリッド」といわれる技術。さらに燃費規制、排ガス規制がさらに強化されれば、水素を燃料として使用する燃料電池車だとAVL幹部はいう。

 ここまで言うと明確であるが、短期的にも中長期的にもことごとくトヨタが有望であること。また、トヨタに続けと積極的に投資してきたホンダやGMが「ディーゼル没落」以降の世界での勝者として躍り出る可能性がいかに高いかがわかる。

 最近のガソリン安でハイブリッド、水素燃料電池の将来がいく分不安視されていたが、今回のVW排ガス規制不正問題でその将来はさらに明るくなったといえよう。

 また、トヨタがその中でもとりわけ有望であり、絶対的な「勝者」になりえることが明確になってきている。
代沢重次郎 (ジャーナリスト)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150929-00010000-socra-bus_all

2015/09/29 水素ステーションで使用する高耐圧性の水素充填用ホースをブリヂストンが開発(carview!)

 ブリヂストンは、水素ステーションなどで燃料電池自動車に水素を充填する際に使用される、高耐圧性の水素充填用ホースの販売を開始する。

 水素ステーションでは、ホースを使用して水素をタンクから車両に充填するが、このときの水素は高圧に圧縮されているため、使用するホースには高耐圧性が求められる。現在、国内の水素ステーションにおける水素の充填時の最高圧力は最大70MPa(メガパスカル)と定められているが、充填圧力を高めることで水素の充填量を増やすことができ、航続距離延長や充填時間の短縮が期待できるため、この最高圧力が82MPaまで上げられることが見込まれている。ブリヂストンが、82MPaの耐圧性能を有するホースの開発に取り組み、この度商品化が実現した。

 ブリヂストンの水素充填用ホースは、ホース内部の補強層に耐水素脆化性を追求した高抗張力鋼線ワイヤーを採用し、さらに6層にすることで高耐圧性を実現。また、耐水素ガス透過性に優れる材料を内層に採用することで水素ガスの透過を抑制する。さらに、充填時のホースの操作性を考慮して、柔軟性も確保する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150929-10230782-carv-bus_all

2015/09/29 ハース移籍を前に、フェラーリは夢とグロージャン(オートスポーツweb)

 ハースF1への移籍が噂されているロマン・グロージャンは、新生アメリカンチームを強力にバックアップするフェラーリをドライブすることが自分の“夢”だと語った。

 一方、彼の移籍が有力視されるハースF1は、2016年から複数年の契約でフェラーリのパワーユニットを搭載するほか、“カスタマーカー規則”の緩和も利用してサスペンションマウントやブレーキ、サスペンションアップライト、ペダルボックス、ステアリングラック、燃料電池といった多数のコンポーネントもマラネロ製を使用。チームは頑に否定しているが、フェラーリのBチームとしてみられるのは避けられない。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150929-00000007-rcg-moto

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆第8回新電極触媒シンポジウム&宿泊セミナー【再掲】
  テーマ「高活性と高耐久性を両立する触媒を目指して」
◇趣旨概要

 触媒学会の燃料電池関連触媒研究会は燃料電池に関連する触媒を対象としています。この研究会では高活性/高耐久性触媒、触媒の低コスト化を含めた合成法、触媒の反応機構と基礎物性、評価/解析法等、燃料電池用触媒に関する学術情報交換を行っています。本シンポジウム&宿泊セミナーはFCDIC電極/界面研究部会とFC懇談会との共催で、PEFC用電極触媒に関する最近の研究開発状況と今後の展開について講演頂くと同時に、ナイトセッションで参加者が親しく討論します。2014年にFCVの市販が開始されましたが、Pt系触媒の高活性化と高耐久化はまだまだ不十分であり、これらを同時に高めることが更なるPEFCの低コスト化と高信頼化への鍵となります。第8回となる本宿泊セミナーでは、カソード環境でのPt系触媒の変化、Pt系触媒の耐久性を高める方法、MEA内で生じている現象とその理解およびメタノール酸化触媒について講演して頂きます。ポスターセッションでは電極触媒に限定せず、燃料電池に関連する研究を広く募集します。学生の方には優秀ポスター賞を用意しておりますので、奮ってご参加ください。
◇開催日時と会場
・日時:10月23日 (金) 12:30?10月24日 (土) 12:00
・会場:〒411-0032静岡県三島市末広町21-9 東レ総合研修センター TEL: 055-980-0333
◇参加申し込み
・参加申し込み締め切り: 10月9日 (金)
・ポスター発表申し込みと発表要旨の締め切り: 10月16日 (金)A4用紙1枚にフリーフォーマットでタイトルと所属を明記の上,下記西村までメールで送付してください.
・参加費: 一般会員 23,000円、一般非会員30,000円、学生5,000円
・宿泊費: 7,000円 (夕食・朝食込み)
・参加申し込み方法と問合せ先
氏名、所属、連絡先 (住所, 電話, メールアドレス)、宿泊の有無およびポスター発表の有無を明記の上、下記西村までメールでお申し込みください.

  同志社大学 西村メールアドレス: jt-liaiy@mail.doshisha.ac.jp 
        電話番号: 0774-65-6589
◇セミナー内容
◆1日目 10/23(金)
・セッション1 招待講演 (センター棟8階 多目的研修室)
12:40〜13:40 酸性溶液中でのPtの溶解機構 (東北大学 菅原先生)
13:40〜14:40 硬X線光電子分光法を用いたPt/C電極の酸化反応のその場観察 (分子科学研究所 高木先生)
15:00〜16:00 放射光を用いたMEA環境におけるその場観察技術 (豊田中央研究所 畑中氏)
16:00〜17:00 シリカ?Pt界面設計によるPtカソード触媒の高機能化 (九州大学 竹中先生)
17:00〜18:00 コンポジットカーボンナノファイバーを担体に用いたDMFC用アノード触媒 (群馬大学 中川先生)
・セッション2 (ナイトセッション)  ポスター展示 (ダイニング棟3階 第1パーティールーム)
19:00〜21:00 ポスターセッション&自由討議
〜22:30 自由討議 (ダイニング棟3階 バーラウンジ「アウル」)
◆2日目 10/24 (土)
・セッション3:招待講演 (センター棟8階 多目的研修室)
8:30〜9:30 PEFCの電位サイクル耐久性評価試験方法の比較 (自動車研究所 橋正氏)
9:30〜10:30 軟X線を用いたMEA内の水挙動 (東京工業大学 平井先生)
10:50〜11:50 白金・カーボン表面に吸着したアイオノマー相内の物質輸送と構造の関係(FC-Cubic 大平先生)
◇東レ総合研修センターへのアクセス
〒411-0032 静岡県三島市末広町21-9 TEL: 055-980-0333
JR三島駅北口より徒歩12分 タクシーでワンメーター
https://plus.google.com/116295045839993185703/about?gl=jp&hl=ja
◇主催: 触媒学会 (燃料電池関連触媒研究会)、燃料電池開発情報センター (FCDIC)、FC懇談会
◇協賛: 触媒学会、触媒学会工業触媒研究会、表面科学会、大阪科学技術センター、電池技術委員会
シンポジウム&宿泊セミナー準備委員会: 燃料電池関連触媒研究会世話人有志、FCDIC電極/界面研究部会、FC懇談会世話人有志  (調整中を含む)

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