燃料電池ワールド Vol.1961 (2015/09/29 08:34)

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□燃料電池ワールド Vol.1961
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■2015年09月29日発行

                    ◆燃料電池NPO pemdream

                    ◇http://pemdream.com

■世界のヘッドライン(09月15日)
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2015/09/15 ハイパーソーラー社、再生可能な水素燃料生産のための水分子の分解で臨界電圧のしきい値を超える(HyperSolar)
http://merumaga.fuelcellworld.jp/index.php?QBlog-20150929-1

〔訳注〕ハイパーソーラー社(HyperSolar, Inc.)は本日、再生可能な水素を生産するために水を分解する努力で画期的な出来事の1.55ボルト(volts:V)の臨界電圧(critical voltage)を達成した、と発表した。同社は以前から、水分子を水素と酸素に分割するのに必要な理論上の最小電圧1.23ボルトを超える挑戦を続けていたが、このほどアイオア大学(University of Iowa)で記録された。今後は1.7ボルトを目指すことになる。

2015/09/15 高効率触媒の発見は水素経済への道を容易にする
http://merumaga.fuelcellworld.jp/index.php?QBlog-20150929-1

〔訳注〕写真は、ウィスコンシン大学マディソン校(University of Wisconsin-Madison)のソング・ジン(Song Jin)の研究室で、模擬太陽光を浴びて光電気分解セル(photoelectrolysis cell)が、豊富な元素のコバルト(cobalt)とリン(phosphorus)、硫黄(sulfur)で作られた触媒を用いて水を水素と酸素に分割している実験の様子。下は、「水素発生反応(hydrogen evolution reaction)を通して、全ての勝負は白金(platinum)や他の貴金属(noble metals)の安い代替手段(inexpensive alternatives)を見つけることである」と語る化学教授のソング・ジン。「ネイチャー・マテリアルズ(Nature Materials)」オンライン版に本日掲載されたジン教授の研究チームの報告は、水素製造の触媒はともに普通の元素であるリンと硫黄、それにコバルトを含んでいて、白金よりも1000倍も安い物質である、と述べている。

2015/09/15 燃料電池自動車のコスト削減に挑む研究者たち
http://merumaga.fuelcellworld.jp/index.php?QBlog-20150929-1

〔訳注〕水素燃料電池自動車の高コストは、電流を生成するときに使われる白金触媒によるもので、研究者はその白金量を削減することが車両の全体的なコストを減らす最も効率的な方法である、とカーネギーメロン大学(Carnegie Mellon University)の研究者は考えている。彼らは固体高分子型燃料電池(polymer electrolyte fuel cell:PEFC)の白金触媒を覆うナノスケール・ポリマーフィルム(nanoscale polymer films)の厚みを研究している。

■2015年09月28日のWEB LINK NEWS

2015/09/28 映画『オデッセイ』に登場する、NASAですでに研究されている9つの技術(WIRED.jp)

 2016年2月に国内公開予定の映画『オデッセイ』。アンディ・ウィアーの小説『火星の人』(The Martian)を原作とする映画で、2030年、宇宙飛行士が「赤い惑星」へと旅をする時代に火星上に取り残された宇宙飛行士の物語だ。

 SFではあるが、この映画に登場するテクノロジーで、NASAがすでに開発しているものがたくさんあるので、紹介しよう。
4. 酸素

 ワトニーは、ハブ内に用意された「酸素供給器」を活用していた。ISSには、呼吸可能な空気を継続的に供給するために宇宙船の大気を合成する「酸素発生システム」が存在する。

 このシステムは電気分解を利用する。水の分子をその原子である酸素と水素に分けるわけだ。水素は宇宙に排出されるか、もしくは大気の副産物として水をつくり出す「サバティエ・システム(Sabatier System)」に回される。NASAはこのシステムをさらに洗練し、より効率よいものにしようとしている。
9. RTG

 40年以上、NASAは、プルトニウム238の自然の放射性崩壊から生じる熱を電力に変換する宇宙用電池を安全な方法で用いてきた。「放射性同位体熱電気転換器(Radioisotope Thermoelectric Generator: RTG)」と呼ばれるものだ。火星のローヴァー「キュリオシティ」のような宇宙用車両は、そのアップデート版を用いている。映画では、RTGのプルトニウムをベースにした電力源が、ハブから離れた場所に埋められている。万が一、放射線が漏れた場合に身を守るためだ。

 現実では、火星の自然環境は、RTGよりもずっと放射線量が高い。RTGは主にアルファ線を放出するが、これは短い距離空中を移動することができるだけで、衣服や人間の皮膚の中には入り込まない。これに対して、宇宙から火星に降り注ぐ電離放射線は、人間の健康にとって大きな危険であり、宇宙飛行士たちを保護するシステムが現在研究中だ。将来の電力供給システムは、いずれにせよ、より効率的な放射性同位元素、ソーラーセル、燃料電池、核分裂反応を用いた、技術のミックスを利用することができるだろう。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150928-00010000-wired-sci

2015/09/28 トヨタが敵わないメルセデス・ベンツ3つの強み(ダイヤモンド・オンライン)
● エコカー対応では 意外にもフレキシブルな姿勢

 それが2000年台中盤以降になると、トレンドメーキングの手法が変わってくる。ざっくり言えば、時代の流れを読みながら、メルセデス側が変化していったのだ。

 まずパワートレインの電動化については、ハイブリッド車、プラグインハイブリッド車、EV、燃料電池車という環境対応車開発のロードマップを描いたが、GM・BMWとのハイブリッド車開発における提携の解消、リチウムイオン二次電池の内製化の見直し等、その姿勢は「上手くいかなければ、とっとと変える」という非常にフレキシブルなものだ。「プリウス」を基点に「MIRAI」を仮想的な終着点とした、普遍的な環境車のロードマップを構えているトヨタとは違う。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150928-00078965-diamond-bus_all

2015/09/28 JR中野駅周辺9会場で「中野にぎわいフェスタ」 区内ゆるキャラも集結 /東京(みんなの経済新聞ネットワーク)

 JR中野駅の周辺9会場で10月10日・11日、複合イベント「起創展街 中野にぎわいフェスタ2015」が開催される。

 開催時間はそれぞれの会場によって異なる。イベントのタイムスケジュールなどは決まり次第公式サイトなどで公開する。中野四季の都市(まち)では同時開催イベントとして、水素燃料自動車やハイブリットカーなども展示する宮園オート「にぎわいストリート2015」や、明治大学・帝京平成大学・早稲田大学などの周辺大学生らが企画運営する「僕等のナカノ祭2015」、ナカノ動画による実況中継イベント「将棋初段免状獲得戦 in 中野」なども行われる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150928-00000005-minkei-l13

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆第8回新電極触媒シンポジウム&宿泊セミナー【再掲】
  テーマ「高活性と高耐久性を両立する触媒を目指して」
◇趣旨概要

 触媒学会の燃料電池関連触媒研究会は燃料電池に関連する触媒を対象としています。この研究会では高活性/高耐久性触媒、触媒の低コスト化を含めた合成法、触媒の反応機構と基礎物性、評価/解析法等、燃料電池用触媒に関する学術情報交換を行っています。本シンポジウム&宿泊セミナーはFCDIC電極/界面研究部会とFC懇談会との共催で、PEFC用電極触媒に関する最近の研究開発状況と今後の展開について講演頂くと同時に、ナイトセッションで参加者が親しく討論します。2014年にFCVの市販が開始されましたが、Pt系触媒の高活性化と高耐久化はまだまだ不十分であり、これらを同時に高めることが更なるPEFCの低コスト化と高信頼化への鍵となります。第8回となる本宿泊セミナーでは、カソード環境でのPt系触媒の変化、Pt系触媒の耐久性を高める方法、MEA内で生じている現象とその理解およびメタノール酸化触媒について講演して頂きます。ポスターセッションでは電極触媒に限定せず、燃料電池に関連する研究を広く募集します。学生の方には優秀ポスター賞を用意しておりますので、奮ってご参加ください。
◇開催日時と会場
・日時:10月23日 (金) 12:30?10月24日 (土) 12:00
・会場:〒411-0032静岡県三島市末広町21-9 東レ総合研修センター TEL: 055-980-0333
◇参加申し込み
・参加申し込み締め切り: 10月9日 (金)
・ポスター発表申し込みと発表要旨の締め切り: 10月16日 (金)A4用紙1枚にフリーフォーマットでタイトルと所属を明記の上,下記西村までメールで送付してください.
・参加費: 一般会員 23,000円、一般非会員30,000円、学生5,000円
・宿泊費: 7,000円 (夕食・朝食込み)
・参加申し込み方法と問合せ先
氏名、所属、連絡先 (住所, 電話, メールアドレス)、宿泊の有無およびポスター発表の有無を明記の上、下記西村までメールでお申し込みください.

  同志社大学 西村メールアドレス: jt-liaiy@mail.doshisha.ac.jp 
        電話番号: 0774-65-6589
◇セミナー内容
◆1日目 10/23(金)
・セッション1 招待講演 (センター棟8階 多目的研修室)
12:40〜13:40 酸性溶液中でのPtの溶解機構 (東北大学 菅原先生)
13:40〜14:40 硬X線光電子分光法を用いたPt/C電極の酸化反応のその場観察 (分子科学研究所 高木先生)
15:00〜16:00 放射光を用いたMEA環境におけるその場観察技術 (豊田中央研究所 畑中氏)
16:00〜17:00 シリカ?Pt界面設計によるPtカソード触媒の高機能化 (九州大学 竹中先生)
17:00〜18:00 コンポジットカーボンナノファイバーを担体に用いたDMFC用アノード触媒 (群馬大学 中川先生)
・セッション2 (ナイトセッション)  ポスター展示 (ダイニング棟3階 第1パーティールーム)
19:00〜21:00 ポスターセッション&自由討議
〜22:30 自由討議 (ダイニング棟3階 バーラウンジ「アウル」)
◆2日目 10/24 (土)
・セッション3:招待講演 (センター棟8階 多目的研修室)
8:30〜9:30 PEFCの電位サイクル耐久性評価試験方法の比較 (自動車研究所 橋正氏)
9:30〜10:30 軟X線を用いたMEA内の水挙動 (東京工業大学 平井先生)
10:50〜11:50 白金・カーボン表面に吸着したアイオノマー相内の物質輸送と構造の関係(FC-Cubic 大平先生)
◇東レ総合研修センターへのアクセス
〒411-0032 静岡県三島市末広町21-9 TEL: 055-980-0333
JR三島駅北口より徒歩12分 タクシーでワンメーター
https://plus.google.com/116295045839993185703/about?gl=jp&hl=ja
◇主催: 触媒学会 (燃料電池関連触媒研究会)、燃料電池開発情報センター (FCDIC)、FC懇談会
◇協賛: 触媒学会、触媒学会工業触媒研究会、表面科学会、大阪科学技術センター、電池技術委員会
シンポジウム&宿泊セミナー準備委員会: 燃料電池関連触媒研究会世話人有志、FCDIC電極/界面研究部会、FC懇談会世話人有志  (調整中を含む)

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