燃料電池ワールド Vol.1956 (2015/09/17 08:32)

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□燃料電池ワールド Vol.1956
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■2015年09月17日発行

                    ◆燃料電池NPO pemdream

                    ◇http://pemdream.com

■世界のヘッドライン(09月08日)
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2015/09/08 豊田通商、日本で燃料電池「イーフォイ・プロ」の公式パートナーになる(SFC Energy)

〔訳注〕SFCエナジー社(SFC Energy AG)は、豊田通商株式会社(Toyota Tsusho Corporation)と新しいパートナー契約を結んだと発表した。契約の文脈では、豊田通商はSFC社の日本の公式代表となる。燃料電池「イーフォイ・プロ(EFOY Pro)」の最初の注文は、すでに豊田通商の日本での販売のために出荷された。

20015/09/08 ヨーロッパで最初のメタノール充てんステーション、メタノール改質燃料電池を製造するサーエナジー社とともに開設
http://merumaga.fuelcellworld.jp/index.php?QBlog-20150917-1

〔訳注〕コンソーシアム「グリーン・メタノール・インフラストラクチャ(Green Methanol Infrastructure)」はすでに、ヨーロッパで最初のメタノール充てんステーション(methanol refueling station)を開設している。コンソーシアムは、デンマークの消費者所有のエネルギー会社オーケー・アンバ社(OK a.m.b.a.)、ポンプの製造販売のハマグ社(Hamag)、サーエナジー社(Serenergy)が提携している。充てんステーションは8月26日に、デンマークのオールボー(Aalborg)で開所する。オールボーに位置する充てんステーションは、デンマーク・エネルギー庁(Danish Energy Agency)のプロジェクトの一環である。目標は、現在のインフラを使って安いメタノールの充てんインフラを開発することである。

 デンマークは、2050年までに化石燃料から脱却しなければならない。メタノールは水素よりも扱いが楽で、電気自動車の航続距離延長システム(range extender)としてメタノール改質燃料電池が走行距離を伸ばす。カーボンフリーのグリーン・メタノール(green methanol)は、アイスランドのカーボン・リサイクリング・インターナショナル社(Carbon Recycling International:CRI)が製造し、カナダ企業のメタネックス社(Methanex Corporation)が供給する。こうして現代的な化石燃料の代替を実現する計画である。
〔訳語〕サーエナジー社(Serenergy):2006年に設立されたデンマークの主要な高温型陽子交換膜型燃料電池(HTPEM fuel-cell)メーカー。デンマークのホーブロに本社を持つ。燃料電池モジュールと携帯電話充電器の開発と販売に注力している。2011年に園芸用のメタノール改質燃料電池トラック「エコモーション・トラック」を開発してホルスタブロ共同墓地(Holstebro Cemeteries)で使っている。
http://merumaga.fuelcellworld.jp/index.php?QBlog-20150917-1

2015/09/08 トヨタ、オーストラリアの展示会で革新的な「ミライ」を披露(Toyota)
http://merumaga.fuelcellworld.jp/index.php?QBlog-20150917-1

〔訳注〕トヨタ(Toyota)の初の市販燃料電池自動車「ミライ(Mirai)」は10月上旬、シドニー(Sydney)の第6回世界水素技術会議(World Hydrogen Technologies Convention)でオーストラリアで初めてのお披露目を果たす。

2015/09/08 東芝、CO2フリーの再生可能水素供給チェーンを実証するために公共・民間部門で協同(Toshiba)
http://merumaga.fuelcellworld.jp/index.php?QBlog-20150917-1

〔訳注〕本日発表された、再生可能風力エネルギーによる本格的な低炭素水素(carbon-neutral hydrogen)供給チェーンを目的とするイニシアティブは、京浜臨海部(Keihin coastal region)での横浜市と川崎市の近くで取り組まれる。風力発電を用いた水の電気分解による水素の生成、貯蔵、輸送システム、燃料電池フォークリフトの使用、水素供給チェーンの実現可能性研究(feasibility study)などのプロジェクトが行われる。プロジェクト・パートナーは、神奈川県(Kanagawa Prefectural Government)、横浜市(Yokohama City)、川崎市(Kawasaki City)、岩谷産業(Iwatani Corporation)、東芝(Toshiba Corporation)、トヨタ自動車(Toyota Motor Corporation)、トヨタタービン・システム(Toyota Turbine and Systems Inc)であり、昨日委員会が設立された。

2015/09/08 アクア・パワーシステムズ社、現実的マグネシウム空気燃料システム技術の優位性を強調(Aqua Power)

〔訳注〕アクア・パワーシステムズ社(Aqua Power Systems Inc.)の現実的マグネシウム空気燃料システム(Realistic Magnesium Air Fuel System:RMAF)についての再論。

2015/09/05〜07日 配信はありません。

■2015年09月16日のWEB LINK NEWS

2015/09/16 東京都心と臨海部を結ぶBRT、京成バスが運行事業者に(レスポンス)

 東京都は9月15日、2019年度内の運行開始を予定している都心部と臨海副都心を結ぶバス高速輸送システム(BRT)の運行事業者に京成バスを選んだと発表した。

 都は今後、同社と協力して運行サービスの詳細などを盛り込んだ事業計画の年度内策定を目指す。

 4月に発表された基本計画では、BRTは虎ノ門のバスターミナルと東京駅の2地点を起点に、現在整備中の都道環状2号線を経由して勝どき・国際展示場駅・東京テレポート駅を結ぶ往復ルートを基本の「幹線ルート」と設定。このほかに都心と勝どき地区、晴海地区などを結ぶシャトルルート、フィーダー輸送ルートも整備し、2020年の東京五輪で晴海地区に整備される選手村の再開発後には、1時間あたり最大4400人超の輸送力を確保する。

 車両面では燃料電池バスの導入や、自動制御技術によって停留所との隙間や段差のない停車を可能にする技術の導入を検討しているという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150916-00000004-rps-soci

2015/09/16 BRTの事業者 京成バスを選定(産経新聞)

 舛添要一知事は選定理由について、「京成バスは燃料電池バスを運行開始から全数導入するなど新規取り組みに積極的だった。東京の新しい交通機関として期待できる」と述べた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150916-00000002-san-l13

2015/09/16 齋藤精一郎:成長戦略新装版の「生産性革命」とその死角(BizCOLLEGE)21世紀型技術革新はまだまだ揺籃期

 (1)新技術は現段階ではまだその革新性が限定的で、20世紀型技術の精巧化・洗練化(高画質テレビ、ハイブリッドカー、ロボット、炭素繊維など)、あるいは21世紀型技術の実験段階にとどまっている(電気自動車、燃料電池車、自動運転車、再生エネルギー、iPS細胞治療、がん完治、認知症治療など)。このため生産性上昇に効果が見込めるのはまだまだ先の話。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150916-34508111-collegez-life

2015/09/16 豊田自動織機、山口県周南市で燃料電池フォークリフトの実証実験(レスポンス)
豊田自動織機は、10月より山口県周南市地方卸売市場で行われる燃料電池(FC)フォークリフトの実証実験に参加すると発表した。
周南市では、周南コンビナートから発生する副生水素の利活用方策等をとりまとめた「周南市水素利活用計画」を今年4月に策定し、水素エネルギーの地産地消によるまちづくりに取り組んでいる。水素の製造から輸送・貯蔵、利活用までの一貫した新しい形の水素サプライチェーンを構築する計画で、同社も「周南市水素利活用協議会」に参画し、低炭素社会実現に向け、FCフォークリフトの普及促進の取り組みを進めていく。
FCフォークリフトは、エンジンフォークリフトに比べ、稼働時にCO2や環境負荷物質を排出しないなど、優れた環境性能を持つ。また約3分で燃料充填を行い、充電や電池交換なしで連続稼働が可能なことから、電動フォークリフトと比較して稼働効率を大幅に向上させることができる。特に工場、空港、市場などでは、フォークリフトの使用台数が多く、高稼動であることから、FCフォークリフト導入による環境負荷低減効果および作業性の改善効果が高いと予測されている。
同社はこれまで、豊田合成 北九州工場(2012年12月?2014年3月)、関西国際空港(2015年2月?)にて実証実験を進めてきている。今回の周南市地方卸売市場では、FCフォークリフト1台を用いて、工場および空港とは異なる使用条件下における、 燃料原料採掘段階から稼働段階までのCO2削減効果や、作業性の改善効果の検証を2017年3月末まで行う。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150916-00000032-rps-bus_all

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆神奈川県『第1回 水素・燃料電池関連製品等 開発促進セミナー』(9/25)【再掲】

 神奈川県では、エネルギー産業の育成と振興を推進しており、その一環として、水素・燃料電池関連分野の技術・製品開発を促進するため、次のセミナーを開催いたします。

 今回は、燃料電池自動車の普及に不可欠な「水素ステーション」をテーマに、技術開発等に携わる企業の最新の取組をご紹介いたします。今後の新規事業展開等を目指す中小企業の皆様のご参加をぜひお待ちしています。
◇日 時:9月25日(金)15:00?17:30 講演及び名刺交換会

     (同時開催) 17:30?19:00 個別相談会
◇会 場:神奈川産業振興センター 13階第2会議室
◇定 員:50名(定員となり次第締切)
◇参加費:無料
◇プログラム:
1、神奈川県における水素社会実現に向けた取組について(15:00?15:20)

   村上 剛史(神奈川県産業労働局エネルギー部 スマートエネルギー課長)2、水素ステーション関連企業の取組(1)(15:20?16:00)
   山崎 明良氏(三菱化工機株式会社 水素ステーション部長)
3、水素ステーション関連企業の取組(2)(16:10?16:50)

   青木 裕喜夫氏(理研計器株式会社 東日本営業部神奈川営業所) 4、講師との名刺交換会(17:00?17:30)
5、個別相談会(17:30?19:00)

  県の開発アドバイザー(技術士等)が事業参入に関するご相談をお受けします。
  ご興味のある方は、ぜひご活用ください。
◇申し込み:下記ホームページより申込書をダウンロードいただき、E?mailにて
 9月24日(木)までに以下の申込先までお申し込み下さい。
  申込書ダウンロードページ
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/p840729.html(神奈川県スマートエネルギー課HP)

  ※最上段の新着情報から、募集チラシ兼申込書のDLが出来ます。
◇申込先:神奈川県産業労働局エネルギー部
   スマートエネルギー課調整グループ宛
    fcv2015@pref.kanagawa.jp

☆第8回新電極触媒シンポジウム&宿泊セミナー【再掲】
  テーマ「高活性と高耐久性を両立する触媒を目指して」
◇趣旨概要

 触媒学会の燃料電池関連触媒研究会は燃料電池に関連する触媒を対象としています。この研究会では高活性/高耐久性触媒、触媒の低コスト化を含めた合成法、触媒の反応機構と基礎物性、評価/解析法等、燃料電池用触媒に関する学術情報交換を行っています。本シンポジウム&宿泊セミナーはFCDIC電極/界面研究部会とFC懇談会との共催で、PEFC用電極触媒に関する最近の研究開発状況と今後の展開について講演頂くと同時に、ナイトセッションで参加者が親しく討論します。2014年にFCVの市販が開始されましたが、Pt系触媒の高活性化と高耐久化はまだまだ不十分であり、これらを同時に高めることが更なるPEFCの低コスト化と高信頼化への鍵となります。第8回となる本宿泊セミナーでは、カソード環境でのPt系触媒の変化、Pt系触媒の耐久性を高める方法、MEA内で生じている現象とその理解およびメタノール酸化触媒について講演して頂きます。ポスターセッションでは電極触媒に限定せず、燃料電池に関連する研究を広く募集します。学生の方には優秀ポスター賞を用意しておりますので、奮ってご参加ください。
◇開催日時と会場
・日時:10月23日 (金) 12:30?10月24日 (土) 12:00
・会場:〒411-0032静岡県三島市末広町21-9 東レ総合研修センター TEL: 055-980-0333
◇参加申し込み
・参加申し込み締め切り: 10月9日 (金)
・ポスター発表申し込みと発表要旨の締め切り: 10月16日 (金)A4用紙1枚にフリーフォーマットでタイトルと所属を明記の上,下記西村までメールで送付してください.
・参加費: 一般会員 23,000円、一般非会員30,000円、学生5,000円
・宿泊費: 7,000円 (夕食・朝食込み)
・参加申し込み方法と問合せ先
氏名、所属、連絡先 (住所, 電話, メールアドレス)、宿泊の有無およびポスター発表の有無を明記の上、下記西村までメールでお申し込みください.

  同志社大学 西村メールアドレス: jt-liaiy@mail.doshisha.ac.jp 
        電話番号: 0774-65-6589
◇セミナー内容
◆1日目 10/23(金)
・セッション1 招待講演 (センター棟8階 多目的研修室)
12:40〜13:40 酸性溶液中でのPtの溶解機構 (東北大学 菅原先生)
13:40〜14:40 硬X線光電子分光法を用いたPt/C電極の酸化反応のその場観察 (分子科学研究所 高木先生)
15:00〜16:00 放射光を用いたMEA環境におけるその場観察技術 (豊田中央研究所 畑中氏)
16:00〜17:00 シリカ?Pt界面設計によるPtカソード触媒の高機能化 (九州大学 竹中先生)
17:00〜18:00 コンポジットカーボンナノファイバーを担体に用いたDMFC用アノード触媒 (群馬大学 中川先生)
・セッション2 (ナイトセッション)  ポスター展示 (ダイニング棟3階 第1パーティールーム)
19:00〜21:00 ポスターセッション&自由討議
〜22:30 自由討議 (ダイニング棟3階 バーラウンジ「アウル」)
◆2日目 10/24 (土)
・セッション3:招待講演 (センター棟8階 多目的研修室)
8:30〜9:30 PEFCの電位サイクル耐久性評価試験方法の比較 (自動車研究所 橋正氏)
9:30〜10:30 軟X線を用いたMEA内の水挙動 (東京工業大学 平井先生)
10:50〜11:50 白金・カーボン表面に吸着したアイオノマー相内の物質輸送と構造の関係(FC-Cubic 大平先生)
◇東レ総合研修センターへのアクセス
〒411-0032 静岡県三島市末広町21-9 TEL: 055-980-0333
JR三島駅北口より徒歩12分 タクシーでワンメーター
https://plus.google.com/116295045839993185703/about?gl=jp&hl=ja
◇主催: 触媒学会 (燃料電池関連触媒研究会)、燃料電池開発情報センター (FCDIC)、FC懇談会
◇協賛: 触媒学会、触媒学会工業触媒研究会、表面科学会、大阪科学技術センター、電池技術委員会
シンポジウム&宿泊セミナー準備委員会: 燃料電池関連触媒研究会世話人有志、FCDIC電極/界面研究部会、FC懇談会世話人有志  (調整中を含む)

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