燃料電池ワールド Vol.1955 (2015/09/16 10:44)

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□燃料電池ワールド Vol.1955
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■2015年09月16日発行

                    ◆燃料電池NPO pemdream

                    ◇http://pemdream.com

■世界のヘッドライン(09月04日)
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2015/09/04 効率的な水素燃料生産のための人工光合成(JCAP)
http://merumaga.fuelcellworld.jp/index.php?QBlog-20150916-1

〔訳注〕太陽光や風力のような再生可能エネルギーの生産と貯蔵は、クリーン・エネルギー経済への重要な障壁である。人工光合成共同センター(Joint Center for Artificial Photosynthesis:JCAP)は2010年に、カリフォルニア工科大学(Caltech)と提携機関で設立された。米国エネルギー省(U.S. Department of Energy:DOE)エネルギー・イノベーション・ハブ(Energy Innovation Hub)は一つの大きな目標を持っていた。それは、太陽光と水、二酸化炭素だけを使用して効果的に燃料を生産する方法で、自然界の植物の光合成を模倣して、要求に応じて使うために化学燃料の形態でエネルギーを貯蔵することであった。人工光合成共同センターの研究者は5年を経て、この目標に向けて大きな前進を勝ちとり、彼らは今、水素燃料を生成するために水を分割するための、最初の完全で効果的で安全な統合された太陽駆動システム(solar-driven system)の開発を報告している。カリフォルニア工科大学のネイト・ルイス(Nate Lewis)教授とジョージ・L・アルギュロス(George L. Argyros)化学教授、および共同センターの科学ディレクターは、「この成果は、JCAPの5年間におよぶプロジェクトによるものだ」と語った。「新しい太陽の燃料生産システム、または人工葉(artificial leaf)」は、ジャーナル「エネルギーと環境科学(Energy and Environmental Science)」の8月27日号オンライン版に掲載されている。

2015/09/04 水素経済のために奮闘する川崎重工業(Nikkei)
http://merumaga.fuelcellworld.jp/index.php?QBlog-20150916-1

〔訳注〕川崎重工業(Kawasaki Heavy Industries)は、主要な新しいエネルギー源と見られている液体水素の供給プロセス(supply chain)を作るために取り組んでいる。同社は、Jパワー(J-Power)として知られている電源開発(Electric Power Development)と水素生産のために協力している。液体水素を輸送する技術はエネルギー企業の岩谷産業(Iwatani)と、そして、水素から電力を生産し、地域社会に供給する目的で建設会社の大林組(Obayashi)と「スマート・コミュニティ(smart community)」プロジェクトを始めている。南東オーストラリアのラトローブ・バレー(Latrobe Valley)鉱山には、褐炭(brown coal)が見渡す限り一面の山となっている。川崎重工業の西村元彦水素プロジェクト開発センター副部長は、「石炭から水素を生産するための技術をここで試験している。早ければ2017年に、日産20トンの水素を生産するパイロット・プラントの建設を開始したい」と語った。操業は2020年を目指している。
〔訳語〕パイロット・プラント(pilot plant)◆製品を大量生産する前に、生産方法を検証するために試験的生産を行う工場(英辞郎)

2015/09/04 水素社会の東京の魅力を示すチャンス、東京2020が始動(Yomiuri Shimbun)

〔訳注〕これは、東京都が2020年に向けて始めている水素社会の具体像を紹介した読売新聞の記事。

■2015年09月15日のWEB LINK NEWS

2015/09/15 NEDOが水素ステーション普及拡大に向け新たな研究開発へ 液化水素ポンプ設置のデータの取得など7つのテーマで(エコノミックニュース)

 国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が、水素ステーションの普及拡大に向けて、設置・運用における規制の見直しやコストの削減に向けた新たな研究開発に着手した。

 このような背景のもと、NEDOはこの事業において、水素ステーションの設置・運用における規制の見直しや構成機器のさらなる低コスト化に関する研究開発として、液化水素ポンプ設置に係るデータの取得や新方式の複合圧力容器蓄圧器の技術開発など、新たに7件のテーマを採択した。事業期間は2017年度までの3年間を予定しており、現在4?5億円とされている水素ステーションの建設コストを今後半減し、水素ステーションのさらなる普及拡大を目指す。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150915-00000004-economic-bus_all

2015/09/15 西部ガス、エネファーム5千台を突破(産経新聞)

 西部ガスは14日、都市ガスを原料に発電する家庭用燃料電池「エネファーム」の累計販売台数が5千台を突破したと発表した。

 平成21年6月に販売を開始した。22年度の販売台数は227台だったが、26年度には1387台に増え、今月11日に累計が5千台を超えた。同社は「電源の分散化への関心が高まったことや、東日本大震災で節電意識が広がったことで売り上げを伸ばした」と分析している。1台当たりの価格が販売当初の約300万円から約160万円に下がったことも後押しした。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150915-00000055-san-l40

2015/09/15 『ゆうゆう散歩』終了の「加山雄三」が200億円「エコシップ」造船〈週刊新潮〉(BOOKS&NEWS 矢来町ぐるり)
 芸能担当記者によれば、
「加山さんによると、80歳までに夢の『エコシップ』を造りたい、そのための時間がほしいのが辞める理由だとか。コンサートツアーも引退して、今後は造船に注力するんだそうです」

 とのことだが、一体、若大将をそこまで魅せる「エコシップ」って何だ?
 ご本人に問うと、
「それはね、燃料のいらない船っていうことだよ」
 と語り始めるのである。説明を伺おう。
「風が強い時は帆で走る。それが無理な時は、燃料電池と、太陽光、風力発電で蓄えた電気で船を動かす」

 要はCO2を出さない船ということだが、決してそこらのにわかエコかぶれと一緒にしてはいけない。何と15年も前から温めてきたアイデアだというのだ。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150915-00010003-shincho-ent

2015/09/15 <話題>FCV普及に向け低コスト機器・部品などの研究開発に期待(モーニングスター)

 実施先に決まった岩谷産業では、水素ステーションの設置・運用などにおける規制の適正化に関する研究開発を行う。住友化学グループの住化分析センターでは、水素ステーションにおける水素ガス品質管理方法の国際標準化に関する研究開発を手掛ける。JFEグループのJFEスチールとJFEコンテイナー、三菱ケミHDグループの三菱レイヨンでは、水素ステーション用Type2スチールライナー複合容器蓄圧器の研究開発を手掛ける。

 日製鋼は、低コストタイプ2複合容器蓄圧器の研究開発を行う。千代化建では、有機ケミカルハイドライト法脱水素設備の水素ステーション用小型・低コスト化を目指す。ブリヂスと九州大学では、高圧水素機器用ホースなどシステム部材の研究開発を手掛ける。帝人、村田機械(非上場)、東京大学では、高圧水素複合容器の最適設計に向けた繊維束、樹脂メゾメカニクスを基軸とする理論検討および実証研究を行う。
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20150915-00010000-biz_mos-nb

2015/09/15 (朝鮮日報日本語版) 現代自、事実上「水素自動車100%国産化」に成功(朝鮮日報日本語版)

 現代自動車が10年に及ぶ研究開発(R&D)を経て、水素燃料電池の中核部品となる「膜・電極接合体(MEA)」の国産化に成功した。

 現代自が開発したMEAを用いれば最大4年間、8万キロの走行が可能とされる。外国製品に比べエネルギー効率が良く、耐久性は1.5倍ほど高いという。生産原価も外国製より約13%安く、水素燃料電池車の価格を引き下げる上で役立つと期待される。MEAの価格は現代自が2013年から量産している水素燃料電池車「ツーソン」の原価の約20%を占める。

 現代自の関係者は「MEAの開発により、事実上、水素燃料電池車の100パーセント国産化に成功した」と話している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150915-00000805-chosun-kr

2015/09/15 燃料電池採用のマンション「品川勝島」竣工 東急不動産(住宅新報)

 東急不動産が東京都品川区勝島1丁目で開発したマンション「ブランズシティ品川勝島」(18階建て、総戸数356戸)がこのほど竣工した。

 家庭用燃料電池「エネファーム」を全戸に採用したほか、太陽光発電システムなどを含めた同社独自の創エネ、蓄エネ、省エネの設備を組み合わせたエネルギーマネジメントシステムを導入した。

 現地は京急本線鮫洲駅から徒歩11分、東京モノレール大井競馬場前駅から徒歩8分。価格は4900万円台(平均坪単価が215万円)が中心。2014年7月に販売を開始し、これまで第3期分、全体の75%まで供給が進んでいるという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150915-00000005-jsn-ind

2015/09/15  【フランクフルトモーターショー15】ヒュンダイ から ビジョンGT、「N 2025」…871hpの燃料電池レーサー(レスポンス)

 韓国のヒュンダイモーター(現代自動車。以下、ヒュンダイ)は9月15日、ドイツで開幕したフランクフルトモーターショー15において、『N 2025 ビジョン グランツーリスモ』を初公開した。

 パワートレインは、ヒュンダイがいち早く量産化した燃料電池車の技術を応用。2個の燃料電池スタックが、670hpのパワーを発生。これに、回生ブレーキによるスーパーキャパシタの201hpが加わり、システム全体で871hpのパワーを引き出す。

 外観は、フロントよりもリアが長いデザインや、大きく張り出した前後フェンダーなど、迫力のフォルム。CFRP(カーボンファイバー強化樹脂)モノコック構造や軽量コンパクトな燃料電池スタックにより、車両重量は972kgに抑えられている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150915-00000060-rps-ind

2015/09/15 世界の自動車部品サプライヤーの売上高ランキング(@DIME)

 マークラインズは、2014年度サプライヤー売上高ランキング(各社の自動車事業売上高を米ドル換算で比較、一部推定値を含む)をとりまとめ、発表した。上位5社は、ボッシュ、デンソー、マグナ、コンチネンタル、現代モービスで、前年度と同じ順位となった。北米、欧州、アジア市場で堅調に推移、各社とも売上高は前年度比で概ね5%以上の伸びとなっている。日系メーカーは急激な円安の影響で、米ドル換算では2014年度の売上高が前年度比マイナスとなっているが、為替レートの影響を除いた場合、デンソーが前年度比5.0%増、6位のアイシン精機が同5.4%増となった。

 各社とも今後の成長分野として電動化や先進運転支援システム(ADAS)への取り組みを強化。ボッシュは電動化、コネクティビティ、自動運転を開発トレンドに掲げ、2014年10月にはドイツに新たな研究開発・先端エンジニアリングセンターを開設した。最近の展示会では、ボッシュやコンチネンタルが48VマイルドハイブリッドシステムやADAS対応のレーダーセンサー、カメラ、マグナやヴァレオが電動スーパーチャージャー を披露。日系サプライヤーは燃料電池車やハイブリッド車の搭載部品を拡充しているほか、デンソーがミリ波レーダーとカメラを組み合わせた予防安全システムなどを披露している。
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20150915-00010004-biz_dime-nb

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆神奈川県『第1回 水素・燃料電池関連製品等 開発促進セミナー』(9/25)【再掲】

 神奈川県では、エネルギー産業の育成と振興を推進しており、その一環として、水素・燃料電池関連分野の技術・製品開発を促進するため、次のセミナーを開催いたします。

 今回は、燃料電池自動車の普及に不可欠な「水素ステーション」をテーマに、技術開発等に携わる企業の最新の取組をご紹介いたします。今後の新規事業展開等を目指す中小企業の皆様のご参加をぜひお待ちしています。
◇日 時:9月25日(金)15:00?17:30 講演及び名刺交換会

     (同時開催) 17:30?19:00 個別相談会
◇会 場:神奈川産業振興センター 13階第2会議室
◇定 員:50名(定員となり次第締切)
◇参加費:無料
◇プログラム:
1、神奈川県における水素社会実現に向けた取組について(15:00?15:20)

   村上 剛史(神奈川県産業労働局エネルギー部 スマートエネルギー課長)2、水素ステーション関連企業の取組(1)(15:20?16:00)
   山崎 明良氏(三菱化工機株式会社 水素ステーション部長)
3、水素ステーション関連企業の取組(2)(16:10?16:50)

   青木 裕喜夫氏(理研計器株式会社 東日本営業部神奈川営業所) 4、講師との名刺交換会(17:00?17:30)
5、個別相談会(17:30?19:00)

  県の開発アドバイザー(技術士等)が事業参入に関するご相談をお受けします。
  ご興味のある方は、ぜひご活用ください。
◇申し込み:下記ホームページより申込書をダウンロードいただき、E?mailにて
 9月24日(木)までに以下の申込先までお申し込み下さい。
  申込書ダウンロードページ
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/p840729.html(神奈川県スマートエネルギー課HP)

  ※最上段の新着情報から、募集チラシ兼申込書のDLが出来ます。
◇申込先:神奈川県産業労働局エネルギー部
   スマートエネルギー課調整グループ宛
    fcv2015@pref.kanagawa.jp

☆第8回新電極触媒シンポジウム&宿泊セミナー【再掲】
  テーマ「高活性と高耐久性を両立する触媒を目指して」
◇趣旨概要

 触媒学会の燃料電池関連触媒研究会は燃料電池に関連する触媒を対象としています。この研究会では高活性/高耐久性触媒、触媒の低コスト化を含めた合成法、触媒の反応機構と基礎物性、評価/解析法等、燃料電池用触媒に関する学術情報交換を行っています。本シンポジウム&宿泊セミナーはFCDIC電極/界面研究部会とFC懇談会との共催で、PEFC用電極触媒に関する最近の研究開発状況と今後の展開について講演頂くと同時に、ナイトセッションで参加者が親しく討論します。2014年にFCVの市販が開始されましたが、Pt系触媒の高活性化と高耐久化はまだまだ不十分であり、これらを同時に高めることが更なるPEFCの低コスト化と高信頼化への鍵となります。第8回となる本宿泊セミナーでは、カソード環境でのPt系触媒の変化、Pt系触媒の耐久性を高める方法、MEA内で生じている現象とその理解およびメタノール酸化触媒について講演して頂きます。ポスターセッションでは電極触媒に限定せず、燃料電池に関連する研究を広く募集します。学生の方には優秀ポスター賞を用意しておりますので、奮ってご参加ください。
◇開催日時と会場
・日時:10月23日 (金) 12:30?10月24日 (土) 12:00
・会場:〒411-0032静岡県三島市末広町21-9 東レ総合研修センター TEL: 055-980-0333
◇参加申し込み
・参加申し込み締め切り: 10月9日 (金)
・ポスター発表申し込みと発表要旨の締め切り: 10月16日 (金)A4用紙1枚にフリーフォーマットでタイトルと所属を明記の上,下記西村までメールで送付してください.
・参加費: 一般会員 23,000円、一般非会員30,000円、学生5,000円
・宿泊費: 7,000円 (夕食・朝食込み)
・参加申し込み方法と問合せ先
氏名、所属、連絡先 (住所, 電話, メールアドレス)、宿泊の有無およびポスター発表の有無を明記の上、下記西村までメールでお申し込みください.

  同志社大学 西村メールアドレス: jt-liaiy@mail.doshisha.ac.jp 
        電話番号: 0774-65-6589
◇セミナー内容
◆1日目 10/23(金)
・セッション1 招待講演 (センター棟8階 多目的研修室)
12:40〜13:40 酸性溶液中でのPtの溶解機構 (東北大学 菅原先生)
13:40〜14:40 硬X線光電子分光法を用いたPt/C電極の酸化反応のその場観察 (分子科学研究所 高木先生)
15:00〜16:00 放射光を用いたMEA環境におけるその場観察技術 (豊田中央研究所 畑中氏)
16:00〜17:00 シリカ?Pt界面設計によるPtカソード触媒の高機能化 (九州大学 竹中先生)
17:00〜18:00 コンポジットカーボンナノファイバーを担体に用いたDMFC用アノード触媒 (群馬大学 中川先生)
・セッション2 (ナイトセッション)  ポスター展示 (ダイニング棟3階 第1パーティールーム)
19:00〜21:00 ポスターセッション&自由討議
〜22:30 自由討議 (ダイニング棟3階 バーラウンジ「アウル」)
◆2日目 10/24 (土)
・セッション3:招待講演 (センター棟8階 多目的研修室)
8:30〜9:30 PEFCの電位サイクル耐久性評価試験方法の比較 (自動車研究所 橋正氏)
9:30〜10:30 軟X線を用いたMEA内の水挙動 (東京工業大学 平井先生)
10:50〜11:50 白金・カーボン表面に吸着したアイオノマー相内の物質輸送と構造の関係(FC-Cubic 大平先生)
◇東レ総合研修センターへのアクセス
〒411-0032 静岡県三島市末広町21-9 TEL: 055-980-0333
JR三島駅北口より徒歩12分 タクシーでワンメーター
https://plus.google.com/116295045839993185703/about?gl=jp&hl=ja
◇主催: 触媒学会 (燃料電池関連触媒研究会)、燃料電池開発情報センター (FCDIC)、FC懇談会
◇協賛: 触媒学会、触媒学会工業触媒研究会、表面科学会、大阪科学技術センター、電池技術委員会
シンポジウム&宿泊セミナー準備委員会: 燃料電池関連触媒研究会世話人有志、FCDIC電極/界面研究部会、FC懇談会世話人有志  (調整中を含む)

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