燃料電池ワールド Vol.1941 (2015/08/27 08:30)

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□燃料電池ワールド Vol.1941
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■2015年08月27日発行

                    ◆燃料電池NPO pemdream

                    ◇http://pemdream.com

■世界のヘッドライン(08月17日)
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2015/08/17 新しい分光学技法は、電力を供給する燃料電池の反応について前例のない洞察を提供する
http://merumaga.fuelcellworld.jp/index.php?QBlog-20150827-1

〔訳注〕カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)で開発したナノテク対応チップ(Nanotech-enabled chip)は、大きい機械よりもより正確に化学反応を分析することができる。触媒についての話らしいが、難しくて訳不能。写真は、カリフォルニア大学ロサンゼルス校カリフォルニア州ナノシステム研究所(California Nanosystems Institute:CNSI)のトゥンダー・Akinloye(Tunde Akinloye)の科学者たちは、電気透過分光学(electrical transport spectroscopy)と呼ばれる新技術を使ってこのナノ電子チップ(nanoelectronic chip)を開発した。
http://merumaga.fuelcellworld.jp/index.php?QBlog-20150827-1
〔訳語〕カリフォルニア大学ロサンゼルス校カリフォルニア州ナノシステム研究所(University of California Los Angeles, California Nanosystems Institute:CNSI):カリフォルニア州政府が2000年に1億ドルを投資して設立。目的は、産学連携による、大学の技術の事業化と、大学の技術の地域経済活性化への活用。
共同研究パートナー:Intel、AMD、マイクロン、Hewlett Packard、BASF、Sun、Siemens、Applied Materials、日立、NEC、東大、九大、北大
http://www8.cao.go.jp/cstp/tyousakai/ip/haihu38/siryo10.pdf

2015/08/17 斗山フュエルセル社、学生のために科学と工学プログラムを支援(Doosan Fuel Cell America)
http://merumaga.fuelcellworld.jp/index.php?QBlog-20150827-1

〔訳注〕斗山フュエルセル社(Doosan Fuel Cell)とパートナーであるコネチカット州先端技術センター(Connecticut Center for Advanced Technology:CCAT)は、22名の高校生たちをサウスウィンドソー(South Windsor)にある斗山社コネチカット工場に招いた。コネチカット州先端技術センターの年間アカデミック濃縮プログラム(year-round academic enrichment program)と触媒エナジー社(Catalyst Energy)の代表で構成しているこのイベントは、エネルギーと持続可能性に着目した5日間の夏季アカデミーである。

2015/08/17 アクア・パワーシステムズ社、アクア・パワーシステム日本株式会社の買収を完了(Aqua Power Systems)

〔訳注〕アクア・パワーシステムズ社(Aqua Power Systems Inc.)は、アクア・パワーシステム日本株式会社(Aqua Power System Japan Kabushiki Kaisha:Aqua Power Japan)の買収を完了した。この結果、アクア・パワーシステム日本社はアクア・パワーシステムズ社の完全子会社となり、石川忠社長は、「現実的マグネシウム空気燃料システム(Realistic Magnesium Air Fuel System:RMAF)技術の特許権をはじめ、国内の製品や知的財産などの所有権を確保した」と語った。

2015/08/15〜16 配信はありません。

■2015年08月26日のWEB LINK NEWS
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2015/08/26 iPhone内蔵型燃料電池とアップルの特許について(栗原潔)

 Gizmodoに「まさに最強。iPhoneを1週間持たせる水素バッテリーが開発される」という記事が載ってます(元記事は英Telegraphの記事)。「水素バッテリー」なんて書いてますが、要は燃料電池のことです。

 英国のIntelligent Energyという燃料電池テクノロジーの専門企業がアップルと共同で開発を進めているそうです。ポイントは既にいくつか出ているような外付けチャージャーではなく、スマホ本体に内蔵可能なバッテリーであるという点でしょう。Intelligent Energyは薄型燃料電池の技術を持っているのでそれによりスマホへの内蔵が技術的に可能になるようです。「発電の過程で水分が発生するので、バッテリーの背面には蒸散用の小さな穴を搭載。また、水素は改良したヘッドホンジャックから充填可能」と書いてありますが、安全性や信頼性面で大丈夫なのか気になります。

 2年後の実用化を目指しているそうですが、急速に技術進化するモバイルデバイスの世界でもバッテリーだけは進化のペースが著しく遅いのでブレークスルーを期待したいところです。

 ところで、このニュースを見てアップルがだいぶ前にモバイルデバイス用燃料電池の関連特許を出願していたことを思い出してステータスを確認してみたら、何と今年の3月に米国で登録されていました。"Fuel cell system to power a portable computing device"(米国特許番号8980491号)です。

 この特許の基本的アイデアは燃料電池部とモバイルデバイス本体の間で双方向のコミュニケーションを行なわせることにあり、かなり範囲が広そうです。ただし、おそらくは、モバイルデバイスに外付けの燃料電池ユニットを組み合わせる構成を前提にクレームを作っているように思えるので、今回のテクノロジーはカバーできないかもしれません。

 さらについでに思い出した余談ですが、Kickstarterに出品されたKraftwerkという名称の燃料電池チャージャーがテクノユニットKraftwerkのラルフ・ヒュッターに商標権侵害で訴えられていた件(参照過去記事)ですが、米国の裁判情報データベースPACERで検索したところ、まだ裁判は進行中のようです。Kickstarterでの出品取りやめや名称変更という事態にはなっていません。
http://bylines.news.yahoo.co.jp/kuriharakiyoshi/20150826-00048844/

2015/08/26 水素エネルギー学ぶ 石川県鉄工機電協(北國新聞社)

 石川県鉄工機電協会の水素エネルギー講演会は25日、金沢市の金沢東急ホテルで開かれた。会員企業の約60人が化石燃料に代わり水素をエネルギー燃料として活用する方策を学んだ。金大理工研究域の榎本啓士准教授が講師を務めた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150826-00281000-hokkoku-l17

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆第8回新電極触媒シンポジウム&宿泊セミナー【再掲】
  テーマ「高活性と高耐久性を両立する触媒を目指して」
◇趣旨概要

 触媒学会の燃料電池関連触媒研究会は燃料電池に関連する触媒を対象としています。この研究会では高活性/高耐久性触媒、触媒の低コスト化を含めた合成法、触媒の反応機構と基礎物性、評価/解析法等、燃料電池用触媒に関する学術情報交換を行っています。本シンポジウム&宿泊セミナーはFCDIC電極/界面研究部会とFC懇談会との共催で、PEFC用電極触媒に関する最近の研究開発状況と今後の展開について講演頂くと同時に、ナイトセッションで参加者が親しく討論します。2014年にFCVの市販が開始されましたが、Pt系触媒の高活性化と高耐久化はまだまだ不十分であり、これらを同時に高めることが更なるPEFCの低コスト化と高信頼化への鍵となります。第8回となる本宿泊セミナーでは、カソード環境でのPt系触媒の変化、Pt系触媒の耐久性を高める方法、MEA内で生じている現象とその理解およびメタノール酸化触媒について講演して頂きます。ポスターセッションでは電極触媒に限定せず、燃料電池に関連する研究を広く募集します。学生の方には優秀ポスター賞を用意しておりますので、奮ってご参加ください。
◇開催日時と会場
・日時:10月23日 (金) 12:30?10月24日 (土) 12:00
・会場:〒411-0032静岡県三島市末広町21-9 東レ総合研修センター TEL: 055-980-0333
◇参加申し込み
・参加申し込み締め切り: 10月9日 (金)
・ポスター発表申し込みと発表要旨の締め切り: 10月16日 (金)A4用紙1枚にフリーフォーマットでタイトルと所属を明記の上,下記西村までメールで送付してください.
・参加費: 一般会員 23,000円、一般非会員30,000円、学生5,000円
・宿泊費: 7,000円 (夕食・朝食込み)
・参加申し込み方法と問合せ先
氏名、所属、連絡先 (住所, 電話, メールアドレス)、宿泊の有無およびポスター発表の有無を明記の上、下記西村までメールでお申し込みください.

  同志社大学 西村メールアドレス: jt-liaiy@mail.doshisha.ac.jp 
        電話番号: 0774-65-6589
◇セミナー内容
◆1日目 10/23(金)
・セッション1 招待講演 (センター棟8階 多目的研修室)
12:40〜13:40 酸性溶液中でのPtの溶解機構 (東北大学 菅原先生)
13:40〜14:40 硬X線光電子分光法を用いたPt/C電極の酸化反応のその場観察 (分子科学研究所 高木先生)
15:00〜16:00 放射光を用いたMEA環境におけるその場観察技術 (豊田中央研究所 畑中氏)
16:00〜17:00 シリカ?Pt界面設計によるPtカソード触媒の高機能化 (九州大学 竹中先生)
17:00〜18:00 コンポジットカーボンナノファイバーを担体に用いたDMFC用アノード触媒 (群馬大学 中川先生)
・セッション2 (ナイトセッション)  ポスター展示 (ダイニング棟3階 第1パーティールーム)
19:00〜21:00 ポスターセッション&自由討議
〜22:30 自由討議 (ダイニング棟3階 バーラウンジ「アウル」)
◆2日目 10/24 (土)
・セッション3:招待講演 (センター棟8階 多目的研修室)
8:30〜9:30 PEFCの電位サイクル耐久性評価試験方法の比較 (自動車研究所 橋正氏)
9:30〜10:30 軟X線を用いたMEA内の水挙動 (東京工業大学 平井先生)
10:50〜11:50 白金・カーボン表面に吸着したアイオノマー相内の物質輸送と構造の関係(FC-Cubic 大平先生)
◇東レ総合研修センターへのアクセス
〒411-0032 静岡県三島市末広町21-9 TEL: 055-980-0333
JR三島駅北口より徒歩12分 タクシーでワンメーター
https://plus.google.com/116295045839993185703/about?gl=jp&hl=ja
◇主催: 触媒学会 (燃料電池関連触媒研究会)、燃料電池開発情報センター (FCDIC)、FC懇談会
◇協賛: 触媒学会、触媒学会工業触媒研究会、表面科学会、大阪科学技術センター、電池技術委員会
シンポジウム&宿泊セミナー準備委員会: 燃料電池関連触媒研究会世話人有志、FCDIC電極/界面研究部会、FC懇談会世話人有志  (調整中を含む)

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