燃料電池ワールド Vol.1940 (2015/08/26 10:32)

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□燃料電池ワールド Vol.1940
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■2015年08月26日発行

                    ◆燃料電池NPO pemdream

                    ◇http://pemdream.com

■世界のヘッドライン(08月14日)
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2015/08/14 カリフォルニア州エネルギー委員会、ニュー・フライヤー社のゼロ・エミッション燃料電池実証プロジェクトを承認(CEC)

〔訳注〕ニュー・フライヤー・インダストリーズ社(New Flyer Industries Inc.)の子会社のニュー・フライヤー・オブ・アメリカ社(New Flyer of America Inc.)は、カリフォルニア州エネルギー委員会(California Energy Commission:CEC)がハイドロジェニックス社(Hydrogenics)の燃料電池「セレリティプラス(CelerityPlus)」を搭載した「ニュー・フライヤー・エクセルシオール(New Flyer Xcelsior)」電動路線バスが携わる先進的実証プロジェクトを運営するために210万ドルの補助金を承認した。提案の通知は、2015年4月に最初に連絡された。ニュー・フライヤー・オブ・アメリカ社は、米国とカナダの大型輸送バスの大手メーカーである。

2015/08/14 NEL社、ロトライザーを獲得する(NEL)

〔訳注〕NEL社(NEL)は、ノルウェーのロトブースト社(RotoBoost AS)の子会社であるロトブースト・エッチ2社(RotoBoost H2 AS)を買収する。ロトブースト社は、小型から大型に至るまで規模の拡大に対応できるコンパクトな水電解装置「ロトライザー(RotoLyzer)」に関するすべての資産を持っている。ロトラーザーは業界内の他の電解槽製品とは根本的に異なるアルカリ型プラントである。

2015/08/14 マス交通局、新しい燃料電池バスを発表
http://merumaga.fuelcellworld.jp/index.php?QBlog-20150826-1

〔訳注〕ミシガン州フリント(Flint)のマス交通局(Mass Transportation Authority:MTA)は8月10日、新しい次世代代替燃料車のいくつかを公表した。組織は、天然ガスやプロパンガス駆動のトラックとともにアメリカ製の新しい第8世代水素燃料電池バスに切り替える。これらのすべてのクルマは今後数週間の内に、すべての代替燃料艦隊となり、路上を走ることになる。
http://merumaga.fuelcellworld.jp/index.php?QBlog-20150826-1

 マス交通局は2012年5月に、ミシガン州で初めての燃料電池バスの運行を開始した。このときはユナイテッド・テクノロジーズ社(United Technologies Corp.)からリースしたバスだったが、今回は、アメリカ燃料電池バス・プロジェクトの第8世代のもので、エルドラド・ナショナル社(El Dorado National)、バラード・フュエルセル社(Ballard Fuel Cell)、BEAシステムズ社(BAE Systems)間のコンソーシアムによるものである。

2015/08/14 DNV GLで夏の学生プロジェクト・チームが発表した水素エネルギーの新時代(DNV GL)
http://merumaga.fuelcellworld.jp/index.php?QBlog-20150826-1

〔訳注〕ノルウェーのデット・ノルスケ・ベリタス社(DNV)とドイツのジャーマニッシュ・ロイド社(GL)が2013年に合併して設立されたDNV GLグループが、毎年夏に実施しているプロジェクトの記事。今年は、「日本の沖合いでの水素生産(offshore hydrogen production in Japan)」だった。2011年の福島の原発事故以来、原子力への依存が減り、国は風力や太陽光、水力発電による「カーボンフリー」水素社会を2040年に目指している、というテーマで論議がなされた。
http://merumaga.fuelcellworld.jp/index.php?QBlog-20150826-1

2015/08/14 「キャンパス植物相」燃料の研究者の想像力、燃料電池の効率を改善
http://merumaga.fuelcellworld.jp/index.php?QBlog-20150826-1

〔訳注〕ミズーリ科学技術大学(Missouri University of Science and Technology)の機械と航空宇宙工学(mechanical and aerospace engineering)教授のウミット・コユル(Umit Koylu)は、生物から学ぶ(biology-inspired)高分子電解質膜(polymer electrolyte membrane:PEM)燃料電池の技術移転(tech-transfer)と商業化を調べるために、国立科学財団(National Science Foundation)から6カ月5万ドルのイノベーション隊(Innovation Corps Teams:I Corps)プログラム資金を受けている。そして、「キャンパス植物相(campus flora)」は、彼のインスピレーションである。バイオ・インスピレーション燃料電池(bio-inspired fuel cell)なるものの4年間の成果について書かれた記事だが、難しすぎて訳不能。

■2015年08月25日のWEB LINK NEWS
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2015/08/25 トヨタとBMW、燃料電池車の共通点と相違点(東洋経済オンライン)

 筆者はこの夏、BMWが南仏ミラマに持つテストコースで、BMW「5シリーズGT」をベースとしたプロトタイプとなるFCVに試乗する機会を得た。市販車に搭載される前の先進技術を公開する同社のイベント「イノベーション・デイ2015」で公開されたプラグインハイブリッド車(PHV)、ウォーター・インジェクション(WI)機構を積んだ過給エンジンのレポートとともにお伝えしよう。

 BMWのFCVは、この試乗イベントが開かれる前に「ミライの双子では?」といううわさもあった。実際に見ると、トヨタとの提携が生かされている部分はあるものの、かなり異なる仕組みだ。具体的には、BMWが燃料電池スタックの筐体を作って日本に送り、トヨタがセルを詰めてドイツに送り返しているようだ。DC-DCコンバーターなどの電気系補機はトヨタ製だが、コンプレッサーと電気モーターと水素タンクはBMW製。制御もBMWの独自開発である。

 BMWのFCVは、燃料電池スタックの上に電気モーターと補機類を搭載したRWD(後輪駆動車)であり、FWD(前輪駆動車)の「ミライ」用ユニットとは配置が異なる。水素タンクはクライオ式を採用しており、マイナス220?230℃に冷却した水素を350バールの高圧で保存することで、7kg以上の水素を搭載できる。驚くべきは、燃料電池の効率が65%を達成している点だ。主なロスは、スタックで生じる熱、コンプレッサーやポンプなどの作動によるものだ。

 試乗車は、この燃料電池ユニットとクライオ式水素タンクを組み合わせたシステムを搭載していた。アクセルを踏み込むと、甲高いコンプレッサーの音が室内に響く。もともと車重2トン超の「5シリーズGT」が、FCVプロトタイプでは約2.2トンへと増しているが、電気モーターによる駆動の特徴を生かして高い加速感を生む。

 200Hpの最高出力を発揮し、燃料電池スタックの出力は「ミライ」と同等の113kWを誇る。「ミライ」は「プリウス」と似た滑らかな加速だが、BMWのFCVプロトタイプはスポーティな味付けになっている。市販についての言及はしていないが、「i8」風のスポーツカーに進化版の燃料電池スタックを搭載してテストし、その結果を反映した次世代の燃料電池車を2020年頃に発表する計画だ。
川端 由美
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150825-00081526-toyo-bus_all

2015/08/25 JFEテクノリサーチ 千葉、川崎で設備投資(日刊産業新聞)

 JFEテクノリサーチ(津山青史社長)は、自動車のマルチマテリアル化、医療、燃料電池関連などの分析・解析・評価能力を強化するため、大型設備投資に踏み切る。ソリューション本部(千葉)には極微量分析用クリーンルームを増設するほか、CFRP(炭素繊維強化プラスチック)主体の樹脂疲労試験機を追加導入する。ソリューション本部(川崎)には、インプラント関連の試験機を2台増設する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150825-00010006-sangyo-bus_all

2015/08/25 クラレ、高機能ポリアミド樹脂「ジェネスタ」の海外展開を加速(Impress Watch)

 クラレは8月25日、同社が開発した高機能ポリアミド樹脂「ジェネスタ」に関して、自動車部品への採用事例を紹介するとともに、今後の海外展開など関して記者会見を実施した。

 会見では、クラレのイソプレカンパニー ジェネスタ事業部 高井信彦事業部長がプレゼンテーションを実施。ジェネスタは自動車用部品に求められる、「耐熱性」「耐衝撃性」「耐摩耗性」「耐薬品性」「耐加水分解性」に対してバランスの取れた特性を持つ、金属のように強いプラスチック。

 高井氏は自動車部品として燃料チューブやワイヤーハーネス保護チューブなどに採用されている事例を示し、最近ではマツダ「CX-5」「アテンザ」「アクセラ」に搭載する2.2リッターディーゼルターボのインタークーラータンクの樹脂部分への採用や、トヨタ自動車の燃料電池自動車「MIRAI」の「燃料電池スタック」の配管部品に採用されたことを紹介した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150825-00000120-impress-ind

2015/08/25 <南ア科学技術相>燃料電池開発へ日本の技術期待(毎日新聞)

 来日している南アフリカのナレディ・パンドール科学技術相は25日、自国の天然資源と日本の技術力を融合し、二酸化炭素を出さない「究極のクリーンエネルギー」と言われる水素燃料電池の開発や生産に取り組みたいと語った。毎日新聞の取材に答えた。

 南アは燃料電池の生産に必要な白金(プラチナ)の資源国で、世界全体の埋蔵量の75%を占める。パンドール氏は「豊富な資源を持つ我々と、世界最先端の技術を持つ日本が一緒に動けば、燃料電池の産業化をスピードアップできる」と指摘。

 さらに、南アでは都市から離れた一部地域に電力が届いていない点を挙げ、「燃料電池を地方の電力として使いたい。日本と協力すれば互いの利益を追求できる」と述べた。

 日本では昨年12月、世界で初めて燃料電池自動車(FCV)が発売された。政府は2020年の東京五輪までにFCVを一定程度普及させる方針。日本と南アの産官学関係者は25日、東京都内で燃料電池を巡る連携について意見を交わした。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150825-00000092-mai-m_est

2015/08/25 長崎総合科学大学で「ながさき次世代ロボット研究会」/長崎(みんなの経済新聞ネットワーク)

 長崎総合科学大学(長崎市網場町)201講義室で9月17日、国立研究開発法人・産業技術総合研究所の岩田拡也主任研究員を招いて「ながさき次世代ロボット研究会」が開かれる。

 さまざまな分野で技術開発に取り組む同学では、工学部工学科船舶工学コースが開発に携わった国内初の「燃料電池船」が今月完成した。同船は環境省の「CO2排出削減対策強化誘導型技術開発・実証事業」として浮体式洋上風力発電の余剰電力で製造した水素を活用するために開発されたもので、戸田建設を中心とした企業グループで事業が進められ、同コースは日本唯一の船舶工学の教育・研究機関として船体設計・製作・燃料電池などの機器実装のとりまとめを担当した。現在、五島市周辺の海域で実証実験が行われている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150825-00000077-minkei-l42

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆第8回新電極触媒シンポジウム&宿泊セミナー【再掲】
  テーマ「高活性と高耐久性を両立する触媒を目指して」
◇趣旨概要

 触媒学会の燃料電池関連触媒研究会は燃料電池に関連する触媒を対象としています。この研究会では高活性/高耐久性触媒、触媒の低コスト化を含めた合成法、触媒の反応機構と基礎物性、評価/解析法等、燃料電池用触媒に関する学術情報交換を行っています。本シンポジウム&宿泊セミナーはFCDIC電極/界面研究部会とFC懇談会との共催で、PEFC用電極触媒に関する最近の研究開発状況と今後の展開について講演頂くと同時に、ナイトセッションで参加者が親しく討論します。2014年にFCVの市販が開始されましたが、Pt系触媒の高活性化と高耐久化はまだまだ不十分であり、これらを同時に高めることが更なるPEFCの低コスト化と高信頼化への鍵となります。第8回となる本宿泊セミナーでは、カソード環境でのPt系触媒の変化、Pt系触媒の耐久性を高める方法、MEA内で生じている現象とその理解およびメタノール酸化触媒について講演して頂きます。ポスターセッションでは電極触媒に限定せず、燃料電池に関連する研究を広く募集します。学生の方には優秀ポスター賞を用意しておりますので、奮ってご参加ください。
◇開催日時と会場
・日時:10月23日 (金) 12:30?10月24日 (土) 12:00
・会場:〒411-0032静岡県三島市末広町21-9 東レ総合研修センター TEL: 055-980-0333
◇参加申し込み
・参加申し込み締め切り: 10月9日 (金)
・ポスター発表申し込みと発表要旨の締め切り: 10月16日 (金)A4用紙1枚にフリーフォーマットでタイトルと所属を明記の上,下記西村までメールで送付してください.
・参加費: 一般会員 23,000円、一般非会員30,000円、学生5,000円
・宿泊費: 7,000円 (夕食・朝食込み)
・参加申し込み方法と問合せ先
氏名、所属、連絡先 (住所, 電話, メールアドレス)、宿泊の有無およびポスター発表の有無を明記の上、下記西村までメールでお申し込みください.

  同志社大学 西村メールアドレス: jt-liaiy@mail.doshisha.ac.jp 
        電話番号: 0774-65-6589
◇セミナー内容
◆1日目 10/23(金)
・セッション1 招待講演 (センター棟8階 多目的研修室)
12:40~13:40 酸性溶液中でのPtの溶解機構 (東北大学 菅原先生)
13:40~14:40 硬X線光電子分光法を用いたPt/C電極の酸化反応のその場観察 (分子科学研究所 高木先生)
15:00~16:00 放射光を用いたMEA環境におけるその場観察技術 (豊田中央研究所 畑中氏)
16:00~17:00 シリカ?Pt界面設計によるPtカソード触媒の高機能化 (九州大学 竹中先生)
17:00~18:00 コンポジットカーボンナノファイバーを担体に用いたDMFC用アノード触媒 (群馬大学 中川先生)
・セッション2 (ナイトセッション)  ポスター展示 (ダイニング棟3階 第1パーティールーム)
19:00~21:00 ポスターセッション&自由討議
~22:30 自由討議 (ダイニング棟3階 バーラウンジ「アウル」)
◆2日目 10/24 (土)
・セッション3:招待講演 (センター棟8階 多目的研修室)
8:30~9:30 PEFCの電位サイクル耐久性評価試験方法の比較 (自動車研究所 橋正氏)
9:30~10:30 軟X線を用いたMEA内の水挙動 (東京工業大学 平井先生)
10:50~11:50 白金・カーボン表面に吸着したアイオノマー相内の物質輸送と構造の関係(FC-Cubic 大平先生)
◇東レ総合研修センターへのアクセス
〒411-0032 静岡県三島市末広町21-9 TEL: 055-980-0333
JR三島駅北口より徒歩12分 タクシーでワンメーター
https://plus.google.com/116295045839993185703/about?gl=jp&hl=ja
◇主催: 触媒学会 (燃料電池関連触媒研究会)、燃料電池開発情報センター (FCDIC)、FC懇談会
◇協賛: 触媒学会、触媒学会工業触媒研究会、表面科学会、大阪科学技術センター、電池技術委員会
シンポジウム&宿泊セミナー準備委員会: 燃料電池関連触媒研究会世話人有志、FCDIC電極/界面研究部会、FC懇談会世話人有志  (調整中を含む)

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TAKAGI-1