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□燃料電池ワールド Vol.1938
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■2015年08月24日発行
◆燃料電池NPO pemdream
■世界のヘッドライン(08月12日)
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2015/08/12 水素の燃料電池バス、1万キロを運行(PostBus)
http://merumaga.fuelcellworld.jp/index.php?QBlog-20150824-1
〔訳注〕2015年7月31日に、5台の燃料電池バスが1万キロの運行を達成した。2011年以来、燃料電池バスは公共交通機関で正常に作動してきた。他の従来のバスのように日常業務で使用され、ダボス(Davos)の世界経済フォーラム(World Economic Forum)やロカルノ映画祭(film festival in Locarno)などのいろいろなイベントで格別なシャトルバス・サービスを提供している。ポストバス・スイス社(PostBus Switzerland AG)は、カーバガス社(Carbagas)とエア・リキード社(Air Liquide)と共同して、バスに燃料を補給するためのオンサイト水素を生成するために水素ステーションを建設している。プロジェクトが開始して以来、バスへの燃料補給で使用された水素80トンのうち70トンがスイスのブルック(Brugg)で生産され、残りの10トンは配達された。2016年12月に、現在のプロジェクトを継続するかどうかが評価される予定である。
2015/08/12 ビーオーシー社の燃料電池「ハイミラ」、ポータブル水素エナジー発電機「ハイミラ」で自然保護区「王立野鳥保護協会ミンズミア」からテレビ番組「2015年スプリングウォッチ」を支援(BOC)
http://merumaga.fuelcellworld.jp/index.php?QBlog-20150824-1
〔訳注〕ビーオーシー社(BOC)は、今年5月と6月に英国イングランド地方サフォーク州(Suffolk)にある自然保護区、王立野鳥保護協会(Royal Society for the Protection of Birds:RSPB)ミンズミア(Minsmere)で一連の撮影に使われた数台のウェブカメラに環境にやさしい電源を提供した。その電源はポータブル水素エナジー発電機「ハイミラ(HYMERA)」で、2015年の番組「スプリングウォッチ(Springwatch)」を支援した。
http://merumaga.fuelcellworld.jp/index.php?QBlog-20150824-1
〔訳語〕スプリングウォッチ(Springwatch):わが家では普段はあまりテレビを観ないのですが、最近すっかり夢中になっているのは、以前に書いたこともあるSpringwatchという番組。春と秋と冬にそれぞれの季節の名前を付けて、自然を観察するBBCの番組ですが、スタジオでのゲストのお話あり、オタククイズあり、野外に設置したカメラの24時間放映あり(なにも写ってない時間も多い!)、と、ちょっとマニアックな平和でゆるい番組です。中でも私たちが好きなのは、解説も何もなく、ただ巣箱や野原に設置されたカメラの映像をずーっと流している静かな生中継。春は子供が生まれる季節でもあるので、今回は卵がかえる様子やヒナの巣立ちがたくさん取り上げられています。
http://smileinuk.exblog.jp/23220493/
2015/08/12 モナッシュ大学の「人工光合成」システム、水から水素製造の効率22%を達成(Monash University)
〔訳注〕オーストラリアのモナッシュ大学(Monash University)チームは、「人工光合成(artificial photosynthesis)」システムを開発した。太陽で動作する水の水素への変換で22%を超えた、とイギリス王立化学会(RSC)のジャーナル「エネルギーと環境科学(Energy & Environmental Science)」で報告した。いくつかの太陽電池駆動の燃料生成システムは18%という高い効率に達しているが、これらは貴金属触媒に基づいている。チームは、集光型太陽熱発電(solar power)を利用するシステム、および電解槽モジュールについて説明する。詳しくは下記を。
Resources
Leone Spiccia, Shannon Bonke, Mathias Wiechen and Doug MacFarlane (2015) “Renewable Fuels from Concentrated Solar Power: Towards Practical Artificial Photosynthesis” Energy Environ. Sci. doi: 10.1039/C5EE02214B
2015/08/12 日本政府、燃料電池自動車の購入補助金に1万4500ユーロ
〔訳注〕日本政府は将来の水素自動車を支援するために1万4500ユーロの補助金を発表した。国内メーカーの取り組みを支援するために、水素充てんステーションに200万円(1万4500ユーロ)の補助金を可決した。自動車のサイトCaradisiac.comより。
※原文がフランス語なので、その短い文を無理に自動翻訳したが、意味不明。200万円という言葉から、ミライに政府の補助金200万円が出たということのようだ。
■2015年08月21〜23日のWEB LINK NEWS
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2015/08/21 第10世スルタン王が初来県へ 山梨(産経新聞)
インドネシア・ジョグジャカルタ特別州知事でハメンクブウォノ朝第10世スルタン王のスリ・スルタン・ハメンクブウォノ氏を筆頭に州幹部ら一行が24日に来県、27日まで県内に滞在し、県果樹試験場や山梨大の燃料電池ナノ材料研究センターなどを視察する。同州知事の来県は初めて。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150821-00000021-san-l19
2015/08/21 ヒュンダイの燃料電池車、24時間走行の最長記録…2383km(レスポンス)
韓国ヒュンダイモーター(現代自動車。以下、ヒュンダイ)は8月6日、同社の燃料電池車が、燃料電池車による24時間走行の最長距離記録を打ち立てたと発表した。
この燃料電池車は、ヒュンダイが欧州の11か国で販売している、『ix35フューエルセル』。ヒュンダイのCセグメント主力SUV、『ix35』(北米名:『ツーソン』)をベースに開発された燃料電池車。
最大出力136psのモーターを搭載。二次電池は蓄電容量24kWhのリチウムポリマーバッテリー。2つの水素タンクには、700バールの圧力で水素を貯蔵する。最大航続可能距離は600km。0-100km/h加速12.5秒、最高速160km/hの性能を備える。ヒュンダイによると、加速性能はガソリンエンジン車と同等という。
ヒュンダイは、このix35フューエルセルを使って、ドイツで燃料電池車による24時間走行の最長距離記録チャレンジを実施。2名のドライバーが、24時間で2383kmを走行することに成功した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150821-00000007-rps-ind
2015/08/21 ハイブリッド新時代の幕開け、4代目「プリウス」にかかる期待(オートックワン)
このように、いまやハイブリッドは市場に欠かせない存在だが、その可能性は今後さらに拡大しそうだ。すでに、ありとあらゆる場面に“ハイブリッド技術”が浸透しつつある。
そもそも“ハイブリッド”とは性格の異なるものを2つ組み合わせることを指す言葉だ。モータースポーツで使おうが、ディーゼルエンジンと組み合わせようが、そこは問題ではない。
主たる動力源と、運動エネルギーを電気エネルギーに回生できるのは、二次バッテリーとモーターの強みだ。その意味ではトヨタの燃料電池車「MIRAI」も立派なハイブリッドだ。
MIRAIには水素から電気を発電する装置としての燃料電池スタックに加えて、回生エネルギーを蓄電するためのニッケル水素電池が搭載されているのだ。
どんなパワートレーンともタッグを組む可能性を備えているのが、現代のハイブリッド技術の面白いところだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150821-00010000-autoconen-bus_all
2015/08/22 IT業界の富豪、世界ランキング 19位楽天・三木谷氏は資産1兆円(Forbes JAPAN)
第5位:ラリー・ペイジ
総資産額:297億ドル(約3兆7,000億円)
GoogleのCEO、ラリー・ペイジは、デジタル時代において最も影響力のある会社を運営している。検索エンジンの世界シェアでは65%を獲得。アンドロイドOSは10億以上のデバイスで使用されている。2014年には家庭用サーモスタットのNest社を32億ドル(約4,000億円)で買収したほか、セキュリティーカメラメーカーのDropcam社を5億5,555万ドル(約690億円)で買収した。
ペイジはクリーンエネルギーを推奨しており、パロアルトに所有する不動産では燃料電池や地熱エネルギー、雨水採取装置などを利用している。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150822-00010000-forbes-bus_all
2015/08/23 最先端の環境技術を紹介 金沢で燃料電池車など(北國新聞社)
県の「いしかわ近未来の環境技術展2015」(北國新聞社後援)は22日、金沢市の県産業展示館4号館で始まり、家族連れらが環境に配慮した最先端の技術に触れた。
23企業・団体が出展し、トヨタ自動車の燃料電池車「MIRAI(ミライ)」や日産自動車の2人乗り超小型電気自動車「日産ニューモビリティコンセプト」などが展示され、来場者が試乗を楽しんだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150823-00280155-hokkoku-l17
2015/08/23 トヨタ プリウス 次期型、完全な姿を海外メディアがスクープ(レスポンス)
トヨタ自動車が9月上旬にも、米国で初公開すると見られる次期『プリウス』。その完全な姿を、海外の自動車メディアがついにスクープした。
これは8月21日、米国の自動車メディア、『LEFT LANE』が伝えたもの。同メディアが、次期プリウスの擬装のない姿のスクープ撮影に成功。読者に向けて、その画像を公開している。
また、ボディサイドでは、ピラー類をブラックアウト。後部ドアからクォーターパネルにかけてのデザインは、燃料電池車の『MIRAI』を連想させる。さらに、現行型に対して、車体のリアが長くなっているようにも見受けられる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150823-00000002-rps-ind
2015/08/23 CO2削減効果5,800万トン!トヨタのHV販売台数が全世界で800万台突破!(clicccar)
トヨタ自動車が8月21日、HV(ハイブリッド車)の世界累計販売台数が800万台を超えたと発表しました。
同社が販売した実累計台数は7月末時点で804.8万台(PHV含む)。
1997年8月に国内でコースター・ハイブリッドEVを発売、同年12月に初代「プリウス」を発売しており、2014年9月末時点で累計700万台突破、その後約10か月で累計販売台数800万台に達したことになります。
同社では様々な燃料と組み合わせることができるハイブリッド技術を「21世紀の環境コア技術」と位置付け、今後も燃料電池車も含め、更なる高性能化やコスト低減、商品ラインナップの拡充に取り組んでいくとしています。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150823-00010002-clicccarz-bus_all
2015/08/23 【ジャカルタモーターショー15】トヨタ、次世代イメージをアピール…MIRAIに注目集まる(レスポンス)
8月20日に開幕した「ガイキンド インドネシア国際オートショー(GIIAS)2015」においてトヨタは、燃料電池車の『MIRAI(ミライ)』、次世代パーソナルモビリティ『i-Road』、そして『アルファード ハイブリッド』をショーの目玉として紹介した。
MIRAIが壇上に登場すると、その前にインドネシアのメディアが殺到。注目度の高さが印象づけられた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150823-00000020-rps-ind
■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆第8回新電極触媒シンポジウム&宿泊セミナー【再掲】
テーマ「高活性と高耐久性を両立する触媒を目指して」
◇趣旨概要
触媒学会の燃料電池関連触媒研究会は燃料電池に関連する触媒を対象としています。この研究会では高活性/高耐久性触媒、触媒の低コスト化を含めた合成法、触媒の反応機構と基礎物性、評価/解析法等、燃料電池用触媒に関する学術情報交換を行っています。本シンポジウム&宿泊セミナーはFCDIC電極/界面研究部会とFC懇談会との共催で、PEFC用電極触媒に関する最近の研究開発状況と今後の展開について講演頂くと同時に、ナイトセッションで参加者が親しく討論します。2014年にFCVの市販が開始されましたが、Pt系触媒の高活性化と高耐久化はまだまだ不十分であり、これらを同時に高めることが更なるPEFCの低コスト化と高信頼化への鍵となります。第8回となる本宿泊セミナーでは、カソード環境でのPt系触媒の変化、Pt系触媒の耐久性を高める方法、MEA内で生じている現象とその理解およびメタノール酸化触媒について講演して頂きます。ポスターセッションでは電極触媒に限定せず、燃料電池に関連する研究を広く募集します。学生の方には優秀ポスター賞を用意しておりますので、奮ってご参加ください。
◇開催日時と会場
・日時:10月23日 (金) 12:30?10月24日 (土) 12:00
・会場:〒411-0032静岡県三島市末広町21-9 東レ総合研修センター TEL: 055-980-0333
◇参加申し込み
・参加申し込み締め切り: 10月9日 (金)
・ポスター発表申し込みと発表要旨の締め切り: 10月16日 (金)A4用紙1枚にフリーフォーマットでタイトルと所属を明記の上,下記西村までメールで送付してください.
・参加費: 一般会員 23,000円、一般非会員30,000円、学生5,000円
・宿泊費: 7,000円 (夕食・朝食込み)
・参加申し込み方法と問合せ先
氏名、所属、連絡先 (住所, 電話, メールアドレス)、宿泊の有無およびポスター発表の有無を明記の上、下記西村までメールでお申し込みください.
同志社大学 西村メールアドレス: jt-liaiy@mail.doshisha.ac.jp
電話番号: 0774-65-6589
◇セミナー内容
◆1日目 10/23(金)
・セッション1 招待講演 (センター棟8階 多目的研修室)
12:40〜13:40 酸性溶液中でのPtの溶解機構 (東北大学 菅原先生)
13:40〜14:40 硬X線光電子分光法を用いたPt/C電極の酸化反応のその場観察 (分子科学研究所 高木先生)
15:00〜16:00 放射光を用いたMEA環境におけるその場観察技術 (豊田中央研究所 畑中氏)
16:00〜17:00 シリカ?Pt界面設計によるPtカソード触媒の高機能化 (九州大学 竹中先生)
17:00〜18:00 コンポジットカーボンナノファイバーを担体に用いたDMFC用アノード触媒 (群馬大学 中川先生)
・セッション2 (ナイトセッション) ポスター展示 (ダイニング棟3階 第1パーティールーム)
19:00〜21:00 ポスターセッション&自由討議
〜22:30 自由討議 (ダイニング棟3階 バーラウンジ「アウル」)
◆2日目 10/24 (土)
・セッション3:招待講演 (センター棟8階 多目的研修室)
8:30〜9:30 PEFCの電位サイクル耐久性評価試験方法の比較 (自動車研究所 橋正氏)
9:30〜10:30 軟X線を用いたMEA内の水挙動 (東京工業大学 平井先生)
10:50〜11:50 白金・カーボン表面に吸着したアイオノマー相内の物質輸送と構造の関係(FC-Cubic 大平先生)
◇東レ総合研修センターへのアクセス
〒411-0032 静岡県三島市末広町21-9 TEL: 055-980-0333
JR三島駅北口より徒歩12分 タクシーでワンメーター
https://plus.google.com/116295045839993185703/about?gl=jp&hl=ja
◇主催: 触媒学会 (燃料電池関連触媒研究会)、燃料電池開発情報センター (FCDIC)、FC懇談会
◇協賛: 触媒学会、触媒学会工業触媒研究会、表面科学会、大阪科学技術センター、電池技術委員会
シンポジウム&宿泊セミナー準備委員会: 燃料電池関連触媒研究会世話人有志、FCDIC電極/界面研究部会、FC懇談会世話人有志 (調整中を含む)
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■メルマガ「燃料電池ワールド」
□毎週月〜金曜日発行(年末年始および祝日は休刊)
□編集・発行:燃料電池NPO pemdream
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