燃料電池ワールド Vol.1937 (2015/08/21 08:57)

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□燃料電池ワールド Vol.1937
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■2015年08月21日発行

                    ◆燃料電池NPO pemdream

                    ◇http://pemdream.com

■世界のヘッドライン(08月11日)
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2015/08/11 トヨタの燃料電池自動車「ミライ」がヨーロッパに上陸(Toyota)
http://merumaga.fuelcellworld.jp/index.php?QBlog-20150821-1

〔訳注〕最初の5台の「ミライ」が8月8日と10日に、それぞれイギリスのブリストル(Bristol)とベルギーのゼーブルージュ(Zeebrugge)に陸揚げされた。販売は9月からで、イギリス、デンマーク、ドイツの水素ステーションが整備されている地域となる。2015年と2016年は年間550〜100台の予定で、それ以外の市場は2017年から追加される。価格は6万6000ユーロ(ドイツのみプラス付加価値税)となっている。

2015/08/11 ヒュンダイ自動車カナダ社、77%のカナダ人が水素燃料電池自動車を未来の進路だと考えている(Hyundai)

〔訳注〕ヒュンダイ自動車カナダ社(Hyundai Auto Canada Corp.)は、大手調査会社および二酸化炭素排出量の研究者と共同して、消費者の「水素自動車と積極的な長期的環境影響評価」についての調査結果を発表した。調査結果は、従来のバッテリー電気自動車に対して「常に充電しなければならないのが面倒だ」と考えていて、77%は水素燃料電池自動車に期待を示した。

2015/08/11 棄てるコーヒーかすから電力を生成する高温燃料電池用発電技術(Korea Bizwire)
http://merumaga.fuelcellworld.jp/index.php?QBlog-20150821-1

〔訳注〕リー・ジェヨン(Lee Jae-young)教授(右)と研究者チャン・ハンサム(Jang Han-saem)は、燃料に棄てるコーヒーかす(coffee grounds)を使って炭素燃料電池(carbon fuel cell)を発電することに成功した。光州科学技術院(Gwangju Institute of Science and Technology)が8月7日の声明で明らかにした。

 既存の炭素燃料電池では、バイオマス材料は使うために炭化するかガス化することを通して変更を必要とするが、研究チームは3日間で自然にそれらを乾燥させる以外はコーヒーかすに特別な変更を行わない。結果的に炭素燃料電池は、燃料として使用されるカーボン・ブラック(carbon black)などの高品位炭素源と比較して88%の出力を得た。また、電力生成後に残るのは少量の燃えがらだけで、これはコーヒーかすをリサイクルする良い方法となる。昨年の世界のコーヒー使用量は880万トン以上だが、コーヒーかすの利用率は非常に低い。韓国のコーヒーの国内消費は2014年に12万トンだったが、このコーヒーかすを発電用に使用した場合は、3万5000世帯または6000くらいのコーヒーショップに電力を供給することができる。リー教授は「これは地域の小規模電力の分配に貢献できる」と述べた。この研究は、韓国エナジー資源技術企画評価院(Energy Technology Evaluation and Planning:KETEP)の新・再生可能エナジー技術開発プロジェクト(New and Renewable Energy Technology Development project)から資金が提供され、8月1日にジャーナル「電力源(Power Sources)」の電子版に掲載された。写真は、棄てるコーヒーかすを燃料に利用した炭素燃料電池で発電に成功したリー・ジェヨン教授(右)と研究者チャン・ハンサム。

2015/08/10 ニュージャージー工科大学のイオン・スー・リー、アメリカ機械学会電力・エナジー会議で講演(NJIT)
http://merumaga.fuelcellworld.jp/index.php?QBlog-20150821-1

〔訳注〕ニュージャージー工科大学(NJIT)先端エナジー・システム&マイクロデバイス研究所(Advanced Energy Systems and Microdevices Laboratory)の理事で機械と生産工学(mechanical and industrial engineering)助教授のイオン・スー・リー(Eon Soo Lee)は、この夏にサンディエゴ(San Diego)で開かれたアメリカ機械学会(American Society of Mechanical Engineer:ASME)電力・エナジー会議(Power and Energy Conference)で、次世代バッテリーと燃料電池について彼の研究のいくつかの講演を行った。リーは、水素燃料電池の触媒に使う新しい素材の開発に専念している。写真は、2015アメリカ機械学会電力・エナジー会議のイオン・スー・リー(左)。

■2015年08月20日のWEB LINK NEWS
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2015/08/20 インドネシア自動車ショー開幕=逆風に挽回狙う日系各社(時事通信)【ジャカルタ時事】インドネシア国際自動車ショーが20日、首都ジャカルタ郊外で開幕した。

 今回のショーでは、ホンダが乗用車とスポーツ用多目的車(SUV)の特長を併せ持つクロスオーバー車「BR―V」を世界初公開。シェア首位のトヨタ自動車は燃料電池車(FCV)「ミライ」や、主力車「アバンザ」の新モデルを展示した。ダイハツ工業はSUVなどのコンセプトカーを紹介。ダイハツの三井正則社長は「商品を充実させることで何としても挽回していきたい」と語った。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150820-00000139-jij-asia

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆第8回新電極触媒シンポジウム&宿泊セミナー【再掲】
  テーマ「高活性と高耐久性を両立する触媒を目指して」
◇趣旨概要

 触媒学会の燃料電池関連触媒研究会は燃料電池に関連する触媒を対象としています。この研究会では高活性/高耐久性触媒、触媒の低コスト化を含めた合成法、触媒の反応機構と基礎物性、評価/解析法等、燃料電池用触媒に関する学術情報交換を行っています。本シンポジウム&宿泊セミナーはFCDIC電極/界面研究部会とFC懇談会との共催で、PEFC用電極触媒に関する最近の研究開発状況と今後の展開について講演頂くと同時に、ナイトセッションで参加者が親しく討論します。2014年にFCVの市販が開始されましたが、Pt系触媒の高活性化と高耐久化はまだまだ不十分であり、これらを同時に高めることが更なるPEFCの低コスト化と高信頼化への鍵となります。第8回となる本宿泊セミナーでは、カソード環境でのPt系触媒の変化、Pt系触媒の耐久性を高める方法、MEA内で生じている現象とその理解およびメタノール酸化触媒について講演して頂きます。ポスターセッションでは電極触媒に限定せず、燃料電池に関連する研究を広く募集します。学生の方には優秀ポスター賞を用意しておりますので、奮ってご参加ください。
◇開催日時と会場
・日時:10月23日 (金) 12:30?10月24日 (土) 12:00
・会場:〒411-0032静岡県三島市末広町21-9 東レ総合研修センター TEL: 055-980-0333
◇参加申し込み
・参加申し込み締め切り: 10月9日 (金)
・ポスター発表申し込みと発表要旨の締め切り: 10月16日 (金)A4用紙1枚にフリーフォーマットでタイトルと所属を明記の上,下記西村までメールで送付してください.
・参加費: 一般会員 23,000円、一般非会員30,000円、学生5,000円
・宿泊費: 7,000円 (夕食・朝食込み)
・参加申し込み方法と問合せ先
氏名、所属、連絡先 (住所, 電話, メールアドレス)、宿泊の有無およびポスター発表の有無を明記の上、下記西村までメールでお申し込みください.

  同志社大学 西村メールアドレス: jt-liaiy@mail.doshisha.ac.jp 
        電話番号: 0774-65-6589
◇セミナー内容
◆1日目 10/23(金)
・セッション1 招待講演 (センター棟8階 多目的研修室)
12:40〜13:40 酸性溶液中でのPtの溶解機構 (東北大学 菅原先生)
13:40〜14:40 硬X線光電子分光法を用いたPt/C電極の酸化反応のその場観察 (分子科学研究所 高木先生)
15:00〜16:00 放射光を用いたMEA環境におけるその場観察技術 (豊田中央研究所 畑中氏)
16:00〜17:00 シリカ?Pt界面設計によるPtカソード触媒の高機能化 (九州大学 竹中先生)
17:00〜18:00 コンポジットカーボンナノファイバーを担体に用いたDMFC用アノード触媒 (群馬大学 中川先生)
・セッション2 (ナイトセッション)  ポスター展示 (ダイニング棟3階 第1パーティールーム)
19:00〜21:00 ポスターセッション&自由討議
〜22:30 自由討議 (ダイニング棟3階 バーラウンジ「アウル」)
◆2日目 10/24 (土)
・セッション3:招待講演 (センター棟8階 多目的研修室)
8:30〜9:30 PEFCの電位サイクル耐久性評価試験方法の比較 (自動車研究所 橋正氏)
9:30〜10:30 軟X線を用いたMEA内の水挙動 (東京工業大学 平井先生)
10:50〜11:50 白金・カーボン表面に吸着したアイオノマー相内の物質輸送と構造の関係(FC-Cubic 大平先生)
◇東レ総合研修センターへのアクセス
〒411-0032 静岡県三島市末広町21-9 TEL: 055-980-0333
JR三島駅北口より徒歩12分 タクシーでワンメーター
https://plus.google.com/116295045839993185703/about?gl=jp&hl=ja
◇主催: 触媒学会 (燃料電池関連触媒研究会)、燃料電池開発情報センター (FCDIC)、FC懇談会
◇協賛: 触媒学会、触媒学会工業触媒研究会、表面科学会、大阪科学技術センター、電池技術委員会
シンポジウム&宿泊セミナー準備委員会: 燃料電池関連触媒研究会世話人有志、FCDIC電極/界面研究部会、FC懇談会世話人有志  (調整中を含む)

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