燃料電池ワールド Vol.1933 (2015/08/17 12:39)

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□燃料電池ワールド Vol.1933
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■2015年08月17日発行

                    ◆燃料電池NPO pemdream

                    ◇http://pemdream.com

■世界のヘッドライン(08月05日)
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2015/08/05 H2ゴー・パワー社、従来のリチウムイオン電池に代わり水素を開発(Cambridge News)
http://merumaga.fuelcellworld.jp/index.php?QBlog-20150817-1

〔訳注〕発足したばかりのH2ゴー・パワー社(H2GO power)は、通常の電池よりすぐれた効率を提供する新しいシステムを考えついている。これは、ケンブリッジ大学(Cambridge University)で博士号を取得していながら思いついたイナース・アボ・ハメド(Enass Abo-Hamed)によって発明された。「私たちが持っているシステムは、要求に応じて水素を放出し、貯蔵できるシステムである。我々の事業ビジョンは、リチウムイオン電池の良い代替ができることである」と彼女は言った。「これは水素を放出する分子式を使って、ガスを圧縮することなく周囲の温度で動く。通常の電池よりも軽く、用途に応じて5倍長い駆動が可能である。我々はドローンの電力にとても良いと思う」。

2015/08/05 パナソニック社、燃料電池で家庭のエネルギー自給に接近(Staff Writer)
http://merumaga.fuelcellworld.jp/index.php?QBlog-20150817-1

〔訳注〕07/13付けの記事(Vol.1916 2015/07/22発行)、パナソニックによる光触媒水分解の研究開始の記事の再論。

2015/08/05 スカイロンダの住民は水素ステーションを待っている(Almanac)

〔訳注〕04/07付け(Vol.1850 2015/04/10発行)のカリフォルニア州スカイロンダ(Skylonda)水素ステーションの記事の続報。カリフォルニア州エネルギー委員会(California Energy Commission)は、海岸に向かう途中の「スカイウッド・トレーディング・ポスト(Skywood Trading Post)」というレストランと食料品の店をサービス・ステーションに改造するために、水素ポンプを設置する推定280万ドルのうちの210万ドルを提供している。「ベイエリア(Bay Area)は、エネルギー委員会の報告によると2015年末までに10の水素ステーションを持たなければならない。スカイロンダ・ステーションは2016年中ごろまでに開設する必要がある」と、スカイロンダ・プロジェクトの資金集めを援助しているボイド水素社(Boyd Hydrogen LLC)社長のボブ・ボイド(Bob Boyd)は語った。ステーションの運営者は、カナダの水素技術&エナジー社(Hydrogen Technology & Energy Corp.)になり、改造費の残り70万ドルと、ステーションの事業開始の収益を与えるために3年間の間、年間10万ドルのエネルギー委員会からの補助金を受け取るだろう。7月21日に約1ダースの地元住民がレストランに集まり、議論を重ねている。

2015/08/05 ボーダフォン社、エネルギー効率の良い通信ネットワークのために燃料電池を使用(Telecom Lead)
http://merumaga.fuelcellworld.jp/index.php?QBlog-20150817-1

〔訳注〕携帯電話会社(Mobile service provider)ボーダフォン(Vodafone)は、新興通信市場で1億2200万人の顧客を抱えている。これらの国の我々のネットワークのデータ通信量(Data traffic)は、ほぼ1年で倍増した。電力網は、無線基地局の最もコストの高いエネルギー源だが、途上国内のいくつかの地域での電力系統(utility grid)は信頼がないか、存在しないかという状態である。ディーゼル発電機は、従来からのこの問題の解決策だが、多くの欠点がある。南アフリカ(South Africa)のボーダコム社(Vodacom)は、8年前から水素燃料電池システムの使用を開始し、現在では200以上の燃料電池を備えている。

2015/08/05 水素を作るスイッチグラス

〔訳注〕バイオリファイナリー(Biorefineries)は、スイッチグラス(switchgrass)のような植物源から水素を生成するオークリッジ国立研究所(Oak Ridge National Laboratory)で開発された新しい方法から利益を得ることができる。オークリッジ国立研究所のアブヒジート・ボロール(Abhijeet Borole)は、「バイオマスから再生可能な水素の生産は、化石燃料から離れるための念願の技術である。我々は、1日当たり4リッター以上の水素を作っている」と話した。
〔訳語〕バイオリファイナリー(biorefinery)とは、再生可能資源であるバイオマスを原料にバイオ燃料や樹脂などを製造するプラントや技術のことである。(Weblio)

■2015年08月14〜16日のWEB LINK NEWS
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2015/08/14 日本企業の大規模なR&D、韓国企業の大きな脅威に=「韓国は永遠に日本のカモ」「日本は開発投資、韓国は崩壊へ」―韓国ネット(Record China)

 2015年8月10日、韓国メディア・韓国経済は、日本の主要企業が研究開発(R&D)に大規模な資金を投入している現状を伝えた。

 日本メディアが実施した「2015年度研究開発活動調査」によると、主要268社の日本企業が15年度に計画しているR&D投資額は11兆7940億円で、前年度の投資額より4.7%増加する見通しだ。これは、昨年12月決算の韓国496社上場企業の純利益(連結ベース61兆ウォン〔約6兆4700億円〕)の2倍に迫る規模だ。

 日本企業のR&D投資は6年連続で増加しており、回答企業の3分の1の111社が史上最大規模のR&D投資を計画している。企業別ではトヨタ、ホンダ、日産などの自動車3社が1?3位を占めた。トヨタは、燃料電池車などのエコカーと安全運転支援のための人工知能の開発など、今年だけで過去最大の1兆500億円を投資する計画で、前年比4.5%増の規模だ。電気機械業種では、ソニーが半導体などに4900億円を、パナソニックがロボット技術と住宅関連部門に4700億円を投資する。

 専門家は、「日本のメーカーは一般製造業では中国に打ち勝つことは難しいことを認識して、エコカー、ロボット、航空機などの高付加価値製品に集中している」とし、「日本企業の大規模なR&D投資が業績不振で投資余力が減少している韓国企業に今後大きな脅威になるだろう」と述べた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150814-00000025-rcdc-cn

2015/08/14 北京市、老朽化自動車21万台廃棄 年度目標クリア(FOCUS-ASIA.COM)

 北京市は7月末までに老朽化した自動車21万7000台を廃棄し、20万台の年度目標を事前達成した。廃棄によって窒素酸化物6176トンと炭化水素5592トンを削減できる。8月13日、中国環境報が伝えた。

 北京市は基準違反の自動車の廃棄を進め、2011年から2014年までに165万台以上を処分した。

 北京市はこのほかにも自動車台数の厳しい抑制や排出基準の厳格化、クリーンエネルギーを使用した自動車の普及などを通じて、自動車の汚染物質排出削減策を進めている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150814-00000028-xinhua-cn

2015/08/15 排出するのはただの「水」、環境にやさしいが効率の低い「燃料電池」(ZUU online)

 自動車向けの燃料電池は、東京都がオリンピックに向けて「燃料電池バス」の本格的な活用をうたうなど、実用化への動きが加速しているが、産業向けの据え置き型燃料電池についても、このほど経済産業省が規制緩和の方向性を打ち出した。

 同省が来年度までに関係省令を改正するなどして規制緩和を狙う柱の1つは、設置の際の手続きの簡素化だ。これまで発電能力500kW以上の燃料電池を設置するためには、工事計画書などを国に提出し、2カ月ほどかかる審査を受けなければならなかった。しかし今後は、50kW以上2000kW未満の設備については、計画書の提出を不要にし、設置まで数日程度で手続きが済むよう手続きを簡素化する方向で検討している。

 これまで発電時に強い圧力がかかるタイプの燃料電池では、近くに待機した人が24時間体制の監視しなければならなかった。同省は、技術が確立された300kW未満の燃料電池については、モニターなどによる遠隔監視を認めて事業者の負担を軽減させるなど、監視体制も見直す方針だ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150815-00000004-zuuonline-bus_all

2015/08/15 トヨタ「MIRAI」の輸出車が英国・ベルギーに到着!(clicccar)欧州トヨタの発表によると、FCV「MIRAI」の輸出第1弾となる5台が英ブリストルとベルギーのゼーブルッへにそれぞれ船舶で輸送され、陸揚げされたそうです。

 同車は9月から水素ステーションが設置されているイギリス、デンマーク、ドイツの3カ国で販売が開始され、他の国についてもインフラ整備が整う2017年以降に販売が開始される見通し。

 当面の年間販売台数は50?100台で、欧州価格は66,000ユーロ(約910万円)+VAT(付加価値税)を予定しているそうです。

 また米国では7月20日の予約受付開始後10日間で、2017年末までの販売目標である3,000台の5分の1に相当する600台の受注が入っており、10月にもカリフォルニアで販売を開始するそうです。

 米国価格は57,500ドル(約713万円)を予定しており、3年分の水素燃料が無料で付いて来るとか。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150815-00010001-clicccarz-bus_all

2015/08/15 三菱自動車が米国生産から撤退 アジアシフトで「選択と集中」するが・・・(J-CASTニュース)

 米国での販売規模が小さいことに加え、同工場の生産の3分の1を占めていたロシア向けが大幅に減少したことが響いた。ウクライナ問題に伴う対露制裁もあって通貨安とロシア経済低迷から、ロシアでの販売が振るわなかったためだ。

 米国生産撤退を発表した7月27日の記者会見で、三菱自の相川哲郎社長は「工場を維持する生産規模になっていない。『選択と集中』を進めるために工場を売却する」と語り、米国からの生産撤退を正式に表明した。

 研究開発に莫大な金額がかかる電気自動車、ハイブリッド車、燃料電池車など次世代の環境技術と同様、生産・販売エリアで「選択と集中」をどう進めていくかが生き残りのカギを握っているが、インドにおけるスズキのような優勢地域・国がない三菱自にとって、いばらの道が続きそうだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150815-00000003-jct-bus_all

2015/08/15 米15州が裁判所に申し立て、オバマ政権のCO2規制案阻止狙う(AFP=時事)
【AFP=時事】米国50州のうちの15州が13日、バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領の政権が発表した、クリーンエネルギーの活用を推奨し、二酸化炭素(CO2)の排出量を規制する新たな案を阻止するための申し立てを連邦裁判所に行った。

 オバマ大統領が発表した規制案をめぐり、各州は来年9月までに実施計画を環境保護局(Environmental Protection Agency、EPA)に提出するよう求められている。申し立てはEPAの提出期限を延期するよう求めたもので、アラバマ(Alabama)、アーカンソー(Arkansas)、フロリダ(Florida)、インディアナ(Indiana)、カンザス(Kansas)、ケンタッキー(Kentucky)、ルイジアナ(Louisiana)、ミシガン(Michigan)、ネブラスカ(Nebraska)、オハイオ(Ohio)、オクラホマ(Oklahoma)、サウスダコタ(South Dakota)、ウエストバージニア(West Virginia)、ウィスコンシン(Wisconsin)、ワイオミング(Wyoming)の各州が行った。

 オバマ政権は今月3日、二酸化炭素の排出量を2030年までに2005年の水準から32%削減することを目指す新たな規制案を発表した。新たな規制案の目標を達成するためには、各州政府と電力会社は原油よりも環境汚染度が低い天然ガスや、太陽光、風力などの再生可能エネルギーを積極的に利用する必要がある。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150815-00000013-jij_afp-int

2015/08/16 燃料電池ミライがWRCドイツラリーで走る(国沢光宏)

 1イベント150万人以上の観客数になるWRCドイツラリーでトヨタ・ミライが前走車を行うことになった。モータースポーツも将来的には環境問題と直面するため、新しいパワーユニットを検討しなければならない。その最短距離に居るのが燃料電池だと思われる。なぜか?

 電気自動車も素晴らしい性能を持つけれど、WRCの長いSS(競技区間)は50km以上に達する。それだけの距離を充電無しで走りきれる電池といえば、現在の日産リーフの4倍くらいになってしまう。しかも充電も頻繁に行わなければならず、スケジュールを組みにくい。

 燃料電池なら3分程度でフル充填出来るし、航続距離もガソリンと同等。絶対的な出力は、現時点で150馬力程度ながら、10年もすれば下を見て2倍に向上するだろう。現在のWRカーが320馬力程度と言われているため、同じくらいのパワーユニットになる。

 WRCドイツラリーは8月20日に開幕し、ルクセンブルクに近い古都トリアーをベースとし、3日間で競技区間300km以上を走る。ミライは移動式水素充填車を持ち込み、全コース走る予定。すでに現地では話題になっており、取材依頼も多数入っている。
http://bylines.news.yahoo.co.jp/kunisawamitsuhiro/20150816-00048493/

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆第8回新電極触媒シンポジウム&宿泊セミナー【再掲】
  テーマ「高活性と高耐久性を両立する触媒を目指して」
◇趣旨概要

 触媒学会の燃料電池関連触媒研究会は燃料電池に関連する触媒を対象としています。この研究会では高活性/高耐久性触媒、触媒の低コスト化を含めた合成法、触媒の反応機構と基礎物性、評価/解析法等、燃料電池用触媒に関する学術情報交換を行っています。本シンポジウム&宿泊セミナーはFCDIC電極/界面研究部会とFC懇談会との共催で、PEFC用電極触媒に関する最近の研究開発状況と今後の展開について講演頂くと同時に、ナイトセッションで参加者が親しく討論します。2014年にFCVの市販が開始されましたが、Pt系触媒の高活性化と高耐久化はまだまだ不十分であり、これらを同時に高めることが更なるPEFCの低コスト化と高信頼化への鍵となります。第8回となる本宿泊セミナーでは、カソード環境でのPt系触媒の変化、Pt系触媒の耐久性を高める方法、MEA内で生じている現象とその理解およびメタノール酸化触媒について講演して頂きます。ポスターセッションでは電極触媒に限定せず、燃料電池に関連する研究を広く募集します。学生の方には優秀ポスター賞を用意しておりますので、奮ってご参加ください。
◇開催日時と会場
・日時:10月23日 (金) 12:30?10月24日 (土) 12:00
・会場:〒411-0032静岡県三島市末広町21-9 東レ総合研修センター TEL: 055-980-0333
◇参加申し込み
・参加申し込み締め切り: 10月9日 (金)
・ポスター発表申し込みと発表要旨の締め切り: 10月16日 (金)A4用紙1枚にフリーフォーマットでタイトルと所属を明記の上,下記西村までメールで送付してください.
・参加費: 一般会員 23,000円、一般非会員30,000円、学生5,000円
・宿泊費: 7,000円 (夕食・朝食込み)
・参加申し込み方法と問合せ先
氏名、所属、連絡先 (住所, 電話, メールアドレス)、宿泊の有無およびポスター発表の有無を明記の上、下記西村までメールでお申し込みください.

  同志社大学 西村メールアドレス: jt-liaiy@mail.doshisha.ac.jp 
        電話番号: 0774-65-6589
◇セミナー内容
◆1日目 10/23(金)
・セッション1 招待講演 (センター棟8階 多目的研修室)
12:40〜13:40 酸性溶液中でのPtの溶解機構 (東北大学 菅原先生)
13:40〜14:40 硬X線光電子分光法を用いたPt/C電極の酸化反応のその場観察 (分子科学研究所 高木先生)
15:00〜16:00 放射光を用いたMEA環境におけるその場観察技術 (豊田中央研究所 畑中氏)
16:00〜17:00 シリカ?Pt界面設計によるPtカソード触媒の高機能化 (九州大学 竹中先生)
17:00〜18:00 コンポジットカーボンナノファイバーを担体に用いたDMFC用アノード触媒 (群馬大学 中川先生)
・セッション2 (ナイトセッション)  ポスター展示 (ダイニング棟3階 第1パーティールーム)
19:00〜21:00 ポスターセッション&自由討議
〜22:30 自由討議 (ダイニング棟3階 バーラウンジ「アウル」)
◆2日目 10/24 (土)
・セッション3:招待講演 (センター棟8階 多目的研修室)
8:30〜9:30 PEFCの電位サイクル耐久性評価試験方法の比較 (自動車研究所 橋正氏)
9:30〜10:30 軟X線を用いたMEA内の水挙動 (東京工業大学 平井先生)
10:50〜11:50 白金・カーボン表面に吸着したアイオノマー相内の物質輸送と構造の関係(FC-Cubic 大平先生)
◇東レ総合研修センターへのアクセス
〒411-0032 静岡県三島市末広町21-9 TEL: 055-980-0333
JR三島駅北口より徒歩12分 タクシーでワンメーター
https://plus.google.com/116295045839993185703/about?gl=jp&hl=ja
◇主催: 触媒学会 (燃料電池関連触媒研究会)、燃料電池開発情報センター (FCDIC)、FC懇談会
◇協賛: 触媒学会、触媒学会工業触媒研究会、表面科学会、大阪科学技術センター、電池技術委員会
シンポジウム&宿泊セミナー準備委員会: 燃料電池関連触媒研究会世話人有志、FCDIC電極/界面研究部会、FC懇談会世話人有志  (調整中を含む)

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