燃料電池ワールド Vol.1930 (2015/08/12 11:56)

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□燃料電池ワールド Vol.1930
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■2015年08月12日発行

                    ◆燃料電池NPO pemdream

                    ◇http://pemdream.com

■世界のヘッドライン(07月31日)
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2015/07/31 SFCエナジー社、車両を基礎にした、又は定置用電源のためにドイツ連邦国防軍の130万ユーロの軍事注文を発表(SFC)
http://merumaga.fuelcellworld.jp/index.php?QBlog-20150812-1

〔訳注〕SFCエナジー社(SFC Energy AG)は、軍事車両の電源装置にする燃料電池のために、そして野外の兵士のためにドイツ連邦国防軍(German Bundeswehr)の注文を受領した。この注文は、2011年12月にドイツ連邦国防軍による燃料電池「エミリー(EMILY)」の導入を成功裏に展開しているSFC社にとって繰り返しビジネスの典型である。同時にエミリーはまた、 北大西洋条約機構(NATO)のNATOストック便号(NATO stock number:NSN)を割り当てられ、それはまた、標準化の水準を達成したただ一つのドイツの燃料電池である。この注文は、約130万ユーロになり、当社の2015年第3四半期の売上高に計上された。

2015/07/31 フュエルセル・エナジー社、イーオン・コネクティング・エナジー社とプロジェクト開発を契約し、ヨーロッパで最初のメガワット級定置用燃料電池発電プラントの販売を発表(FuelCell Energy)

〔訳注〕フュエルセル・エナジー社(FuelCell Energy, Inc.)は本日、メガワット級あるいは数メガワット級のダイレクト・フュエルセル発電所(Direct FuelCell(DFC)power plants)で分散型熱電併給を提供するために、また、既存の、 そして今後期待される顧客に対し、電力購入契約の融資やリースを提供するために、同社の関連会社フュエルセル・エナジー・ソリューション社(FuelCell Energy Solutions, GmbH)と、イーオン・コネクティング・エナジー社(E.ON Connecting Energies GmbH)の間での協定を発表した。フュエルセル・エナジー・ソリューション社は、ヨーロッパ・サービス・エリアで超クリーンな、効率的で信頼性の高い燃料電池発電所の提供者である。イーオン・コネクティング・エナジー社は、分散型エネルギーとエネルギー効率、産業、商業、公共部門の顧客にサービスするためにイーオン社のビジネスと一体化している。契約は、マンハイム(Mannheim)のフリアテック社(FRIATEC AG)のドイツ本社と工場で、ヨーロッパの1.4MW級発電所の販売で開始する。

2015/07/31 イーオン社とフリアテック社、ヨーロッパで最初のメガワット級燃料電池発電所を建設、所有、運営するための長期的エネルギー・パートナーシップを締結

〔訳注〕前出のフュエルセル・エナジー社(FuelCell Energy)の記事の補充記事。ヨーロッパでは商業用燃料電池発電所としてはMW級のものはこれが初めてで、それを3社で取り組んでいくというもの。この提携は昨年4月、ヨーロッパで行われた欧州水素協会20(European Hydrogen Association)主催の第回水素・燃料電池グループ展(H2 and FC
Group Exhibit)で議論されていたが、1年を経てついに実現した。

2015/07/31 ウエストバージニア大学、固定酸化物型燃料電池の革新で米エネルギー省の資金を受領(WVU)

〔訳注〕ウエストバージニア大学(West Virginia University:WVU)で初めての米国エネルギー省(U.S.Department of Energy)エネルギー先端研究計画局(Advanced Research Projects Agency - Energy:ARPA-E)資金は、ユタ州ベース(Utah-based)の研究開発会社マテリアル&システムズ・リサーチ社(Materials and Systems Research Inc.)と共同で2014年11月に授与された。プロジェクトの一環として、機械宇宙工学の教授キンボ・リュウ(Xingbo Liu)は固体酸化物型燃料電池の技術革新のために55万ドルを受け取った。このプロジェクトは、単一の工程で電気や液体燃料に天然ガスを変換することが可能な中間温度(intermediate-temperature)の燃料電池を開発するエネルギー先端研究計画局の「電気化学システムをベースとした信頼できる電力(Reliable Electricity Based on Electrochemical Systems:REBELS)」プログラムに基づいている。

2015/07/31 220万ドルがベイエリアの水素供給ステーション用に承認(Bay City News Service)

〔訳注〕ベイエリア大気室管理区(Bay Area Air Quality Management District:BAAQMD)は29日の水曜日に、ベイエリアに12の水素供給ステーションを完成させるために220万ドルを承認した、と発表した。ベイエリアにはすでに3カ所のステーションがあり、追加の12カ所は来年早々に稼働する予定である。合計15カ所は、バークレー(Berkeley)、キャンベル(Campbell)、フォスターシティ(Foster City)、ヘイワード(Hayward)、ロスアルトス(Los Altos)、ミルバレー(Mill Valley)、マウンテンビュー(Mountain View)、オークランド(Oakland)、レッドウッドシティ(Redwood City)、サンゼノの第1と第4通り(North First and North Fourth streets in San Jose)、サンラモン(San Ramon)、サラトガ(Saratoga)、南サンフランシス(South San Francisco)、ウッドサイド(Woodside)である。

■2015年08月11日のWEB LINK NEWS
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2015/08/11 燃料電池で地域に電力 実証実験に着手 静岡ガスと三島市(@S[アットエス] by 静岡新聞)

 静岡ガスと三島市は2015年度中に、家庭用燃料電池「エネファーム」を利用して地域に電力を融通する新システムの実証実験を始める。10日までに、資源エネルギー庁の補助事業に採択された。

 計画では1年間、同市内の新築住宅3戸に設置したエネファームで発電した余剰電力を、周辺の住宅で利用する。

 電力小売りが完全自由化される来年4月以降は、余剰電力を静岡ガスの子会社が買い取り、契約世帯への販売を目指す。

 静岡ガスは実験を通じて、事業化の実現可能性を検討する。三島市は市民への啓発活動を進める。

 エネファームは、ガスから取り出した水素を使って住宅に電気と熱を供給する装置。静岡ガスは「1台の発電規模としては小規模だが、将来的に多くの世帯が参加する事業になれば、エネルギーの地産地消につながる」としている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150811-00000004-at_s-l22

2015/08/11 <話題>出遅れ感や期日向かいから「水素・燃料電池関連株」に物色の可能性も(モーニングスター)

 16年3月期第1四半期の決算発表がピークを越え、好業績銘柄への物色が続くとみられる。一方で、春先に物色された「水素・燃料電池関連株」に対し、出遅れ感や6カ月の期日向かいの動きがでることも期待される。

 水素ステーションの普及期待で物色された岩谷産は、4月16日に年初来高値854円を付けたあと、調整に入り7月9日には年初来安値となる728円まで付ける場面がみられた。岩谷産と移動式水素ステーションの営業を開始した大陽日酸は、3月3日に年初来高値1950円を付けたあと、7月10日に1351円まで調整している。GSユアサは、3月13日に年初来高値586円まで買われたあと、7月9日に年初来安値435円まで売られている。川重は3月19日に647円の年初来高値を形成後、8月5日に498円まで調整している。シンフォニアは3月2日に年初来高値290円を付けたあと、3月27日にその後の安値となる199円まで下げる場面がみられた。いずれの銘柄も、日経平均株価が上昇基調をたどるなか、循環物色の中で見直しの動きがでる可能性もありそうだ。
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20150811-00010000-biz_mos-nb

2015/08/11 市販のドローンは“兵器”となりうるのか? 過剰な規制で産業の危機も(HARBOR BUSINESS Online)

 現在、アメリカではグーグルやアマゾンなど大手企業が注目し、ドローンを使った事業展開が加速しつつある。一方、日本の現状を見てみると、ホビー用のドローンを展開するメーカーは増え、量販店の売り場でもだいぶ目にするようになった。しかし、今後これらの国内メーカーが、より高性能なドローンの開発に踏み出す時、一律的な法規制はそれに水を差すことになるのではないだろうか。

 かつて日本では、最先端の技術を持っていたはずの燃料電池自動車が、「水素を利用している」という理由で、安全面の規制に縛られ、結局は諸外国に遅れをとることになった経緯がある。今回のドローンへの規制も、安全面の理由でさらに規制されることがなれば、同じ轍を踏みかねない。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150811-00055028-hbolz-soci

2015/08/11 米加州の環境対策、効果薄れる?中国の大気汚染が拡散(Bloomberg)

 (ブルームバーグ):中国の大気汚染が太平洋を越えて拡散し、米カリフォルニア州が講じた大気汚染対策の効果がやや薄れている。科学誌「ネイチャー・ジオサイエンス」に10日掲載されたオランダと米国の研究者の報告書で明らかになった。

 オランダのワーヘニンゲン大学と王立気象研究所、米カリフォルニア工科大学ジェット推進研究所の研究者らが執筆した報告書によると、米西部の大気汚染抑制策で期待される効果のうち4割強が中国から放出されるオゾン汚染の拡大で打ち消されている。

 こうした研究は世界中の国々が大気汚染対策で協調する必要性を浮き彫りにしている。研究者らは「地域的な大気質と気候変動の問題に対応するためには世界的な取り組みが必要かもしれない。世界的規模で考えなければ、地域的な気候変動と大気質への対策は結局のところ限定的効果にとどまる可能性がある」と説明した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150811-00000041-bloom_st-bus_all

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆第8回新電極触媒シンポジウム&宿泊セミナー【再掲】
  テーマ「高活性と高耐久性を両立する触媒を目指して」
◇趣旨概要

 触媒学会の燃料電池関連触媒研究会は燃料電池に関連する触媒を対象としています。この研究会では高活性/高耐久性触媒、触媒の低コスト化を含めた合成法、触媒の反応機構と基礎物性、評価/解析法等、燃料電池用触媒に関する学術情報交換を行っています。本シンポジウム&宿泊セミナーはFCDIC電極/界面研究部会とFC懇談会との共催で、PEFC用電極触媒に関する最近の研究開発状況と今後の展開について講演頂くと同時に、ナイトセッションで参加者が親しく討論します。2014年にFCVの市販が開始されましたが、Pt系触媒の高活性化と高耐久化はまだまだ不十分であり、これらを同時に高めることが更なるPEFCの低コスト化と高信頼化への鍵となります。第8回となる本宿泊セミナーでは、カソード環境でのPt系触媒の変化、Pt系触媒の耐久性を高める方法、MEA内で生じている現象とその理解およびメタノール酸化触媒について講演して頂きます。ポスターセッションでは電極触媒に限定せず、燃料電池に関連する研究を広く募集します。学生の方には優秀ポスター賞を用意しておりますので、奮ってご参加ください。
◇開催日時と会場
・日時:10月23日 (金) 12:30?10月24日 (土) 12:00
・会場:〒411-0032静岡県三島市末広町21-9 東レ総合研修センター TEL: 055-980-0333
◇参加申し込み
・参加申し込み締め切り: 10月9日 (金)
・ポスター発表申し込みと発表要旨の締め切り: 10月16日 (金)A4用紙1枚にフリーフォーマットでタイトルと所属を明記の上,下記西村までメールで送付してください.
・参加費: 一般会員 23,000円、一般非会員30,000円、学生5,000円
・宿泊費: 7,000円 (夕食・朝食込み)
・参加申し込み方法と問合せ先
氏名、所属、連絡先 (住所, 電話, メールアドレス)、宿泊の有無およびポスター発表の有無を明記の上、下記西村までメールでお申し込みください.

  同志社大学 西村メールアドレス: jt-liaiy@mail.doshisha.ac.jp 
        電話番号: 0774-65-6589
◇セミナー内容
◆1日目 10/23(金)
・セッション1 招待講演 (センター棟8階 多目的研修室)
12:40〜13:40 酸性溶液中でのPtの溶解機構 (東北大学 菅原先生)
13:40〜14:40 硬X線光電子分光法を用いたPt/C電極の酸化反応のその場観察 (分子科学研究所 高木先生)
15:00〜16:00 放射光を用いたMEA環境におけるその場観察技術 (豊田中央研究所 畑中氏)
16:00〜17:00 シリカ?Pt界面設計によるPtカソード触媒の高機能化 (九州大学 竹中先生)
17:00〜18:00 コンポジットカーボンナノファイバーを担体に用いたDMFC用アノード触媒 (群馬大学 中川先生)
・セッション2 (ナイトセッション)  ポスター展示 (ダイニング棟3階 第1パーティールーム)
19:00〜21:00 ポスターセッション&自由討議
〜22:30 自由討議 (ダイニング棟3階 バーラウンジ「アウル」)
◆2日目 10/24 (土)
・セッション3:招待講演 (センター棟8階 多目的研修室)
8:30〜9:30 PEFCの電位サイクル耐久性評価試験方法の比較 (自動車研究所 橋正氏)
9:30〜10:30 軟X線を用いたMEA内の水挙動 (東京工業大学 平井先生)
10:50〜11:50 白金・カーボン表面に吸着したアイオノマー相内の物質輸送と構造の関係(FC-Cubic 大平先生)
◇東レ総合研修センターへのアクセス
〒411-0032 静岡県三島市末広町21-9 TEL: 055-980-0333
JR三島駅北口より徒歩12分 タクシーでワンメーター
https://plus.google.com/116295045839993185703/about?gl=jp&hl=ja
◇主催: 触媒学会 (燃料電池関連触媒研究会)、燃料電池開発情報センター (FCDIC)、FC懇談会
◇協賛: 触媒学会、触媒学会工業触媒研究会、表面科学会、大阪科学技術センター、電池技術委員会
シンポジウム&宿泊セミナー準備委員会: 燃料電池関連触媒研究会世話人有志、FCDIC電極/界面研究部会、FC懇談会世話人有志  (調整中を含む)

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