燃料電池ワールド Vol.1927 (2015/08/07 08:30)

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□燃料電池ワールド Vol.1927
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■2015年08月07日発行

                    ◆燃料電池NPO pemdream

                    ◇http://pemdream.com

■燃料電池関連イベント
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☆第8回新電極触媒シンポジウム&宿泊セミナー【再掲】
  テーマ「高活性と高耐久性を両立する触媒を目指して」
◇趣旨概要

 触媒学会の燃料電池関連触媒研究会は燃料電池に関連する触媒を対象としています。この研究会では高活性/高耐久性触媒、触媒の低コスト化を含めた合成法、触媒の反応機構と基礎物性、評価/解析法等、燃料電池用触媒に関する学術情報交換を行っています。本シンポジウム&宿泊セミナーはFCDIC電極/界面研究部会とFC懇談会との共催で、PEFC用電極触媒に関する最近の研究開発状況と今後の展開について講演頂くと同時に、ナイトセッションで参加者が親しく討論します。2014年にFCVの市販が開始されましたが、Pt系触媒の高活性化と高耐久化はまだまだ不十分であり、これらを同時に高めることが更なるPEFCの低コスト化と高信頼化への鍵となります。第8回となる本宿泊セミナーでは、カソード環境でのPt系触媒の変化、Pt系触媒の耐久性を高める方法、MEA内で生じている現象とその理解およびメタノール酸化触媒について講演して頂きます。ポスターセッションでは電極触媒に限定せず、燃料電池に関連する研究を広く募集します。学生の方には優秀ポスター賞を用意しておりますので、奮ってご参加ください。
◇開催日時と会場
・日時:10月23日 (金) 12:30?10月24日 (土) 12:00
・会場:〒411-0032静岡県三島市末広町21-9 東レ総合研修センター TEL: 055-980-0333
◇参加申し込み
・参加申し込み締め切り: 10月9日 (金)
・ポスター発表申し込みと発表要旨の締め切り: 10月16日 (金)A4用紙1枚にフリーフォーマットでタイトルと所属を明記の上,下記西村までメールで送付してください.
・参加費: 一般会員 23,000円、一般非会員30,000円、学生5,000円
・宿泊費: 7,000円 (夕食・朝食込み)
・参加申し込み方法と問合せ先
氏名、所属、連絡先 (住所, 電話, メールアドレス)、宿泊の有無およびポスター発表の有無を明記の上、下記西村までメールでお申し込みください.

  同志社大学 西村メールアドレス: jt-liaiy@mail.doshisha.ac.jp 
        電話番号: 0774-65-6589
◇セミナー内容
◆1日目 10/23(金)
・セッション1 招待講演 (センター棟8階 多目的研修室)
12:40〜13:40 酸性溶液中でのPtの溶解機構 (東北大学 菅原先生)
13:40〜14:40 硬X線光電子分光法を用いたPt/C電極の酸化反応のその場観察 (分子科学研究所 高木先生)
15:00〜16:00 放射光を用いたMEA環境におけるその場観察技術 (豊田中央研究所 畑中氏)
16:00〜17:00 シリカ?Pt界面設計によるPtカソード触媒の高機能化 (九州大学 竹中先生)
17:00〜18:00 コンポジットカーボンナノファイバーを担体に用いたDMFC用アノード触媒 (群馬大学 中川先生)
・セッション2 (ナイトセッション)  ポスター展示 (ダイニング棟3階 第1パーティールーム)
19:00〜21:00 ポスターセッション&自由討議
〜22:30 自由討議 (ダイニング棟3階 バーラウンジ「アウル」)
◆2日目 10/24 (土)
・セッション3:招待講演 (センター棟8階 多目的研修室)
8:30〜9:30 PEFCの電位サイクル耐久性評価試験方法の比較 (自動車研究所 橋正氏)
9:30〜10:30 軟X線を用いたMEA内の水挙動 (東京工業大学 平井先生)
10:50〜11:50 白金・カーボン表面に吸着したアイオノマー相内の物質輸送と構造の関係(FC-Cubic 大平先生)
◇東レ総合研修センターへのアクセス
〒411-0032 静岡県三島市末広町21-9 TEL: 055-980-0333
JR三島駅北口より徒歩12分 タクシーでワンメーター
https://plus.google.com/116295045839993185703/about?gl=jp&hl=ja
◇主催: 触媒学会 (燃料電池関連触媒研究会)、燃料電池開発情報センター (FCDIC)、FC懇談会
◇協賛: 触媒学会、触媒学会工業触媒研究会、表面科学会、大阪科学技術センター、電池技術委員会
シンポジウム&宿泊セミナー準備委員会: 燃料電池関連触媒研究会世話人有志、FCDIC電極/界面研究部会、FC懇談会世話人有志  (調整中を含む)

■世界のヘッドライン(07月28日)
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2015/07/28 SFCエナジー社、ゼフィール社の風況ライダーの電源に燃料電池「イーフォイ」を統合(SFC)
http://merumaga.fuelcellworld.jp/index.php?QBlog-20150807-1

〔訳注〕SFCエナジー社(SFC Energy AG)は本日、英国レッドベリー(Ledbury)にあるゼフィール社(ZephIR)のライダー(Lidar)は現在、世界中の顧客に販売している「ゼフィール・パワー(ZephIR Power)」にSFCエナジー社の燃料電池「イーフォイ・プロ(EFOY Pro)2400」を含んでいる、と発表した。「ゼフィール・パワー」は、風力産業による遠隔測定の継続的採用、特にゼフィール300(ZephIR 300)風況ライダー(wind lidar)を普及させるために特別に設計された低コストの自立電源システム(stand-alone power system)である。イーフォイ・プロを追加することで電源システムは、現在、12カ月までの自立動作が可能である。
〔訳語〕ライダー(Lidar):ライダー(レーザービームを使ったリモート風計測システム)は、3次元空間の風速変動を捉えることが出来る、という点で従来のマスト風速計の限界を大きく打ち破る計測システムとして注目されている。・・・風車用に開発されたライダーは、現在ZephIR(英国)とWindcube(仏)の2製品が市場に投入されている。前者は連続波方式、後者はパルス波方式と計測原理が異なっており、それぞれ利害得失がある。
http://jwpa.jp/2011_pdf/82-09kankyou.pdf

2015/07/28 レッド&ホワイト・フリート社は水素燃料電池フェリーでグリーンになる
http://merumaga.fuelcellworld.jp/index.php?QBlog-20150807-1

〔訳注〕このほどレッド&ホワイト・フェリー社(Red and White Fleet)と共同研究開発契約(cooperative research and development agreement)を交わしたサンディア国立研究所(Sandia National Laboratories)は、サンフランシスコに本社を置く会社が目標を実現することを支援している。「サンフランシスコの風(SF-BREEZE)」と名付けられた「ゼロ・エミッションのサンフランシスコ湾再生可能エネルギー電気船(San Francisco Bay Renewable Energy Electric vessel with Zero Emissions)」プロジェクトは、高速水素燃料電池旅客フェリーと水素補給ステーションを設計、構築、運用することを目指している。水素燃料電池はディーゼル・エンジンと比べて、大幅に港湾区域内の空気と水の質を向上させることができる。水素補給ステーションも陸の自動車用の週当たり5kgとは違い、フェリーは一日当たり1000kgの水素を使うので1500kgの容量が必要となる。米国運輸省(Department of Transportation)海事管理局(Maritime Administration:MARAD)は、プロジェクトの技術的規制や経済的側面を検討する実現可能性の研究に資金を提供している。

2015/07/28 韓国の世界最大の燃料電池発電所(Posco Energy)

〔訳注〕南ソウル(south of Seoul)から車で1時間のファソン市(Hwasung City、華城市)に建設されている世界最大の京畿道グリーンエナジー燃料電池発電所(Gyeonggi Green Energy fuel cell park)に、特派員を派遣して訪問記を書いた体裁になっているが、訪問の内容がなく、これまでの情報の寄せ集めに過ぎない。

■2015年08月06日のWEB LINK NEWS
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2015/08/06 「圧力」をコントロールする技術で“水素社会”に貢献 フクハラ(SankeiBiz)
 ■フクハラ代表取締役・福原廣氏に聞く

 燃料電池車(FCV)の本格的な普及を視野に入れた取り組みが活発化している。産業用エアコンプレッサーのドレン排水・処理装置のリーディングカンパニーであるフクハラ(横浜市瀬谷区、(電)045・363・7373)でも、自社技術をFCV普及のカギとなる水素ステーションに生かそうと研究を続けている。代表取締役の福原廣氏に話を聞いた。
                   ◇

 ??現在、商用の「水素ステーション」は全国で23カ所しかありません

 「2014年7月に初の市販車向けステーションができて以来、技術基準の改正や安全審査の緩和、今回の運営費のほぼ全額補助などさまざまな施策がとられていますが、エネルギー業界の大部分の企業はFCVの台数がまだまだ少なく、ステーションを作っても黒字になる見込みが立たないと考えています。水素の価格はハイブリッド車(HV)の燃料代と同等となるよう、最初に商用ステーションを開設した岩谷産業が100円/Nm3(ノルマル立方メートル=0℃、1気圧に換算した1m3のガス量)という戦略的価格を設定し、各社もこれに続きました。この価格でステーションを黒字化するには1日90台以上の利用が必要とされていますが、それだけの台数のFCVが出回るのはまだ当分先の話でしょうから、もっと違う形での黒字化も考えなければならないと思っています」
 ??具体的にはどのようなことをお考えですか?

 「ステーションに水素発電機(燃料電池)を設置し売電を行うことです。工場で製造した水素をステーションに輸送する『オフサイト方式』での水素発電機の運用は、効率の面からも反対の意見があると思いますが、ステーション普及のためには致し方がありません。売電には、さらなる規制緩和や関連する法律の整備も必要ですし、電気の買い取り価格を1KW時当たり40円とするなどの施策も必要となるでしょう。当社では、こうした水素発電機を併設した水素ステーションでの水素ガス供給に関する特許を出願中です。そのほかにも、発電時に発生する熱をどう利用するかということも考えておかねばなりませんし、技術的にも決してハードルは低くはないと思います。また、当社では、水素ガスの発生装置についても、通常の燃料用水素ボンベの内圧75.85Mpaを上回る122.4Mpaという高圧が得られる装置の特許を出願し、2012年に認定を受けています」

 ??そのほかにも御社の技術を生かして提案できることはありますか?

 「水素発電機に供給された空気は燃料の水素と反応するため、選択的に酸素だけが消費されますから、排出される空気は窒素濃度が高くなります。燃料電池の排出する窒素濃度が高い空気を利用し、当社の窒素ガス発生器を使って通常より低いコストで作ることのできる窒素ガスは、窒素ガスの販売はもとより、FCVのタイヤの充填、ステーション内で防爆が必要な機器があればその防爆用としても使用できるので、水素ステーションには窒素ガス発生器がなくてはならないものだとも考えています。当社では、『圧力』をコントロールする技術で“水素社会”に貢献し、水素ステーション内に水素発電機を設置してその経営効率の向上を図ることで、水素ステーション建設の促進、FCVの普及に努めるため、水素発電機の供給・販売をしていただけるパートナーを求めています」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150805-00000010-fsi-bus_all

2015/08/06 中国当局、環境対応車の安全確認をメーカーに指示 バス事故受け(ロイター)

 中国では、米バークシャー・ハザウェイが出資する比亜迪汽車(BYD)などが環境対応車を生産している。BYDは4月、深センでバスが火災を起こしたと明らかにした。

 工業情報省は5日、今年国内で生産された電気自動車、燃料電池車、ハイブリッド車などの環境対応車の数が2倍以上になったと明らかにした。ただ、自動車生産全体のごく一部にとどまっている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150806-00000050-reut-cn

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