燃料電池ワールド Vol.1925 (2015/08/05 08:30)

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□燃料電池ワールド Vol.1925
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■2015年08月05日発行

                    ◆燃料電池NPO pemdream

                    ◇http://pemdream.com

■燃料電池関連イベント
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☆第8回新電極触媒シンポジウム&宿泊セミナー【再掲】
  テーマ「高活性と高耐久性を両立する触媒を目指して」
◇趣旨概要

 触媒学会の燃料電池関連触媒研究会は燃料電池に関連する触媒を対象としています。この研究会では高活性/高耐久性触媒、触媒の低コスト化を含めた合成法、触媒の反応機構と基礎物性、評価/解析法等、燃料電池用触媒に関する学術情報交換を行っています。本シンポジウム&宿泊セミナーはFCDIC電極/界面研究部会とFC懇談会との共催で、PEFC用電極触媒に関する最近の研究開発状況と今後の展開について講演頂くと同時に、ナイトセッションで参加者が親しく討論します。2014年にFCVの市販が開始されましたが、Pt系触媒の高活性化と高耐久化はまだまだ不十分であり、これらを同時に高めることが更なるPEFCの低コスト化と高信頼化への鍵となります。第8回となる本宿泊セミナーでは、カソード環境でのPt系触媒の変化、Pt系触媒の耐久性を高める方法、MEA内で生じている現象とその理解およびメタノール酸化触媒について講演して頂きます。ポスターセッションでは電極触媒に限定せず、燃料電池に関連する研究を広く募集します。学生の方には優秀ポスター賞を用意しておりますので、奮ってご参加ください。
◇開催日時と会場
・日時:10月23日 (金) 12:30?10月24日 (土) 12:00
・会場:〒411-0032静岡県三島市末広町21-9 東レ総合研修センター TEL: 055-980-0333
◇参加申し込み
・参加申し込み締め切り: 10月9日 (金)
・ポスター発表申し込みと発表要旨の締め切り: 10月16日 (金)A4用紙1枚にフリーフォーマットでタイトルと所属を明記の上,下記西村までメールで送付してください.
・参加費: 一般会員 23,000円、一般非会員30,000円、学生5,000円
・宿泊費: 7,000円 (夕食・朝食込み)
・参加申し込み方法と問合せ先
氏名、所属、連絡先 (住所, 電話, メールアドレス)、宿泊の有無およびポスター発表の有無を明記の上、下記西村までメールでお申し込みください.

  同志社大学 西村メールアドレス: jt-liaiy@mail.doshisha.ac.jp 
        電話番号: 0774-65-6589
◇セミナー内容
◆1日目 10/23(金)
・セッション1 招待講演 (センター棟8階 多目的研修室)
12:40〜13:40 酸性溶液中でのPtの溶解機構 (東北大学 菅原先生)
13:40〜14:40 硬X線光電子分光法を用いたPt/C電極の酸化反応のその場観察 (分子科学研究所 高木先生)
15:00〜16:00 放射光を用いたMEA環境におけるその場観察技術 (豊田中央研究所 畑中氏)
16:00〜17:00 シリカ?Pt界面設計によるPtカソード触媒の高機能化 (九州大学 竹中先生)
17:00〜18:00 コンポジットカーボンナノファイバーを担体に用いたDMFC用アノード触媒 (群馬大学 中川先生)
・セッション2 (ナイトセッション)  ポスター展示 (ダイニング棟3階 第1パーティールーム)
19:00〜21:00 ポスターセッション&自由討議
〜22:30 自由討議 (ダイニング棟3階 バーラウンジ「アウル」)
◆2日目 10/24 (土)
・セッション3:招待講演 (センター棟8階 多目的研修室)
8:30〜9:30 PEFCの電位サイクル耐久性評価試験方法の比較 (自動車研究所 橋正氏)
9:30〜10:30 軟X線を用いたMEA内の水挙動 (東京工業大学 平井先生)
10:50〜11:50 白金・カーボン表面に吸着したアイオノマー相内の物質輸送と構造の関係(FC-Cubic 大平先生)
◇東レ総合研修センターへのアクセス
〒411-0032 静岡県三島市末広町21-9 TEL: 055-980-0333
JR三島駅北口より徒歩12分 タクシーでワンメーター
https://plus.google.com/116295045839993185703/about?gl=jp&hl=ja
◇主催: 触媒学会 (燃料電池関連触媒研究会)、燃料電池開発情報センター (FCDIC)、FC懇談会
◇協賛: 触媒学会、触媒学会工業触媒研究会、表面科学会、大阪科学技術センター、電池技術委員会
シンポジウム&宿泊セミナー準備委員会: 燃料電池関連触媒研究会世話人有志、FCDIC電極/界面研究部会、FC懇談会世話人有志  (調整中を含む)

■世界のヘッドライン(07月24日)
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2015/07/24 「ミライ」を待ちわびている? 今日、最初の一歩を踏み出す
http://merumaga.fuelcellworld.jp/index.php?QBlog-20150805-1

〔訳注〕3、2、1、発射! 本日、トヨタ(Toyota)「ミライ(Mirai)」の顧客が注文する入り口が開き、カリフォルニア州のお客は彼ら自身で www.toyota.com/mirai に笑顔を向けることができます。「ミライ」の生産が制限されているので、注文したお客にはトヨタの担当者から直接連絡をします。2015年10月に到着し始めると、お客が選択した8つのカリフォルニアの認可ディーラーがお世話します。そして、2015年12月31日に車両が引き渡され、お客は利用できるようになります。

2015/07/24 超薄型中空ナノケージが燃料電池電極でのプラチナ使用量を減らすことができた
http://merumaga.fuelcellworld.jp/index.php?QBlog-20150805-1

〔訳注〕ジョージア工科大学(Georgia Institute of Technology)のジョン・トゥーン(John Toon)が行った新たな製造技術は、ナノケージ(nanocages)の内外双方の触媒活性を生成することができる中空多孔質構造体(hollow, porous structures)を作成するために、白金の原子スケールの層を製造する溶解ベースの方法を使う。層は、パラジウム・ナノ結晶テンプレート上に成長させ、その後、白金の3または6原子の間の薄い層とともに、直径約20ナノメーターをナノケージの背後に残してエッチングされる。燃料電池の電極でのこれらのナノケージ構造の使用は、潜在的に燃料電池の経済性を変え、7倍に白金の利用効率を増加させることができた。ウィスコンシン大学マディソン校(University of Wisconsin-Madison)、オークリッジ国立研究所(Oak Ridge National Laboratory)、アリゾナ州立大学(Arizona State University)、中国のアモイ大学(Xiamen University)の研究者が携わったこの研究は、ジャーナル・サイエンス(journal Science)の7月24日号に掲載された。

2015/07/24 水素燃料電池は西オーストラリア州にとって有益になることができる(Science Network WA)
http://merumaga.fuelcellworld.jp/index.php?QBlog-20150805-1

〔訳注〕「パース水素バス試験(Perth hydrogen bus trials)は試験の信頼性に焦点を合わせ、それ以来、我々は第2世代の技術の効率性、耐久性、有用性、価格の手ごろさの巨大な増加をみてきた」と、マードック大学(Murdoch University)の博士号候補ジェイミー・アリー(Jamie Ally)は述べている。「ディーゼル排気の代わりに熱と水を放出する重量物輸送(HEAVY transport)は、西オーストラリア州(WA)の手が届くところにある。その鍵は、水素燃料電池である」。

 オーストラリアの長距離運転の必要性、輸送エネルギーの貿易赤字と地理的属性が、水素製造と燃料電池技術の両方にとって絶好の場所にしている。車に燃料を供給するために新しいインフラを構築する必要が重要だが、オーストラリアの天然ガス産業は膨大なリソースを持っている。西オーストラリアのドンガラ(Dongara)近郊のパース盆地(Perth Basin)のムーンダラ施設(Mondarra facility)のようなだだっ広い地層中の大量の貯蔵と、数千キロに及ぶパイプラインである。水素を大量に地下に貯蔵し、パイプライン・ネットワークで水の電気分解の電力を供給する完全に持続可能な大規模な水素製造に向けた作業ができる、とアリー氏は言う。カナダ、スコットランド、ドイツは現在、2020年までに排出ゼロのバスを購入すると約束してハンブルグ(Hamburg)で重量物輸送の試験を行っている。

■2015年08月04日のWEB LINK NEWS
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2015/08/04 九州大学と東京ガス、燃料電池の発電効率を飛躍的に向上する技術の理論設計に成功(レスポンス)

 九州大学の研究グループと東京ガスは、共同研究で、固体酸化物形燃料電池(SOFC)の発電効率を飛躍的に向上させる革新的な技術についての理論設計を成功させた。

 九州大学次世代燃料電池産学連携研究センター(NEXT-FC)大学院工学研究院の佐々木一成主幹教授、松崎良雄客員教授、立川雄也特任助教らの研究グループと東京ガス基盤技術部との共同研究での成果。

 SOFCの2つ以上のセルスタックを燃料の上流から下流へ燃料の流れに沿って多段に配置した構成で、固体電解質内部の電荷担体(イオン)を従来の酸化物イオン(O2-)からプロトン(H+)に置き換えた場合、発電効率として80%LHVを超える超高効率が発現することを、そのメカニズムとともに世界で初めて示すことに成功した。

 超高効率で行われる化石燃料から電力へのエネルギー変換は、環境性の高いスマートエネルギー社会実現に向けた基幹エネルギー技術として期待される。今回の成果はエネルギー変換材料の研究開発の方向性にも重要な知見を与えるとしている。

 今回の研究成果は、7月28日に科学誌「Nature」姉妹紙のオンラインジャーナル「Scientific Reports」で公開された。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150804-00000040-rps-ind

2015/08/04 国土交通省、「電気自動車による地域交通グリーン化事業」を公募(レスポンス)

 国土交通省は、「電気自動車による地域交通グリーン化事業」を公募すると発表した。

 国交省では、電気自動車の普及を図るため、他の地域や事業者による電気自動車の集中的導入を誘発・促進するような地域・事業者間連携による先駆的な取り組みを行う自動車運送事業者に対して、バス、タクシー、トラックの電気自動車の導入を重点的に支援している。
 今年度予算額は2億9900万円。

 今回、電気自動車導入で補助金の支給を希望するバス、タクシー、トラックの各事業者を募集する。公募期間は8月3?28日まで。

 対象は、電気自動車による地域交通のグリーン化事業を実施するもので、タクシー事業に関しては、原則3台以上の車両を導入する計画に限り支援対象とする。燃料電池車の場合は1台でも補助対象となる。

 支援内容は電気自動車バスと充電設備導入費用の半分、電気自動車タクシー・トラックと充電設備導入費用の3分の1、燃料電池タクシーは導入費用の半分をそれぞれ補助する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150804-00000049-rps-soci

2015/08/04 ホンダ八郷社長、新型「シビックタイプR」は自分でも買いたい(オートックワン)
Q.今年度中に予定している燃料電池車の導入は?

 燃料電池車の開発は予定通り。年度内には発表できる予定で動いている。

 噂されている価格についてはまだ何も決まっておらず、これから話し合うところです。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150804-00010005-autoconen-bus_all

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