燃料電池ワールド Vol.1907 (2015/07/06 08:42)

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□燃料電池ワールド Vol.1907
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■2015年07月06日発行

                    ◆燃料電池NPO pemdream

                    ◇http://pemdream.com

■燃料電池関連イベント
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☆第2回IDEC環境セミナー 「水素ビジネスセミナー」?近未来のエネルギーシステムを知る?【再掲】

 近未来のエネルギーシステムとして注目されている水素技術について、その全体像と具体的な取り組みについて紹介します。
◇日 時:7月29日(水)14:00?16:00
◇会 場:IDEC大会議室 (横浜市中区太田町2-23 横浜メディアビジネスセンター7階) http://www.idec.or.jp/map.php
◇参加費:【一般】
市内企業 1,000円/1名、市外企業 2,000円/1名
【横浜環境ビジネスネットワークメルマガ会員】
市内企業 無料、市外企業 1,000円/1名
【横浜型地域貢献企業およびIDEC施設入居企業】
 無料
◇プログラム(予定)
14:00?15:00 基調講演
 『再生可能エネルギーと水素が実現する持続可能な社会』
   杉山正和(東京大学大学院工学系研究科准教授)
15:00?16:00 事例紹介
 『水素社会実現に向けた東芝の取組み』

   中島 良(株式会社東芝 次世代エネルギー事業開発プロジェクトチーム サブプロジェクトマネージャー)
◇詳細・お申込みはこちら(ユーザー登録、ログインのうえ、お申し込みください。)
  http://www.idec.or.jp/seminar/detail.php?pid=666
◇お問い合わせ
公益財団法人 横浜企業経営支援財団 経営支援部 技術支援課
  TEL:045-225-3733 e-mail:gijyutsu@idec.or.jp

■世界のヘッドライン
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2015/06/29 バラード社、プロトネクス社を買収(Ballard)
【訳注】バラード・パワーシステムズ社(Ballard Power Systems)は本日、先進的な電力管理製品(power management products)とポータブル燃料電池の設計と製造を行うプロトネクス・テクノロジー社(Protonex Technology Corporation)を買収する最終的な契約を結んだ。3000万ドルの取引の代金としてバラード社は、現在約440万ドルと見積もられるプロトネクス社の負債の支払いと、1120万バラード社株の発行をとおした約2560万ドルの残高を支払う。

 プロトネクス社はマサチューセッツ州サウスボロ(Southborough)に2000年に設立された民間企業で、53名の従業員と約85件の特許を持ち、プロパン(propane)、天然ガスおよびディーゼルといった容易に入手可能な燃料からクリーン・エネルギーを生産する電力管理手法、プロトン交換膜型(proton exchange membrane:PEM)燃料電池、固体酸化物型燃料電池(solid oxide fuel cell:SOFC)、燃料改質技術に努力を傾けてきた。2014年9月30日に終了した最後の会計年度で同社は、40%の売上総利益率(gross margin)と償却前営業利益(Adjusted EBITDA)で1380万ドルの収益を産み出した。

2015/06/29 メンフィス国際空港、世界初の燃料電池貨物トラックを展開(FCTO)
http://merumaga.fuelcellworld.jp/index.php?QBlog-20150706-1

〔訳注〕テネシー州のメンフィス国際空港(Memphis International Airport)でフェデラル・エクスプレス・ハブ(Federal Express Hub)は、米国エネルギー省燃料電池技術局(FCTO)からの研究開発資金のおかげで新しく15台の水素燃料電池駆動の地上支援装置(ground support equipment)を所有した。テープカット式典は4月9日に行われ、2年間の実証をスタートする車輌は世界初のゼロ・エミッションの地上支援車輌艦隊の一部となった。ニューヨーク州レーサム(Latham)のプラグ・パワー社(Plug Power)は、燃料電池技術と車輌に統合した水素燃料を提供した。

2015/06/29 ヒュンダイ、水素燃料電池車に未来を見つける(Hyundai)

〔訳注〕ヒュンダイ(Hyundai)はこのほど、販売を後押しするために燃料電池自動車ツーソン(Tucson Fuel Cell)の価格を引き下げた。ヒュンダイの目標は欧州やカリフォルニアで1000台だったが、2013年の生産開始以来、約250台しか販売又はリースされていない。

2015/06/27〜28 配信はありません。

■2015年07月03〜05日のWEB LINK NEWS
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2015/07/03 トヨタの水素自動車「MIRAI」に、韓国人も大注目=「うらやましくて仕方ない」「日本車と韓国車の差は10年はある」(Record China)

 2015年7月1日、韓国・聯合ニュースは、東京にあるトヨタ自動車の展示ショールーム・メガウェブ(MEGAWEB)で、水素燃料電池車「MIRAI(ミライ)」の試乗レポートを行った。

 日本で昨年末発売された「MIRAI」は、水素と空気中の酸素の化学反応によって発電した電気で走る自動車。MIRAIの後部座席は他の車とは異なり、前の座席の下にはスペースがなく、足を伸ばすことはできない。後部座席の乗員は2人で、中央にアームレストが設置されている。これは、燃料電池スタックと、水素タンクを車体下部に配置したためである。燃料電池スタックは運転席の下に、水素タンクは後部座席と後輪側の下にそれぞれ1つずつある。これによって、車体はやや高くなったが、重心は10ミリ程度低く安定性が良くなったというのがトヨタの説明だ。また、「MIRAIは燃料である水素を注入するのに3分しかかからず、燃料の注入後は最大650キロを走ることができる。充電時間がかかり、走行距離が短いという電気自動車の欠点を克服した」とした。

 この報道に、自動車好きの韓国のネットユーザーも注目し、さまざまなコメントを寄せている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150703-00000012-rcdc-cn

2015/07/03 トヨタの「従業員五大陸走破プロジェクト」とは?(@DIME)
 可愛い子には旅をさせろと昔の人は言った。

 その通りだと思う。トヨタ自動車が興味深いプロジェクトを進めている。題して、「従業員5大陸走破プロジェクト」。砂漠や悪路など、日本では遭遇することのない過酷な海外の道路を走って人材育成を行おうというのがその狙いだ。

 トヨタ自動車広報部によれば、このプロジェクトに参加するメンバーは開発や実験部門に所属する従業員が中心となるが、一部は事務系からも参加する。
「広報部からも若い男性が1名、冬季に参加します」(広報部メディアリレーション室・本多誠之氏)

 使われるクルマは、北米で生産される「タンドラ」「ハイランダー」「カムリ」「プリウス」など9台。状況に応じて、燃料電池車の「MIRAI」の投入も予定されている。スタートしたばかりの北米走破プロジェクトで一行が訪れるのは、ルート66、パイクスピーク、デイトナビーチ、ニューヨーク、ケンタッキーをはじめとする各地のトヨタ工場など。
 従業員には、何か課題が課せられているわけではない。
「帰国後にレポートを提出するぐらいです」(本多氏)

 走行ルートは事前に事務局が作成し、宿泊もホテル。荒野にテントを張って野営したりすることもない。いたって気楽な、素人のドライブ旅行のような内容だ。しかし、それだからが故に参加した従業員ひとりひとりの成果が問われる厳しさがあるのだと僕は思う。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150703-00010002-dime-bus_all

2015/07/03 BMW、最新の燃料電池プロトタイプ車を初公開…トヨタと提携の成果(レスポンス)

 BMWグループは7月2日、ドイツで先進技術説明会「イノベーションデイズ2015」を開催。最新の燃料電池車のプロトタイプを初公開した。

 BMWグループは2011年12月、トヨタ自動車との間で、次世代環境車・環境技術における中長期的な協力関係を構築することで合意。2013年1月、両社は協業に関する正式契約を締結した。

 両社の協業の具体的な内容のひとつが、燃料電池(FC)システムの共同開発。BMWとトヨタは、ゼロエミッション社会の実現に向け、FC技術の普及を共通の目標とし、中長期的な協力を進める。2020年を目標に、両社の技術を持ち寄り、FC車の普及拡大を目指し、FCスタックシステムをはじめ、水素タンク、モーター、バッテリーなど、FC車の基本システム全般の共同開発を行う。また、FC車の普及に必要な、水素インフラの整備や規格・基準の策定に向けて協力していく、と発表していた。

 今回、BMWグループがドイツで初公開した最新の燃料電池車のプロトタイプは、BMWグループとトヨタのFCシステム共同開発の初の成果。BMWの『5シリーズGT』をベースにしたプロトタイプ車両を披露した。

 モーターは、最大出力245hpを発生。モーターの制御や高圧バッテリーなどは、BMWの「i」やプラグインハイブリッド車の技術が応用された。水素タンクは前後アクスル間に配置され、水素満タン状態で最大およそ500kmの航続を可能にしている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150703-00000043-rps-ind

2015/07/04 4日の朝刊(都内最終版)(時事通信)
【フジサンケイ ビジネスアイ】
◆水素社会へ電機各社本腰 パナは太陽光利用 東芝も実証実験(3)
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20150704-00000000-jijnb_he-nb

2015/07/04 「水素社会」実現へ本腰 パナ・新製造技術、東芝・北海道で実験(産経新聞)

 環境に優しい次世代エネルギーとして期待される水素の研究開発に、電機・重電メーカーが力を入れている。パナソニックは3日、太陽光を利用して効率よく水素をつくる新技術を公表。東芝も同日、北海道で水素の製造から利用までの実証実験を行うと発表した。2020年の東京五輪開催時に「水素社会」を世界にアピールする政府の計画を背景に、各社とも事業化に向けて本腰を入れ始めている。

 パナソニックが開発を進めているのは、太陽光で水を電気分解し、水素を生み出す新技術。同社によると、効率的に水素を取り出せる触媒の開発に成功した。今後さらに効率を高め、低コストな水素製造を目指すという。住宅の屋根にパネルのような装置を設置し、燃料電池と組み合わせることなどを想定している。

 同社は水素関連の取り組みとして、平成21年度から家庭用燃料電池「エネファーム」を発売。エネファームは業界全体で26年度に累計10万台を突破し、政府は32年度に累計140万台の普及を目指している。同社の宮部義幸専務は「今後も(工場などの大規模発電ではなく)家庭やビルなど分散発電を中心に取り組んでいく」と話す。

 東芝は北海道の釧路地区と連携し、水素の製造から貯蔵、運搬、利用までの工程を構築する実証実験を今年度から5年間実施する。

 実証実験は、北海道白糠町に小規模な水力発電を建設し、発電した電気を使って水素を製造する。その水素をトレーラーで運び、酪農家や温水プールなどに設置される燃料電池や、燃料電池自動車の燃料として利用する計画だ。

 このほか、川崎重工業も昨年11月に産業用として世界初となる水素液化システムを開発し、播磨工場(兵庫県播磨町)で実証実験を開始した。水素液化プラントの試験操業を開始し、商用化を目指している。

 再生可能エネルギーを使った水素製造は二酸化炭素(CO2)を排出せず、環境負荷が少ない。世界の水素市場は62年に160兆円に達するとの試算もあり、今後、競争が激しくなりそうだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150704-00000099-san-bus_all

2015/07/05 全国のEV、PHVが長野・白馬に集結(産経新聞)

 白馬村のスキー場「Hakuba47」で18、19の両日、電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)が全国から集まるイベント「ジャパンEVラリー白馬2015」が開かれる。

 EV普及に取り組む民間団体の日本EVクラブ(東京)の主催で、今年で2回目。北アルプスの山麓で環境に優しいエコカーの普及に弾みを付けるため、全国各地のエコカーのオーナーが白馬までのドライブを楽しみ、村内でのパレードやパーティー、各種アクティビティに参加する。また、EVや燃料電池車(FCV)など次世代自動車の試乗会、エコーカーを生かした観光のあり方を考えるEVフォーラムなども開催する。イベントへの参加は同クラブのホームページから申し込める。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150705-00000013-san-l20

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆かながわ環境関連産業ネットワーク【再掲】
「第9回 創・蓄・省エネ フォーラム『水素社会の幕開け』」

 今回は、国、県、燃料電池自動車、エネファームシステムメーカー及び様々な用途展開を進めている燃料電池システム開発メーカーの方々をお招きし、『水素社会の幕開け』と題してご講演いただきます。また、同時開催として燃料電池自動車『MIRAI』運転試乗会(要事前申込み)及び成果品展示会を開催いたします。
○日 時:7月22日(水)13:30?18:00
○フォーラム会場:サンエール・さがみはら 二階 ホール
◇定 員:200名(先着順、定員となり次第締切)
◇参加費:無料
◇内 容:
13:40〜14:30 『水素社会の実現(水素・燃料電池(エネファーム、自動車等)の普及促進等)に向けた国の取り組み』

  星野昌志氏(経済産業省 資源エネルギー庁 省エネルギー・新エネルギー部 燃料電池推進室 室長補佐)
14:30〜14:50 『水素社会実現に向けた神奈川県の取り組み』

  村上剛史氏(神奈川県 産業労働局 エネルギー部 スマートエネルギー課 課長)
14:50〜15:10 『災害用自立型水素発電・飲料水供給システムの紹介』

  神田和幸氏(日本フイルコン株式会社 総合研究開発室 課長代理)
15:30〜16:20 『エネファームの進化と普及拡大に向けた取り組み』

  清水俊克氏(パナソニック株式会社 アプライアンス社 スマートエネルギーシステム事業部 燃料電池事業担当)
16:20〜17:30 『燃料電池自動車(FCV)の開発と初期市場の創出』
  河合大洋氏(トヨタ自動車株式会社 技術統括部 担当部長)
17:30〜18:00 名刺交換会
◇フォーラムのお申し込み:メールの件名を「第9回 創・蓄・省エネ フォーラム参加申込み」として、必要事項(1.会社・機関名、2.所属・役職名、3.貴名)をご記入いただき、かながわ環境関連産業ネットワーク事務局 kankyou@sic-sagamihara.jp担当:永井へ直接お申込みください。
◇フォーラムの締切:7月17日(金)
○燃料電池自動車運転試乗会

 会 場:さがみはら産業創造センター 一号館 駐車場(サンエール・さがみはらの隣)
 運転希望者定員:25名、同乗者定員:50名
◇燃料電池自動車運転試乗会お申し込み:以下のサイトの申込フォーム、または申込書及び注意事項、保険・補償制度、誓約書についてをダウンロードし内容を確認・必要事項明記の上、お申し込みください。
http://www.sic-sagamihara.jp/enet/news/20150610.html
◇燃料電池自動車運転試乗会の締切:7月14日(水)17時
※申込フォームは、スマホからのお申し込みに対応しておりませんので、ご了承ください。
○主催者:(株)さがみはら産業創造センター
○協 力:神奈川県

☆第10回再生可能エネルギー世界展示会「水素エネルギー講演会」【再掲】
◇日 時:7月29日(水曜日)13:00?17:00
◇場 所:東京ビッグサイト 会議棟7F 703会議室
◇参加費:3000円(テキストを含む)
◇申込方法:下記のURLからお申し込み下さい
http://www.renewableenergy.jp/2015/forum_detail.html#RE1
◇プログラム
司会・進行:リーダー 秋葉悦男(九州大学 教授)
      コ・リーダー 光島重徳(横浜国大 教授)
13:00-13:10 「開会挨拶とフォーラムの趣意説明」
   秋葉悦男(九州大学)
13:10-13:40 「水素社会の展開を加速する政策」

   戸邊千広(経済産業省 新産業・社会システム推進室長(兼) 熱電併給推進室長(兼)燃料電池推進室長)
13:40-14:10 「トヨタ自動車における燃料電池車の現状と今後」
   小島康一(トヨタ自動車(株) FC技術・開発部 主査)
14:10-14:40 「水素ステーションの課題と将来展望(1)」

   前田征児(JX日鉱日石エネルギー(株) 水素事業推進部 技術開発グループマネージャー)
14:40-15:10 「水素ステーションの課題と将来展望(2)」

   宮崎 淳(岩谷産業(株) 常務執行役員 水素エネルギー部長)
15:20-15:50 「SIP事業「エネルギーキャリア」の全体像と将来構想」
   秋鹿研一(放送大学客員教授)
15:50-16:20 「有機ハイドライドによる水素の大量貯蔵輸送技術」

   岡田佳巳(千代田化工(株)建設技術開発ユニット 兼 水素チェーン事業推進ユニット 技師長)
16:20-16:50 「CO2フリー水素の製造と大量輸送技術」

   西村元彦(川崎重工業(株)技術開発本部 水素チェーン開発センター 副センター長)
◇お問合せ先: 再生可能エネルギー世界展示会 事務局
(株)シ?・エヌ・ティ 〒101-0041 東京都千代田区神田須田町1-24-3 FORECAST 神田須田町4F
TEL:03-5297-8855 / FAX:03-5294-0909 / E-mail:info@renewableenergy.jp
◇主 催:再生可能エネルギー協議会(第7分科会)

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■メルマガ「燃料電池ワールド」
 □毎週月〜金曜日発行(年末年始および祝日は休刊)
 □編集・発行:燃料電池NPO pemdream
  連絡先:http://pemdream.com/index.php?contact%20us

 □解除を希望される方は、利用されている「まぐまぐ」または「melma!」のどちらかで解除の手続きを行ってください。pemdreamでの代行はできません。
 まぐまぐ http://www.mag2.com/m/0000065319.html
 melma! http://melma.com/backnumber_39824/
□マガジンID:0000065319(まぐまぐ) m00039824(melma!)


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