燃料電池ワールド Vol.1878 (2015/05/26 09:05)

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□燃料電池ワールド Vol.1878
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■2015年05月26日発行

                    ◆燃料電池NPO pemdream

                    ◇http://pemdream.com

■世界のヘッドライン
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2015/05/15 リバーサイド市、カーボン・ニュートラルなオンサイト型燃料電池発電プラントで指導的な環境対応策を実施(FuelCell Energy)

〔訳注〕フュエルセル・エナジー社(FuelCell Energy, Inc)は、カリフォルニア州リバーサイド市(City of Riverside)と、リバーサイド市水質管理処理施設(Riverside Water Quality Control Plant)に1.4MW級熱電併給燃料電池プラント「ダイレクト・フュエルセル(Direct FuelCell:DFC)を設置する買電契約(power purchase agreement:PPA)の実施を発表した。この燃料電池発電プラントは、汚水処理施設から超クリーンな電力を施設と2台の電気自動車充電ステーションに連続供給するだけでなく、水処理プロセスのために熱エネルギーを提供する。リバーサイド市は、買電契約のもとでコスト削減を予想している。フュエルセル・エナジー社は、20年間の長期サービス契約のもとでプラントの設置、操作、維持管理を行い、2016年に運用予定となっている。

2015/05/15 エア・リキード社とトヨタ、水素経済説明会とミライの試乗会をニューヨーク州議会議事堂で主催

〔訳注〕ニューヨーク州議会(New York State Legislature)と主要な政府関係者は、エア・リキード社(Air Liquide)とトヨタ(Toyota)の技術専門家と議論し、アルバニー(Albany)の路上でミライの運転を楽しんだ。ゼロ・エミッション車のミライは、2016年に北東地域で販売が可能になる。

2015/05/15 イーフォイ社、アルゴイ?オリエント?ラリーの間「フライトレベルゼロ」チームを応援(EFOY)

〔訳注〕冒険に出発! SFCエナジー社(SFC Energy AG)のイーフォイ・チーム(EFOY)は、ドイツのオーバーシュタウフェン(Oberstaufen)を5月10日に出発するアルゴイ・オリエント・ラリー(Allgaeu-Orient-Rallye)の間、「フライトレベルゼロ(FlightLevelZero)」チームを応援する。車を運転して21日以内にヨルダンのアンマン(Amman)に到着しなければならない。イーフォイ・チームは携帯電話の電源を支援する。

■2015年05月25日のWEB LINK NEWS
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2015/05/25 25日の朝刊(都内最終版)☆2・完(時事通信)
【日刊工業】
◆スマートハウスで連携 大ガスなど EV+燃料電池の最適化検証(1)【日刊自動車】
◆安全性など利用者視点で 次世代型水素ステーション エネ庁、17年度中に仕様(2)
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20150525-00000001-jijnb_he-nb

2015/05/25 トヨタが挑む一大改革「TNGA」とは何か(ダイヤモンド・オンライン)

 こうした赤字転落と品質問題の背景には、身の丈を超えた拡大路線を突き進んだことがあった。

  「02年から年間50万?60万台の生産設備を新たに作り、07年くらいまで一気に(生産規模を)上げてきた」「あまりにも拡大のペースが速過ぎて、国内の技術員や開発人員が海外の新工場に支援に行く。そのため国内には、知恵や新技術を入れた生産ラインを検証して作る時間もなく、人材もいなかった」(技監出身の河合満専務/今年4月3日の就任懇談会)

 公聴会から1年後の11年2月。こうした失敗を教訓とすべく、豊田社長は役員らと共に祖父の生家を訪れ、庭先にひっそりと桜の記念樹を植えたのだという。

 そして、14年度決算。赤字転落と品質危機以降、気を引き締め直したトヨタは、実に2兆7500億円という過去最高の営業利益を達成する快挙を成し遂げた。豊田社長は決算会見の席で、14年度の1年間をこう振り返った。

  「私たちが“トヨタ再出発の日”として定めた2月24日、公聴会から5年目の節目となる年に、燃料電池自動車『MIRAI』をラインオフし、100年先の未来に向けたイノベーションの第一歩を踏み出すことができました」
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150525-00072045-diamond-bus_all

2015/05/25 【インプレッション】トヨタ「MIRAI(ミライ)」(公道試乗) /(Impress Watch)

 ところで“燃料である水素”というフレーズを用いたが、燃料電池とは水素を燃やすものではないから、実はこの表現は不正確。いや、もっと言えば「燃料電池」というネーミングそのものにも問題がある。それは、水素と空気中の酸素を化学反応させて電気を起こす“発電機”で、決して電池などではないからだ。

 というわけで、本来であれば燃料電池車とはそうした水素を用いる発電機を搭載した電気自動車と訳するのが正解。ちなみにミライの場合、減速回生エネルギーの回収を主目的に、そこに「カムリ」用と同じニッケル水素バッテリーを用いたハイブリッド・システムを組み合わせている。

 すなわち、言い方を変えればそれは「エンジン部分を、水素を用いる発電機へと置き換えたハイブリッド車」でもあるのだ。こうなると、こうした要素から成るシステムを備えた燃料電池車を、これまでハイブリッド車を普及させてきた実績のあるトヨタ自動車が世界で最初に手掛けたという事実にも、スッキリ納得がいくはずだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150525-00000004-impress-ind
※ぜひ本文も。

2015/05/25 米国人記者が分析する「トヨタ・マツダ提携」の舞台裏(Forbes JAPAN)

 先日発表されたトヨタ自動車と、はるかに小さなライバル企業であるマツダの提携は、ひょっとすると、マツダの破綻を防ぐためではないかと思いたくなる。

 フォード社 がマツダとの関係を数年前に断って以来、果たしてこの先マツダが生き残っていけるのかと、私はよく疑問に思った。自動車産業は製造コストの高さの割に、微々たる利益しか生めず極めて厳しい状況だ。さらに、新たな規制に対応するために高コストの安全技術や環境への配慮も求められる。フィアット・クライスラーのセルジオ・マルキオンネ会長が、業界再編を目指し、精力的なロビー活動を展開しているのもそんな理由からだろう。

 言い換えれば、マツダはそういつまでもビジネスが順調にはいかないことをはっきりと自覚しているのだ。だからこそ、マツダは2012年に着手した構造改革プランの実施に今後も邁進するつもりでいる。この構造改革プランは、ひとつは低燃費のスカイアクティブエンジン技術の活用と、さらには国内外の自動車メーカーとの積極的な提携を目指している。

 マツダのSkyActiveガソリンエンジンおよびSkyActiveディーゼルエンジンの技術と引き換えに、トヨタは米国でも発売予定のMIRAIが搭載している水素燃料電池システムやプラグインハイブリッド技術をマツダに供与すると考えるのが自然だ。また、メキシコで行われているような生産協力もさらに増えるだろう。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150525-00010000-forbes-sci

2015/05/25 自動車メーカー、他社牽制力ランキング トップはトヨタ…パテント・リザルト(レスポンス)

 パテント・リザルトは、独自に分類した自動車メーカーの企業を対象に、2014年の特許審査過程において他社特許への拒絶理由として引用された件数を企業別に集計した「自動車メーカー 他社牽制力ランキング2014」をまとめた。

 この集計により、直近の技術開発において各社が権利化する上で、阻害要因となる先行技術を多数保有している先進的な企業が明らかになる。集計の結果、2014年に最も引用された企業は、トヨタ自動車の7932件、次いで日産自動車の4259件、本田技研工業の3368件となった。

 1位トヨタ自動車の最も引用された特許は、昨年に引き続き「電動車両へのワイヤレス給電」に関する特許で、後発の特許22件の審査過程で拒絶理由として引用されており、昨年の13件から大幅に増加している。企業別にみると、TDKの6件が最も多く、ソニーの4件、富士通テンの2件のほか、パナソニック、アップル、GE、日産自動車、豊田中央研究所、豊橋技術科学大学などとなっている。分野別では、ハイブリッド車の制御や、衝突や車線逸脱などを防止するための運転支援装置、電動車両の充電システム、燃料電池、DPFなどの排気処理が多くなっている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150525-00000034-rps-bus_all

2015/05/25 【やじうまPC Watch】エタノール燃料による再生可能エネルギーに新触媒?PEMFCから10倍以上の電流密度を達成(Impress Watch)

 国立研究開発法人 物質・材料研究機構は21日、ナノ材料科学環境拠点および東北大学原子分子材料科学高等研究機構と共同で、常温常圧のエタノール燃料から有毒ガスを発生させずに電力を取り出せる新触媒「TaPt3(タンタルプラチナ)ナノ粒子触媒」の開発に成功したと発表した。

 エタノール燃料は、サトウキビといった穀物廃棄物などから合成でき、再生可能エネルギーとして注目されているが、エタノール燃料がよく利用される内燃機関(ディーゼルエンジンなど)で燃焼した際に、有毒ガス(酸化窒素や一酸化炭素)を排出するという問題を抱えている。

 そのため、内燃機関に頼らない高機能触媒「ポリマー電解質膜燃料電池」(PEMFC:Polymer Electrolyte Membrane Fuel Cells)を使い、電気化学的に燃料を酸化させることで、エネルギーを電力として取り出す方法が脚光を浴びている。

 しかし、エタノールPEMFCには、炭素‐炭素結合を効率よく切断できない難点があり、エネルギーを使用し切れないことから、水素やメタノールを利用したPEMFCと比べて開発が遅れてしまっているという現状だった。

 今回、新開発のTaPt3ナノ粒子触媒を利用することで、常温常圧でのエタノール分子の炭素‐炭素結合の切断に成功、従来の触媒と比較して10倍以上の電流密度を達成した。なお、このタンタルとプラチナからなる触媒の開発は世界初。

 今後は、TaPt3ナノ粒子の合成収量向上を試みる計画で、地球上の炭素環境に影響を与えない「カーボンニュートラル燃料」として、バイオマス燃料技術との連携を進めると言う。

 本研究は、国立研究開発法人 物質・材料研究機構の阿部英樹研究員、ナノ材料科学環境拠点の野口秀典研究員、東北大学原子分子材料科学高等研究機構の藤田武志准教授により行なわれている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150525-00000088-impress-sci

2015/05/25 東邦ガス、名古屋市に水素ステーション(時事通信)

 東邦ガスは25日、名古屋市港区で開発中の環境配慮型都市「スマートタウン」に、燃料電池車(FCV)へ水素を供給するステーションを設置すると発表した。同社の商用水素ステーションとしては愛知県日進市に次いで2カ所目。ステーションの整備を通じ、FCVの普及を促す。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150525-00000041-jijc-biz

2015/05/25 センサー事業を拡大するタイコ エレクトロニクス、モジュール化にも取り組む(MONOist)

 タイコ エレクトロニクス ジャパンは、「人とくるまのテクノロジー展2015」(2015年5月20?22日、パシフィコ横浜)において、商品ラインアップを拡充したセンサー製品群を展示した。

 同社が所属するTE Connectivityグループは、2014年にセンサーを手掛ける2社を買収している。圧力、温度、湿度などのセンサーを手掛けるMeasurement Specialtiesと、水素センサーなどを手掛けるAST(American Sensor Technologies)だ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150525-00000007-it_monoist-ind

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