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□燃料電池ワールド Vol.1877
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■2015年05月25日発行
◆燃料電池NPO pemdream
■世界のヘッドライン
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2015/05/14 斗山フュエルセル社の6基の燃料電池、韓国の公益事業会社で作動中(Doosan)
〔訳注〕全く同じ記事が5月6日付けのニュースに載っている。
2015/05/14 トヨタとマツダ、燃料電池とハイブリッドの専門技術で協力
〔訳注〕トヨタ自動車(Toyota Motor Corporation)とマツダ(Mazda Motor Corporation)は本日、相互に有益な長期的パートナーシップを構築するための業務提携を結んだ。それぞれに両社の製品と技術を補完し、向上させるために両社の資源を活用することで、提携は世界中の顧客の多様なニーズや嗜好を満たすためにより魅力的な車をもたらす。検討委員会を設置して、それぞれの会社の強みを活かした最善の方法を話し合うことになる。
2015/05/14 研究者は水と太陽光から水素を取得するための新しい有機デバイスを開発する
〔訳注〕水素は燃料として、それを取得する進展の兆しが代替エネルギーの分野で主役となるような大きな可能性を秘めている。スペインのカステヨン・ジャウメ1世大学(Universitat Jaume I of Castell〓n)で太陽光と光電子装置(Photovoltaic and Optoelectronic Devices)を研究しているグループは、太陽光だけを使って水から水素を生成する有機デバイスを開発した。この研究は、欧州研究開発第7フレームワーク計画(7th Framework Programme)から資金を提供されている「有機触媒系による光生成水素(Photogenerated Hydrogen by Organic Catalytic Systems:PHOCS)」プロジェクトで開発されている。
■2015年05月22〜24日のWEB LINK NEWS
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2015/05/22 トヨタ、マツダを「のみ込む」のか?マツダとの提携に「走らせた」危機感(Business Journal)
今回の業務提携の拡大は、マツダの低燃費エンジンに注目したトヨタから持ちかけたとみられている。販売台数世界トップ、燃料電池車やハイブリッドカーなどの環境自動車でも先行しているとされるトヨタ。独自の環境技術によって「『山椒は小粒でもピリリと辛い』を体現している」(業界関係者)といわれるマツダの技術力を手中に収め、世界トップの座確保に向けて漏れのない体制を構築する。
両社はこれまで、トヨタがマツダを支援するかたちで提携関係にあった。トヨタは得意分野であるハイブリッドシステムをマツダに技術供与し、マツダ車のハイブリッドモデルのラインナップを支援した。また、マツダのメキシコ工場でトヨタ車を受託生産することでも合意している。
しかし、こうした提携関係はマツダの「ものづくり革新」によって徐々に変節する。マツダはフォード・モーターとの提携が事実上解消されてから、「ものづくり革新」として自動車の設計や開発体制を一新してきた。これによって世に出てきたのが「新世代商品群」と呼ぶ「CX-5」以降の新型車。さらに、「スカイアクティブ」と呼ぶ独自の環境技術に開発資源を集中し、多くの自動車メーカーがハイブリッドカーや電気自動車などさまざまな次世代環境技術を開発する中で、マツダは電気系統による動力補助装置を切り捨ててきた。ガソリンエンジンとディーゼルエンジンそのものを低燃費化する技術開発に特化し、先進的な低燃費エンジンの開発に成功したのだ。これら低燃費エンジンを搭載したモデルは、先進的なデザインと相まって市場から高く評価され、マツダ車の販売はグローバルで好調に推移している。
トヨタはデミオのデザイン性や低燃費エンジンを高く評価、サイオンの販売てこ入れにマツダ車を活用する。当初、マツダのメキシコ工場の稼働率アップのためというマツダ支援から、トヨタのサイオンてこ入れにマツダの力を借りるという構図に変わった。
特に、ガソリン価格の下落により北米市場でハイブリッドカーの需要が低迷したのを目の当たりにしたトヨタは、強い危機感を抱いている。そこでマツダと提携を拡大、スカイアクティブ技術を得ることで、市場の大半を占めるコンベンショナルなエンジンの低燃費化を進め、競争力を維持していくとの思惑が働いたとみられる。
マツダの関心を惹くための材料として、18年に適用される米カリフォルニア州の環境規制がある。規制では、電気自動車や燃料電池車、プラグインハイブリッドカーの一定以上の販売台数が義務付けられる。マツダはエンジン自体の低燃費化に開発資源を集中してきた影響で、これら次世代環境技術の開発では完全に遅れている。フォードとの提携を解消してから後ろ盾を持たないマツダとしては、規制に対応する環境技術を得るため、スカイアクティブ技術を供与しろと言われれば拒否することはできない。
独自の技術をフル活用して単独での生き残りを目指すのか、安泰だがトヨタグループの一員として埋もれていくのか――。マツダは難しい決断を迫られることになるかもしれない。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150522-00010000-bjournal-bus_all
2015/05/22 業務提携の陰に豊田社長も羨む マツダの技術力(週刊文春)「両社で愛情を注げる“子ども”をつくりたい」
マツダの小飼雅道社長は意味深にこう語った。13日、トヨタ自動車とマツダの両社社長が記者会見し、環境技術や安全技術などの幅広い分野で、中長期にわたり業務提携することで基本合意したと発表した。今後、マツダは虎の子の技術「スカイアクティブエンジン」、トヨタは燃料電池車の技術を相互に供給しあうことなどが検討されている。
熱心に「求婚」しているのはトヨタの方だ。2015年3月期決算では過去最高となる2兆7505億円もの営業利益を計上したが、実は社内ではクルマ造りへの危機感が強まっている。極秘資料では「競合他社と比較してトヨタ車が勝っているのはハイブリッドだけ。デザイン、走り、燃費、初期品質、コストの面ですべて負けている」と指摘。このため、トヨタは「TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)」と呼ばれる設計・生産手法を導入、仕事の進め方を全面的に見直す社内改革を展開中だ。
ただ、業績が回復したとはいえ、マツダの全世界でのシェアは2%程度。かつては業績不振で米フォード・モーターの傘下に入ったこともあり、財務基盤が弱く、弱肉強食の自動車業界では呑み込まれてしまいかねない。
今回の業務提携は、「結婚(資本提携)」にまで発展する可能性を秘めている。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150522-00005105-sbunshun-bus_all
2015/05/23 海事産業の課題議論 造船会社トップら国際会議(愛媛新聞ONLINE)
愛媛県今治市で開催中の国際海事展「バリシップ2015」の国際会議が21、22の両日、市内のホテルであり、環境面の国際規制対応や人材確保、情報技術活用など直面する課題をめぐり業界トップが意見交換した。
造船業界のパネルディスカッションには4社の社長が参加。船舶から排出される窒素酸化物(NOx)について、16年1月起工の新造船から00年比8割低減が求められていることに対し、いずれも技術面で対応が難しいとの認識を示した。
舶用機器の環境分野への取り組みとして、エンジンへの燃料電池利用も議論。各社はコスト負担は大きいが、中国や韓国の競合他社に打ち勝つため、連携して取り組むべきだとの共通認識を示した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150523-09757401-ehime-l38
2015/05/23 水素カーMIRAIの未来を考える?宗像国際環境100人会議で特別環境セッション(児玉克哉)
宗像市で開催されている宗像国際環境100人会議の環境特別セッションで、この水素電池車をテーマに議論が交わされました。セッションのタイトルは「新エネルギーと最去先端技術の融合?水素(燃料電池)自動車から見えてくる日本の新しい未来?」。
パネリストとしてこの水素社会に関わる6人のキーパーソンが参加されました。環境省大臣官房審議官中井徳太郎氏、愛知県知事大村秀章様、福岡県副知事服部誠太郎氏、九州産業局長岸本吉生様、トヨタ自動車ZFチーフエンジニア田中義和様、福岡トヨタ自動車社長金子直幹様です。私はコーディネータとして参加しました。
この6人の話は非常に感銘を受けるものとなりました。水素燃料電池車は夢の車といわれるだけに、現実の世界では厄介な課題もあります。その課題との戦いをトヨタも、国も、自治体も繰り広げてきました。開発をしたチーフエンジニアの田中さんは「執念が頼りの厳しい勝負」と評されました。この厳しい戦いにあえて挑んできた人たちの話は勇気づけられるものでした。
http://bylines.news.yahoo.co.jp/kodamakatsuya/20150523-00045979/
2015/05/24 ワイヤレスでEV車のタイヤ駆動 東大など成功、世界初(朝日新聞デジタル)
各車輪の中に駆動源をつける「インホイールモーター」方式の電気自動車(EV)について、東京大などの研究グループは、車体に積んだ電源から電力を無線で伝えて走らせることに世界で初めて成功した、と発表した。
研究グループでは、10センチ離れたコイル間で電力を伝送し、最大約3キロワットでモーターを稼働させることに成功。制御情報をブルートゥースによる無線通信で送受信することで、EVの走行を実現させた。後輪駆動の試作車では、理論上、最大で時速75キロの速さで走ることもできるという。
東京大の藤本博志准教授は「路面に埋め込んだ地上コイルからモーターに給電しながら走行するEVも実現できる。燃料電池車や産業機械への応用も可能だ」としている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150524-00000008-asahi-sci
2015/05/24 スゴすぎるぞトヨタのミライ!すべての面で卓越、この奇跡のクルマはいかに生まれた(Business Journal)
昨年12月にトヨタ自動車が発売した、世界初の市販用量産型燃料電池車(FCV)「MIRAI(ミライ)」。その公道試乗会が行われた。実用化は程遠いと考えられてきたFCVだけに、「本当に水素だけで走るクルマが世に出るのか」と耳を疑った人もいるのではないだろうか。かくいう筆者も最初にミライを試乗した際に、実用化が近いと確信できる完成度の高さに驚かされた。電気自動車嫌いの筆者でも「欲しい」と思った理由を、試乗会で得た印象をもとに簡単にリポートしよう。
清水和夫/モータージャーナリスト
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150524-00010000-bjournal-bus_all
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