燃料電池ワールド Vol.１８６８ (2015/05/12 10:06)
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□燃料電池ワールド Vol.１８６８
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■２０１５年０５月１２日発行
◆燃料電池ＮＰＯ ｐｅｍｄｒｅａｍ
■世界のヘッドライン
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2015/05/02 マイクロモーター触媒は水素生成を強化する（chermistryworld）
〔訳注〕ジェームス・アーカート（James Urquhart）記者は４月２９日、「水素含有塩溶液（hydrogen-containing salt solution）から純水素を効果的に放出する初めての触媒反応で自己推進式マイクロモーター模型自動車（Self-propelled micromotor）が動く映像と、この功績は、水素駆動自動車や装置のために代替の、多分安くて安全な水素燃料貯蔵システムを提供することができる」ことを、イギリス王立化学会(RSC)の機関誌「ケミストリー･ワールド（chermistryworld）」に報告した。
わずか１６秒の映像とこの記事ではこれだけのことしか分からないが、元記事によれば、アメリカのカリフォルニア大学サンディエゴ校（University of California, San Diego）のジョセフ･ワング（Joseph Wang）研究室で、ビレンドラ・シン（Virendra Singh）と同僚たちが水素化ホウ素ナトリウム（sodium borohydride）溶液から水素を得る効果的な方法を発見した、ということである。圧縮ガスに取って代わる水素貯蔵技術の研究は、最近のテーマとなっている。
2015/05/02 カリフォルニア州、電気自動車の２倍のリベート（販売奨励金、割り戻し）で水素自動車を推し進める（TorqueNews）
〔訳注〕なぜ、カリフォルニア州は電気自動車と同じように水素燃料電池電気自動車に２倍の販売奨励金を提供するのか。そしてトヨタ（Toyota）について我々が知っておくべきことは。ジョン・ゴーハム（John Goreham）記者は、「より素晴らしい、バッテリー電気自動車（BEV）の２倍に匹敵する水素駆動電気自動車（hydrogen powered EV）という、政府指令による市場の計画（market-by-government-mandate plan）を審議したカリフォルニアの人たち」という記事を報告した。
我々は数年前から、水素自動車を追いかけてきた。最初は、ホンダＦＣＸクラリティ（Honda FCX Clarity）だったが、トヨタは水素燃料電池電気自動車の第４のメーカーになるためにリングに帽子を投げたので、誰も笑う人はいなくなった。バッテリー電気自動車の福音伝道者たちは屈辱を感じている。ホンダやメルセデス、ヒュンダイの燃料電池電気自動車を購入した人に５０００ドルのインスタント･リベート（instant rebate）をあげる、という電気自動車の購入を選択した納税者にお金を与えるウェブサイト上で、カリフォルニア州は水素燃料電池電気自動車のための優先権を示している。５万ドルから１３万ドルの車両価格から単に２５００ドルを値引きされるようなベーエムベー社（BMW）のBMW i3とテスラ社（Tesla）のモデルＳのような自動車は、高額所得者に好まれる。よく売れているリーフ（Leaf）のような電気自動車は２５００ドルのリベートを受け取ることができる。さらに値引きリストを下げてくると、ボルト（Volt）のような電気自動車とプラグイン･プリウス（Plug-In Prius）のような１５００ドルを得る車種がある。カリフォルニア州はどうして、ある種の電気自動車を選び、他の電気自動車を追い出すようなことをするのだろうか。
カリフォルニア州大気資源局（California Air Resources Board：CARB）とその他のカリフォルニア州でクリーンな大気を求めるグループは、ゼロ･エミッション自動車に燃料を入れるスピードに高い価値を置いている。また、重要なのは、燃料補給後の車輌の行動範囲である。結局、大気資源局はこれらの二つの重要な分野で、水素燃料電池電気自動車はバッテリー電気自動車よりも優れているので報酬を与えようと望んでいる。これらの難問に対する答を出すために、トヨタのミライは今年後半に、当事者として登場する予定である。もっとグリーンカーについて知りたかったら、５月２１日にマサチューセッツ工科大学（Massachusetts Institute of Technology）で、世界中のグリーンカーの専門家や自動車メーカーが議論をするために集まるので、それに注目して欲しい。〔訳語〕インスタント･リベート：instant rebate 〔商品の販売などにおける〕インスタント・リベート◆通常のrebateは、購入後に一定の手続きをすることで払った金額の一部が戻ってくるものだが、それに対して、最初から「通常価格マイナス返金相当額」で購入できる場合における「返金相当額」のこと。実質的に「値引き額」とほぼ同じ。
■２０１５年０５月１１日のＷＥＢ ＬＩＮＫ ＮＥＷＳ
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2015/05/11 中国：2015年4月新エネルギー自動車生産台数9060台（済龍 China Press）
2015年5月11日、中国工業情報化部が、2015年4月の新エネルギー自動車生産状況について説明を行った。
報告によると、中国2015年4月の新エネルギー自動車生産台数は、前年同期の約1.5倍にあたる、9060台であった。
4月新エネルギー自動車生産台数の内訳は、純電気乗用車が4790台、純電気商用車が1781台、プラグイン式ハイブリッド乗用車が1523台、ハイブリッド商用車が956台、燃料電池自動車が10台となっている。
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20150511-00010006-cnpress-nb
2015/05/11 住友理工、FCV向け基幹部材製造の新会社を設立（レスポンス）
住友理工は5月11日、燃料電池自動車（FCV）に搭載する燃料電池（FC）部材の安定的な供給体制確立を目的に、FC部材製造会社「住理工FCシール株式会社」を設立したと発表した。
新会社は愛知県小牧市に設立。住友理工100％出資で、資本金は4億9500万円。住友理工の矢野勝久執行役員が代表取締役社長を務める。
住友理工は、コアコンピタンスである「高分子材料技術」を駆使して、FCスタック向けのゴム製シール部材「セル用ガスケット」を開発し、2014年11月に量産を開始。同製品は、トヨタのFCV『MIRAI』に採用されている。
FCVは、低環境負荷の次世代自動車として期待が寄せられ、今後大きな成長が見込まれる分野として注目を集めている。住友理工では、FC向けの基幹部品として、安定的な量産と供給を両立するため、これまで同社FC製造部門で担ってきた生産機能を新会社に集約し、事業の拡大と効率化を図る。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150511-00000051-rps-bus_all
2015/05/11 イカ型ロボットが異星の海を探査──NASA構想（ITmedia ニュース）
イカ型ロボットが木星の衛星・エウロパの海を探索する──こんな構想を米航空宇宙局（NASA）が採択した。先端的な技術開発を通じ、SFの世界を現実にするのが狙いという。
NASAが研究機関などから「革新的な構想」（NIAC：NASA Innovative Advanced Concepts）を公募し、今年度は15計画を採択した。
イカ型ロボットは米コーネル大学が提案。異星の海中など、太陽光の届かない場所で長時間の探査を行うには電源問題を解決する必要がある。イカ型ロボットは伸縮可能な材質でできている。その触手部分でわずかな磁場の変化を利用し、水を水素と酸素に電気分解し、気体が満ちることで探査機の形が変わり、推進できるという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150511-00000041-zdn_n-sci
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