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□燃料電池ワールド Vol.1867
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■2015年05月11日発行
◆燃料電池NPO pemdream
■世界のヘッドライン
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2015/05/01 フュエルセル・システムズ社、移動式燃料補給ステーションの助成金授与を発表(Fuel Cell Systems)
〔訳注〕フュエルセル・システムズ社(Fuel Cell Systems Ltd:FCSL)は、移動式水素燃料補給ステーション(hydrogen refuelling station:HRS)のために英国政府の資金援助を受けたことを発表した。資金は、低排出ガス車部(Office of Low Emission Vehicles:OLEV)経由で運輸省(Department for Transport:DfT)からもたらされた。プロジェクトは、運輸省から委託された4つの新しい水素燃料補給用のうちの一つである。2つはロンドン市(London)に設置され、2つの移動式装置は需要がおもむく場所に作られ設置される。550万ポンドの資金はまた、4つの既存の燃料補給ステーションを改装するために使われる。
2015/04/30 インフォコン漏れ検査技術社、水素駆動レーシングカーの立ち上げを援助(INFICON)
〔訳注〕漏れ検出装置(Leak-detection equipment)は2014年に、水素内燃エンジンを備えた世界初のレースカーの立ち上げを助けた。そして、今後数年間に消費者市場に水素駆動エンジンをもたらすのに重要な役割を果たす。インフォコン社(INFICON)の水素漏れ検出器は、昨年の世界最大のツーリングカーによる耐久レースである「ニュルブルクリンク24時間レース(24-hour race ADAC Zurich race)」を完走したアストンマーティン・ラピードS(Aston Martin Rapide S)を開発するために使われた、とトーマス・パーカー(Thomas Parker)インフォコン社の北米自動車セールスマネージャーは指摘した。
ドイツに本社をおくアルセット社(Alset GmbH)は、水素またはガソリン燃料をいろいろ混合して運転できるアストンマーティン・ラピッドSを開発するために、35のシステムと部品供給者のチームを率いた。水素や酸素のような高い揮発性のガスを自動車の内燃エンジンに使うときは、リークのさまざまな可能性を特定し、排除することが不可欠である。アルセット社チームは、レース当日だけでなく、開発プロセス全体でシステムを試験するためにインフォコン社の漏れ検出器を選んだ。
■2015年05月08〜10日のWEB LINK NEWS
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2015/05/08 トヨタの種類株は市井の投資家に妙味?安定株主形成に期待(Bloomberg)(ブルームバーグ):トヨタ自動車が発行を予定する種類株式は、短期で一獲千金を狙うよりコツコツと安定した資産を築きたいと願う一般投資家のニーズを満たす設計となっている。
トヨタの種類株は非上場ながら議決権があることも特徴。調達資金は燃料電池車(FCV)など次世代技術を含む研究開発投資に充てるとしている。名古屋市の主婦、築山真子さん(40)はリスクが限定されている上に配当も高く投資対象として魅力的と話す。トヨタの経営権の一部を持って「日本の経済をけん引することに一役買うこともできる」ことにもひかれるという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150508-00000010-bloom_st-bus_all
2015/05/08 日本企業がアップルの下請けで終わらず、システムメーカーとして大きな果実を得る方法(SBクリエイティブOnline)
歴史的に見て、日本の製造業は非常に恵まれてきた。繊維などの軽工業から始まり、石油化学、鉄鋼、そして自動車、エレクトロニクスなどの産業が栄えている。各種材料や機械加工から精密機器開発まで、製造業のあらゆるレイヤーが揃っている国はほかにはあまり例を見ない。
将来的には、水素にも期待したいところだ。水素社会というと燃料電池車が大きく取り上げられがちだが、ドイツが指向しているように、水素の製造から、プラントや交通機関、住宅での利用まで、サプライチェーンの構築こそが重要である。製造業のあらゆるレイヤーを活用できるという意味でも、日本には大きなアドバンテージがあるのだ。
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20150508-00010000-biz_sbcr-nb
2015/05/08 水素社会、自動ブレーキほか、トヨタ ReBORNのための?本気?の検証(現代ビジネス)
本気(1) トヨタは水素社会実現に向けて世界に先駆けて?本気?で取り組む
これはもう、今トヨタが最も「本気」を見せている分野のひとつと言って間違いない。今から17年前、'97年に初代プリウスを投入し、ハイブリッド時代を切り開いた?あの時?よりも水素社会実現に向けたトヨタの取り組みは徹底している。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150508-00043217-gendaibiz-bus_all
※長文のため本文を。
2015/05/09 9日の朝刊(都内最終版)(時事通信)
【1面トップ】
〔日経〕トヨタ・マツダ包括提携 燃料電池車・低燃費技術で 部品共同調達も
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20150509-00000000-jijnb_he-nb
2015/05/09 トヨタ、マツダと幅広い提携を行う?(国沢光宏)
日本経済新聞のTOPにトヨタはマツダと包括提携の交渉を進めているという記事が出た。どういうことだろうか? 燃料電池に代表される先端環境技術を得意とするトヨタながら、「今日」や「明日」に必要とされるクリーンディーゼルの技術を持っていない。正確に書けば、ハイブリッドがクリーンディーゼルと勝負できると判断したのである。
トヨタはハイブリッドを重視しすぎた結果、クリーンディーゼルの開発に熱心ではなかった。けれどハイブリッドの普及はトヨタの思惑通りにならず。
日本車にとって最も重要なアメリカ市場はハイブリッドのお得意様だったが、ガソリン相場の低下で売れ行きは伸び悩んできている。そもそもアメリカ市場もプリウス以上のサイズのクルマになると役職のある社員御用達になるため、燃料代は通勤コストとなり会社持ち。燃費の良さが武器になりにくい。
ということで現在最も必要な技術がクリーンディーゼルなのだ。かといってこれから開発しようとすれば2年以上掛かる。すでにヨーロッパ市場ではトヨタ車用にBMWから驚くほど高いコストでクリーンディーゼルを買っている状況。
といった状況を全て解決出来るのがマツダとの提携だ。ディーゼルエンジンだけ供給してもらう、という手段はトヨタのプライドが許さない(BMWから購入しているクリーンディーゼルもヨーロッパ市場の中だけという条件)。幅広い提携の一つなら社内的なコンセンサスも得られることだろう。
日本経済新聞のスクープ記事は当たっているかもしれない。
http://bylines.news.yahoo.co.jp/kunisawamitsuhiro/20150509-00045542/
2015/05/09 <自動車>トヨタとマツダ提携…燃料電池車や低燃費技術(毎日新聞)
トヨタ自動車とマツダが、環境技術で提携する方向で調整に入った。トヨタが燃料電池車(FCV)などの技術を、マツダはエンジン車の低燃費技術をそれぞれ提供することを検討している。自動車業界では、次世代環境技術の開発負担が重くなる一方、当面は新興国を中心にエンジン車の需要も高まる見通しで、提携の深化で競争を勝ち抜く考えだ。
環境技術を巡っては、世界的な環境関連規制の強化を背景に開発競争が激化。米カリフォルニア州が2018年から、自動車メーカーに電気自動車やFCVの販売増を求めることを決めているほか、中国などの新興国でも同じような動きが進んでいる。ただ、開発費がかさみ、単独で競争を勝ち抜くのは難しい。このためFCV開発では、トヨタが独BMWと、ホンダも米ゼネラル・モーターズ(GM)とそれぞれ提携している。
一方、次世代エコカーはまだ高価な上、FCVの燃料になる水素の供給所や、電気自動車の充電施設など、インフラ整備にも時間がかかる。このため、今後市場の拡大が期待される新興国では、ガソリン車が主力になる見通しだ。トヨタにとっては、マツダがガソリン・ディーゼルエンジンで培った「スカイアクティブ」と呼ばれる技術を取り込むことで、ガソリン車の品ぞろえを強化できる。
トヨタは10年からハイブリッド車(HV)の技術をマツダに提供しているほか、14年に稼働したマツダのメキシコ工場から小型車の供給を受ける。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150509-00000014-mai-bus_all
2015/05/09 トヨタ燃料電池自動車 県庁に登場 知事が試乗(福島民報)
トヨタ自動車の燃料電池自動車「MIRAI(ミライ)」が8日、福島県庁にお目見えし、内堀雅雄知事が試乗した。
福島トヨタ自動車と福島トヨペットの企画。燃料は水素で、持続可能な自動車社会を実現する究極のエコカーとして昨年12月に発売された。
内堀知事は、トヨタ自動車の技術者から走行可能距離や水素の充填(じゅうてん)時間の説明を受けた後、助手席に乗り込んだ。ミライは本庁舎前のロータリーをゆっくりと一周し、内堀知事が水素自動車の走りを体感した。
内堀知事は「とても快適で静か。パワーもある」と感心しきり。「四大都市圏で水素ステーションの整備が進んでいるが、東北でも水素自動車が身近になるよう国に話をしたい。県も水素社会のより早い実現に努力する」と語った。
ミライは福島トヨタ自動車と福島トヨペットで扱うが、現時点で本県や隣県に水素ステーションはなく、県内では販売していない。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150509-00000013-fminpo-l07
2015/05/09 県が太陽光発電設備に補助 希望者を受け付け(紀伊民報)
和歌山県は年間日照時間が長い県内の気象の特性を生かし、家庭の温室効果ガスの排出削減を目指そうと、住宅用太陽光発電設備の導入補助金希望者を募集している。予算は2960万円。2008年度の補助金開始以降、毎年、195?330件を採択している。
申請数は08年度296件だったのが、09年度に767件、10年度1544件、11年度1562件、12年度2362件と右肩上がりに増えてきた。しかし13年度に1858件、14年度は2年連続減少し1176件。ピークだった12年度の半分以下になった。
県内の住宅に太陽光発電設備を導入する個人が対象。例えば、既築の住宅に太陽光発電設備を導入する場合は上限10万円、蓄電池や燃料電池、ガスエンジン給湯器、自然冷媒ヒートポンプ給湯器の機器を併設した場合の上限は14万円。新築は補助額が変わる。
太陽光発電設備とヒートポンプ給湯器を併設する場合は、騒音防止のため、本年度から日本冷凍空調工業会のガイドブックを順守したという誓約書が必要になる。ほかにも補助金を受けるにはさまざまな条件がある。
希望者は10月30日までに県環境生活総務課に申し込む。申込総額が予算を上回る場合は抽選で採択者を決める。
問い合わせは県環境生活総務課(073・441・2690)へ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150509-00293998-agara-l30
2015/05/09 新宿に6階建モデルルームが誕生。相続税対策で二世帯、賃貸併用が人気(エコノミックニュース)
二世帯住宅にとくに積極的なメーカーといえば、「ヘーベルハウス」ブランドを展開する旭化成ホームズだろう。同社は40年前に二世帯住宅という概念を市場に持ち込んだメーカーでもある。1980年には二世帯住宅研究所を設立し、二世帯住宅の研究に力を入れてきた。家庭用燃料電池「エネファーム」と太陽光発電システムでつくった電気と熱を二世帯住宅間で融通し合うシステムなど、二世帯の特性を活かした住宅づくりを行っている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150509-00000074-economic-ind
2015/05/10 トヨタはいつ動く!?それとも……この分野、トヨタはいつ"本気"になる!?(現代ビジネス)
世界ナンバー1のトヨタであっても分野別に見ていくと、本気になって取り組んでいない分野がある。なぜ本気にならないのか?またその分野にいつ、本気になるのか?
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150510-00043229-gendaibiz-bus_all
※長文のため本文を。
2015/05/10 “未来のクルマ”親子で試乗 郡山でトヨタがイベント(福島民友新聞)
自動車の楽しさを試乗などで楽しんでもらうトヨタ自動車のイベント「ドライビングキッズフェスin福島」は9日、郡山市のビッグパレットふくしまで開幕した。多彩なコーナーがめじろ押しで来場者が車の魅力を堪能している。会場には、親子で楽しめるコンセプトカー「Camatte(カマッテ)」や子ども向け電動カートなどキッズサーキットを用意、多くの家族連れでにぎわった。10日まで。入場無料。
燃料電池自動車(FCV)のMIRAI(ミライ)も試乗でき、来場者が“未来のクルマ”の乗り心地を味わっている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150510-00010012-minyu-l07
2015/05/10 ハイブリッド専用エンジン? アトキンソンサイクルとは(THE PAGE)
燃料電池、ハイブリッド、ディーゼルといった新技術の登場で、存在感が薄れつつあるガソリンエンジンだが、ガソリンエンジンの技術的な進歩もまだまだ止まっていない。ただ昨今の技術はなかなか説明が難しく、結果的に簡単にユーザーが「おおスゴイ!」と思えないことになっている。書く側もどうやって噛み砕いて説明するか苦労するところだ。
筆者がよく質問される言葉のひとつが「アトキンソンサイクル」だ。「あれってハイブリッドの専用エンジンなんですか?」。ここで苦笑いをしている読者の方も結構いると思う。この技術、トヨタとホンダのネーミングが変なのだ。それは後で説明しよう。別にアトキンソンサイクルはハイブリッドの専用ではないし、普通にそのまま使われている例も多い。
ひとまず、アトキンソンサイクルとは何かという概要をざっくり言うと、燃焼時の圧力をもっとたくさん力として取り出せないかというチャレンジで、その為の手法としてはアトキンソンはある種、原始的なもの。アイディアに忠実に複雑な仕組みであれこれ考えてなんとか実現しようとしたけれど、後から「ミラーサイクル」という上位互換技術が出てきて、同じ結果を魔法のように安く堅牢かつ簡単に実現してしまったので、もう本当のアトキンソンサイクルを作ろうという人はほとんどいないのだ。
ところが日本にはホンダという変な会社があって、正真正銘本物のアトキンソンサイクルも作っている。それは家庭用コージェネシステムの「エコウィル」に搭載されているエンジンだ。まずはその作動イメージ図を見て欲しい。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150510-00000005-wordleaf-ind
※長文のため本文を。
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