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□燃料電池ワールド Vol.1864
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■2015年05月01日発行
◆燃料電池NPO pemdream
■世界のヘッドライン
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2015/04/27 アルタギー社の新しい「フリーダム・パワー」吊り籠、燃料電池と関連づけて価格障壁を打ち破る(Altergy)
〔訳注〕電気通信用のバックアップ電源用燃料電池の生産者、アルタギー社(Altergy)は、新しい「フリーダム・パワー(Freedom Power)」を発表した。それは、頑丈で信頼できて、実績のある燃料電池発電システムを小型軽量の籠容器に入れたものである。籠容器は、多数の取り付けオプションを提供しながら、システム設置面積と容量がそれぞれ約47%、システム重量は48%、燃料電池システムの価格は26%まで劇的に低下した。「フリーダム・パワー」は1kW、2.5kW、5kWの異なった容量の利用が可能で、多くの利点と機能を提供する。
2015/04/27 ヘリオセントリス社、新しい戦略的パートナーとして稲畑産業と提携し、戦略的プロジェクトのために100万ユーロの追加資本を受領(Heliocentris)
〔訳注〕ヘリオセントリス・エナジー・ソリューションズ社(Heliocentris Energy Solutions AG)は、日本の商社、稲畑産業株式会社(INABATA & Co Ltd)の子会社、稲畑ヨーロッパ社(INABATA EUROPE GmbH)と戦略的パートナーシップを結んだ。稲畑は、
2013/2014会計年度に40億ユーロの総売上を持っていた。初期の5年間に、契約は、すべてのヘリオセントリス社製品の日本や韓国、アメリカへの稲畑の独占販売権を承諾する。見返りに稲畑は、ヘリオセントリス社が独占的に提供する製品や解決策の購入を約束する。
2015/04/27 エレクトロ・パワーシステムズ社、ユーロネクスト・パリ証券取引所で1420万ユーロを調達
〔訳注〕ユーロネクスト証券取引所(Euronext)は、エネルギー貯蔵をスマート水素ベース・システムに特化したエレクトロ・パワーシステムズ社(Electro Power Systems)のユーロネクスト・パリ証券取引所のコンパーメントC(Compartment C)へのリスト入りを歓迎した。エレクトロ・パワーシステムズ社は2005年に、イタリア・トリノ(Turin)のトリノ・ポリテクニック大学(Universita Politecnico di Torino)で設立された。2007年からは、非常用電力やバックアップ・システム、そして一般的に混乱が発生した際に電力を供給する水素ベースのエネルギー貯蔵を開発してきた。同社の入場価格(admission price)と発行価格(issue price)は、一株当たり7.30ユーロに設定された。上場日の時価総額(Market capitalisation)は5220万ユーロ、取引(operation)は1420万ユーロを調達した。
〔訳語〕Turin チュリン◆イタリア北西部の都市。イタリア語表記トリノ(Torino)
2015/04/27 長崎沖で風力発電から水素を生産するプロジェクト
〔訳注〕4月7日付けの環境省、戸田建設が風力発電施設を五島列島椛島海域で実験した記事の再論。
2015/04/25〜26 配信はありません。
■2015年04月30日のWEB LINK NEWS
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2015/04/30 日本人は恐ろしすぎる!日本の燃料電池車に「わが国はまだ電気動力技術も把握していない」「こんなものに将来性はない」―中国ネット(Record China)
2015年4月28日、中国の掲示板サイトに、「水素を動力とする自動車がやってきた!日本人は恐ろしすぎる」と題するスレッドが立った。
スレ主は、「中国政府は2012年に電気自動車『大躍進』計画を打ち出し、巨額の資金投入と政策によって計画実現を目指したが、いまだ電気自動車世界一の座を取ることができておらず、むしろ他国と差を広げられている。トヨタは燃料電池自動車をリリースしたが、中国は燃料電池自動車分野ではまだほぼ白紙だ」と綴った。
これに対して中国のネットユーザーからさまざまなコメントが寄せられた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150430-00000012-rcdc-cn
2015/04/30 焦点:企業の資金調達に新型種類株、中長期の株主ターゲットに(ロイター)[東京 30日 ロイター] - 中長期の株主づくりに新たな資金調達手法が登場する。トヨタ自動車<7203.T>が発行登録した種類株式だ。これまで企業にとって主な調達手段は、社債や普通株の発行、借り入れだったが、新たに有力な選択肢が1つ増える可能性が出てきた。
新たな調達ツールは「譲渡制限付き非上場種類株式」と呼ばれ、トヨタはこの種類株を発行できるようにするため、6月の定時株主総会で定款を変更する予定。株主の承認が得られれば、「第1回AA型種類株式」を発行できるようになる。
発行決議を経てトヨタは、初回5000億円(5000万株)を上限に「AA型種類株式」を発行し、国内の投資家に販売する予定。
調達資金は、燃料電池車の開発や、情報化・高度知能化モビリティ技術の開発など、次世代のための研究開発にあてる。
<5年間は譲渡制限>
この種類株には、いくつかの特徴がある。まず、上場はしないが、普通株と同様に議決権がある。ただ、譲渡制限があり、種類株を保有する株主は売却することはできない。
一方、トヨタは発行価格で全株を取得することができる。安全で先進的な技術の開発には、長い期間にわたる研究開発や資金が必要になるため、トヨタはおカネの出し手としても、中長期投資家を生かすのが賢明と判断した。
しかし、種類株主から株の買い取り請求があった際に、企業はそれに応じられるだけの財務基盤を有している必要がある。このためどんな上場企業でも採用できるツールにはなりそうもない。他方、トヨタの試みが成功すれば、優良企業の間で新たな株主づくりと資金調達ツールになる可能性はありそうだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150430-00000061-reut-bus_all
2015/04/30 注目の燃料電池車 再生エネルギーを使えば環境負荷はほぼゼロ(NEWS ポストセブン)
燃料電池自動車(FCV)の登場で注目を浴びる水素エネルギーだが、どんな可能性を秘め、どんな課題を抱えているのか。そもそも、いかなる原理なのか。
FCVは本当にエコなのか。環境問題が専門の安井至・東大名誉教授に尋ねた。「水素の作り方によってFCVの環境負荷は大きく変わります。現状でCO2排出がもっとも少ないのが天然ガスから水素を作る場合で、トータルで比較するとハイブリッド車と同程度。石炭から作るとガソリン車より悪くなります」
ハイブリッド車と同程度なら、わざわざFCVを普及させる必要はないのではないかとの疑問も湧く。
「将来的に、火力発電ではなく、太陽光や風力などの再生可能エネルギー(再生エネ)で水を電気分解して水素を作るようになれば、環境負荷をほぼゼロにできる。また、化石燃料から水素を製造する場合も、CO2を地中に埋めて大気中に出さない技術が導入されるでしょう」(安井名誉教授)
ただ、水素は製造法によって価格に差が出る。再生エネで作った水素は非常に高コストで、安価な石炭から作ったほうが安くつくが、それではCO2が大量に出る。製鉄所などで鉄鋼生産の副生成物として出る水素(副生水素)も石炭由来だ。インフラをうまく設計しないと、かえってCO2排出が増えかねず、逆効果になってしまう。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150430-00000015-pseven-soci
2015/04/30 欧州車のボリュームゾーンのトレンドは“フェイスリフト”(@DIME)
B、C、D各セグメントという下から上まで、基幹モデル全部で「欧州COTY」制覇を成し遂げたVW。そんな勢いあるVWですら、3月に行なわれたジュネーブショーでは『パサート オールトラック』『ゴルフ7ヴァリアント』のRとGTDという追加モデル、そして『シャラン』と『トゥーラン』のフェイスリフトという、ラインナップ派生&マイナーチェンジに終始した。
マイナーチェンジながらメカニカルな点でも大きく変化したのはプジョー『208』。今回のフェイスリフトでようやくATに、『508』や『308』に続くアイシン製6速ATを導入した。アイシンと関係の深いトヨタはといえば、燃料電池自動車『ミライ』も披露した隣で、『オーリス』と『アヴェンシス』のマイナーチェンジを敢行。
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20150430-00010002-biz_dime-nb
2015/04/30 トヨタ・MIRAIは「普通のクルマ」とどう違う?(clicccar)
MIRAIをアウトバーンなどに持って行くと、もっとパワーを要求されそうですが、日本では心配無用でしょう。
静粛性に関しては風切り音などは大きな不満はありませんが、注意深く観察するとタイヤのパターンノイズが気になってきます。
乗り心地に関しても、700万円超の価格を考えると正直物足りなく思えます。
高圧水素タンクなどを積む影響でリヤはトーションビーム式サスペンションを収めるのが「やっと」という事情に加えて、航続距離を伸ばすため、よく転がるエコタイヤを装着している影響もあるでしょう。
これがもう少し高めのタイヤを履いていればMIRAIが目指す上質な走りに貢献してくれそうではあります。
またFCV化の影響はサスペンションだけでなく、前後ともにシートの座面高が高く、とくに後席は「厚底感」があり、前席下につま先がかろうじて入る程度という着座感も、とくに後席はロングドライブだと疲れを誘いそう。
まずは、FCVをいち早く市販化させたことを十分に考慮して評価すべきだと思う一方で、トヨタの開発陣は誰もが「普通に乗れる」という点を目指したのは間違いないはず。
普通に乗れるという点は十分に果たしつつも、かなり好みが分かれそうエクステリアデザインに加えて、上質感を追求したようなインテリアなどと、走りの印象に少し乖離がある印象を受けます。
おそらくEVにも乗ったことのない人がMIRAIのステアリングを握ると感動することは間違いないでしょうが、開発陣はあまりにも力が入りすぎて各要素がチグハグに目立ってしまっている、内・外装や走りからはそんな感じも受けます。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150430-00010002-clicccarz-bus_all
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