燃料電池ワールド Vol.1856 (2015/04/20 08:37)

水素チャンネル Home

■───────────────────────────
□燃料電池ワールド Vol.1856
■□□□□□□□□□
■2015年04月20日発行

                    ◆燃料電池NPO pemdream

                    ◇http://pemdream.com

■燃料電池関連イベント
□□□───────────────────────────
☆平成27年度製品開発支援事業 公募案内【再掲】

 福岡水素エネルギー戦略会議では、水素エネルギー関連技術の向上を図り、水素エネルギー産業の育成・集積を図る目的で、福岡水素エネルギー戦略会議会員が行う製品開発の支援事業を募集しています。ぜひ、奮ってご応募ください。
※福岡水素エネルギー戦略会議には申込だけで加入できます(年会費等は必要ありません)。戦略会議HP: http://www.f-suiso.jp/
1.公募対象事業
(1)可能性調査枠
・助成対象:革新的なシーズ技術に対し、市場調査、ニーズ調査を含む事業化可能性の検討に対し助成を行う。
・助成額:500万円以内(採択決定時?平成27年度末)
・助成期間:1年間
・採択件数:1?2件程度
(2)事業化研究枠
・助成対象:事業化が期待される課題について本格的な研究開発を行うための助成。
・助成額:1,000万円/年以内
・助成期間:3年以内(採択決定時?最長平成29年度末)
・採択件数:1件程度
2.公募要領・提案書
(1)公募要領
(2)提案書様式
    様式1 提案書
    様式2 プロジェクト概要書
    様式3 提案書必要書類チェックシート
※公募要領・提案書様式は福岡水素エネルギー戦略会議のHPからダウンロードしてください。 http://www.f-suiso.jp/info/8608.html
3.提案書 受付期間
   4月1日(水)?4月30日(木)(午後5時必着)
4.採択時期
   6月下旬頃(予定)
【お問い合わせ・連絡先】
  福岡県商工部新産業振興課 担当:黒水(くろみず)
   〒812-8577 福岡市博多区東公園7?7
   TEL 092-643-3448、FAX 092-643-3421
   E-mail info@f-suiso.jp
   URL http://www.f-suiso.jp

■世界のヘッドライン
□□□───────────────────────────

2015/04/15 コネチカット州議員のために水素・燃料電池自動車を試乗、説明も(CCAT)

〔訳注〕コネチカット州先端技術センター(Connecticut Center for Advanced Technology,Inc.:CCAT)がともに運営するコネチカット州水素・燃料電池連携連合(Connecticut Hydrogen Fuel Cell Coalition:CHFCC)と北東電気化学エナジー貯蔵クラスター(Northeast Electrochemical Energy Storage Cluster:NEESC)は、水素と燃料電池技術の技術的、経済的成長可能性について、エネルギーの信頼性や増大する環境保護、州での雇用の創出を評価することに的を絞って州議員への説明を行った。

 4月9日にハートフォード(Hartford)で行われた説明会は、州上院議員ポール・ドイル(Paul Doyle)と州代表のロニー・リード(Lonnie Reed)が共同議長を務めたエネルギー・技術委員会(Energy and Technology Committee)がスポンサーの情報フォーラム(Informational Forum)の一環として行われた。説明会の後、議員たちはトヨタ(Toyota)とヒュンダイ(Hyundai)のゼロ・エミッション燃料電池自動車を試乗した。コネチカット州の2015年の計画では、燃料電池自動車を約445台広げるために、水素燃料補給ステーションは4〜5基を開発する予定である。

2015/04/15 より強くよりシンプルな燃料電池の膜電極接合体

〔訳注〕燃料電池の膜電極接合体(Membrane Electrode Assembly:MEA)で用いる膜と触媒の新しい複合材料について、米国特許を取得したメイン州立大学(university of maine)のチームが、この記事でその内容を宣伝している。

2015/04/15 南カロライナ大学とクレムゾン大学の研究者たちは次世代バッテリーや燃料電池を迎え入れることができた研究でクリーンなインターフェイスを発見

〔訳注〕雑誌「ネイチャー・コミュニケーションズ(Nature Communications)」に掲載されている研究は、化学反応で電気に変換する主要な構成要素である酸素イオン(oxygen ion)の移動の改善に関連している。チームは、酸素イオンを移動させ、現在は固体酸化物型燃料電池(solid oxide fuel cell)電解質として使われてよく知られている材料、ガドリニウムドープセリア(gadolinium doped ceria:GDC)を研究した。添加物の使用とスマートな化学反応を通して、彼らはガドリニウムドープセリアで大幅に高められた伝導性を実証した。

■2015年04月17〜19日のWEB LINK NEWS
□□□───────────────────────────

2015/04/17 “面倒くさい”燃料電池車、「環境にやさしい」はまやかし?燃費もガソリン車以下?(Business Journal)

 昨年12月に出版された拙著『トヨタの危機』(宝島社)がきっかけとなり、先日、埼玉県熊谷市の近くで次世代車について講演を行った。講演後に聴講者から「水素はどこで採れますか。採掘する会社があるのなら、さっそく株を買いたい」との質問を受けた。筆者は、「氷に覆われたグリーンランドの氷床の下には、あふれるほどの水素がある。数千メートルにも及ぶ氷の重さで水に強い圧力が加わり、水素と酸素に分解されるのです。英国の石油会社が採掘するといっています」と笑って答えた。すると会場中から「冗談だろう」とブーイングが起こった。

 そこで、質問者にお詫びをしてから、「水素は地球のどこを探しても、気体の状態でも、液体の状態でも存在しません。ただし、水のように化合物としてはたくさんあります」と答えた。すると今度は「それでは、水素はどうやって手に入れるのでしょうか」と質問された。良い質問である。
●水素をつくる「なんらかの方法」

 最近、FCVに関する講演の依頼が多く、資源エネルギーや次世代車への関心の高さがうかがえるが、中でもFCVをめぐる最大の関心事は、燃料である水素だ。特に水素の価格への質問が多いのだが、多くの人が「水素はどこかを採掘すれば出てくる」と誤解している。実際には、地球上に水素単体ではほとんど存在しない。ただし、化合物であればたくさん存在する。

 ここで、「ガソリンや天然ガスから水素をつくるなら、そのままエンジンで燃やしたほうが効率が良いのでは」という大きな疑問が湧く。効率は同じようなものだが、確かにそのまま燃やしたほうが面倒ではないし、1カ所10億円もかかり、しかも1日にFCV数台しか水素を充填できない水素ステーションも不要だ。
「では、水からつくればよいのではないか。水なら無限に近くあり、タダ同然だから安く済む」と思われがちだが、水を電気分解して水素を製造しても、そのために利用する電気の発電方法によっては、たくさんの二酸化炭素を排出してしまう。

 例えば水から水素を製造する方式の水素ステーションの場合、FCVを100km走らせるのに必要な水素を1kgとすると、それを製造する際に排出する二酸化炭素はおよそ25.5kgに上る(経済産業省の実証試験データや電気事業連合会のデータから計算)。これは、ガソリン車に当てはめると「リッター9.1km」という燃費に相当する。

 では、FCVはそんなに燃費が悪いのかという疑問について、次回は考察していきたい。(文=舘内端/自動車評論家、日本EVクラブ代表)
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150417-00010002-bjournal-bus_all

2015/04/17 すべてが二流だった韓国現代自動車、月単位で驚異の進化 各地に美術館並み建物建設の謎(Business Journal)
●国際ソウルモーターショーの主役が語ったこと

 その後、環境車への対応として、燃料電池車「ix35 Fuel Cell」の重要性をアピール。韓国で人気の高い世界ラリー選手権(WRC)へ昨年に引き続き参戦することを明かしたほか、先進技術としてアドバンスド・ドライバー・アシスタンス・システム(ADAS)の開発をさらに強化するとした。

 今回の会見は、総じて見ればブランド戦略強化が中核だったといえるが、なぜヒュンダイは今、ブランド戦略の強化を急いでいるのか。
●ホップ・ステップ、そしてジャンプのために

 世界自動車産業界でヒュンダイに注目が集まり始めたのは、2000年代に入ってからだ。1990年代まで、ヒュンダイは商品本体もブランドイメージも二流だった。当時、アメリカ国内でヒュンダイのレンタカーに乗る機会がよくあったが、乗り心地の悪さ、インテリアの質感の悪さ、そして外観の野暮ったさなどが目立った。

 そうした二流商品の立て直し戦略として大きな転換点となったのが、米カリフォルニア州アーバインにあるデザイン及び開発拠点の拡大だった。西海岸には、トヨタ自動車、ホンダ、日産自動車、マツダなどの日系メーカーに加え、メルセデス、BMW、フォルクスワーゲンがデザインオフィスを構えている。ヒュンダイはそうした同業他社から優秀な人材をヘッドハンティングし、まずは「クルマの見た目を変える」ことを重視した。

 その結果、00年代中盤から続々登場したヒュンダイ、および部品の共用性が多い系列会社の起亜(キア)の各モデルが、斬新で先進的なイメージの外観デザインへと刷新された。それに伴い、インテリアの質感も向上。さらに価格が日系メーカーより若干安いことや、販売奨励金を強化したことで、北米を中心にヒュンダイの業績が上向いた。

 そうした流れの中、現在はデザインを含めた商品戦略として第二段階にある。換言すれば、デザインが刷新された第一段階と比べて安定期であり、ユーザーに対して商品を強くアピールする刺激が少なくなっている。

 日系メーカーにとっては、大の苦手分野であるブランド戦略。ヒュンダイの今後の動向を、日系メーカーは注視するべきではないか。
(文=桃田健史/ジャーナリスト)
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150417-00010004-bjournal-bus_all

2015/04/17 (朝鮮日報日本語版) 潜水艦納品めぐり不正疑惑、現代重工業を家宅捜索(朝鮮日報日本語版)

 韓国政府の防衛事業不正合同捜査団(キム・ギドン団長)は、現代重工業が評価基準に満たない潜水艦を海軍に引き渡していた証拠をつかみ、16日に同社の蔚山工場に対する家宅捜索を行った。合同捜査団はこの日午前9時から、現代重工業蔚山工場の特殊戦事業部と人材開発部の事務室に約20人の検事や捜査官を派遣し、潜水艦の引き渡しに関する資料やパソコンのハードディスク、内部文書などを押収した。

 合同捜査団の今回の家宅捜索は、2007年から08年にかけ、現代重工業が孫元一(ソン・ウォンイル)級(1800トン級)潜水艦3隻を海軍に納品する過程で発生した不正事件に、領官(佐官)クラスの将校出身で現代重工業の役員を務めるL氏が関与したか否かを明らかにするために行われた。当時、海軍第9潜水艦戦団で潜水艦の引き渡しと評価を担当していたL氏は、基準に満たない燃料電池が納品されるよう、評価の方式を変更した疑いが持たれている。検察はまた、L氏が潜水艦の引き渡しの過程で現代重工業に便宜を図った見返りとして、除隊後に同社に入社したのではないかという疑惑(公職者倫理法違反)についても捜査を行っている。合同捜査団はこの疑惑に関し、今年2月にも同社特殊戦事業部の事務室やL氏の自宅などに対する家宅捜索を行った。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150417-00001278-chosun-kr

2015/04/17 自動車メーカー 政治家を動かし国策としての水素社会推進へ(NEWS ポストセブン)

 次世代自動車と期待されるEVと並ぶ新技術であるFCV(燃料電池車)の未来はどうなるのか。

 今年1月7日、経団連の御手洗冨士夫・名誉会長と榊原定征・会長が、石油元売り最大手、JXホールディングスの渡文明・名誉顧問とともに安倍晋三・首相と会談した。ジャーナリストの須田慎一郎氏が語る。
「会談の内容は報じられていませんが、トヨタが昨年末にFCVの市販を開始した直後でもあり、水素ステーション拡大に向けての支援を要請したと聞いています」

 また、トヨタが販売する「MIRAI」には国から約200万円の補助金が出ている。さらにトヨタのお膝元である愛知県では、国の補助金に加え、県から約75万円の補助金が上乗せされる。それは、「愛知県の大村秀章知事の票田はトヨタ労組。トヨタに恩を売るとともに、愛知を水素利権の集約地にしようと目論んでいるのではないか」(地元関係者)という事情があるからだ。

 この補助金をめぐって、財界だけでなく永田町も浮き足立っている。

 安倍首相は、経団連会長らとの会談後の1月15日、首相官邸で開かれた「MIRAI」市販1号車の納車式で、「環境にも優しい新しい時代を切り開いていくものだ」と絶賛した。ずいぶんわかりやすい流れである。2013年6月に発足し、小池百合子、福田峰之両議員が会長、事務局長を務める「FCVを中心とした水素社会実現を促進する研究会(水素議連)」には、すでに100人超の“水素族議員”が参加している。

 石油・天然ガスの元売りや自動車メーカー、その下請けメーカーといった、いわば“オールドエコノミー”のプレーヤーたちが政治家を動かし、まさに国策としての水素社会が推進されようとしているのだ。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150417-00000016-pseven-bus_all

2015/04/17 トヨタ・ミライを動画でチェック。(河口まなぶ)

 先日、トヨタの燃料電池車「ミライ」の試乗した印象を含む記事を公開したが、本日はその動画版をここに公開したい。
http://bylines.news.yahoo.co.jp/kawaguchimanabu/20150417-00044918/

2015/04/18 どう変わる?東京未来予想図(読売新聞(ヨミウリオンライン))2019年 都心と臨海副都心を結ぶBRT運行開始

 五輪開催にあたって懸念されているのが、都心から選手村などがある臨海部への公共交通機関のアクセスの悪さ。それを解消するために進んでいるのが「BRT計画」だ。

 BRTとは「Bus Rapid Transit(バス ラピッド トランジット)」の略で、連節バス(車体が2連以上つながっているバス)と、ICカードシステム、道路の改良により輸送力と柔軟性を兼ね備えた都市交通システムのこと。大会時には、このBRTで都心と各競技場や選手村を結ぶことで、選手や観客のスムーズな移動が可能になる。2019年度内に走行可能なルート、範囲での運行開始、2020年度以降に本格運行を予定。車両についてはすべて燃料電池バスでの運行を目指している。
2020年 東京オリンピック選手村が完成

 選手村が造られるのは湾岸エリアの晴海(はるみ)地区。都は2020年までに選手の滞在用に14階?17階建ての22棟を建設し、水素エネルギーで電力などをまかなう「水素タウン」として整備する方針だ。水素ステーションを設置し、大会中は選手が滞在する宿泊棟に電力や温水を供給する。

 五輪後は選手滞在用の建物を分譲、賃貸マンションに転用する。さらに、周囲に50階建ての超高層タワーマンション2棟と商業棟や学校も建設される予定だ。整備された水素エネルギー設備も有効利用し、エリア内の商業施設や学校などへの電気供給を目指している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150418-00010000-yomonline-life

2015/04/18 <FCV>宮城知事「16年度内導入目指す」(河北新報)

  水素エネルギー活用の燃料電池車(FCV)を東北に普及させるため、宮城県が設立した官民組織「みやぎFCV普及促進協議会」の初会合が17日、県庁であった。村井嘉浩知事は2016年度内に、FCVと水素を補給する水素ステーションの県内導入を目指す考えを強調した。

 終了後、村井知事は「課題はプレーヤーとして進出する事業者が出てくれるかどうか。県の考えは伝わったと思う」と述べた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150418-00000005-khks-pol

2015/04/18 環境対策で政府に協力要請(産経新聞)

 都と政府は17日、2020年東京五輪に向け、取り組むべき課題について協議する連絡協議会の第2回会合を首相官邸で開いた。

 都は国に対して、新たに温室効果ガスの抑制につながる水素社会の実現や、排ガスなどによって都心部で気温が上がる「ヒートアイランド現象」対策など、環境対策面での協力を要請した。

 会合には都の安藤立美副知事や各府省庁の事務次官などが出席し、財政支援をはじめ、テロ対策やインフラ整備など、国の協力が必要となる分野について協議した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150418-00000000-san-l13

2015/04/19 【トヨタ MIRAI 発表】燃料電池の“劣化”、航続距離への影響は(レスポンス)

 水素と酸素を化学反応させ、電力を取り出すのが燃料電池。気になるのが耐用年数と劣化の度合いだ。トヨタ『MIRAI』の開発全般に携わったトヨタ自動車製品企画本部、野正斉氏は「スタックが化学反応を起こしている以上、劣化は防げない」と話す。

 その劣化の度合いは、かなり厳しい評価基準、酷使状態で「15年で15%ほど」(野正氏)だという。

 劣化とは、具体的には“出力”が落ち、モーターがパワーを発揮できないということ。しかし、劣化は“一気に”ではなく、“だんだんと”、使われ方の頻度に比例して劣化する。そのため1年で1%なのではなく、15年で15%という数字なのだ。

 ちなみに劣化するのはあくまで“出力”。「出力が落ちても化学反応は行なえるため、航続距離にはほとんど影響が出ない」(野正氏)とのことだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150419-00000007-rps-ind

───────────────────────────────────

■メルマガ「燃料電池ワールド」
 □毎週月〜金曜日発行(年末年始および祝日は休刊)
 □編集・発行:燃料電池NPO pemdream
  連絡先:http://pemdream.com/index.php?contact%20us

 □解除を希望される方は、利用されている「まぐまぐ」または「melma!」のどちらかで解除の手続きを行ってください。pemdreamでの代行はできません。
 まぐまぐ http://www.mag2.com/m/0000065319.html
 melma! http://melma.com/backnumber_39824/
□マガジンID:0000065319(まぐまぐ) m00039824(melma!)


**H2**

<前の号 次の号>

TAKAGI-1