燃料電池ワールド Vol.1841 (2015/03/30 08:34)

水素チャンネル Home

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□燃料電池ワールド Vol.1841
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■2015年03月30日発行

                    ◆燃料電池NPO pemdream

                    ◇http://pemdream.com

■世界のヘッドライン
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2015/03/26 南海岸大気保全局、カリフォルニア州で最大容量となる水素供給ステーションの一つを開設(SCAQMD)

〔訳注〕南海岸大気保全局(South Coast Air Quality Management District:SCAQMD)は本日、ダイヤモンド・バー(Diamond Bar)の本部で、最先端の公的に使える水素燃料供給ステーションを発表した。これは、カリフォルニア州全体の燃料供給ステーション・ネットワークを最新にして、次世代の水素燃料自動車に対応するものである。新しいステーションは、2004年に南海岸大気保全局の本部に設置されたカリフォルニアでも数少ないものの一つを置き換えて、低圧または高圧の水素燃料補給ができるようにした。現在、一般公開していて、南カリフォルニアで初めてのクレジットカードによる支払いが可能だ。

2015/03/26 AFCエナジー社、ドイツのシュターデで世界最大の工業用アルカリ型燃料電池工場の最初の部分的な建築許可を受ける(AFC Energy)

〔訳注〕AFCエナジー社(AFC Energy plc)は、世界最大となる工業用アルカリ型燃料電池工場の建設を始めるために、ドイツのシュターデ(Stade)許認可当局(permitting authority)から、最初の部分的な建築許可を受けた、と発表した。建築許可の審査と承認のために数カ月間、AFC社の工業用途プラント設計の厳しい審査が行われた。シュターデでの建築作業は、来週から始められる。

2015/03/26 サイエナジー・システムズ社、マサチューセッツ・クリーン・エネルギー・センターのアンプリファイマス・プログラムを通して30万ドルの資金を獲得(SiEnergy Systems)

〔訳注〕ハーバード大学(Harvard University)で開発された低温薄膜の固体酸化物型燃料電池(low temperature thin film solid oxide fuel cell:SOFC)技術の商品化を進めているサイエナジー・システムズ社(SiEnergy Systems, LLC)は、アンプリファイマス・プログラム(AmplifyMass program)のもとでマサチューセッツ・クリーン・エネルギー・センター(Massachusetts Clean Energy Center:MassCEC)から30万ドルの助成金を獲得した、と発表した。

 サイエナジー・システムズ社は、燃料電池とバッテリーの両方を使うハイブリッド電気化学システム(hybrid electrochemical system)の開発を行っている。

 アンプリファイマス(AmplifyMass)は、マサチューセッツ州を拠点にしているクリーン技術企業と大学の研究プロジェクトに資金を提供している。この資金は、米国エネルギー省(U.S. Department of Energy)エネルギー先端研究計画局(Advanced Research Projects Agency - Energy:ARPA-E)によって与えられている。

■2015年03月27〜29日のWEB LINK NEWS
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2015/03/27 「水素社会」に行ってきました! (会社四季報オンライン)

 スタンドに置かれた四角い機械からクルマにノズルの先端を差し込み、グリップのレバーを引くと充填が始まります。機械の目盛りに注入量が表示され、自動精算で支払いを済ませるのは普通のガソリンスタンドと変わりません。

 でも鼻にツンとくるガソリンの臭いはしません。なぜなら、注がれているのはマイナス40度の“水素”だからです。

 環境に優しい次世代のエネルギーとして期待される水素燃料のスタンド、東京ガス <9531> の「練馬水素ステーション」を取材しました。敷地面積は2000平方メートルあまりで、天然ガスのスタンドも併用されている同社初の商用ステーションです。

 東京・西武池袋線の練馬高野台駅から歩いて約15分。同社の巨大ガスタンクに隣接しています。関越自動車道の練馬口インターチェンジから約2キロのところにあり、ステーションの入り口に面した目白通りは自動車がひっきりなしに行き交っています。

 東京ガスが社用車にしている「MIRAI」にも実際に乗せてもらいました。ガソリン車のようなエンジン音がなく、走行中は振動もほとんどありません。加速もスムーズで、乗り心地は快適そのもの。歩道には「MIRAI」に気づいて指をさす小学生がいました。

 カーナビには現在地の近くにある水素ステーションの場所が表示されます。経済産業省の水素・燃料電池戦略に関するロードマップによると、現在は全国に十数か所の水素ステーションを2015年のうちに四大都市圏を中心として100カ所程度確保する目標を掲げています。

 東京ガスの水素ステーションは天然ガススタンドとの一部設備の共用でコストを削減しましたが、それでもガソリンスタンドに比べれば建設費は割高です。水素の充填には法律で定められた保安監督者の立ち会いが必要で、セルフは認められていません。充填機と公道との距離は8メートル以上といった建築基準基準もあります。FCVの普及や規制緩和などがインフラ整備進展のカギを握りそうです。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150327-00064536-shikiho-bus_all

2015/03/27 新たなトラム「ドバイトロリー」、テスト走行を開始(みんなの経済新聞ネットワーク)

 ドバイの開発大手エマールは、世界初の水素燃料で走るトラム「ドバイトロリー」のテスト走行をダウンタウン(Downtown, Dubai)で開始した。

 ドバイトロリーは観光客や住人に向け、ブルジュハリファやドバイモール、ドバイファウンテンなど人気観光スポットを結ぶ交通機関。

 定員74人の真っ赤な車体に金と緑のピンストライプが特徴的な2階建てで、オープンデッキかエアコン付きの座席が選べる。最高時速は80キロで、水素と電気で走るため環境に優しい設計。ダウンタウンドバイ周辺約7平方キロメートルをカバーする予定だが、まずは第1段階として1キロの建設が進められている。目新しいデザインとなるドバイトロリーステーションの建設もスケジュール通りと発表された。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150327-00000052-minkei-m_est

2015/03/27 マイボイスコム調べ、オール電化住宅に満足している9割弱(SUUMOジャーナル)

 マイボイスコム(株)(東京都千代田区)は、このたび、『オール電化住宅に関するアンケート調査(第4回)』を実施し、その結果を発表した。

 調査時期は2015年3月1日?3月6日、調査方法はインターネットリサーチ、回答者数は11,895名。

 それによると、自宅がオール電化住宅である人は13.4%。2011年から1割強で推移しており、2012年調査からは微増している。中国、四国ではオール電化の比率が3割弱と、他の地域より多くなっている結果になった。

 オール電化住宅ではない人のうち導入意向(「具体的に導入を検討している」「機会があれば導入したい」の合計)は9.6%で、過去調査と比べ減少傾向。非導入意向(「あまり導入したいと思わない」「全く導入したいと思わない」の合計)は6割強だった。高年代層で非導入意向が高くなっている。また、地域別にみると、非導入意向は北海道で高く、九州などで低くなっている。

 オール電化住宅にしたタイミングでは「新築一戸建て・注文住宅を購入した」が最も多く、「一戸建てをオール電化にリフォームした」が続く。オール電化にした理由は「安全」「光熱費が節約できる」が上位2位で、「手入れが楽」「IHクッキングヒーターを使いたかった」「空気が汚れにくい」などが続いた。また、オール電化住宅に満足している人は9割弱で、「非常に満足している」は過去調査より減少した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150327-00080992-suumoj-life

2015/03/28 米国ホンダの政府渉外に、日本人が学ぶこと(東洋経済オンライン)

 今、日本企業が世界で勝てない理由のひとつに、各国政府への働きかけ、つまり「ロビイング」不足があります。日本企業が今、身に付けるべきロビイングの技術とは何か。

 前回記事に続き、自動車メーカー・ホンダの米国拠点にて、米国政府との渉外を担当してきた園田隆則氏(現在はモーリーン・アンド・マイク・マンスフィールド財団 シニアフェロー)にお話を伺います。

 園田:企業のダメージコントロールにも同じことが言えます。ある日、『ニューヨークタイムズ』に、「ホンダの燃料電池車の技術はダメなんだ」という記事が出たことがありました。「ホンダの燃料電池車はCO2の排出量が少ないと言っているが、それを造るために発電所では大量のCO2を排出しているから、結局、同じことだ」と。しかしその発電の部分を入れても、CO2の排出量が非常に小さいということは科学的に証明されています。

 私は朝、その記事を読んですぐ、事務所の米国人のパートナーであるエドに、「これに反論するぞ」と言いました。午後1時くらいには、ホンダの工場、研究所、PR、それから法務部の5、6カ所と電話会議でつないで、反論の原稿を作り、その日の夕方にはもうそれを『ニューヨーク・タイムズ』に送りました。誤りの記事が出たときは、その日のうちに対応しないと、もう手遅れです。
■ 即時に対応できるかが決め手になる
 桑島:認めたことになる? 

 園田:認めたことにもなるし、通信社が記事をどんどん配信しますから、いろいろな州の新聞に出てしまう。それで翌日、その記事を書いたエディターからメールが来ました。「ホンダの主張の正当性を確認するため、エンジニアなど専門家の意見を伺いたい」という。われわれは科学者の会議にもたくさんレポートを出していましたから、彼らが評価した資料がある。そういうものを集めて、火曜日、遅くとも水曜日には全部送りました。

 そうしましたら、『ニューヨーク・タイムズ』から、いっさいメールが送られて来なくなった。木曜日になっても反応がないから、「誰か『ニューヨーク・タイムズ』のエディターを知っている人はいませんか?」と社内に呼びかけたら、シニア・エディターを知っている人間がいたので、それまでのメールのやり取りを全部そのシニア・エディターに転送した。そうしたら土曜日の朝刊の社説の下に訂正の一文が載りました。

 やはり反論するときは、スピードが勝負です。それには反論の材料を普段から作っておかないといけない。やはり日頃からシンクタンクやサイエンティストたちと協力関係を築いておくことが大切です。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150328-00064039-toyo-bus_all

2015/03/28 「トヨタvsホンダ」しのぎを削る二強の強みと課題(上)(ダイヤモンド・オンライン)
● 足もとで明暗分かれる二社 カギは次世代エコカーに? 

 こうした紆余曲折を経ながらも、足もとで自動車業界を牽引する存在となった二社だが、今後もデッドヒートは続くだろうか。ビジネス面におけるカギは、「次世代エコカー」が握っている。

 冒頭で紹介した、この3月30日に行なわれる「同日新車発表」ばかりでなく、以前からトヨタとホンダのライバル意識は強かった。たとえば、2014年11月18日にトヨタが燃料電池車(FCV)「ミライ」の市販を発表したのに対し、ホンダはその前日の17日に「FCVコンセプトカー」の発表を行っている。トヨタとホンダ両社の、究極のエコカーと言われる燃料電池車に対する意識、鍔競り合いが見事に表面化したケースだ。

 >>後編「『トヨタvsホンダ』しのぎを削る二強の強みと課題 」(下)に続きます。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150328-00069173-diamond-bus_all

2015/03/28 道の駅で発電開始、次世代エネ装置運用 岐阜県が式典(岐阜新聞Web)

 太陽光発電と燃料電池、蓄電池を組み合わせたシステム「次世代エネルギーインフラ」の起電式典が27日、岐阜県庁で行われた。県が設置した県内3カ所の道の駅で新たに運用が始まった。

 インフラは複数の技術で発電し、電力をためるシステム。停電時も電力を供給することができる。道の駅に設置することで、災害時に孤立した集落の避難所になると県が設置を進めている。

 稼働したのは郡上市の「明宝」、下呂市の「南飛騨小坂はなもも」、加茂郡東白川村の「茶の里東白川」の3カ所。インフラ整備により、停電しても3日間は100人分の電力を供給できるという。県内では計4カ所になる。2015年度はさらに3カ所への導入を予定している。

 式典では、古田肇知事や地元首長らがインターネットでつながった稼働ボタンを押し、発電開始を祝った。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150328-00010002-gifuweb-l21

2015/03/29 個人投資家のハートつかめ 安定株主増へ各社取り組み強化(産経新聞)

 個人投資家とじかに接して、自社の“ファン”を作るための取り組みを強化する企業が増えてきた。トヨタ自動車は29日、同社では初となる大規模な個人向け投資家説明会を開く。説明会の機会を増やしたり、イベントを開いたりする企業もある。少額投資非課税制度(NISA)の導入で株式投資を始める個人が増えるなか、友好的で長期保有が期待できる安定株主を増やしていくことで株価を下支えしたい思惑がある。
 ◆「MIRAI」試乗

 トヨタが名古屋市内で開く説明会では豊田章男社長が経営戦略などを説明するほか、燃料電池車「MIRAI(ミライ)」などの試乗エリアも設ける。個人投資家や将来の株主となる大学生ら約4千人の来場を見込み、一企業の説明会としては日本最大規模という。

 トヨタの発行済み株式のうち個人の保有比率は12・7%(平成26年3月時点)。個人投資家にトヨタの魅力を直接訴え、長期保有の株主を増やす狙いだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150329-00000046-san-bus_all

2015/03/29 注目の水素ステーション&燃料電池関連銘柄10選!(ZUU online)

 昨年12月にトヨタが初の量産型セダンとして「MIRAI」を発表し、いよいよ本格普及フェーズに入った燃料電池自動車。完成車だけではなく、燃料電池自動車関連の部品メーカ、水素ステーション関連企業にとってもビジネスチャンスと思われる。以下、燃料電池自動車関連で注目の10企業を紹介する。
■(1) トヨタ
■(2) ホンダ
■(3) ヤマハ
■(4) 神戸製鋼所
■(5) 岩谷産業
■(6) 太陽日酸
■(7) JXホールディングス
■(8) 東京ガス
■(9) 加地テック
■(10) JFEコンテイナー
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150329-00000006-zuuonline-bus_all
※詳細は本文を。

2015/03/29 「木くずから水素!?」バイオマス技術で燃料電池車への供給もくろむベンチャー企業(産経新聞)

 木くずなどのバイオマス(生物資源)から水素を作り出すベンチャー企業の技術が注目されている。水素は天然ガスや石油などの化石燃料から作るのが一般的で、採掘時や製造時の二酸化炭素(CO2)排出は避けられないが、バイオマスは木が成長する過程でCO2を吸収するため、より環境負荷が少ない。森林の多い日本では原料を調達しやすいのも魅力だ。自らの手で、自動車や家庭用燃料電池の燃料に水素を使う「水素社会」を引き寄せようとしている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150329-00000533-san-bus_all
※前文は追加されたが、本文の文章も2015/03/16のSankeiBizの記事( http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150315-00000013-fsi-bus_all )に少し追加しただけの、同じもの。大手マスコミがこんな使い回しをするとは驚きだ。確か以前にもこんなことがあった。

2015/03/29 トヨタ豊田社長、「もっともっといいクルマを」…個人投資家向けイベント(レスポンス)

 トヨタ自動車は3月29日に名古屋市のポートメッセなごやで個人投資家向けのイベント「トヨタ Investors Meeting 2015」を開催、あらかじめ登録した約4000人が参加した。個人株主を増やすための催しとしては、国内では最大規模とされる。

 また、発売したばかりの燃料電池車『MIRAI(ミライ)』について、「“次の100年のために”を合言葉に開発してきた」とし、「トヨタはもっともっといいクルマづくりを進め、もっともっと楽しい社会の実現に向けて努力する。みなさん、私たちと一緒にやりましょうよ」と述べ、株主というステークホルダーへの参画を呼び掛けた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150329-00000020-rps-bus_all

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