燃料電池ワールド Vol.1840 (2015/03/27 08:52)

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□燃料電池ワールド Vol.1840
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■2015年03月27日発行

                    ◆燃料電池NPO pemdream

                    ◇http://pemdream.com

■世界のヘッドライン
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2015/03/25 イケア、カリフォルニア州エメリービルの店でより以上のオンサイト発電をするために燃料電池による再生可能エネルギーの品ぞろえを強化(IKEA)

〔訳注〕イケア(IKEA)は本日、カリフォルニア州エメリービル(Emeryville)にブルーム・エナジー社(Bloom Energy)の燃料電池システムを設置する計画を発表した。これは、スウェーデンの企業が持つサンフランシスコ地域の2カ所のうちの1カ所の店舗である。新しいエネルギー技術に関心を持つイケアの精神と調和して、このプロジェクトは、世界的にクリーンな電気化学プロセスを通してバイオガスを電力に変換するイケアの最初の試みである。燃料電池システムは、2015年の夏までに設置され、委託されて稼働する。

 商業的な補助発電機(back-up generator)の能力より少し大きい300kW級のシステムは、バイオガスで稼働し、約249万kWhの電力を店舗に提供する。これは、1304トンの二酸化炭素削減に対応しており、249台の自動車からの排出または163軒の家庭に年間を通じた電力の供給に等しい。2011年に同店に設置された太陽光発電と組み合わせて、これらの燃料電池は同店舗の大部分のエネルギー以上の発電を行う。

 この燃料電池システムの設計と開発、設置のためにイケアは、サニーベール(Sunnyvale)に本社を置く固体酸化物型燃料電池(solid oxide fuel cell)技術の提供者、ブルーム・エナジー社(Bloom Energy)と契約した。

2015/03/25 東京に初めての移動式水素補給ステーションが開所(Japan Real Time)

〔訳注〕水素駆動自動車のための日本で初めての移動式燃料補給ステーションが、26日(木)に開所した。日本移動式水素ステーションサービス合同会社(Nippon Mobile Hydrogen Station Services LLC)が運営するこの新しいステーションは、燃料電池自動車用の補給スタンド・ネットワークの建設ではまだ1カ所であり、いつの日か長い行列が見られるようになるかもしれない。同社の広報担当者は、今日はたった一人の客しか来なかった、とジャパン・リアル・タイム(Japan Real Time)に語った。

 東京都千代田区(Chiyoda ward)内に位置する移動ステーションは、平日は午前9時から午後1時まで開いていて、約5台の自動車に十分な燃料を補給できる。燃料タンクを満タンにするには約3分かかり、水素は1kg1200円で販売している。トヨタ自動車(Toyota Motor Corp.)の「ミライ(Mirai)」は、タンクに4.3kgを入れて650kmを走行できる。このステーションは、支払いにクレジットカードを使え、この夏に第2の移動ステーションをオープンする予定である。

2015/03/25 ワシントン州の環境局長、水素駆動自動車を勧誘(AP)

〔訳注〕コロンビア特別区(District of Columbia、ワシントン州の別名)の環境局長は、新しい車が大気汚染を浄化する、と話した。トミー・ウェルズ(Tommy Wells)特別区環境局長(District Department of the Environment Director)は25日(水)の記者会見で、「トヨタ(Toyota)の水素駆動自動車を試乗する。この車は、政治家や環境問題当局者を乗せて東海岸を走る」と語った。トヨタの「ミライ(Mirai)」は、水素燃料電池から動力を得ている。この車は水素タンクを持ち、空気中の酸素を使う。この二つの分子の化学反応を通して、燃料電池車は自動車を動かす電力を作る。自動車は走行中に有害な排出物は作らないが、タンクの水素を使ってきれいな炭素放出を行う。

2015/03/25 日本とEUは燃料電池基準を標準化する(Jiji Press)

〔訳注〕日本と欧州連合(EU)は26日(木)、ロボットや燃料電池自動車のような12の新しい産業分野の将来の基準標準化に協力することに合意した。協定は、ブリュッセル(Brussels)のこの日の会議で経済産業省(Economy, Trade and Industry Ministry)と欧州委員会(European Commission)が策定した添付文書に含まれている。これらは、5年から10年以内に市場に出回ることが予想される製品への投資や貿易を促進するように構想されている。

2015/03/25 コネチカット州先端技術センター、地域会議でゼロ・エミッション自動車セッションを引っ張る(CCAT)

〔訳注〕コネチカット州先端技術センター(Connecticut Center for Advanced Technology, Inc.:CCAT)は、ハートフォード(Hartford)のコネチカット国際会議場(Connecticut Convention Center)で3月26日に開かれる東北旅客運輸協会(Northeast Passenger Transportation Association:NEPTA)会議と博覧会で、エネルギー効率のよい燃料電池電気自動車を支持するために不可欠な、ゼロ・エミッション自動車と水素燃料インフラについてのパネル・ディスカッションをリードする。

■2015年03月26日のWEB LINK NEWS
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2015/03/26 「優れた環境、世界に発信」アップルの開発施設に横浜市長が期待(産経新聞)

 横浜市の林文子市長が25日、記者会見して明らかにした米IT大手、アップルの技術開発施設の建設計画。同社の進出計画は、西区のみなとみらい(MM)21地区に設けることを明らかにしている研究開発拠点「テクニカル・デベロップメント・センター」に続くもので、林市長は「横浜の優れた環境が世界に発信され、さらに多くの人や企業を引きつける効果がある。アップルには市内の中小企業や大学との連携もお願いしたい」と、大きな期待を示した。

 発表によると、技術開発施設は、市とパナソニック、野村不動産が港北区綱島東にあるパナソニックの工場跡地に建設する環境配慮型都市「Tsunashima サスティナブル・スマートタウン」の一角に入居する。

 スマートタウンは敷地面積が約3万7900平方メートルで、保育施設を備えた約100戸の集合住宅や複合商業施設などからなる。家庭用燃料電池「エネファーム」を導入し、街全体でのエネルギーの効率的利用を目指す。新年度に着工し、平成30年に完成の予定。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150326-00000040-san-l14

2015/03/26 尼崎市が燃料電池車導入 市長公用車やイベントなどに(産経新聞)

 尼崎市は25日、トヨタ自動車が世界で初めて水素を燃料とする量産型燃料電池自動車(FCV)として販売した「MIRAI(ミライ)」を公用車として導入。日本初の商用水素ステーションがある尼崎市次屋の岩谷産業中央研究所で納車式が行われた。

 FCVは、燃料となる水素と空気中の酸素を化学反応させて発電し、モーターを動かす仕組みで、走行中に水しか排出しない「究極のエコカー」。同市は、平成25年に政府指定の「環境モデル都市」に選ばれており、FCVの普及に貢献しようと、購入を決めた。今後、市長公用車として使うほか、環境学習講座やイベントなどで展示する。

 この日は、兵庫トヨタ自動車の瀧川高章社長から同市の稲村和美市長にゴールデンキーが手渡された後、稲村市長が岩谷産業中央研究所の村井眞二所長と協力して水素を模擬充填した。

 稲村市長は「ミライを市の環境啓発にも活用したい。水素社会の実現に官民一体となって取り組んでいきたい」と話した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150326-00000062-san-l28

2015/03/26 共通部品採用、主力車に拡大へ=新手法対応、年内に第1弾―トヨタ(時事通信)

 トヨタ自動車は26日、コスト削減を目指した「トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー(TNGA)」を初採用した新型車の第1弾を年内に発売すると発表した。ハイブリッド車(HV)「プリウス」の新型車を手始めに、カムリやヴィッツといった主力車種の次期モデルに順次広げる見通し。2020年の採用車比率を販売台数ベースで5割に高める方針だ。

 TNGAは、原価低減や燃費などの性能向上を目的に、車体や基本部品の共通化と、複数車種を同時に企画・開発する車づくりの新手法。開発資金などを2割以上削減でき、これにより浮いたコストを燃料電池車(FCV)などの先行技術開発に振り向ける。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150326-00000166-jij-bus_all

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