燃料電池ワールド Vol.1837 (2015/03/24 08:47)

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□燃料電池ワールド Vol.1837
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■2015年03月24日発行

                    ◆燃料電池NPO pemdream

                    ◇http://pemdream.com

■世界のヘッドライン
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2015/03/20 アルストム社とドイツのカルフ地区、無排気の燃料電池列車の開発同意書に署名(Alstom)

〔訳注〕世界的な重電メーカー、アルストム社(Alstom)の代表とヘルムート・リーガー(Helmut Riegger)カルフ地区管理者(District Administrator of Calw)は、ヘルマン・ヘッセ鉄道線路(Hermann-Hesse railway line)で新しい無排気の燃料電池列車を使う計画の同意書に署名した。この線路は、「黒い森(Black Forest)」へのアクセスを改善し、近くの保養地域となる予定である。列車は、ドイツのアルストム社の通勤電車(regional trains、電車&気動車(EMU & DMU))コンピテンス・センター(competence centre)で開発・製造されている。

2015/03/20 オルガ航空、建築と保守の間中、装置に電力を提供するために、風力発電公園の建設者と運営者にイーフォイ・プロキューブを貸し出す(Orga Aviation)

〔訳注〕風力発電と航空産業のための革新的なヘリコプターの発着デッキ(helideck)と航空障害灯の提供者、オランダのオルガ航空(Orga Aviation)は、信頼できる送電網以外の電源としてSFCエナジー社(SFC Energy AG)の燃料電池製品を選んだ。SFCエナジー社の携帯用イーフォイ・プロキューブ(EFOY ProCube)は、風力発電公園の建設と保守の期間中、障害灯に完全自動で電力を提供する。燃料電池は、SFCエナジー社のデンマークのパートナーであるアビルコ社(AWILCO)から提供される。

■2015年03月23日のWEB LINK NEWS
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2015/03/23 日産、電気トラック「e-NT400テストトラック」の実証実験を千代田区「ちよくる」で開始する(エコノミックニュース)

 アメリカ・カリフォルニア州などでは自動車メーカーに対して販売台数の一定割合を排ガスの出ないクルマとするZEV(Zero Emission Vehicle/ゼロエミッション・ヴィークル)規制を実施。各メーカーはこれに対応しなければならない。州内で一定以上の台数を販売する自動車メーカーに対して、決められた台数ベース比率の「ZEV」を販売することを義務付けている。

 ZEVとは排気ガスを出さないで走行するクルマの総称。IT企業が集中している州北部のシリコンバレー周辺では、企業のエコ意識が高くからハイブリッド車(HV)などが普及していた。だが、今後は一切排気ガスを排出しない燃料電池車(FCV)や電気自動車(EV)、プラグインハイブリッド車(PHV)を一定以上販売する必要がある。ZEV規制をクリア出来なければ、州政府に罰金を納めるか、他社からZEVクレジット(排出権)を購入する必要に迫られる。そうなるとメーカーの先進イメージに傷が付くことから北米市場を狙う自動車メーカー各社は規制対策を急いでいる。

 日産自動車はこうしたZEV規制に対応するために「日産リーフ」をはじめとする乗用の電気自動車(EV)で対応する構えだ。乗用車のEVに加え、小型商用バン「NV200 バネット」をベースとした電気自動車「e-NV200」の販売を昨年10月から開始した。日産は、EVの開発を行なうだけにとどまらず、EVを普及させ持続可能なモビリティ社会を構築するために包括的な施策を実施している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150323-00000006-economic-ind

2015/03/23 【NAOさんのDIYでクルマいじり】第27回:旧20系オーナー目線で見る、超進化した新型「ヴェルファイア」5つの注目ポイント(Impress Watch)
■ トヨタの市販車で初採用! 構造用接着剤でボディー強化

 ボディー強化で走りが激変することは前回記事でお伝えした通りだが、新型は(燃料電池車「MIRAI」を除いた)トヨタの市販車として初めて「構造用接着剤」によるボディー強化が施されている。開口部の大きなミニバンはどうしてもボディー剛性が不足しがちになる訳だが、この新技術とスポット溶接個所の追加により、大幅なボディー剛性の強化が実現されている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150323-00000001-impress-ind

2015/03/23 EVはFCVよりエコ? 自動車業界で注目集める「WtW」(SankeiBiz)
 ◆FCVよりエコ?

 燃料の製造時から車の走行時まで、全ての工程で排出されるCO2の量を示す「ウエル・ツー・ホイール(WtW)」いう指標が、自動車業界で注目されている。

 日本自動車研究所の11年の調査によると、ガソリンエンジン車の走行1キロ当たりのCO2排出量は147グラム。“究極のエコカー”とされる燃料電池車(FCV)でも79グラムだが、EVはわずか55グラムだ。FCVの燃料となる水素が、現状では天然ガスなどから作られており、燃料製造時のCO2発生が多いためだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150323-00000500-fsi-bus_all

2015/03/23 新社会人が買いたい車ランキング(@DIME)
◆新社会人が購入したいと思うエコカーの種類、一番人気はハイブリッド車(HV)46.5%。次世代エコカープラグイン・ハイブリッド車(PHV)は36.6%と、HVに迫る勢いで2位にランクイン

 購入したいエコカーの種類は、ハイブリッド車(HV)が46.5%と半数近くを占め、エコカーのカテゴリーの中での根強い人気を示した。次いで、プラグイン・ハイブリッド車(PHV)が36.6%と、電気自動車(EV)28.7%や、話題となっている燃料電池車(FCV)26.1%を上回った。理由としては「燃費が良いから(67.3%)」が選ばれる一方で、「充電が無くなってもガソリンで走れて安心だから(29.6%)」と、燃費の良さを追求しつつしっかり走れることのバランスが注目される結果となっている。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150323-00010003-dime-bus_all

2015/03/23 【個別銘柄】エーザイ急騰、スクリンH上昇、ケイヒンは下落(Bloomberg)

 (ブルームバーグ):23日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の午前終値は次の通り。

 ミズノ:5.6%高の657円。トヨタ自動車の燃料電池車「ミライ」向けに炭素繊維部材を増産する、と21日付の日本経済新聞朝刊が報道。トヨタのミライ増産計画を受け、今秋をめどに岐阜県工場で高圧水素タンク補強材の生産能力を3倍にするという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150323-00000024-bloom_st-bus_all

2015/03/23 神戸製鋼 FCV水素ステーション機器、海外向けPR開始(日刊産業新聞)

 神戸製鋼所は、燃料電池自動車(FCV)用定置型水素ステーション向け関連機器に関して、欧米向けを中心に海外需要家へのPR活動を開始した。国内ではFCVに燃料を供給する水素ステーションを15年度末までに100カ所整備する方向で進んでおり、神鋼エンジニアリング&メンテナンスとの連携を深めながら販売を強化するとともに、需要家の利用技術開発をサポートし、FCV用定置型水素ステーション向け関連機器納入で国内シェア5割(13年度の推定シェアは約3割)に照準を合わせていく。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150323-00010004-sangyo-bus_all

2015/03/23 トヨタが2022年までにFCVの価格を大幅引き下げか?(clicccar)

 いずれにしても高級車並みの車両価格であり、FCVを普及させるためには更なる低価格化が求められるのは言うまでもありません。

 そうしたなか、先頃開催されたジュネーブモーターショーで同社がFCVの価格戦略について触れたようで、海外メディアで話題になっています。

 それによると、経営陣から通常15年ほど要する市場への浸透期間を圧縮して2022年頃までに車両価格の大幅引き下げを達成するよう、指示が飛んでいると言います。

 これを受けて社内では欧州の上級ディーゼル車並みの価格まで引き下げることを目標にコストダウンに取組んでいる模様。

 大幅なコストダウンには販売ボリュームの増大とともに、FCVの心臓部、FCスタック(燃料電池)や高圧水素タンクの構造見直しが効果的。

 燃料となる水素についても圧縮水素に代わる「液化水素」を使用することでハンドリング性が向上することから、水素供給設備のコストダウンにもつながる可能性が有るため、FCV側の液化水素への対応が期待されています。

 このようにFCVの低価格化にはまだまだ余地が残されていると推測され、今後の技術革新が注目されます。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150323-00010002-clicccarz-bus_all

2015/03/23 ミズノは高値更新、トヨタの「ミライ」向け炭素繊維部材の増産報道を好感(サーチナ)

 ミズノは5日続伸し、14年8月15日の昨年来高値を更新。後場も買いが継続し、23日は一時50円高(8.03%高)の672円を付けた。トヨタ自動車の燃料電池車「ミライ」向けに炭素繊維部材を増産すると21日付日本経済新聞が伝え、好感された。

 ミライに採用されたのは炭素繊維やガラス繊維をシート状にしてエポキシ樹脂を浸した「トウプリプレグ」と呼ばれる部材で、タンクの強度を高めるために巻きつけるという。秋をめどに岐阜県の工場で高圧水素タンクの補強材の生産能力を3倍にする。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150323-00000237-scn-biz

2015/03/23 脱「大気汚染」大国を目指す中国 クリーンエネルギーへの投資を活性化(Forbes JAPAN)

 中国は「大気汚染大国」と呼ばれる不名誉な地位から、脱却を図ろうとしている。

 大気汚染を減らす新しい技術の採用を進め、スマートグリッドや太陽光発電、バイオマス、Unconventional Oil(非在来型石油)、クリーンコール、燃料電池、さらに次世代の原子力発電の導入を推進している。

 筆者は最近中国を訪れたばかりだが、エネルギー業界のリーダー達は楽観的で、現在の不安定なエネルギー価格の状況下においても自国や海外での投資には強気の姿勢だった。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150323-00010001-forbes-bus_all

2015/03/23 経産省、トヨタ自動車を「水素・燃料電池自動車に関する世界技術規則」対応業者に登録(Impress Watch)

 経済産業省は3月23日、トヨタ自動車を高圧ガス保安法に基づき「水素及び燃料電池に関する世界技術規則(gtr)」に対応する容器等製造業者として登録したことを発表した。

 トヨタは2014年8月29日に高圧水素タンクの「登録容器製造業者」として経済産業大臣の認可を取得(http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20140829_664376.html)しているが、新たに2013年6月27日に採択されたgtrの取得により、「車両並びに車両への取付け又は車両における使用が可能な装置及び部品に係る世界技術規則の作成に関する協定」に加盟する31の国と地域で、自ら高圧ガス保安法に基づく容器検査や刻印等を行い市場に出せるようになった。

 これにより、国際圧縮水素自動車燃料装置用容器について、高圧ガス保安協会等の容器検査を受ける必要がなくなり、2014年12月に国内販売を開始した「MIRAI(ミライ)」のようなFCV(燃料電池車)を効率的に生産し、市場投入できるようになる。水素スタンドでの充填時における最高充填圧力は87.5MPa(約860気圧、温度約85℃)で、容器の使用期限は15年となっている。
「車両並びに車両への取付け又は車両における使用が可能な装置及び部品に係る世界技術規則の作成に関する協定」に加盟する国と地域
オーストラリア、アゼルバイジャン、カナダ、中国、EU、フィンランド、フランス、ドイツ、ハンガリー、インド、イタリア、日本、カザフスタン、韓国、リトアニア、ルクセンブルグ、マレーシア、モルドバ、オランダ、ニュージーランド、ノルウェー、ルーマニア、ロシア、スロバキア南アフリカ、スペイン、スウェーデン、タジキスタン、チュニジイア、イギリス、アメリカ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150323-00000065-impress-ind

2015/03/23 南海トラフ巨大地震でも96%のユーザーが利用できる――ドコモ関西の対策完了(Impress Watch)

 今回、ドコモ関西では、大阪湾を中心に兵庫県?大阪府?和歌山県の沿岸部での被災想定エリアにおいて、直接的な被害を受けないと想定される35の基地局(大阪府5局、兵庫県16局、和歌山県14局)の基盤を強化。基地局とコアネットワークを結ぶ伝送路は、光回線に加えて、マイクロ波の無線を用意して、2つの伝送路を使えるように二重化した。また電力供給が途絶える可能性を考慮して、大容量燃料電池を設置することで3日間、通信できる環境も確保した。そのうえで、被災エリアの基地局が直接的な被害を受けた場合でも、周辺の基地局でサービスエリアを確保できるよう遠隔でコントロールできるようにした。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150323-00000095-impress-sci

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