燃料電池ワールド Vol.1834 (2015/03/19 10:18)

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□燃料電池ワールド Vol.1834
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■2015年03月19日発行

                    ◆燃料電池NPO pemdream

                    ◇http://pemdream.com

■世界のヘッドライン
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2015/03/17 H2ロジック社、ドイツの官民クリーン・エナジー・パートナーシップが初めて承認したハンブルグの水素補給ステーションを開所(H2 Logic)

〔訳注〕本日、シェル・ドイツ・オイル社(Shell Deutschland Oil GmbH)は、H2ロジック社(H2 Logic)のH2ステーション(H2Station)技術に基づいたハンブルグ(Hamburg)の新しい水素補給ステーションを発足させた。この燃料供給ステーションは、第三者機関による検証と受け入れテストの後、2014年に官民クリーン・エナジー・パートナーシップ(Public-Private Clean Energy Partnership:CEP)から承認を取得したドイツで初めてのものである。これは、車両ユーザーが、水素が長い走行距離と早くて信頼のおける燃料であることをガソリン車と同等に経験することを保証している。ハンブルグの新しい水素補給ステーションは、2015年までのドイツの50のステーションによる初期のネットワーク計画の一部分である。これは、3億5000万ユーロのドイツH2モビリティ構想(H2Mobility Germany initiative)の一環として、2023年までに最大400のステーションを展開する計画の第一歩である。

2015/03/17 大阪府中央卸売市場、ブルームエナジー社のブルームエナジー燃料電池サーバーを導入(Bloom Energy Japan)

〔訳注〕ブルームエナジー・ジャパン社(Bloom Energy Japan Limited)は本日、大阪府茨木市(Ibaraki City)の大阪府中央卸売市場(Osaka Prefectural Central Wholesale Market)に3月9日、革新的でクリーンな発電システムのブルームエナジー・サーバー(Bloom Energy Server)を導入したと発表した。大阪府中央卸売市場に設置したブルームエナジー・サーバーは、1200kWの電力を生産し、建物の全体的電力需要の50%を提供する。これは、関西地区で最初のブルームエナジー・サーバーの設置であり、また日本で最初の1MW級を超える商品化された固体酸化物型燃料電池(SOFC)発電システムである。

2015/03/17 南アフリカ政府代表団、バラード社を訪ねて燃料電池を実証(Ballard)

〔訳注〕ゴッドフリー・オリファント(Godfrey Oliphant)鉱物資源局副大臣(Deputy Minister at the Department of Mineral Resources)率いる南アフリカ政府代表団(delegation of South African Government officials)は3月11日、南アフリカとカナダとの貿易と投資を促進するために、バラード・パワーシステムズ社(Ballard Power Systems)本社と燃料電池製造工場を訪問した。この訪問とバラード社との面談は、燃料電池の商業化とプラチナの選鉱に対する南アフリカ政府の取り組みを強調している。

 南アフリカはプラチナの世界の供給の75%を保有しており、バラード社のプロトン交換膜型(proton exchange membrane:PEM)燃料電池製品の重要な構成要素である。プラチナベースのPEM型燃料電池は、クリーンで信頼性が高く、コスト効率のよいエネルギーの供給を促進することで、南アフリカにとって重要な経済的環境的な開発の機会を提供している。

2015/03/17 ピュア・エナジー・セントレ社、水素・燃料電池配送市場会議に参加(Pure Energy Centre)

〔訳注〕ピュア・エナジー・セントレ社(Pure Energy Centre)は本日、バーミンガム(Birmingham)で開かれる水素・燃料電池配送市場会議(Delivering Hydrogen And Fuel Cell To Market Conference)に参加することを発表した。同社は、新規プロジェクトを開発するためのビジネス会議を組織して、議論のテーマを、900バール(bar)までにガスを圧縮する水素圧縮機と大規模な水素電解槽システムの開発としている。この水素ガスは、バスやバンのような水素自動車に使われる。ピュア・エナジー・セントレ社はまた、700バールの供給ステーションと、350バールの移動式水素補給ステーションの講演を行う。

■2015年03月18日のWEB LINK NEWS
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2015/03/18 経産省が水素ステーション拡充で全国自治体と連携強化へ!(clicccar)

 政府が2015年度内に全国に100ヵ所のFCV向け水素ステーション設置を目指す中、先月24日、経済産業省がインフラ整備促進に向けた「第1回燃料電池自動車等の普及促進に係る自治体連携会議」を開催しました。

 会議には補助金交付決定を受けて水素ステーションを整備中の自治体(東京都や愛知県など11都府県、及び さいたま市、北九州市、福岡市など7政令指定都市)が参加。

 政府からは経産省、国交省、環境省、NEDO(独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)が出席。

 そのほか、民間事業者についてもオブザーバーとして参加を求めていく意向で、開催頻度は年に2?3回程度を予定しているそうです。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150318-00010001-clicccarz-bus_all

2015/03/18 最高位スポンサーにJX日鉱日石=水素活用にも協力―東京五輪(時事通信)

 2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会とJX日鉱日石エネルギーは18日、国内最高位スポンサーの「ゴールドパートナー」契約を結んだと発表した。6社目の契約で、期間は6年。

 大会で使われる施設や車両にガソリンや軽油、電気を供給するほか、環境保護のため東京都などが進める水素エネルギー活用の技術導入にも協力する。JX日鉱日石エネルギーの木村康会長は、燃料電池自動車の水素ステーションを増設する方針を示し、「20年以降も見据えて、水素社会を世界にアピールしたい」と述べた。

 ゴールドパートナーには他にNTT、アサヒビール、キヤノン、NEC、富士通が決まっている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150318-00000101-jij-spo

2015/03/18 東芝、スコットランドでの大規模水素実証実験に参画 - 「水素EMS」を提供(マイナビニュース)

 東芝は3月18日、英国スコットランド・ファイフ州で2020年まで実施される、大規模水素実証試験に参画すると発表した。同社が海外で水素に関する実証試験に参加するのは今回が初めて。

 同試験ではすでに設置されている750kW風力発電設備と30kW水電解装置に加え、200kW太陽光発電設備、60kWと250kWの水電解装置、水素貯蔵タンク、水素ステーション、燃料電池を新たに設置する。これらの設備で得られたエネルギーを水電解装置によって水素に変換・貯蔵し、水素ステーションを通じて25台の業務用ハイブリッド車両に供給するほか、燃料電池で再び電力として施設に供給する。東芝は電気の需給予測に基づく水素の製造・貯蔵の最適管理を行う「水素EMS」を提供し、システム全体の制御を担当するとのこと。

 同社は「再生可能エネルギーによる発電システム、水電解装置、燃料電池やそれらを制御する水素EMSなどグループ内に有する技術を活用し、水素が実現するCO2を排出しない持続的で安心安全快適な社会を目指し、今後も国内外で様々な取り組みを進めていきます」とコメントしている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150318-00000144-mycomj-sci

2015/03/18 産油国の危機意識?脱炭素社会に向けた「未来図」(土堤内昭雄)

 それにしてもドバイの「世界一」志向はすさまじい。そこには産油国ドバイの将来戦略が見て取れる。実はドバイの原油埋蔵量はあまり多くないのだ。2012年のUAEにおける原油埋蔵量はアブダビが94.27%を占め、ドバイはわずか4.09%に過ぎない(*1)。ドバイは産油国からの脱却が喫緊の課題であり、中東の金融センターおよび観光立国に変貌する「未来図」を描いているのである。

 ドバイは原油枯渇とエネルギーの構造転換の中で危機感を強め、脱産油国に向けた「未来図」を構想している。それは日本をはじめとする石油消費国にとっても、決して対岸の火事ではない。何故なら、世界は地球温暖化防止に向けて、水素自動車の開発にしのぎを削るなど「水素社会」の実現を目指しており、すべての国に対して「脱炭素社会」に向けた「未来図」を強く求めているからである。
http://bylines.news.yahoo.co.jp/doteuchiakio/20150318-00043955/

2015/03/18 JX日鉱日石、狭山市にSS一体型水素ステーション…埼玉県内3か所目(レスポンス)

 JX日鉱日石エネルギーは3月18日、埼玉県狭山市の「Dr.Driveセルフ狭山根岸店」に、同社で9か所目となる水素ステーションを開所したと発表した。

 Dr.Driveセルフ狭山根岸店は、2月10日に開所したDr.Drive大和田店(さいたま市)、3月12日に開所したDr.Driveセルフ春日部中央SS(春日部市)に続き、埼玉県内で3か所目となるサービスステーション一体型として営業する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150318-00000019-rps-bus_all

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