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□燃料電池ワールド Vol.1822
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■2015年03月03日発行
◆燃料電池NPO pemdream
☆PEMDREAMニュース(不定期)【再掲】
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2日から「世界のヘッドライン」を再開しています。FuelCellsWorksが最新のニュースを載せたあとに訳の作業をするので、燃料電池ワールドの掲載日は少しずれます。また、ウェブサイト「世界の燃料電池ニュース」はダブりますので、近く方針が決まるまで更新は控えます。
■世界のヘッドライン
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2015/02/27 フュエルセル・エナジー社、NRGイールド社に大学のマイクログリッド・プロジェクトの売却を完了(FuelCell Energy)
〔訳注〕フュエルセル・エナジー社(FuelCell Energy)は本日、以前に発表したNRGエナジー社(NRG Energy, Inc)にブリッジポート大学(University of Bridgeport)の1.4メガワット級燃料電池発電所プロジェクトを売却するための正式契約を終了した、と発表した。NRG社の子会社、NRGイールド社(NRG Yield, Inc)がこのプロジェクトを取得した。ブリッジポート大学は、複数年電力購入契約(multi-year power purchase agreement:PPA)のもとで燃料電池発電所で生産される電力と熱を購入する。フュエルセル・エナジー社はプロジェクトを開発した。そして、発電所の設置はまだ完成途上にある。同社は、NRGイールド社と大学との複数年電力購入契約期間にわたって、施設の運用と保守サービスを行う。発電所の建設は機械的に完成し、商業運転は2015年3月になる。〔参考〕NRGイールド社(NRG Yield, Inc)は、再生可能・在来型エネルギー発電契約と熱エネルギ ー・インフラ資産の所有・運営・取得会社。資産には天然ガス、デュアルフューエル、太陽光、風力による発電と配電が含まれる。
2015/02/27 インテリジェント・エナジー社、ソシエテ・ビック社のモバイル燃料電池と使い捨て燃料カートリッジの資産を買収(Intelligent Energy)
〔訳注〕インテリジェント・エナジー社(Intelligent Energy)は、ソシエテ・ビック社(Soci〓t〓 Bic)のモバイル燃料電池と使い捨て燃料カートリッジの資産を買収したことを喜んで発表した。この戦略的に重要な買収は、モバイル消費者向け電子機器へのこの技術の埋め込みに関して、インテリジェント・エナジー社の企業計画の成功裏の達成に向かう重要な一歩である。
2015/02/27 北東電気化学エナジー貯蔵クラスター、北東地域8州の2015水素&燃料電池計画を発表(NEESC)
〔訳注〕北東電気化学エナジー貯蔵クラスター(Northeast Electrochemical Energy Storage Cluster:NEESC)は、水素と燃料電池技術の発展を推進するために、コネチカット州(Connecticut)、メイン州(Maine)、マサチューセッツ州(Massachusetts)、ニューハンプシャー州(New Hampshire)、ニュージャージー州(New Jersey)、ニューヨーク州(New York)、ロードアイランド州(Rhode Island)、バーモント州(Vermont)のための個別の計画を作成した。コネチカット州先端技術センター(Connecticut Center for Advanced Technology:CCAT)によって運営されている北東電気化学エナジー貯蔵クラスターは本日、米国の北東地域の8つの州のそれぞれに、2015水素と燃料電池開発計画(Hydrogen and Fuel Cell Development Plans)を公開したことを発表した。これらの計画は水素と燃料電池技術の展開を図るために、米国中小企業庁(Small Business Administration:SBA)と、自動車メーカーと政府機関、ガス供給業者、水素と燃料電池企業を含む業界団体から支援を受けて作られた。「これらの計画は、政策立案者が燃料電池技術の潜在的な市場を理解するためにとても有用である」とジョン・マクギネス(John McGuinness)GEフュエルセルズ社(GE Fuel Cells)販売リーダーは述べた。
2015/02/27 リンデ社、シェル・エコマラソンの独占的な水素供給者となる(Linde)
〔訳注〕シェル・エコマラソン(Shell Eco-marathon)は、世界で最も革新的な学生大会の一つで、ヨーロッパ、アメリカ、アジアで毎年行われる。リンデ社(Linde)は4年連続して、欧州版シェル・エコマラソンの独占的な水素供給者であり、この取り組みは現在、世界的なパートナーシップに拡大されている。
2015/02/27 ブルーム・エナジー社の燃料電池、マウントバーノンのストップ&ショップ社ニューヨーク店で電力供給(Bloom Energy)
〔訳注〕ストップ&ショップ・スーパーマーケット社(Stop & Shop Supermarket Company LLC)は本日、ブルーム・エナジー社(Bloom Energy)の燃料電池がマウントバーノン(Mt. Vernon)のニューヨーク店で電力を供給した、と発表した。マウントバーノンのストップ&ショップ社で250kW級システムは、毎年200万kWh以上の電力を生成する。そして年間70ポンド以上の炭素削減をする。このプロジェクトの支援は、ニューヨーク州エネルギー研究開発局(New York State Energy Research and Development Authority:NYSERDA)が行った。
2015/02/27 インプラッツ社、プラチナ燃料電池とともにプラチナ精製工場に力を入れる(Implats)
〔訳注〕南アフリカ共和国のプラチナの主要メーカーであるインパラ・プラチナ社(Impala Platinum:Implats)は、すべてのプラチナ精製工場を国家電力網から切り離し、プラチナ燃料電池で電力を供給する実現可能性について検討している。すでに精製工場では、セルの燃料として利用可能な水素を提供していて、国営電力会社のエスコム社(Eskom)の電力網に接続しなければ、燃料電池電力の20MWを必要としている。当分の間、南半球で最大のユニットである最初の2MW級燃料電池の計画は、挑戦的な場面となる。「我々は精錬所に2MW級ユニットで入れて、プロジェクトをすすめている」とテレンス・グッドレース(Terence Goodlace)インプラッツ社CEOは語った。インプラッツ社は、日本の燃料電池メーカーと協力している。そして、燃料電池に使用する膜について開示する機会があると考えている。
■2015年03月02日のWEB LINK NEWS
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2015/03/02 水素は自動車よりバイオマス発電?(田中淳夫)
私は、燃料電池車とは積み込んだ水素で発電しつつ走る仕組みだという程度にしか知らないうえ、もともと自動車や機械系には弱い。だから「なるほど?」と感心ばかりしていた。ただ、それでもいくつか疑問と、別の視点からの興味を持ったのである。
一つは肝心かなめの水素の調達方法だ。
私の立場からは、できれば再生可能なバイオマス、つまり木質材料から水素を取り出してほしい。その方が「究極のエコ」だし、国内資源を利用するのだから、資源安保的にも意味がある。
バイオマス発電は、基本的に火力発電と変わらない。単に木片を燃やして熱を発生させ水蒸気でタービンを回すという前世紀の技術である。そのエネルギー効率は、せいぜい15%、頑張っても20%に達しないと言われている。残りは熱として排出してしまうわけだ。だからバイオマス発電は熱利用を考えないとダメだと言っているのたが……。
では、水素を発電に供した場合の効率はどれぐらいだろう。
木質から水素を取り出せる効率はわからなかった。ただ天然ガス改質による製造効率は、70%を目標にしているそうだ。さらに燃料電池の効率は、水素自動車の資料によると40?50%程度。これらを掛け合わせると、全体で30%前後ではないか。今後の技術開発も含めれば、そんなに大きなズレはないだろう。
こりゃバイオマス発電より高いぞ。そう思った(笑)。
もっとも、水素を自動車で使うためには圧縮して積み込まねばならないから、そのためにエネルギーを費やす。これが馬鹿にならない。おそらく、効率は20%台に落ちるだろう。なんだ、燃料電池車は究極のエコカーと言っても、あまり省エネにはならない。
しかし水素を運ぶ必要がなく、そのまま発電に供するのなら圧縮工程はいらないのではないか。すると効率は高まる。言い換えると、水素は自動車に使わず、水素発電する方が合理的じゃないか。また熱利用も欠かせないだろうが、これも小型で移動する自動車より、地域と結ばれている発電所の方が圧倒的に有利だ。
バイオマスから水素を取り出し、それで水素発電を行うシステムが有望に思えたのである。これぞ、究極のバイオマス発電にならないだろうか?
また水素には別の使い道があることも、先の説明で聞いた。
そこで電気を電気として溜め込むのではなく、水を分解するなどして水素として蓄えるというのだ。これなら蓄電ロスが減る。この場合、消費する電気は、不安定とされる太陽光や風力で発電した電力を使えばよいだろう。あるいは夜間電力も使える。これまで原子力発電所では、夜間電力で揚水発電(ダムの水を上流に運び上げることで水力発電を行う)を行っていたが、それと同じことを水素に置き換えて再生可能エネルギーで行えないか。
……夢物語だろうか? あるいは燃料電池車の普及に水をさす意見か?
水素社会が来るというが、それは水素だけをエネルキー源にすることではない。むしろ様々なエネルギー源をミックスして無駄なく安定的に供給する体制をつくることだ。水素にバイオマスも含めた再生可能資源とのハイブリッドに期待したい。
http://bylines.news.yahoo.co.jp/tanakaatsuo/20150302-00043472/
2015/03/02 米国利上げなら日本のタワーマンションは資産バブルが起こる(NEWS ポストセブン)
3月2日に発売された『マネーポスト』春号では、〈日本株「超ブレイク銘柄」大発掘〉と題して、カリスマたちが徹底リサーチして選び抜いた珠玉の銘柄を、一挙大公開している。
株高の最大の要因となっているのは、なんといっても世界的な金融緩和である。
そうした中、世界に先駆けて金融緩和終了を宣言した米国にマネーが流れ込み、ドルの独歩高が際立っている。それに伴う円安進行が、日本株の上昇に拍車をかけているのだ。グローバルリンクアドバイザーズ代表・戸松信博氏が解説する。
「米国が利上げに踏み切れば、日本でも『円安→株高』の流れが加速するのは間違いないでしょう。さらに海外マネーは直接日本にも流れ込み、都心のタワーマンションを中心に一極集中型の資産バブルが起こる可能性も高いと見ています」
もちろん株式市場でも、水素燃料電池や訪日外国人増など、有望テーマに合致した銘柄は物色対象となるに違いない。昨年を上回る件数が予想されているIPO(新規上場)銘柄にも注目だ。『マネーポスト』では、この「金融緩和バブル」の大波に乗る沸騰銘柄の数々を紹介している。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150302-00000017-pseven-bus_all
2015/03/02 【スマートエネルギーウィーク15】水素インフラの救世主となるか…大陽日酸のハイドロシャトル(レスポンス)
燃料電池自動車(FCV)の普及に欠かせないのが、言うまでもなく燃料となる水素を供給するインフラだ。その救世主となりそうなものが「スマートエネルギーウィーク2015」に登場した。大陽日酸の「ハイドロシャトル」がそうだ。
それは大型トラックに搭載されていて、日本全国への移動が可能。しかも、コストが従来型の約2分の1、2?3億円だ。会場では、このトラックの周りに人が集まり、どのような仕組みになっているのかと熱心に聞く来場者もいたほど。
「実は水素ステーションを安く、小さくつくるにはどうしたらいいかと突き詰めていた結果、大型トラックに乗せられる大きさになったんです。もちろんこの水素ステーションは地面においても問題がないので、FCVの普及度合いにあわせて、移動式で活用したり、固定式で活用したりと使い方を分けることができるので非常に良いものだと考えています」と同社関係者は説明する。
このハイドロシャトルは4月から千代田区で運用が本格的に開始され、その後、愛知県でも導入される予定で、とりあえず約5台が走るそうだ。「このハイドロシャトルをきっかけに、なんとか水素社会へのいい循環をつくっていきたい」とは同社関係者の弁だが、すでに同社の元には多くの問い合わせが来ているそうだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150302-00000049-rps-bus_all
2015/03/02 NEXCO西日本、福岡と大分を高速道路で結ぶ東九州道 豊前IC?宇佐IC間を開通(Impress Watch)
開通に先立つ3月1日10時より開通式を実施。本記事では開通式の模様と、事前に取材した開通区間の概要をお届けする。
前述したとおり、東九州道 豊前IC?宇佐IC間は福岡県と大分県を九州の東側で接続する高速道路となる。そのため県境の山国川をまたぐ山国川橋付近の高速道路本線上でくす玉開披や挟み入れ式、通り初めが行われた。参加者は、NEXCO西日本や国土交通省関係者に加え、福岡県知事 小川洋氏、大分県知事 広瀬勝貞氏や同地域選出の国会議員、市長、各議員など。あいにくの雨の中、多くの関係者による開通式が開催された。
東九州道沿いには、トヨタ自動車九州 小倉工場、トヨタ自動車九州 苅田工場、日産自動車九州、ダイハツ九州 大分(中津)工場が立地し、日本でも有数の自動車生産地域となりつつある。とくにトヨタは九州を愛知・東北と並ぶ主力生産地域と位置づけているためか、通り初め式には燃料電池車「MIRAI(ミライ)」が参加するなど、東九州道の開通への期待が高いことがうかがえた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150302-00000106-impress-ind
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