燃料電池ワールド Vol.1820 (2015/02/27 09:16)

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□燃料電池ワールド Vol.1820
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■2015年02月27日発行

                    ◆燃料電池NPO pemdream

                    ◇http://pemdream.com

☆PEMDREAMニュース(不定期)【再掲】
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 アメリカの非営利団体「FuelCells2000」が毎月発行してきた無料メルマガがなくなりました。ウェブ上にも2014年9月までの情報しかありません。「燃料電池ワールド」を初めて以来、ここの無料メルマガに後押しされて頑張ってきましたが、Fuelcellsworks.comが配信しているニュースとダブることも多いので、2月20日をもって海外ニュースは終了しました。海外のニュースは、3月から世界のヘッドラインで取り組みます。

■世界のヘッドライン(2014年09月08日分までは掲載しました)
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都合により2月一杯まで休載します。

■2015年02月26日のWEB LINK NEWS
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2015/02/26 第24回地球環境大賞、トヨタ自動車にグランプリ(産経新聞)

 温暖化の防止など環境活動に熱心に取り組み、成果を挙げている企業や団体などを表彰する第24回「地球環境大賞」(主催・フジサンケイグループ)の受賞者が決まり、グランプリにあたる大賞には、世界初の量産型燃料電池自動車(FCV)「MIRAI(ミライ)」を開発したトヨタ自動車が選ばれた。
 授賞式は4月9日、東京・元赤坂の明治記念館で行われる。

 FCVは、燃料となる水素と空気中の酸素を化学反応させて発電し、モーターを動かす仕組みで、走行中に水しか排出しない究極のエコカー。世界の有力メーカーが開発にしのぎを削る中、トヨタは一歩先行し発売に踏み切るとともに、関連特許の実施権を無償提供することを表明、「水素社会」幕開けへの牽(けん)引(いん)役として産業界に大きなインパクトを与えた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150226-00000500-san-cul

2015/02/26 【スマートエネルギーウィーク15】一番人気はやはりあの車…MIRAI の周りは常に黒山の人だかり(レスポンス)

 「スマートエネルギーウィーク2015」が2月25日、東京ビッグサイトで開幕した。今回は世界中から1580社が出展。会場は多くの人で賑わっていた。その中でひときわ人気があったのが“あの車”、そう昨年12月に発売になったトヨタ自動車の『MIRAI』だ。

 その車を展示した水素供給・利用技術研究組合(HySUT)のブースは人で溢れ、車の周りは常に黒山の人だかりだった。同組合は水素供給事業と燃料電池自動車(FCV)の普及を目指すため、エネルギー関連企業、自動車メーカーなど19の会社・団体によって2009年に設立された。そして、今回の目玉がMIRAI。

 この車を見るために会場にやってきた人も多く、入口では「まずMIRAIを見に行こう」という声も聞かれたほど。車を見たほとんどの人がカメラに納め、なめるように見る人も続出した。

 また、HySUTでは、MIRAI(3台)、ホンダの『FCX クラリティ』、日産自動車の『XトレイルFCV』の計5台の試乗車を用意。MIRAIについては希望する人が多く、「受付開始と同時に、すべての枠が埋まってしまいました」と同組合関係者は驚いていた。展示会は27日まで開催されるが、おそらくMIRAIの人気ぶりは変わらないだろう。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150226-00000012-rps-bus_all

2015/02/26 【スマートエネルギーウィーク15】ホンダの水素小僧が進化? 小型化し軽快に話しかける(レスポンス)

 ホンダのブースにまたしても「小便小僧」を模した「水素小僧」が登場した。このオブジェは同社の水素ビジネスの象徴とも言える存在で、今回披露したのが3代目となる。

 初めて登場したのが、2013年の「東京モーターショー」のときだ。伊東孝紳社長から「水素社会を象徴する画期的なものをつくれ」との指令を受けて、エンジニアたちが必死になって作り上げた力作だった。それは2mぐらいある巨大なもので、究極のクリーン性能を実現する燃料電池の仕組みをわかりやすく説明するため、発電時に発生した水は公園などにある小便小僧のように放水しても大丈夫と表したかったそうだ。

 2代目が14年に開催された「CEATEC JAPAN」。巨大な水素小僧が2体になり、そしてその2体がレーシングカーのオブジェの上に立っている。人がレーシングカーのシートに座って操作をすると、水素小僧が排気ガスではなく、水をバケツに向かってじょろじょろと放水する。

 そして、今回の3代目は非常に小型化し、全長20cmほど。ホンダが考えるスマートコミュニティを説明するジオラマの一部になっており、ボタンを押すと、それを軽快にわかりやすく説明しはじめる。このジオラマを通して、ホンダはモビリティを作るだけでなく、それらが使うエネルギーの創出と効率的な活用についても積極的に技術開発を進めているというのを言いたかったようだ。これも作るのには相当苦労したそうで、「完成したのは開幕の前日でした」(同社関係者)。

 このジオラマのほか、ホンダのブースには『フィットEV』をはじめ、外部給電機のコンセプトモデル、V2H対応のDC普通充電器、家庭用小型コージェネレーションシステムが展示されていた。しかし、ブースが「スマートグリッドEXPO」のコーナーにあったためか、訪れる人はそれほど多くなく、その分、説明員は訪れる人に対して熱心に話をしていた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150226-00000023-rps-bus_all

2015/02/26 ホンダ新社長、今回も“技術開発系”出身者。アナリストらは、「もう経営のプロを据えるべき時期」との声も(エコノミックニュース)

 それまでのホンダは「台数という規模の拡大よりも商品力」とする社是を暗黙のルールとしていたが、2016年度に世界で600万台を販売するという目標を立てた。当時実績の1.5倍に相当する台数だ。さらに北米偏重の収益構造を改めるとして「世界6極体制」を目指し、小型車「フィット」を短期間に世界中で発売するとする目標を発表したのだった。ディーゼル車、ハイブリッド車、燃料電池車すべてを商品化するとし、事実ディーゼル以外はモノにした。

 しかしながら、その積極策が昨年の“負の結果”を招いた。フィットなどのリコール。結果、品質を総点検するため、国内では新車販売を一時凍結。販売優先で甘い品質管理が露呈した。関係の深いタカタが製造したエアバッグを搭載したクルマでの死傷事故も表面化した。

 自動車大手の中で、今3月期決算でホンダは「ひとり負け」となる。2015年3月期は円安と北米市場の拡大を追い風に、トヨタ自動車や富士重工業など自動車7社のうち5社の営業利益が過去最高になる見通しだ。その一方でホンダは4%減益となる。為替変動に影響を受けにくい経営体質を作るために海外へ生産移管を加速した結果、円安の恩恵を受けにくい収益構造になったことも災いした。国内自動車で唯一の経営失敗を喫したと言うわけだ。

 2016年度までに世界販売台数を600万台にするという社内目標を棚上げしたホンダは、独自の成長戦略を描くことが出来るのか。八郷隆弘新社長の課題は多い。アナリストの中には、ホンダの社長には歴代“技術畑出身者”が就いてきたが、日産のように「もう理系は要らない。そろそろ自動車以外の他業界を含んだ外部企業から、“経営のプロ”を招聘すべき時なのでは?」という声も聞こえてくる。こんな声を覆すために、八郷隆弘新社長の手腕が試される。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150226-00000026-economic-bus_all

2015/02/26 マグネ電池、高容量化 技術応用に期待(日刊産業新聞)

 燃料電池の一種であるマグネシウム空気電池。5―10年という長期保存が可能な上、水を入れるだけで発電開始する手軽さから、非常用電源として注目を集める。昨年12月には古河電池が非常時に携帯電話の充電などに使える初の実用化製品を販売開始した。同社や藤倉ゴム工業はさらなる用途拡大に向けた高容量化の技術開発に注力しており、複数の家電製品を同時に動かせる電源システムの実用化も遠くなさそうだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150226-00010008-sangyo-bus_all

2015/02/26 燃料電池車を間近に見れる「FC EXPO 2015(第11回国際水素・燃料電池展)」開催(Impress Watch)
■ 燃料電池車や水素ステーションの展示

 燃料電池車を間近に見ることができるのが「HySUT(水素供給・利用技術研究組合)」のブース。HySUTは、燃料電池車と水素供給事業の普及促進のため民間団体によって2009年に設立された組合。自動車メーカーや石油、ガス各社など19社・団体が参加している。

 展示されていた燃料電池車は、トヨタ自動車「MIRAI」、日産自動車「X-TRAIL FCV」、本田技研工業「FCXクラリティ」の3台で、X-TRAIL FCVは構造が分かるようなカットモデルが展示され、電源が入っていてインパネの状態が分かるよう展示されている。すでに2014年12月から販売が開始され、受注増から増産が決まっている「MIRAI」への注目度が高く、会場では車内に着席できることもあって終始周囲をたくさんの人がとり囲んでいた。

 燃料電池は、水素と空気中の酸素を電気化学反応させることで電気を取り出す。そのため、発電するためには水素が必要となる。水素は水素ステーションで圧縮された状態で貯蔵され、燃料電池車に搭載する水素タンクに補給する。そのための高圧水素ガスディスペンサー(水素供給機)も展示されていた。

 水素タンクは35MPaと70MPaの2種があるが、現在では高圧の70MPaが主流になりつつあるそうで、展示されていたディスペンサーも70MPaのものだった。

 また水素ステーションは、すでにさまざまな規模が作られていて、移動や設置が容易なのも特徴。トレーラーで運べ簡単に設置できる可搬型や、小型で場所を選ばずタクシーなど運送業者が事業所内に設置可能なタイプなどもあった。まだ水素ステーションがまんべんなく網羅しているとは言えないので、しばらくはこういったタイプが要所で活躍すると思われる。
■ 燃料電池車で一般公道試乗も可能

 このFC EXPO 2015では、燃料電池車を一般公道で15分ほど試乗できるイベントも開催。試乗可能な燃料電池車は、MIRAIとFCXクラリティ。車種は希望に応じてくれる。

 実際に試乗を体験してみたが、モーターでの走行は静かで低速トルクが太く、気持ちのよい加速が体感できる。加減速がとてもスムーズ。もちろんエンジン音はせず、かすかな作動音がするのみだ。試乗車がたくさん走っていても、後に残るのは水で排ガスのニオイがまったくないのも不思議な感じがする。

 燃料電池車が販売され、2015年は「水素社会元年」と言われることもあり、FC EXPOの展示内容も一斉に各社が走り始めたことを感じる内容になっている。これからもゆっくりとだが、確実にエネルギーシフトが起きていくことは間違いない。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150226-00000069-impress-ind

2015/02/26 神戸製鋼 水素ステーションユニット パッケージ型2件受注(日刊産業新聞)

 神戸製鋼所の機械事業部門は、2014年度から受注を開始したパッケージ型水素ステーションユニット「HyACmini(ハイアック・ミニ)」を国内水素ステーション向けで2台受注した。すでに製作に入っており、15年度内に納入予定。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150226-00010002-sangyo-bus_all

2015/02/26 JX日鉱日石、組織変更…水素基盤研究所を新設(レスポンス)

 JX日鉱日石エネルギーは、4月1日付で、中央技術研究所に「水素基盤研究所」を設置するなどの組織改正を行うと発表した。

 同社中央技術研究所では、「システム研究所」を廃止し、あらたに「水素基盤研究所」を設置。水素研究を同社研究開発の重要分野と位置付け、国の目指す水素社会への取り組みに対して、当社が中核的な役割を果たすための研究体制を整えていく。

 また、新エネルギーカンパニーを新設。同カンパニー内に「新エネルギー事業部」を移管するとともに、「水素事業推進部」を設置する。両部が所掌する事業については、業務課題を各部が遂行するが、事業環境の変化によっては、柔軟に経営資源を再配分する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150226-00000045-rps-bus_all

■海外ニュース【再掲】
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 このコーナーは、元原稿の発行元の「FuelCells2000」が廃刊しましたので、2015年2月20日をもって終了しました。海外ニュースは3月から「世界のヘッドライン」で取り組みます。

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