燃料電池ワールド Vol.1802 (2015/02/02 09:44)

水素チャンネル Home

■───────────────────────────
□燃料電池ワールド Vol.1802
■□□□□□□□□□
■2015年02月02日発行

                    ◆燃料電池NPO pemdream

                    ◇http://pemdream.com

■世界のヘッドライン(2014年09月08日分までは掲載しました)
□□□───────────────────────────
都合により2月一杯まで休載します。

■2015年01月30日〜02月01日のWEB LINK NEWS
□□□───────────────────────────

2015/01/30 これがアメリカの「軍事企業」トップ10だ(東洋経済オンライン)

 2位のユナイテッド・テクノロジーズは、傘下に空調設備メーカー、エレベーター・エスカレーターメーカー、燃料電池メーカー、セキュリティ会社など、様々な業種の事業会社を持つコングロマリット。軍事向けの比率はそれほど高くないだが、保有する子会社は軍事関係での最大手企業が多い。航空機エンジン最大手のラット・アンド・ホイットニーや、UH-60 ブラックホーク、SH-60シーホークの製造で有名なヘリコプター大手のシコルスキー・エアクラフトあたりがその代表例だ。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150130-00059365-toyo-int

2015/01/30 水素ステーション運用コスト低減がFCV普及加速の鍵に?(clicccar)

 ちなみに水素ステーション100ヵ所の黒字化には約20万台のFCV普及が必要と言われているようです。

 そこで水素社会の早期実現を目指す政府は事業者の参入を即すべく、初期投資を軽減するための補助金枠を拡大、2015年度は昨年を大幅に上回る110億円まで引き上げる方針といいます。

 また補助対象を定置式の水素ステーションだけでなく、移動式の水素トレーラーも補助の対象にすることで拠点数を増やす考え。
 これにより定置式の約半分まで、設備費を圧縮できるそうです。

 またステーション設置後、FCVの販売台数が増えるまでの間は事業者の採算がとれない事を踏まえ、昨年11月に政府はステーションの運用費にも助成金を付ける方針(約2,000万円/年)を固めており、まさに至れり尽くせりの条件で水素ステーションの運用事業者を募っています。

 一方、事業者側のコスト削減に向けた動きでは岩谷産業が持ち前の水素の液化技術を活かして圧縮機、プレクーラーを不要とすると共に、運送コストの抑制にも繋がるため、来年にも実用化する模様。

 FCVへの水素供給時には再び気化させる手法で、今後車両側でも液化水素が使えるようになればさらに気化行程も不要になるメリットが有ります。

 水素コストの約6割をステーション導入・運用費が占めている現状を考えるとステーションのコスト抑制が効果的なことは明らかで、政府の補助金による後押しに加えて、事業者のコスト低減に向けた技術開発が今後のFCV普及加速に向けた鍵になりそうです。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150130-00010000-clicccarz-bus_all

2015/01/30 【コラム】先駆けるLPG自動車技術…それを活かせない韓国(中央日報日本語版)

 28日から2日間、韓国で初めて開催された「オートガス・サミット2015」も世界のLPG関係者が集まってエコカーの一環として普及が拡大しているLPG自動車の市場現況を紹介し、高効率・親環境燃料としてのLPGの役割を摸索した。

 気候変動への対応にむけて、低炭素車両は親環境性とともに経済成果効率性を備えなければならない。グリーンカーとして電気車や水素燃料電池自動車が議論されているが、高コストパフォーマンスの障壁や充電インフラ構築など大衆化はまだまだ先だ。

 親環境燃料としてのLPGの役割が再認識され、2000年以降、世界LPG自動車の普及台数は毎年急速な伸びを見せている。特に、イタリア・ドイツなど欧州地域での成長がいちじるしい。最近、フランス・パリ市がディーゼル車の退出を宣言し、英国ロンドン市がディーゼル車に環境税を賦課することを決めるなど、ディーゼル車宗主国である欧州でディーゼル車の規制が強化されてLPG車のような低炭素車両が再びスポットを浴びている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150130-00000011-cnippou-kr

2015/01/30 トヨタが水素に本気出すも、水素社会の未来は不透明(Wedge)

 トヨタは、14年5月まで、FCVの発売を最速でも「15年内」と発表していた。突如発売を14年度内に早めた理由、それは15年度予算編成のタイミングにあわせたのではないかという推測がはたらく。

 資源エネルギー庁燃料電池室で室長補佐を務める日原正視氏も「ちょうど各省庁が予算原案を考えているときに合わせて、トヨタが14年度内にFCVを発売するとの情報があった」と語る。

 結果、経済産業省は8月に提出した15年度予算の概算要求で「水素社会実現に向けた取組強化」として401億円を要求。水素ステーション整備にかかる費用については「2014年度内の燃料電池車の市場投入を踏まえ」て38億円増の110億円を要求するなど、水素関連予算は14年度予算より総額で236億円増額の要求となった。

 4月に閣議決定されたエネルギー基本計画で、「水素社会の実現に向けたロードマップの策定」と初めて記載され、6月23日には経産省が「水素・燃料電池戦略ロードマップ」、24日に政府が「日本再興戦略」改訂2014、そして25日にトヨタが14年度内のFCV発売を発表した。政府とトヨタの動きは表裏一体に見える。
トヨタが感じる2つの危機感

 1つめの危機は、米カリフォルニア州におけるZEV(Zero Emission Vehicle)規制の強化だ。ZEVとは、排出ガスを一切出さない電気自動車(EV)や燃料電池車を意味し、現状ではプラグインハイブリッド車やハイブリッド車も含まれている。05年以降、カリフォルニア州内で一定台数以上の自動車を販売するメーカーは、その販売台数の一定比率をZEVにしなければならないと定められた。このZEV規制はニューヨーク州やマサチューセッツ州でも取り入れられており、北米市場で新車を販売する各自動車メーカーにとって無視できない規制だ。

 2つめの危機は、自動車業界における“新参者”の台頭だ。現在、米電気自動車メーカーのテスラモーターズなど、既存の自動車メーカーではない“新参者”が、長らく自動車メーカーの庭であった北米市場で存在感を放っている。すり合わせ技術の最高峰であり、鉄板1つ成形することもこだわってきた既存の自動車メーカーは、突如現れた“新参者”に驚きを隠せない。

 そうした新たな脅威にトヨタはいち早く対抗策を打ったと言える。電子・電気工学の結晶ともいえるFCV技術は、自動車産業への“新参者”の参入を阻む大きな壁になることができるからだ。家庭用燃料電池(エネファーム)の普及に向けて、資源エネルギー庁で燃料電池推進室長として指揮をとった経験のある、経済産業省の安藤晴彦通商交渉官も、テスラが製造しているEVに使用する蓄電池技術も容易に参入できるものではないことを断ったうえで「確かにテスラモーターズの脅威はあるし、EVに比べFCVの参入障壁が高いことは事実だ」と語る。
水素調達=結局輸入

 水素は、石油や石炭のように自然界にすぐに使える形で存在しない。その調達は、結局、資源国の化石燃料に頼らざるを得ないのだ。

 電機業界が沈んだ今、日本の製造業の未来は、自動車産業にかかっている。部品点数が大幅に減るEVでは、日本が強みとするすり合わせ型ものづくりは維持できない。FCVへの期待感は高まるが、世界はついてくるだろうか。

 世界の主流は化石燃料であり、消費者にとって「水素は化石燃料より安い」などの明確なメリットがなければ普及は難しい。しかし現状のFCVや水素価格には、化石燃料を中心とした社会に優る明確なメリットは見つけられない。エネルギーを使う消費者や企業が、半ば強制的に水素を使用する状況にならなければ普及は難しいといえる。

 前出の日原氏も「CO2排出量が規制されるなど、強制力が働かない限りは、FCVや水素インフラの普及について、現状ではなんとも言えない」と苦しい表情を覗かせる。

 水素に取り組む企業の関係者は、大義は「エネルギー安全保障」と口を揃える。電気やガソリンに依存する二次エネルギー構造や、中東依存度の高い石油資源からの多様化を図るというものだが、既にある送配電網やガソリン供給網に代わる、水素供給ネットワークを構築するには巨額の資金が要る。製造、運搬、貯蔵、利活用すべての局面で、コストを下げる技術革新が必要だ。道のりは長い。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150130-00010001-wedge-bus_all

2015/01/30 燃料電池車プロジェクトで道路走行開始=仏シンビオFCell〔BW〕(時事通信)

 【ビジネスワイヤ】燃料電池システムの仏シンビオFCellは、フランスのマンシュ県が進める大規模な水素燃料電池実用車導入プロジェクトで、同社製品搭載の車両5台が道路走行を開始したと発表した。同プロジェクトでは、水素燃料電池車の走行距離を延ばす同社のレンジエクステンダーをルノー製カングーZEに搭載。今後、計40台を走行させる。同レンジエクステンダーにより、電気自動車の通常の走行距離がほぼ2倍に延びる。〈BIZW〉
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150130-00000027-jijc-biz

2015/01/31 新年度千葉県当初予算案 新規42事業、13億円計上(産経新聞)

 五輪関係では他にも、五輪開催時のキャンプ誘致を視野に入れた「北京世界陸上事前合宿受け入れ事業」に7700万円▽国際スポーツ競技開催の支援事業に1千万円▽本県のイメージアップ動画製作に1500万円?などを盛り込んでいる。また、水素を活用した県内経済発展の可能性を探るための研究に取り組む。予算は100万円で、有識者による研究会を年4回ほど開催し、新しいまちづくりなどについて議論する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150131-00000062-san-l12

2015/02/01 【祥瑞をつかめ 未年の戦略】長府製作所・橋本和洋社長(62)(産経新聞)

 ほかにもガスなどから取り出した水素と空気中の酸素を化学反応させ、電気をつくり、発電時に発生する熱でお湯をつくる家庭用燃料電池「エネファーム」では、熱回収部分を当社が作っています。あらゆるエネルギーで業界最高を目指し、高効率化していくことが使命だと考えています。

 主力商品である給湯器の買い替え時期は10年、お風呂は20年といわれます。

 今後、新規住宅着工戸数の増加は見込みにくいところがありますが、リフォーム需要はかなり期待が持てます。いかにリフォーム需要を取り込み、新しい機器を開発できるかが、われわれ住宅設備メーカーにとって鍵になるでしょう。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150201-00000034-san-l35

2015/02/01 大村氏が再選 共産推薦・小松氏破る 愛知県知事選(朝日新聞デジタル)

 愛知県知事選が1日投開票され、現職の大村秀章氏(54)が共産党推薦で新顔の小松民子氏(64)を破り再選を決めた。大村氏を民主、維新、公明、生活、次世代、地域政党・減税日本各党が推薦。かつて衆院議員として属した自民党には党方針に反した前回知事選出馬を理由に除名されたままだが、県連推薦を得た。投票率は34・93%で、戦後2番目に低かった。

 選挙戦で大村氏は「リニア ジェット FCV(燃料電池車)」をスローガンに、愛知県の自動車産業や航空宇宙産業を後押しして雇用を増やすと訴えた。小松氏は財政力が福祉や教育に生かされていないと主張したが、及ばなかった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150201-00000037-asahi-ent

■海外ニュース
□□□───────────────────────────
<報告書/市場調査>
●水素への変わり目(2014年08月13日)

 カルフォルニア大学デービス校交通研究所(UC Davis Institute of Transportation Studies)の「次の持続可能な交通の道筋(Next Sustainable Transportation Pathways:NextSTEPS)」プログラムは、新しいホワイト・ペーパーを発表した。これは、「水素への変わり目(The Hydrogen Transition)」と題するホワイト・ペーパーは、燃料電池自動車の国際市場への展開を前進させる新しい要因のまとまりについて詳細な記述を述べている。
http://steps.ucdavis.edu/files/08-13-2014-08-13-2014-NextSTEPS-White-Paper-Hydrogen-Transition-7.29.2014.pdf

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
□□□───────────────────────────
☆『水素先端世界フォーラム2015』【再掲】
〜2015年、最先端技術で拓く水素エネルギー社会〜

 2月3日(火)/4日(水)、世界の第一線研究者や産業人などオピニオンリーダーが一堂に会する「水素先端世界フォーラム2015」を開催します。初日(2月3日)には、2015年に燃料電池自動車の市場導入が始まるにあたり、FCV開発及び水素ステーション機器開発の最前線で活躍されている講師陣から、水素エネルギー社会の実現に向けたビジネスの展望、最新の技術動向について紹介いただきます。会場前では、トヨタ自動車の厚意により、燃料電池自動車「MIRAI」を展示します。2日目(2月4日)には、世界各地の研究者が最新の研究開発成果を発表し、来るべき水素社会の展望について議論を行っていきます。水素ビジネス・水素エネルギー研究に関する世界最先端の情報を入手する絶好の機会です。多くのみなさまの参加をお待ちしています。
◇プログラム
○2月3日(火)/九州大学椎木講堂 ホール(福岡市西区元岡744)
  ※同時通訳あり、入場無料(レセプションは別途)
13:00-17:25 講演者は次の方々です。
 河合大洋氏(トヨタ自動車株式会社)
 Dr. Gearge Hansen (General Motors Japan Ltd.)
 広谷龍一氏(岩谷産業株式会社)
 Robert Adler氏(Linde Gas ATZ)

 岡本隆志氏(日鉄住金パイプライン&エンジニアリング株式会社)

 Mr. Ravi Sabramanian(Air Products and Chemicals, Inc. Hydrogen Energy System)
 三浦真一氏(株式会社神戸製鋼所)

 渡邊正五氏(公益財団法人水素エネルギー製品研究試験センター)
 杉村丈一氏(九州大学 水素材料先端科学研究センター)
17:40-19:00 レセプション(参加費 3,000円)
10:30-11:30 HYDROGENIUS施設見学(定員に達したため、申し込みを締め切っています)
○2月4日(水)/九州大学椎木講堂、I2CNER(福岡市西区)
9:00-18:15 HYDROGENIUS研究シンポジウム

 世界各国の研究者、HYDROGENIUS各研究部門等の研究者による研究発表。
  ※同時通訳なし、参加無料
◇お申込み・お問い合わせ:ホームページオンラインフォーム、Eメール、電話、ファックスにてお申し込みください。
<フォーラム運営事務局/水素材料先端科学研究センター>

  URL:http://hydrogenius.kyushu-u.ac.jp/ci/event/ihdf2015/index.html
  TEL:092-802-3927  FAX:092-802-3928
◇申込み締切:1月30日(金)
◇主 催:九州大学 水素材料先端科学研究センター、
◇共 催:福岡水素エネルギー戦略会議、福岡県
◇後 援:九州経済産業局、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、独立行政法人 産業技術総合研究所(AIST)、一般社団法人 水素エネルギー協会(HESS)、一般社団法人 燃料電池開発情報センター(FCDIC)、燃料電池実用化推進協議会(FCCJ)、一般社団法人 九州経済連合会、福岡経済同友会、福岡市、公益財団法人 水素エネルギー製品研究試験センター(HyTReC)、公益財団法人 九州大学学術研究都市推進機構(OPACK)、北部九州自動車産業アジア先進拠点推進会議、ふくおかFCVクラブ

☆かながわ環境関連産業ネットワーク「第8回 創・蓄・省エネ フォーラム」【再掲】

 今回は昨年10月に累計販売台数10万台を突破した家庭用燃料電池「エネファーム」、商用化から6年の状況と今後の展開に関して神奈川県内のシステムメーカー及び地域補機メーカーの方々をお招きして講演いただきます。
◇日 時:2月16日(月)14:00?17:30
◇場 所:サン・エールさがみはら2階 第1研修室 http://sunyell-sagamihara.jp/
◇参加費:無料
◇定 員:80名(定員になり次第締切)
◇内 容:
14:10〜15:20 「本格普及に向けたエネファームの今後の展開とビジネスチャンス」

  永田 裕二氏(東芝燃料電池システム株式会社取締役技術統括責任者)
15:20〜16:20 「エネファーム補機開発?本格普及まで 補機メーカーの現状」

  株式会社リガルジョイント、日本コントロール工業株式会社、株式会社テージーケー
16:30〜17:00 「『環境・エネルギーフォーラムin横須賀』の取り組み」

  上原 康滋氏(財団法人横須賀市産業振興財団 横須賀市産学官コーデイネーター)
17:00〜17:30 名刺交換会
◇申し込みはこちらから↓
申し込み先:メールの件名を「第8回 創・蓄・省エネ フォーラム参加申込み」として、

 必要事項(1.会社・機関名、2.所属・役職名、3.貴名)をご記入いただき、

 かながわ環境関連産業ネットワーク事務局 kankyou@sic-sagamihara.jp 
 担当:永井へ直接申し込みください。
あるいは、以下のサイトの申込みフォームからも申し込みできます。
http://www.sic-sagamihara.jp/enet/news/20150119.html
※申込フォームは、スマホからの申し込みに対応しておりませんので、ご了承ください。
◇主催者:(株)さがみはら産業創造センター
◇協 力:神奈川県

☆FC EXPO 2015?第11回[国際]水素・燃料電池展?【再掲】
◇会 期:2月25日(水)?27日(金)
◇会 場:東京ビッグサイト
◇主 催:リード エグジビション ジャパン 株式会社
◇共 催:水素エネルギー協会(HESS)、燃料電池開発情報センター(FCDIC)
◇併催企画:FC EXPO 専門技術セミナー
◇詳細は、http://www.fcexpo.jp/About/Outline/

───────────────────────────────────

■メルマガ「燃料電池ワールド」
 □毎週月〜金曜日発行(年末年始および祝日は休刊)
 □編集・発行:燃料電池NPO pemdream
  連絡先:http://pemdream.com/index.php?contact%20us

 □解除を希望される方は、利用されている「まぐまぐ」または「melma!」のどちらかで解除の手続きを行ってください。pemdreamでの代行はできません。
 まぐまぐ http://www.mag2.com/m/0000065319.html
 melma! http://melma.com/backnumber_39824/
□マガジンID:0000065319(まぐまぐ) m00039824(melma!)


**H2**

<前の号 次の号>

TAKAGI-1