燃料電池ワールド Vol.1793 (2015/01/20 09:23)

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□燃料電池ワールド Vol.1793
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■2015年01月20日発行

                    ◆燃料電池NPO pemdream

                    ◇http://pemdream.com

■世界のヘッドライン(2014年09月08日分までは掲載しました)
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都合により2月一杯まで休載します。

■2015年01月19日のWEB LINK NEWS
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2015/01/19 祖業との訣別を決めたパイオニアの覚悟(東洋経済オンライン)

 今後はカーナビゲーションなどの車載機器事業に特化する。2015年はパイオニアにとって、車載機器専業メーカーとしてスタートの年。決断の背景には何があったのか。1つの事業に特化する戦略に勝算はあるのか。小谷進社長に聞いた。
 ――ハード、ソフトの具体的な戦略は。

 ハード面で注力しているのは、(運転手の視界に直接情報を収集する)ヘッドアップディスプレイだ。将来の車を考えたときに、これは非常に重要な技術になる。

 先日、トヨタの燃料電池車「ミライ」を試乗したが、インパネ部分は従来のクルマと全く異なるデザインだった。真ん中に大きなディスプレイがあり、そこにナビゲーションなどの情報が出てくる。スピードメーターなどはダッシュボードの上に表示される。これでもまだ未完成ということだ。

 将来のクルマは、このようにインパネ部分がガラッと変わるだろう。情報は必要なときに表示されればよく、そこで最適なデバイスがヘッドアップディスプレイになると考えている。まだ高価なこともあり、市販ではさほど普及していないが、手を抜かずに開発を継続していきたい。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150119-00058131-toyo-bus_all

2015/01/19 ハイブリッド車の教訓か?トヨタ燃料電池特許を開放(ダイヤモンド・オンライン)

 もっとも、今回の無償開放はインパクトこそあるものの、実際の効果は定かではない。有償でも特許使用料は、一般に量産してしまえば燃料電池ユニットの原価の数パーセント程度に満たない。ハイブリッド車でも、トヨタの関連特許は基本的にはオープンで、他社が有償で使用してきた。

 日進月歩で陳腐化しがちな技術を、どれくらいの企業が採用するかも未知数だ。昨年6月には米国の電気自動車メーカー、テスラ・モーターズも電気自動車関連の全特許、約200件を無償開放したが、「精査したものの、新しい技術はなかった」と、複数の自動車技術関係者は口をそろえる。

 とはいえ、トヨタの燃料電池車関連の特許を他社が精査するのはこれからだ。むしろ今回の決定は、「経験のあるトヨタの技術者が手間をいとわず逐一サポートする姿勢」(長島聡・ローランド・ベルガー日本共同代表)と取れる。ひいては、「原油に頼る車は将来厳しくなる」と、国を背負って真剣に考えていることの表れなのだろう。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150119-00065282-diamond-bus_all

2015/01/19 水素燃料電池車の時代は本当に来るか(ニューズウィーク日本版)

 トヨタが競争相手を利するような行動に出たのは、技術を独占するより公開して競争を促したほうが市場の成長につながる、という判断ゆえだ。「トヨタ1社でFCVを15車種もつくることはない」と、米自動車関連サイトの編集者ジョン・オデルは言う。「1車種だけでは消費者の関心は続かない」

 FCV普及にとって大きな障害となっているのは燃料だ、という声がある。FCVの販売台数が最多のカリフォルニア州でも今のところ、燃料ステーションの数は圧倒的に少ない。より多くのメーカーが参入すれば、ステーションも増設されやすいだろう。

 ほかにも問題はある。アメリカではいまだに「水素を使う燃料電池車は爆発しやすい」という誤った認識を持つ人々がいる。

 トヨタが全特許のうち、水素ステーション関連の約70件については無期限での無償公開としたのも、インフラ整備を重視したためだ。自ら開発競争の起爆剤となり、市場をつくり出すトヨタの狙いが当たれば、燃料電池車は思ったより早く手の届く存在になるかもしれない。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150119-00141814-newsweek-bus_all

2015/01/19 エコカーは1リッターで100キロ走る“リッターカー”時代に(ハンギョレ新聞)

 燃費向上のための自動車メーカーの技術開発は“リッターカー”に現れる。燃料1リッターで100キロメートル走れるという意味だ。
 リッターカー概念はすでに20年も前に登場している。

 ドイツ企業が既存のガソリン車の燃費を改良しディーゼル車開発に乗り出す間に、日本企業は別の燃料に目を向けていた。ハイブリッドカーと水素燃料電気自動車だ。トヨタやホンダは2000年代に入りハイブリッドモデルを相次いで発売し、親環境車両の大衆化に乗り出した。 2000年代初期、東京モーターショーは日本企業のハイブリッドカー競演場となり全世界の注目を浴びた。 2000年代中盤以後にはフランクフルトやスイスのジュネーブなどの主要モーターショーでもハイブリッドカーなど親環境車両が大勢を占めた。

 韓国でも2001年、当時の産業資源部が2リッターカーの開発を目標に、次世代自動車技術の開発支援に乗り出した。 以後、韓国企業も燃費を良くしたディーゼル乗用車とハイブリッドカーをリリースした。 現代・起亜自動車は今年「ソナタ」と「K5」のプラグイン・ハイブリッドカーも出す計画だ。

 燃費と親環境に対する関心は水素燃料電池自動車の開発などにもつながっている。韓国では現代自動車が昨年4月、水素燃料電池自動車「トゥサンix」の量産体制を整えた。 トヨタも昨年12月、3段型水素燃料電池自動車の「ミライ」を発売した。 現代自動車関係者は「充填所などインフラが確保されれば水素燃料電池自動車も本格的な大衆化時代に入るだろう」と話した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150119-00019364-hankyoreh-kr

2015/01/19 〔ほっとライン〕花とミツバチ=トヨタ自動車の豊田章男社長(時事通信)▽ …トヨタ自動車の豊田章男社長(58)は、世界に先駆けて市販を始めた燃料電池車(FCV)と水素ステーションの関係を「花とミツバチ」に例える。どちらかが先に普及しないともう一方も普及しないという意味では「ニワトリと卵」の比喩が用いられることが多いが、「お互いに助け合いながら水素社会をつくっていくという思いを込めた」。▽ …FCV普及を後押しするため、関連する特許を他社に無償提供することも決めた。特許はメーカーにとって「虎の子」だが、開放して他企業の参入を促す考えだ。「水素社会をトヨタだけでつくり上げることはできない」と自動車メーカーやエネルギー業界にラブコールを送る。
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20150119-00000057-jijnb_st-nb

2015/01/19 愛知県のFCV向け水素ステーション、2か所が完成…2月中に営業開始(レスポンス)

 豊田通商と日本エア・リキードは、名古屋市熱田区と豊田市の2か所で建設を進めていた水素ステーションが完工し、1月19日に竣工式を実施した。

 同水素ステーションは、2014年度中の自動車各社の燃料電池自動車(FCV)の販売開始に伴い、水素供給を目的に両社が取り組みを進めていたもので、2月中の営業開始を目指す。

 名古屋熱田水素ステーションは、名古屋市中心部で唯一かつ初の商業用水素ステーション。また豊田インターチェンジ水素ステーションは、豊田市内初の商業用水素ステーションで、ガソリンスタンド併設型の水素ステーションのモデルケースとして位置づけられている。

 2か所の水素ステーションの事業運営は、両社の合弁会社、豊通エア・リキードハイドロジェンエナジーが行う。また、水素供給は、外部から調達した水素を利用する「圧縮水素オフサイト方式」で、日本エア・リキードが、技術、設備管理および安全管理を行い、豊田通商が経営および管理業務を行う。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150119-00000028-rps-bus_all

2015/01/19 EV一番塾「燃料電池車 VS 電気自動車 生き残るのはどちらだ」2月8日(レスポンス)

 日本EVクラブは、EV一番塾「燃料電池車 VS 電気自動車 生き残るのはどちらだ」を2月8日、日本科学未来館(東京お台場)にて開催する。

 今回の講演会では、FCVとEVそれぞれの長短を比べると同時に、そうした比べ方自体に問題がないのかについても議論。どのような基準で比較すべきなのか、それとも比較すること自体が無意味なのかも検証する。

 参加費は5000円(日本EVクラブ会員は4500円)、テキスト代は2000円(希望者のみ)、定員は50名で、2月2日までウェブサイトにて申し込みを受付けている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150119-00000030-rps-ind

2015/01/19 写真に納まる中川社長ら(時事通信)

 燃料電池車に燃料を補給する水素ステーションで、写真に納まる豊通エア・リキードハイドロジェンエナジーの中川浩司社長(左から2人目)ら関係者=19日午後、名古屋市熱田区
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150119-00000043-jijp-bus_all.view-000

■海外ニュース
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<報告書/市場調査>
●サンディア国立研究所、カリフォルニア州の水素ステーションの研究(2014年07月)

 サンディア国立研究所(Sandia National Laboratories)の研究は、カリフォルニア州の70カ所のガソリンスタンドを調査した。そして、2011年に公表された全国防火協会(National Fire Protection Association:NFPA)の水素技術規定(hydrogen technologies code)にのっとって、もしあるとすれば水素燃料を統合することができると確認している。研究では、研究に伴う70のガススタンドのうち14カ所がすでに水素燃料を受け入れており、17カ所以上が敷地を広げれば受け入れることができると確認した。
http://energy.sandia.gov/wp/wp-content/gallery/uploads/SAND_2014-3416-SCS-Metrics-Development_distribution.pdf

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆『水素先端世界フォーラム2015』【再掲】
〜2015年、最先端技術で拓く水素エネルギー社会〜

 2月3日(火)/4日(水)、世界の第一線研究者や産業人などオピニオンリーダーが一堂に会する「水素先端世界フォーラム2015」を開催します。初日(2月3日)には、2015年に燃料電池自動車の市場導入が始まるにあたり、FCV開発及び水素ステーション機器開発の最前線で活躍されている講師陣から、水素エネルギー社会の実現に向けたビジネスの展望、最新の技術動向について紹介いただきます。会場前では、トヨタ自動車の厚意により、燃料電池自動車「MIRAI」を展示します。2日目(2月4日)には、世界各地の研究者が最新の研究開発成果を発表し、来るべき水素社会の展望について議論を行っていきます。水素ビジネス・水素エネルギー研究に関する世界最先端の情報を入手する絶好の機会です。多くのみなさまの参加をお待ちしています。
◇プログラム
○2月3日(火)/九州大学椎木講堂 ホール(福岡市西区元岡744)
  ※同時通訳あり、入場無料(レセプションは別途)
13:00〜17:30 講演者は次の方々です。
  河合大洋氏(トヨタ自動車株式会社)
  Dr. Gearge Hansen(General Motors Japan Ltd.)
  広谷龍一氏(岩谷産業株式会社)

  岡本隆志氏(日鉄住金パイプライン&エンジニアリング株式会社)

  Mr. Ravi Sabramanian(Air Products and Chemicals, Inc. Hydrogen Energy System)
  三浦真一氏(株式会社神戸製鋼所)

  渡邊正五氏(公益財団法人水素エネルギー製品研究試験センター)
  杉村丈一氏(九州大学水素材料先端科学研究センター)
17:40〜19:00 レセプション(参加費 3,000円)
10:30〜11:30 HYDROGENIUS施設見学
○2月4日(水)/九州大学椎木講堂、I2CNER(福岡市西区)
9:00〜17:00 HYDROGENIUS研究シンポジウム

  世界各国の研究者、HYDROGENIUS各研究部門等の研究者による研究発表。
  ※同時通訳なし、参加無料
◇お申込み・お問い合わせ:ホームページオンラインフォーム、Eメール、電話、ファックスにてお申し込みください。
<フォーラム運営事務局/水素材料先端科学研究センター>

  URL:http://hydrogenius.kyushu-u.ac.jp/ci/event/ihdf2015/index.html
  TEL:092-802-3927  FAX:092-802-3928
◇申込み締切:平成27年1月30日(金)
◇主 催:九州大学 水素材料先端科学研究センター、
◇共 催:福岡水素エネルギー戦略会議、福岡県
◇後 援:独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、独立行政法人産業技術総合研究所(AIST)、一般社団法人水素エネルギー協会(HESS)、一般社団法人 燃料電池開発情報センター(FCDIC)、燃料電池実用化推進協議会(FCCJ)、公益財団法人水素エネルギー製品研究試験センター(HyTReC)、福岡市、九州経済産業局、公益財団法人九州大学学術研究都市推進機構(OPACK)*依頼中、一般社団法人 九州経済連合会*依頼中、福岡経済同友会*依頼中

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